ジョー・スタッフォード Blues In The Night by Jo Stafford


Blues In The Night by Jo Stafford and Tommy Dorsey
You Belong to Me
You Belong to Me - Jo Stafford
Jo Stafford (1917 - 2008)

Blues In The Night: The Movie (1941)
Blues in the Night DVD - Amazon.com
Blues In The Night DVDA bad woman in love with a bad man, who spurns her, can ruin the lives of others.
「Blues In The Night」は1941年にAnatole Litvak(アナトール・リトヴァク)監督のミュージカル映画で、悪党に横恋慕する悪女(Famme Fatalesファム・ファタル)が、他の人々の人生を破壊するというストーリーです。
映画「Blues In The Night」の英文説明が読めるBlues In The Night - Movie Mirrors
※ファム・ファタルとはフランス語で致命的な女を意味し、男の身を滅ぼすような女ですから、惚れてはいけません。

ジョー・スタッフォードが歌った「Blues In The Night (My Mama Done Tol' Me) (夜のブルース)」は1941年の映画「Blues In The Night」 のテーマ曲でした。 Harold Arlen(ハロルド・アーレン)作曲でJohnny Mercer(ジョニー・マーサー)作詞のコンビによる「Blues In The Night」は同年の第14回Academy Awards(アカデミー賞)で歌曲賞を受賞しました。 映画「Blues In The Night」で、他に有名な曲はGeorge Gershwinの「I Got Rhythm」です。
ハロルド・アーレンについて書かれたJamtoast - Harold Arlen
ジョニー・マーサーについて書かれた歌をつくる人にまつわる話 Johnny Mercer

video若いエリア・カザンも見られる映画「Blues In The Night」のトレーラーはBlues In The Night Trailer (1941) - Turner Classic Movies(画像右のtrailerをクリック)
Blues In The Night (1941) Trailer - VideoDetective

映画「Blues In The Night」では囚人役で出演の獄中のバリトン歌手が歌うオープニング・シーンからBGMなどとして全編通してテーマ曲の"Blues in the Night"が流れます。
「Blues In The Night」には、俳優としては1940年の「City for Conquest(栄光の都)」など5作品だけ出演したElia Kazan(エリア・カザン)がバンド・メンバーのNickie役で出演しています。 エリア・カザンが監督した映画にはEast of Eden(エデンの東)やBaby Doll(ベビイドール)など名作がたくさんあります。


Blues In The Night by Jo and The Pied Pipers
Jo Stafford and The Pied PipersBlues In The NightはTommy Dorsey(トミー・ドーシー)楽団の男性ヴォーカル・グループのThe Pied Pipers(パイド・パイパーズ)をバックに歌う専属歌手だったJo Stafford(ジョー・スタッフォード)のヒット曲の一つです。 とはいえ、私が最初にジョー・スタッフォードの声の魅力に取り付かれた歌はI walked on London Bridge last nightと歌われた1965年のヒット曲の"On London Bridge(霧のロンドンブリッジ)"でした。
Listenジョー・スタッフォードがトミー・ドーシー楽団をバックに歌うBlues In The Nightが聴けたTuxeddo Junctionではプレイリストからトミー・ドーシーを選んで下さい。
☆パイド・パイパーズは40年代にジョー・スタッフォードと共にトミー・ドーシー楽団の専属として活躍したコーラス・グループで当初はアカペラだったそうですが、テナー・ヴォーカル2人、バス・ヴォーカル1人という男女4人で編成されていました。
右上の画像は1998年にリリースされたジョー・スタッフォードとパイド・パイパーズのベスト盤の「The Best of the Pied Pipers Featuring Jo Stafford」(ASIN: B000007QG6)で、愉快な"Pistol Packin' Mama"や"I Didn't Know About You"の他とろけそうな"Dream"など25曲を収録しています。
※詳しく英語で書かれたSingers.comのThe Pied Pipers - Singers.com(何曲か聴けます)

Blues In The NightはDinah Shore(ダイナ・ショア)が歌ってヒットしたという説もありますが、最初はBilly May(ビリー・メイ)のアレンジでElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)が歌ったようです。
「The Quota(ザ・クォータ)」というアルバムが有名なピアニストのRed Garland(レッド・ガーランド)はSam Jones(サム・ジョーンズ)のベースとArt Taylor(アート・テイラー)のベースのトリオでその名も「Blues In The Night」というレアなオルガン演奏も聴かせるブルージーなバップ・アルバムに収録していますし、アルバムの「The Cat」に収録されているJimmy Smith(ジミー・スミス)のバージョンもいいですが、「Jukebox Hits 1935-1947」や「1934-1942: An Introduction to Jimmie Lunceford」に収録されているJimmie Lunceford(ジミー・ランスフォード)やWoody Herman(ウッディ・ハーマン)のバージョンやCab Calloway and The Palmer(キャブ・キャロウェイ)愉快なヴォーカルバージョンの"Blues In The Night"も面白くて好きです。
Jimmie Lunceford - Jukebox Hits 1935-1947 - Blues In the Night Pts 1 & 2 iTunes Music Store USA


☆演奏によっては「Blues Into The Night」となっていることもある"Blues In The Night"のご本家であるJohnny Mercer(ジョニー・マーサー)が歌う"Blues In The Night"は男性バージョンなので、'My Mama Done Tol' Me...'と歌われるBlues In The Nightの歌詞は女性ヴォーカルでは「半ズボンをはいていた頃」が「ポニーテイルの頃」などに変わります
Blues In The Night Lyrics - Spiritofsinatra.com


G.I. Jo Sings the Hits
Blues In The Night(ブルース・イン・ザ・ナイト)が収録されているジョー・スタッフォードのアルバムには定番曲となった"Long Ago (and Far Away)"も収録されています。 この"Long Ago"という曲は1944年にRita Hayworth(リタ・ヘイワース)とGene Kelly(ジーン・ケリー)が出演した映画「Cover Girl(カバーガール)」の挿入歌でJerome Kern(ジェローム・カーン)が作曲しIra Gershwin(アイラ・ガーシュイン)が歌詞を書きました。 この曲はジョー・スタッフォードがCapitol Recordsからリリースしてビルボード入りし大ヒットとなりましたが、他にも女性歌手ではHelen Forrest(ヘレン・フォレスト)、男性歌手ではDick Haymes(ディック・ハイムス)、、Bing Crosby(ビング・クロスビー)、Perry Como(ペリー・コモ)なども吹き込んでいます。
G.I. Jo Sings the Hits - Jo Stafford CDG.I. Jo Sings the Hits
同名タイトルの国内盤もあります。

1944年に三姉妹の「The Stafford Sisters」としてラジオデビューしたジョー・スタッフォードは、スウィング・ジャズの全盛時代にはダイナ・ショアに次ぐ人気の女性歌手といわれました。 第二次世界大戦時の米軍お気に入りのミュージシャンの一人だったそうですから上記の「G.I. Jo Sings the Hits」などというタイトルのアルバムがリリースされたのでしょう。そして下記のV-Disc Recordingsシリーズのジョー・スタッフォードのアルバムも数少ないジョー・スタッフォードのCDとしては貴重かもしれません。
※V-Disc RecordingsのV DISCSとは1942年から1949年の第二次世界大戦時に米軍特別慰労師団が戦地の兵士慰問のため製造したSPレコードのシリーズで、パラシュートで蓄音器と一緒に落としたこともあったそうです。

You Belong to Me
ページトップの2枚組CDセット画像はアルバム「You Belong to Me」には、Blues in the Nightをはじめ、September Song、In the Still of the Night、You Belong to Me、Jambalaya (On the Bayou)、Keep It a Secret、そしてジョー・スタッフォードが1945年に録音した"Walkin' My Baby Back Home(歩いて)帰ろう"を収録してあります。
試聴はYou Belong to Me - Amazon.com

Blues In The Nightは収録されていませんがジョー・スタッフォードの1940年代の懐かしい曲のCD化です。 スタンダード曲のBlue MoonなどのバックのトロンボーンはTommy Dorseyではないようですが。
V-Disc Recordings - Jo StaffordV-Disc Recordings: A Musical Contribution by America's Best for Our Armed Forces Overse
同名タイトルの国内盤もあります。

オリジナルは戦時中の1943年というスイング・アルバムには"Long Ago (And Far Away)"や"Temptation"などが収録されています。
Jo Stafford Capitol Collectors SeriesCapitol Collectors Series
※1933年にBing Crosby(ビング・クロスビー)がGoing Hollywood(虹の都へ)で歌った"Temptation(誘惑)"は本来はロマンティックな曲ですが、ジョー・スタッフォードは"Cinderella G.Stump"という名でRed Ingle(レッド・イングル)と一緒にコミカルにカントリー調で歌って大ヒットしました。
Red Ingle & Cinderella G. Stump - Temptation - YouTube

オリジナルは1960年リリースのアルバムで私の好きなLove for Sale、Candy、Teach Me Tonightなどの他、78回転でリリースされたシングル盤のEarly AutumnとJambalaya"が収録されています。
Jo Stafford Big Band SoundBig Band Sound


Listenジョー・スタッフォードの1946年のSeptember Songが聴けるSeptember Song - Jan's 78 RPM Record Warehouse(Recorded October 18, 1946.のレコード画像をクリック)
Always True to You, Darling, in My Fashionが聴けるJo Stafford - Don Edrington's Big Band & Swing Era Songs
Gordon MacRaeやJohnny Mercerとジョー・スタッフォードが聴けるJo Stafford - Jazz On Line.com(Jo Staffordで検索、曲名をクリック)

1960年代まで美しい声で活躍したジョー・スタッフォードは又、歌手だけでなく現代パロディ音楽の先駆者ともいわれ、1961年に二度目の夫のビッグバンド・リーダーのPaul Weston(ポール・ウエストン)と「Jonathan and Darlene Edwards in Paris」というアルバムでグラミー賞のBest Comedy Albumを受賞しているそうです。

クラリネットのBenny Goodman(ベニー・グッドマン又はベニイ・グッドマン)、トランペットのHarry James(ハリー・ジェームス)、Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)が歌う58年か60年頃のイギリスのTV番組で、ジョー・スタッフォードはHow Come You Do Me Like You DoとI Got It Bad And That Ain't Goodを独唱、エラと一緒にSt. Louis Bluesを熱唱しています。ビブラフォンは当時ベニー・グッドマンと60年代に組んでいたRed Norvo(レッド・ノーヴォ)のようです。
Jo Stafford and Ella Fitzgerald - YouTube
Jo Stafford - The Gentleman Is A Dope - YouTube
Jo Stafford Autumn Leaves - YouTube

2 Comments

alex99さん、コメント有難う御座います。私は”At Last”を歌った後輩のEtta Jamesと勘違いしてしまいましたが、Etta JonesはテナーサックスのGeorgie AuldやGene Ammonsなどとも共演したBllie Holidayのような歌手なんですね。

私はEtta JonesのBLUES IN THE NIGHT が印象に残っています。

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