チャールズ・ブロンソン レッド・サン Soleil Rouge (1971)


Red Sun VHS
Soleil Rouge (Red Sun) by Bronson,  Alain Delon and MIFUNE
レッド・サン (1971年)

日米仏の大スターが顔を合わせる超異色西部劇の「レッド・サン」は「From Russia with Love(007 ロシアより愛をこめて」や「L'arbre de Noël(クリスマス・ツリー)」のTerence Young(テレンス・ヤング)が監督しました。 2003年まで五千円札の顔だったInazo Nitobe(新渡戸稲造)の「BUSHIDO,The Soul of Japan(武士道)」を熟読したテレンス・ヤングが、日本の武士と西部のガンマンの「男の友情物語」(buddy movie)を描きました。 1870年のアメリカ西部アリゾナを舞台に国境を越えた男の友情物語が繰り広げられます。 日本からホワイトハウスへの日本使節団の武士を演じた世界の三船敏郎(Toshiro Mifune)がアメリカの大統領に献上するはずの宝刀を取り戻そうと、列車強盗団の一味であるが三船敏郎の相棒となるCharles Bronson(チャールズ・ブロンソン)はAlain Delon(アラン・ドロン)が演じた列車強盗の分け前の金貨を奪った裏切り者の盗賊をとっ捕まえようと、それぞれは目的が違い反発し合いながらも行動を共にし弥次喜多風に西部を旅します。
1960年に「Plein Soleil(太陽がいっぱい)」で一躍脚光を浴びたアラン・ドロンは1967年の「Le Samurai(サムライ)」で共演したNathalie Delon(ナタリー・ドロン)と結婚した後にハリウッドに渡ったこともありましたが成功ならず、この国際映画「レッドサン」で西部劇に挑戦しています。 テレンス・ヤング監督は「レッド・サン」の前年、1970年にフランス映画の「De la part des copains(Cold Sweat/夜の訪問者、DVDはASIN: B000UMXBZ4)」で、又「レッドサン」の後1972年にThe Valachi Papers(Cosa nostra/バラキ)」でもチャールズ・ブロンソンを主役に起用しています。 惜しくもチャールズ・ブロンソン2003年に81歳で亡くなっています。
※テレンス・ヤングも勉強した新渡戸稲造について書かれている人物 日本帝国時代
☆(^-^); 思わず笑ちゃう三船敏郎のオフィシャルサイト
Toshiro Mifune Official Website 三船敏郎公式ページ(ページ下のメニューをクリックすると秘蔵写真リンクあり)
☆Akira Kurosawa(黒澤明)監督の1949年の「Nora inu(野良犬)」では三船敏郎はコルト(拳銃)を盗まれた村上刑事を演じました。

映画「レッド・サン」に華をそえる美人女優陣は、西部の娼婦館のマダムに、The Pink Panther(ピンクの豹)に出演した美女のCapucine(キャプシーヌ )、アラン・ドロンにぞっこんの娼婦には、"昔"ボンドガールのUrsula Andress(ウルスラ・アンドレス)です。
スイス生まれのウルスラ・アンドレス(昔はアシュラー・アンドレスと表示)はAll The Kings Men オール・ザ・キングスメン(1949年) などに出演したJohn Derek(ジョン・デレク)と結婚したことがありましたが、1965年に「Les Tribulations d'un chinois en Chine(カトマンズの男)」で共演した離婚直後のJean Paul Belmondo(ジャン・ポール・ベルモンド)がメロメロになったそうです。
ウルスラ・アンドレスの写真が見られるUrsula Andress Photos - AcePhotos.org どうです、セクシーでしょう?

馬上から、おフランス語で「メルシー」と叫んだり、飛んでる蚊を日本刀でタタッ切ったりと日本では見られない「世界の三船」が大活躍! え~と、蝿を切ったのは・・・武蔵か。
そうそう、マダム・キャプシーヌの娼婦館では、その三船がブロンドガールをありがたく頂戴つかまつってニンマリ!なんてシーンもあります。 本当に嬉しそうですな。

世界の三船と西部の男ブロンソン共演のDVD
ページトップの画像は日本で入手できる1998年輸入版(英語)ヴィンテージVHSですが、DVDもヴィンテージ価格で2004年発売の日本語字幕版「レッド・サン」があります。
Red Sun DVDレッド・サン
※2004年発売の日本語字幕版の「レッド・サン ニューマスター版 [DVD]」もあります。

Soleil Rouge Soundtrack
「レッド・サン」のサウンドトラックは、1965年の映画「コレクター」の音楽を担当したMaurice Jarre(モーリス・ジャル 又はジャール)が作曲した無国籍ウェスタン音楽の傑作です。 テーマ曲は"Soleil Rouge"です
モーリス・ジャールが手掛けた映画音楽は1959年のLes Yeux sans visage(顔のない眼)、1965年のコレクター、1968年のIsadora(裸足のイサドラ)、1990年のゴースト/ニューヨークの幻など話題作品が続きます。
Soleil Rouge

オリジナルが1972年のモーリス・ジャル音楽の「レッド・サン」サウンドトラックは何種類もリリースされていますがこちらは2008年発売のサントラです。
Red Sun [Soundtrack]
Soleil Rouge Soundtrack
♪ "Soleil Rouge:Maurice Jarre"の試聴はSoleil Rouge - Amazon.com

新渡戸稲造の「武士道」を読んでみます?(英語版ペーパーバック)
Bushido: The Soul of Japan by Inazo NitobeBushido: The Soul of Japan
上記の他にも2004年発売の英語版「Bushido: Samurai Ethics and the Soul of Japan (ペーパーバック) 」や、2007年発売のドイツ語版の「Bushido. Der Ehrenkodex der Samurai (ハードカバー) 」もあり。


☆同じ「サン」でも「レッド・サン」はライジング・サンとは違って、大変安心して観られる日本観です。 最後のシーンで電線にぶる下がった「天下の宝刀」の扱い以外は!


Charles Bronson (1921 - 2003)
同じ「西部劇」でも1968年の「C'era una volta il West(ウエスタン)」は男が惚れるマカロニウエスタン映画です。 映画の華は一輪、Claudia Cardinale(クラウディア・カルディナーレ)で、同年にMaurice Jarre(モーリス・ジャルが音楽を担当した映画「Isadora(裸足のイサドラ)」に出演した舞台出身のJason Robards(ジェイソン・ロバーズ)がカルディナーレが演じる開拓女を助ける珈琲好きのCheyenne(シャイアン)を演じます。 1959年に「刑事」でメジャー・デビューしたクラウディア・カルディナーレは王女さまを演じた1963年の「ピンクの豹」あたりから垢抜けて綺麗ですが、ショーン・コネリーが探検家のRoald Amundsen(アムンゼン)を演じてカルディナーレが看護婦を演じた1970年の「Krasnaya palatka(La tenda rossa)」邦題が「SOS北極 赤いテント」でも超綺麗。 ジェイソン・ロバーズはBogie(ハンフリー・ボガート)そっくりの俳優とはいえボギーほどハードボイルドではありませんが、ボギーの死後1960年代にハンフリー・ボガート未亡人のLauren Bacall(ローレン・バコール)と結婚したこともあります。 肝心なCharles Bronson(チャールズ・ブロンソン)はキーパーソンのHarmonica(ハモニカ)という赤シャツを着た謎の男を演じます。 果たしてハモニカ男の正体は・・・。 ラストシーンで無理強いにハーモニカを銜えさせられた幼い弟の面影を偲んでブロンソンが吹く哀愁のハーモニカが涙を誘う1964年の荒野の用心棒や1965年のPer qualche dollaro in più(夕陽のガンマン)は言うに及ばず1984年のOnce Upon a Time in America(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)を監督したSergio Leone(セルジオ・レオーネ)の大作で、余韻の残る音楽はマカロニウエスタンのサウンドトラックを数多く手掛けているEnnio Morricone(エンニオ・モリコーネ)です。
壮大なエンニオ・モリコーネのサウンドトラックはOnce Upon A Time In The West: The Original Soundtrack Recording(試聴の6番にブロンソンのハーモニカの片鱗が偲ばれます。)
※この「ウエスタン」は英語のタイトルが"Once Upon a Time in the West"といいますが、なんと"Tenkrát na Západě"というチェコ語で検索が入って来て驚きました。 多分東欧Czech(チェコ)のトラッシュメタルバンド「Asmodeus」の1991年のアルバムProsincová noc blíže neurčeného rokuに収録されている曲名と一緒なんでしょうか。(チェコ語読めない)

雨の訪問者 サウンドトラック
Le Passager de la pluie Soundtrack1950年代から1970年代には毎年のように話題映画に出演したCharles Bronson(チャールズ・ブロンソン)が日本で注目されたのはやはり1960年のThe Magnificent Seven(荒野の七人)や1963年のThe Great Escape(大脱走)からでしょう。 その後、1965年のThe Sandpiper(いそしぎ)や1965年のThis Property Is Condemned(雨のニューオリンズ)などのロマンティックな映画にも出演しましたが、「レッド・サン」の前年の1970年はフランス映画のDe la part des copains(夜の訪問者)と日本ではFrancis Lai(フランシス・レイ)のテーマ音楽でも人気のLe Passager de la pluie(雨の訪問者)、イタリア映画のCittà violenta(狼の挽歌)などと5本のうち4本が欧州映画でブロンソン夫人のJill Ireland(ジル・アイアランド)と共演しています。  ジャズピアニストのHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)が音楽を手掛けた1974年のDeath Wish(デスウィッシュ/狼よさらば)は1982年のDeath Wish II(ロサンゼルス)と1985年のDeath Wish 3(スーパー・マグナム)とともにMichael Winner(マイケル・ウィナー)がBrian Garfield(ブライアン・ガーフィールド)の原作をもとにして監督しています。 「ロサンゼルス」と「スーパーマグナム」は音楽がブリティッシュロックのJimmy Page(ジミー・ペイジ)でした。 ジャズピアニストのハービー・ハンコックは1986年の「Round Midnight(ラウンド・ミッドナイト)」や1966年の「Blow-Up(欲望)」などのサウンドトラックも手掛けています。
チャールズ・ブロンソンは「レッドサン」で共演したでアラン・ドロンとはOlga Georges-Picot(オルガ・ジョルジュ=ピコ)も出演した1968年の「Adieu L'ami(さらば友よ)」でも共演しました。
「さらば友よ」のトレーラーが観られるAdieu L'ami Trailer - Comme Au Cinéma
フランスのJean Herman(ジャン・エルマン)が脚本と監督を手がけた悪党どものバッディムービーで、「さらば友よ」には1951年の「Jeux interdits(禁じられた遊び)」で可愛いポーレットを演じて映画デビューしたBrigitte Fossey(ブリジット・フォッセー)も出演していました。 その後の1958年から1960年にかけて放映された「Man with a Camera」という白黒のテレビシリーズではフラッシュを焚いて写真撮影するフリーランス・カメラマンのMike Kovac(マイク)として2話に出演したそうです。 そういえばエレクトリック・フラッシュのストロボより昔はカメラに閃光電球(フラッシュバルブ)というマグネシウム電球を1回づつ取り付けて写したのでした。
Man with a CameraのDVD画像が見られるMan with a Camera - VictoryMedia U.A.Man With a Camera VHSはAmazon.co.jpにあり。 Charles Bronson Cabo Blanco/U.S. Marsha/Chino/Man With a Camera DVDはAmazon.comにあり。
「さらば友よ」のDVDはAmazon.co.jpにあり。(ASIN: B001FR1NYY) 
私が観たCharles Bronson(チャールズ・ブロンソン)の映画はほとんどが活劇か闘うストーリーでしたが、1966年にNatalie Wood(ナタリー・ウッド)とロバート・レッドフォードが共したThis Property Is Condemned(雨のニューオリンズ)でヒロインの母の愛人"J.J."役。


Charles Bronson: The 95 Films and the 156 Television Appearances (Book)
Charles Bronson: The 95 Films and the 156 Television Appearances
Charles Bronson Book1970年の大林宣彦監督によるチャールズ・ブロンソン出演の男性化粧品「MANDOM」のCMでチャールズ・ブロンソンがアゴをなでて、「Hummmmm...Mandam!」と言いました。 嘘かまことか、それを観ていたテレビの前の女性達が失神したとか。
All the world loves a lover
All the world loves MANDOM
Grooming all the worlds great lovers
Man o man, thats MANDOM...

300 Hits in Japan 1965-1984, Vol. 5: 1971-72
コマーシャルのBGMの曲「Mandom-Lovers Of The Worldを歌ったJerry Wallace(ジェリー・ウォーレス)は60~70年代のカントリー歌手です。 ジェリー・ウォーレスの1968年のCMソング"Lovers of the World(マンダム~男の世界)"はLIBERTYレコードから日本で発売されました。 現在はアルバム僕たちの洋楽ヒット Vol.3 1968~70(試聴なし)又はTHE 70'S-BEAUTIFUL DAYSに収録されています。
☆Jerry WallaceのMandom - Lovers Of The Worldのバージョンではないですが、All the world loves lovers...と歌われる歌詞はLovers Of The World - Lyrics Depot
Jerry Wallaceの音楽情報はMusicStack(Lovers of the World情報は下から3番目)
Primrose Lane: The Very Best of Jerry Wallace


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チャールズ・ブロンソンは大脱走
アラン・ドロンは太陽はひとりぼっち
モーリス・ジャルはゴースト ニューヨークの幻


追記:
コメント欄の「みどり」さんからの情報のリンク先をご覧になると貴女は失神します。Hummmmm...Mandam!


6 Comments

トムさん、コメントはお久しぶりですが「時代の情景」はリンクしてあるので時々読ませていただいております。相変わらず含蓄ふかい薀蓄、いや評論で真似しようにも私には出来ませんが大変参考になります。

koukinobaabaさん、ほんとにほんとにご無沙汰していてすみません。
久しぶりに記事をアップしました。相変わらずドロンばっかりですが、三船&黒澤との関係の内容です(かなり以前に放映された『SMAP×SMAP 』の番組を参考にしてます)。
それにしても、チャ-ルズ・ブロンソンの「マンダム」のCMは、ほんとうに懐かしいです。
わたしは小学生2年生ころだったとおもいます?
では、また。

「ミドリ」さん、貴重な映像の情報を有難うございます!皆さんも観てください!歌も聴ける日本語のCMです。最近はYouTubeさまさまですね。

思わず気絶しそうになりましたよ。Hummmmm...Mandam!

YouTubeでこんなんみつけました。
http://www.youtube.com/watch?v=CV3gA7hNItY

トム(Tom5k)さん、早速見て頂けたのですね♪

あっはー、甘いですな。ウルスラ・アンドレスよりエマニエル婦人は刺激的ですよ。眠りたくない夜にどうぞ!

コメントありがとうございました。
早速、再びお邪魔しちゃいました。わたしのはかたっくるしくて、つまんないですけど、こちらは楽しく読ませていただきました。しかし、寝る前にウルスラ・アンドレスの写真、ちょっと刺激が強すぎたようです。
では、また。

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