
Frank Sinatra as Frankie Machine in The Man with the Golden Arm
♪ Elmer Bernstein - The Man With The Golden Arm (A Man and His Movies) - Amazon.com
黄金の腕(1955年)
Otto Preminger(オットー・プレミンジャー)が監督したモノクロ映画で、麻薬犯罪を扱った問題作であり、ヒューマン・ドラマでもあります。 主役の元麻薬中毒のギャンブラーFrankie Machine(フランキー)の役に飛びついたのがFrank Sinatra(フランク・シナトラ)でした。 オファーを受けていたマーロン・ブランドを出し抜いてシナトラが契約し、当時シナトラの実生活での恋人だったKim Novak(キム・ノヴァク)を出演させてお熱いところを見せています。 車椅子生活をするフランキーの妻役で往年の美人女優のEleanor Parker(エリノア・パーカー)が出演していますがキム・ノヴァクに食われました。
黄金の腕を持つ男、賭博師として凄腕のフランキーは博打場の手入れに合い刑務所にぶち込まれたのですが病院で麻薬を絶ってシャバに戻りました。 ムショで練習したドラムで身を立てようと新しい人生に賭けるつもりのフランキーなのに車椅子の美人妻は元のばくち打ちに戻れとのたまうのです。 なんか怪しい。 その妻はフランキーに麻薬を勧める男に真相(秘密)を知られてしまい、男は転落死させられた。 罠にはまって再び札を配るフランキーだったがドラムの練習も続けていた。 フランキーが札を操る時に手が震えたのは麻薬の禁断症状か、信条の裏切りからか。 フランキー達にも歩けることを見られてはフランキーの同情を買うことが不可能だと悟り、狂った妻は自ら死を選んだのだ。 哀れ。
ボーヴォワールがJean‐Paul Sartre(夫のサルトル)以外に持った恋人であるといわれるアメリカの作家のNelson Algren(ネルソン・アルグレン、又はネルスン・オールグレン)の小説「The Man with the Golden Arm(黄金の腕を持つ男)」の映画化です。 原題の"The Man with the Golden Arm"の腕は単数なので主人公フランキーのドラマーとしての腕にしては複数でないから変だと思っていた私ですが、いかさま賭博の腕のことだったのです。
※ネルソン・アルグレン(1909-1981)は1950年にこの映画の原作である「The Man with the Golden Arm」によりフィクション部門で初のNational Book Awardを受賞しました。 この作品でアルグレンが育った大都会「シカゴ」のあらゆる裏の社会を描きました。この小説の他にも詩やエッセイ、A Bottle of Milk for Motherや'How the Devil Came Down Division Streetなどといった短編も発表しています。 ネルソン・アルグレンのフランスの作家で哲学者のSimone de Beauvoir(シモーヌ・ド・ボーヴォワール)との大陸横断の恋は通算で十七年も続いたそうです。 アルグレン1947年にボーヴォワールがアメリカでレクチャー・ツアーをしている間に知り合い二人で南米に旅したこともありました。 その後アルグレンはパリでボーヴォワールの夫君であるサルトルにも会っています。 サルトルはアルグレンの出版物のフランス語訳を手伝ってくれたそうです。 ボーヴォワールはアルグレンに著書The Mandarins to Algrenを捧げ、なにがしかの交際はあったものの契約結婚の夫であるサルトルのもとを離れることはありませんでした。
アルグレンの出版物目録は翻訳作品集成 ネルスン・アルグレン
映画「黄金の腕」はテーマとして麻薬を扱っていたので制作直後は公開できませんでしたが、The MotionPicture Production Code of 1930(映画プロダクション・コード)が変わり制作年の翌年に公開されました。
☆フランキーの麻薬禁断症状に耐えるシーンが壮絶!
Elmer Bernstein's The Man with the Golden Arm
「黄金の腕」は初めて映画音楽にジャズを取り入れたアメリカ映画だそうです。
「Key Witness(四人の恐迫者)」を監督したPhil Karlson(フィル・カールソン)の1966年のアクション・コメディである「The Silencers(サイレンサー/沈黙部隊)」ではDean Martin(ディーン・マーチン)が主演しましたが音楽を担当したのは映画音楽の巨匠の一人、Elmer Bernstein(エルマー・バーンスタイン)でした。 そのバーンスタインが「The Man with the Golden Arm(黄金の腕のテーマ)」の"Frankie Machine"を作曲しました。(※ちなみにVHSの「サイレンサー・沈黙部隊」はビンテージ価格です。)
そのバーンスタインは惜しくも2004年8月に亡くなりました。 エルマー・バーンスタインについてはVOL,2 エルマー・バーンスタイン (ELMER BERNSTEIN)
エルマー・バーンスタイン作曲の"Frankie Machine"が聴けた"Rock n'Roll Party - Red Prysock - Man With The Golden Arm - Elmer Bernstein - Club Alibi"はTuxedo Junctionに統合されて今はもう聴けません。
The Man With The Golden Arm - music by Elmer Bernstein & Title Design by Saul Bass - YouTube
CD化されていない「サイレンサー」のLPサントラ画像と曲目リストが見られるmovie grooves - The Silencers Soundtrack
映画「サイレンサー」でVikki Carr(ヴィッキー・カー)が歌ったセクシーな"The Silencers"はアルバム「Ultra-Lounge, Vol. 7: The Crime Scene」に収録されています。
「黄金の腕」はバーンスタインの音楽と共にSaul Bass(ソウル・バス)が手がけた映画のタイトルデザインやポスターが絶品です!
「黄金の腕」のタイトルデザインが見られるThe Man with the Golden Arm - Title by Saul Bass - notcoming.com(画像を矢継ぎ早にクリックすると動いているように見えます。)
「黄金の腕」の予告編やビデオが観られるThe Man with the Golden Arm - LikeTelevision.com
The Man with the Golden Arm DVD
☆安い! 2006年発売の「黄金の腕」廉価版500円DVD!
黄金の腕
画像は2002年発売に字幕版DVDですが、英語版VHSビデオの「Man With Golden Arm」もあり。
「The Man with the Golden Arm」の1997年輸入版VHS(英語)
Man With Golden Arm VHS
これが本物! 1955年リリースの「The Man with the Golden Arm」輸入版VHS(英語)
The Man With The Golden Arm
エルマー・バーンスタイン音楽による史上初のジャズのオリジナル・サウンドトラック!
演奏はPerez Prado(ペレス・プラード)とマンボの組曲にも挑戦したフリューゲル・ホーン奏者のShorty Rogers & his Giants(ショーティー・ロジャース)の編曲で、ドラムのShelly Manne(シェリー・マン)、アルトサックスのBud Shank(バド・シャンク)、トランペットのPete Candoli(ピート・カンドリ)などの豪華ジャズメンです。
The Man With the Golden Arm/ O.S.T.
試聴はThe Man With the Golden Arm Soundtrack - Amazon.com(必聴は3番のElmer BernsteinとShorty Rogersなどが演奏する"Frankie Machine")
DECCA DS-8 The Man with the Golden Arm Soundtrack
私が持っている「黄金の腕」のサントラEP盤ですが、1955年の映画「Blackboard Jungle(暴力教室)」のテーマソングだったBill Haley & his Comets(ビル・ヘイリー楽団)の"Rock Around the Clock(ロック・アラウンド・ザ・クロック)"と抱き合わせです。
(クリックで拡大可)
こんな組み合わせで売る方も売る方ですが買う方も買う方ですが、当時はヒットパレードで人気があった売れ筋の曲だけを抱き合わせて販売したことが多かったです。
ボーヴォワールの恋人ネルソン・アルグレンの原作"The Man With the Golden Arm"のペーパーバック (原語版書籍) 1999年版
The Man With the Golden Arm
より価格の安い2005年版はThe Man with the Golden Arm [ペーパーバック]


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