2 DVD (Original French version)

プロヴァンス物語 <マルセルのお城 / マルセルの夏>
La Gloire de mon père et Le Château de ma mère (1990)
監督は1961年の「La Guerre Des Boutons(わんぱく戦争)」のYves Robert(イヴ・ロベール)です。 少年マルセル役はJulien Ciamaca(ジュリアン・シアマカ)、マルセルの父親役はPhilippe Caubere(フィリップ・コベール)です。
☆ページトップのDVD画像はアメリカのAmazon.comにある「プロヴァンス物語」2枚組DVDですが、日本で入手可能なDVDは上記同様に「マルセルのお城」と「マルセルの夏」を収録したマルセル スペシャルエディションがありますが販売価格が6615円がヴィンテージ価格となり1万円以上します。
「La chateau de ma mere(マルセルのお城)」は1986年の映画「Jean De Florette(愛と宿命の泉/フロレット家のジャン )」や続編の「Manon des sources(泉のマノン )」の原作者であるMarcel Pagnol(マルセル・パニョル)の1957年の回想録をClaude Berri(クロード・ベリ)が監督した映画で、「La Gloire de mon Pere(マルセルの夏)」との二部作の後編です。
原作者のマルセル・パニョルについてはフランスのLa chateau de ma mere - MarcelPagnol.com
La chateau de ma mere
9歳の少年が家族と共にMarseille(マルセイユ)北方の南フランスのEtoile de Provence(プロヴァンスのエトワール)にある山荘で過ごすヴァカンスの物語です。 運河沿いに父を先頭に別荘に向かうカルガモ親子風の道中が愉快です。 少年は別荘の近くで謎の美少女に出遭い淡い初恋を経験します。 マルセルが憧れを持った上流階級とおぼしきお嬢ちゃまが下痢に悩む姿は見るも哀れですがマルセルもすっかり興ざめしてしまいます。 その後もマルセル一家は毎週、別荘に行くことになったのですが、偶然、父のかっての教え子だったという運河の番人から運河の門の鍵を預かり、三っの城の敷地を通り近道をすることになるのです。 そこを通る度に体験した一家の恐怖感は忘れがたいものでした。
少年のマルセルが成人して映画製作者となって購入した土地がなんと、かって一家が(特に今は亡き母が)通過するのをとても怖がった、あの三つめの城だったのです。 今や自分の所有物となった運河の城、子供の時に恐怖を与えたあの門を叩き壊した時、マルセルはそこに「亡き母の面影を見た。」と、思いました。
ちなみにフランス語のタイトル"Le Château De Ma Mère"の意味は「私の母の城]ですが小説の原題は「母のお屋敷」だそうです。
小さいですが「愛と宿命の泉」の日本版ポスター画像も見られる「Midori's Room(緑の部屋)」のマルセル・パニョル 邦訳作品リスト(年譜へのリンクあり)
英語のタイトルは「My Father's Glory」というプロヴァンス物語の前編「La Gloire de mon Pere(マルセルの夏)」のトレーラーはMy Father's Glory (La Gloire de mon Pere) Trailer - Videodetective
「マルセルのお城」のトレーラーはLe Chateau De Ma Mere Bande-Annonce - Comme Au Cinéma
「プロヴァンス物語 マルセルのお城」のなかでのプロヴァンスの風景はまさにルノアールの絵画のように美しくのどかです。 日本では全く馴染みがありませんが、城と運河は欧州の風景ではよく見られる光景で、 運河は貨物の輸送手段の人工川なのでなんと高い所にもあり、景色が良いところからカナルボートでの運河の旅が人気だとか。
私がはじめて運河なるものを知ったのは、子供時代に"Hector Henri Malot(アンリ・マロ)"作の「Sans Famille(家なき子)」を読んでからです。 捨て子のレミ少年は、育ててくれた旅芸人のおじいさんが亡くなったあと、母を尋ねてフランスじゅうを旅します。 そしてとうとう最後には、ボート白鳥号で運河の旅をする足の悪い弟アーサーと実母ミリガン夫人に出会うという話です。 皆さんも子供の時に読んだことがあるでしょう。 ※「母をたずねて三千里」のマルコではありません。
マルセルの夏~プロバンス物語~

この他にVHSビデオは「マルセルのお城~プロバンス物語~/ ジェネオン エンタテインメント」と「プロバンス物語~マルセルのお城~〈ワイド)」があります。
マルセル・パニョル(著)の人気の自伝小説(文庫版)
父の大手柄―マルセルの夏
母のお屋敷―マルセルのお城は一時品切れかも。
フランス語で読む「プロヴァンス物語」
マルセル・パニョル著の原語版ペーパーバックだと「マルセルの夏」と「マルセルのお城」を合わせた1995年発売のLa Gloire De Mon Pere / Le Chateau De MA Mere」がありますが、別々だと2004年に発売されたMarcel Pagnol著の洋書(フランス語)の「La Gloire De Mon Pere」(ISBN-10: 2877065073)と1989年発売の「Le Chateau De Mamere」(ISBN-10: 2877065081)があり、他にも佐藤 房吉著の翻訳文庫本「父の大手柄―マルセルの夏」(ISBN-10: 4566021823)や「母のお屋敷―マルセルのお城」(ISBN-10: 4566021831)から、1975年に出版された回想録の第三部「秘めごとの季節 (評論社文庫―少年時代) 」(ISBN-10: 456602184X)までも見つかるそうです。(表紙絵は全てこのページトップのDVD画像の下半分)
Marcel Pagnol's Le Château de ma mère
ちなみにマルセル・パニョルが想い出として1941年に購入した母の城は戦時中には占領されたこともありましたがその後老朽化してきたのでマルセルの死の直前の1971年に売り払われたそうです。 マルセイユ西方Huveaune(ユヴォーヌ)の谷を見下ろす城は旅行者の人気となり1995年には市の所有となり歴史的記念物となったとか。



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