
Illinois Jacquet
The Number One Honker Of All Times
Texas Tenor: The Illinois Jacquet Story(1991年)
♪ Illinois Jacquet - Flying Home (Classic Jazz: Jazz Legends) - Grooveshark.com
Illinois Jacquet - Flying Home - YouTube
Illinois Jacquet (1922 - 2004)
Jacquetをジャケットと読む人もいますがフランス語式にジャケーと発音するらしいです。 Honker(ホンカー)はどでかい音量でサックスを吹くホンク奏者で、ジャズ及びR & B(ロックンロール)を演奏します。 ホンクとは辞書によると雑音(騒音)に近いほど大きな音を指し、車のクラクションや雁の鳴き声もホンクですが飲みすぎた人が身をよじって戻す"ゲロ"もホンク。 Texas Tenor(テキサス・テナー)とはもともと音の大きなテナー・サキソフォンの奏法の一つで、サックスの持ち味を最大に生かす力強くホンクする吹き方です。 イリノイ・ジャケーの演奏を聴くとテナーを吹きながらまるでダミ声を出しているかのようです。 ブローテナーは正統派といわれるジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズ等の音とは違いもっと泥臭く豪快です。 時々外れたのかと思うようなとんでもない音を出します。 このテナー奏法はLester Young(レスタ-・ヤング)やColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)等に始まり、Ben Webster(ベン・ウェブスター)からイリノイ・ジャケーに、そしてソウル・テナーのKing Curtis(キング・カーティス)に受け継がれています。
元祖リズム・アンド・ブルース、ジャンプ・ブルースにはブローサックス!
イリノイ・ジャケー(1922-2004)は1941年からライオネル・ハンプトン楽団に入り、ハンプトンの指導のもと、アルト・サックスからテナーに替えました。 1940年代にはスターになり、イリノイ・ジャケーの右に出る者はいないといわれたほどのR'n'Bには欠かせないブルース・プレーヤです。 スイングジャズの王様"Count Basie(カウント・ベイシー)"がイリノイ・ジャケーについて「The End!!」と言ったとか。 1942年のライオネル・ハンプトン楽団といえばテーマ曲になっている"Flying Home(Flies Again)"の演奏が押しも押されぬ地位を築きました。 この曲"Flying Home"は1939年 ライオネル・ハンプトンとBenny Goodman(ベニー・グッドマン又はベニイ・グッドマン)の共作でDanny Kaye(ダニー・ケイ)主演の1948年の映画「A Song Is Born(ヒット・パレード)」で使われています。 1942年頃にはイリノイ・ジャケーと交代に同じくテキサステナーのArnett Cobb(アーネット・コブ)がライオネル・ハンプトン楽団に参加して1947年まで在籍していたそうです。 1959年に録音したアルバム「Smooth Sailing」でのAustin MitchellのオルガンとGeorge Duvivierのベースと共演のアーネット・コブの"Blues Around Dusk"ははじけるテナーが素晴らしい。 アーネット・コブは20年後の演奏だってこんな! Arnett Cobb with Lionel Hampton in 1982 - YouTube
イリノイ・ジャケーが聴けるWFMUラジオ・ショーのプレイリスト
Illinois Jacquet - JATP Conga (from "1950s")、Wynonie Harrisと、Jet Propulsion、Illinois Jacquet and His Orchestra - On The Sunny Side Of The Street (with vocal from "Illinois Jacquet 1947-1951") (イリノイ・ジャケーは最後から2番目ですが、Nancy Sinatraの"Just Bein' Plain Old Me"に続いてPeggy Leeの"I Think It's Gonna Rain Today"、Mama Cassの"Dream A Little Dream Of Me"、Waylon Jenningsの"Jole Blon"、Donna Summerの"I Feel Love"、Frank Millsの"Music Box Dancer"などが聴けます。)
The Lionel Hampton Orchestraの1942年のFlying Home, No. 1(フライング・ホーム)での強烈なブローが聴けるcolumbia.edu
1947年のIllinois Blows The Blues とPort Of Rico- One Night Boogieが聴けるIllinois Jacquet - Jazz On Line.com(Illinois Jacquetで検索、曲名をクリック)
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1942年にライオネル・ハンプトンで大好評のFlying Homeを演奏したイリノイ・ジャケーは1943年から1944年までCab Calloway(キャブ・キャロウェイ)楽団に参加しましたが、移籍後すぐの1942年にLena Horne(リナ・ホーン)主演の黒人ミュージカル映画「Stormy Weather(ストーミー・ウェザー)」にチラリとお目見えし、テナーサックスのLester Young(レスター・ヤング)と一緒に1944年当時の花形ミュージシャンを記録した10分間のドキュメンタリー「Jammin' The Blues(ジャミン・ザ・ブルース)」に登場しました。 二人ともポークパイ・ハットがトレード・マークです。 有名な静物写真家であるGjon Mili(ジョン・ミリ)が監督したレアな短編映画のジャムセッションビデオ「Jammin' The Blues(ジャミン・ザ・ブルース)」にはイリノイ・ジャケーやレスター・ヤングの他にギターのBarney Kessel(バーニー・ケッセル)やドラムのJo Jones(ジョー・ジョーンズ)そして歌手のMarie Bryant(マリー・ブライアント)など40年代の主だったジャズメンが出演しています。
☆Jammin' the Blues 1944 - YouTube
タップダンス・シーンがすごい!キャブ・キャロウェイ楽団が出演した映画はStormy Weather - YouTube
この他、「ミスターブルース」と呼ばれるシャウターのWynonie Harris(ワイノニー・ハリス)とも45年~46年に共演しています。
「Stormy Weather」のビンテージ・ポスターが見られるStormy Weather - Hollywood Movie Posters Online
Illinois Jacquet in D.O.A.
1949年のフィルム・ノワールでRudolph Maté(ルドルフ・マテ)監督の代表作といわれる「D.O.A.(都会の牙)」がありますが、主演は1956年のThe Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)にも出演したEdmond O'Brien(エドモンド・オブライエン)がしがないホテルの会計係りを演じています。 ある晩、解毒剤はないというluminous toxinを投与されて余命幾ばくもないながら誰が何の為に彼を殺そうとしたのか知ろうと真犯人を探すスリリングなストーリーです。(結末はDead on Arrivalということでハードボイルド!)音楽が1946年にIt's A Wonderful Life(素晴らしき哉、人生!)など多くの映画音楽を手掛けたDimitri Tiomkin(ディミトリ・ティオムキン)ですがナイトクラブのシーンでWillis Gator Tail Jackson(ウィリス・ジャクソン)が影響を受けたというイリノイ・ジャケーの熱いテナーサックスが彼のバンドのJive Crazyをバックに聴けます。
Illinois Jacquet in D.O.A. 1949 - YouTube
Illinois Jacquet - I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You - YouTube
☆母親がスー族(イリノイ州の先住民族)出身だそうで、イリノイ・ジャケーにはアメリカ・インディアンの血が流れています。
そして,彼の名前のIllinoisですが、イリノイ州のことではなくインディアン語で"優れた人"という意味のIlliniwekに由来しているそうです。 イリノイ・ジャケーの強烈なワイルド・ホンク(ブロークン・サックス)はバリトンサックスのLeo Parker(レオ・パーカー)をはじめ、テナーサックス奏者のWild Bill Moore(ワイルド・ビル・ムーア)、Stanley Turrentine(スタンリー・タレンタイン)、Big Jay McNeely(BJ マクニーリー)やWillis "Gator" Jackson(ウィリス・ジャクソン)など多くのサックス奏者に影響を与えています。
☆1940年代から80年代まで活躍していたWillis Jackson(ウィリス・ジャクソン)のホンクは独特でエキサイティングなアドリブを展開します。 1948年のヒットで"Gator Tail" with "Cootie""はニックネームになったほどだそうです。 1948年から1955年の間、断続的にCootie Williams(クーティ・ウィリアムス)バンドに参加する前はフロリダで演奏していたそうです。 1950年からは自分のバンドを結成して吹き込んでいます。 1950年代中頃にあのR & B歌手のRuth Brown(ルース・ブラウン)とのロマンスがあったそうで、その期間はルース・ブラウンの録音のバックを務めたそうです。 1977年のMuseレーベルからリリースしたWillis "Gator" Jackson名義のアルバム"Bar Wars"には自作の3曲が収録されています。 ぶっ飛んだファンキー・オルガンのCharles Earland(チャールズ・アーランド)がすごい!
☆イリノイ・ジャケーの歴史はswingmusic.net
Willis "Gator Tail" Jackson(最後)
Texas Tenor: The Illinois Jacquet Story
ビッグバンド・ジャズの貴重な映像!「イリノイ・ジャケー・ストーリー」の海外版VHSモノクロビデオ(1995年版)
Texas Tenor: Illinois Jacquet Story (VHS)
テナーサックス奏者のイリノイ・ジャケーを追ったドキュメンタリー「テキサス・テナー: イリノイ・ジャケー・ストーリー」は
モノクロ・インディペンデント・フィルムでArthur Elgort(アーサー・エルゴート)が監督した唯一映画化されたホンカー「イリノイ・ジャケー」の伝記映画です。 テキサス・テナーのIllinois Jacquet(イリノイ・ジャケー)は勿論テキサス・テナーのArnett Cobb(アーネット・コブ)、、ヴィブラフォン奏者のLionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)、トランペット奏者のDizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)やClark Terry(クラーク・テリー)、テナーサックス奏者のSonny Rollins(ソニー・ロリンズ)やBuddy Tate(バディ・テイト)、Cab Calloway(キャブ・キャロウェイ)とも共演した女性ピアニストのDorothy Donegan(ドロシー ドネガン)などなど蒼々たるジャズメンが本人自身の役で出演します。
アメリカのAmazon.comではマーケットプレイスでDVD(ASIN: B00024IRJ0)が見つかりますが新品だと179.70ドルだとか。(1万円以上)
Flying Home
ページトップのCD画像はオリジナル録音が1947年のイリノイ・ジャケーのアルバム「Flying Home」で、もちろタイトル曲の"Flying Home"をはじめグルービーなJet Propulsion、Adam's Alley、Hot RodやバラードのTry Me One More Time、A Jacquet For Jack The Bellboyなどを収録しています。 残念ながらアルバム「Flying Home」の試聴はなくなりましたが、Amazon.comではFlying Home(飛んで帰ろう)が"Flying House"になっていました。(空飛ぶ家?)
The Illinois Jacquet Story CD
代表曲の"Flying Home"はもちろん、"Body and Soul"のようなロマンティックな曲など70曲以上を収録した人気の4枚組みCDBoxセットで、ベースのCharles Mingus(チャーリー・ミンガス)やドラムのArt Blakey(アートア・ブレイキー)なども参加しているそうです。
The Illinois Jacquet Story
Swings The Thing
Lullaby Of The LeavesやFlying Homeなど全11曲を収録した Texas Tenorのアルバム「Swings The Thing」のなかでHarlem Nocturne(ハーレム・ノクターン)をトランペット奏者のRoy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)と演奏しています。
オリジナル録音が1957年というテキサス・テナーがブローしまくる幻のアルバムのCD化!
スウィングズ・ザ・シング (紙ジャケット仕様)1956年
(2009年盤がリリース! ASIN: B000E3K4E0)
「スウィングズ・ザ・シング」の全曲試聴はSwing's the Thing/Cool Rage Session - Amazon.com
イリノイ・ジャケー、ロイ・エルドリッジ、ジミー・ジョーンズ、ハーブ・エリス、ブラウン(レイ) ジョー・ジョーンズ / ユニバーサルクラシック
Swing's the Thing, Verve MG V-8023
日本でのみリリースされ世界に紹介されている"Swing's The Thing"のアルバム情報
6曲収録のオリジナル盤の試聴はSwings The Thing - Amazon.com
brand-new CD (Verve UCCV-9128) JAPAN.....$24
recorded on October 16, 1956
limited LP style paper sleeve edition
24bit 96kHz digital mastering
1. Las Vegas Blues(ラスヴェガス・ブルース)
2. Harlem Nocturne(ハーレム・ノクターン)
3. Can't We Be Friends(キャント・ウィ・ビー・フレンズ)
4. Achtung(アクタング)
5. Have You Met Miss Jones(ジョーンズ嬢に会ったかい?)
6. Lullaby Of The Leaves(木の葉の子守唄)
New York for Lovers
イリノイ・ジャケーの"ハーレム・ノクターン"を最近iTunesで見つけたので購入しましたがコンピレーション・アルバムの「ニューヨーク・フォー・ラヴァーズ」に収録されています。
試聴はIllinois Jacquet - Harlem Nocturne on New York for Lovers - Amazon.com
「スウィングズ・ザ・シング」が入手困難なら「ハーレム・ノクターン」を聴くにはこれ「New York for Lovers」
試聴はNew York for Lovers - Amazon.com
(ハーレム・ノクターンは8番ですが全部ロマンティックな曲)
1951年~1958年のイリノイ・ジャケーの"Flying Home(フライング・ホーム)"といえばこのCD
Flying Home: The Best of Verve Years
試聴あり(イリノイ・ジャケーのソロを聴くには10番~12番、15番、18番)
LP初リリースが1964年のイリノイ・ジャケーのセッション「Desert Windsh」はギターがKenny Burrell、ピアノがTommy Flanagan、ベースがWendell Marshall、ドラムがRay Lucas、そして異色のラテン・パーカッションのボンゴとコンガがWillie Rodriguezです。 イリノイ・ジャケーのオリジナル「Blues for the Early Bird」の他、Lester Leaps InやCanadian Sunsetなどのジャズ・スタンダード・ナンバーも収録されている2004年盤ですが2007年までの限定CDだとか。
Desert Winds
♪Illinois Jacquet - Desert Winds - YouTube
私がCaravan(キャラバン)のために最近購入したイリノイ・ジャケーCDはテキサステナーが唸るイージーリスニング盤
The King
Soul Explosion
オリジナルのLPは1969年にPrestigeからリリースされたイリノイ・ジャケーの"The Soul Explosion"がすごい! ギターはWally Richardsons 、ドラムスはAl Foster(アル・フォスター)、そしてMilt Buckner(ミルト・バックナー)の素晴らしいオルガンがファンキーなソウルCDです。
Billy Holiday(ビリー・ホリデイ)のヴォーカルでお馴染みのメランコリックな"I'm Fool To Want You"はKetty Lester(ケティ・レスター)のバージョンが最高に好きな私ですが、ハーレム・ノクターンと並びイリノイ・ジャケーの"I'm Fool To Want You"も私のお気に入りです。 テキサステナーのホンク!ブローしまくり!とは違い、テナーサックスの音がまるでミンクの手袋かオーストリッチの扇で撫でられているみたい。
St. Louis Bluesなど殆どの曲はアップテンポで、レアな"Still King"も収録されています。
Soul Explosion
♪ 試聴はSoul Explosion - Amazon.com
まさにブルージーなタイトル曲の"Blues; That's Me! "や"For Once in My Life"が収録されているアルバム「The Blues; That's Me!」での超重低音のBassoon(バズーン又はバッソン)が響く"'Round Midnight"もすごい!
試聴はThe Blues; That's Me! - Amazon.com
ちなみにイリノイ・ジャケーが初めてバズーンを吹いて録音した"Bassoon Blues"を収録しているアルバムはギタリストのKenny Burrell(ケニー・バレル)やピアニストの Tommy Flanagan(トミー・フラナガン)が何曲か参加している「THE MESSAGE」(ASIN: B000E3K4EK)
オリジナルは1963年の「The Message」と1964年の「Desert Winds」というLPレコードというこのCDアルバムの試聴はMessage/Desert Winds - Amazon.com
1951年に急逝したErnie Henry(アーニー・ヘンリー)が参加したアルバム
Jacquet a la Carte
全24曲の試聴はJacquet a la Carte - Fnac.som
アーニー・ヘンリーは1番から7番まで
☆アルバムの詳細はJacquet a la Carte - mezzo-forte.com
Texas Tenors - Prestige
テキサス・テナーがブローしまくる1997年Prestigeからリリースのコンピレーションアルバム「Texas Tenors」ではIllinois JacquetのJivin' With Jack The Bellboyを初めArnett CobbのBlack Velvet、Buddy TateのThe Salt Mines、King CurtisのJeep's Bluesなど垂涎のテナーサックス曲が収録されています。(試聴はTexas Tenors - Amazon.com)
Birthday Party
"Birthday Party Blues"の他"Ebb Tide"や"Shadow of Your Smile"など全5曲が収録されていますが現在は入手困難な1999年のライヴ盤です。 Ebb Tide(引き潮)はVictor Young(ヴィクター・ヤング)が作曲した映画のテーマでお馴染みの曲をテキサステナーがロマンティックにブローします。 演奏メンバーはギターにKenny Burrell、テナーサックスとフルートにJames Moody、バリトンサックスにGerry Mulligan、トランペットがJoe Newman、フリューゲルホーンがArt Farmer、ピアノがJimmie Smith、ベースがJack Six、ドラムがRoy Haynesと豪華です。
ライヴ盤の試聴はBirthday Party - Amazon.com
☆Audio-Visual Trivia内のアーカイブでイリノイ・ジャケーの関連記事はErnie Henry アーニー・ヘンリー


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