ジュリー・ロンドン Cry Me A River by Julie London



Julie London (1926 - 2000)
1955年の超大ヒット曲である"Cry Me A River(クライ・ミー・ア・リバー)"はBarney Kessel(バーニー・ケッセル)のギターをバックにJulie London(ジュリー・ロンドン)がハスキーな声で歌います。

ジュリー・ロンドンは1957年にロックンロール映画の「The Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)」に彼女自身の歌手役で出演し、自分を捨てた恋人に対する恨み節で、『今度は貴方が泣く番よ、本当に愛してるなら、涙が河になるほど泣いて、私はそうしたわ。』と"Cry Me A River(クライ・ミー・ア・リバー)"を歌います。 映画「女はそれを我慢できない」にジュリー・ロンドンが登場する幻想シーンは、かってはパートナーだった酔いどれマネージャーが帰宅して取り出したジュリー・ロンドンのレコードをは"Julie Is Her Name"で、流れる曲はクライミーアリバー!居るはずのないジュリーが恨みたっぷりに部屋のあちこちに現れて歌い、マネージャーはどこへも逃げられない。

映画「女はそれを我慢できない」に歌手役で出演したジュリー・ロンドンの写真はClassic film scinesのJulie London and Edmond O'Brian on the set of The Girl Can't Help It - Photo(この映像は映画にはありません。)
☆Arthur Hamilton(アーサー・ハミルトン)が1953年に作詞作曲したクライ・ミー・ア・リバーはNatalie Portman(ナタリー・ポートマン)が主演した2005年のサスペンス映画「V for Vendetta(Vフォー・ヴェンデッタ)」でも使用されています。
☆クライ・ミー・ア・リバーの歌詞はCry Me A River Lyrics - OldieLyrics.com

Listenジュリー・ロンドンのクライ・ミー・ア・リヴァーが聴けるWFMUラジオのプレイリストPlaylist for Are We There Yet? with Tamar - December 21, 2002(Listen to this show (RealAudio)をクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を1:30:24に移動)

セクシーな声のジュリー・ロンドンがメランコリックに歌った"クライ・ミー・ア・リヴァー"は他のジャズ歌手に人気でEtta James(エタ・ジェームス)やDinah Washington(ダイナ・ワシントン)などが本格的に歌っています。 男性歌手では60年代に人気だったイギリスのブルース・ロックのJoe Cocker(ジョー・コッカー)の過激なバージョンは別として、2000年に他界したイタリアのジャズ・ミュージシャンで"Estate(夏)"が有名なBruno Martino(ブルーノ・マルティーノ)が熱唱しましたがセクシー(?)にカバーしたのはR&B歌手のAaron Neville(アーロン・ネヴィル)でしょうか。 最近ではグラミー賞を受賞したカナダのMichael Bublé(マイケル・ブーブレ)が熱唱しています。 演奏だと惜しくも70年代に解散してしまいましたが私の好きなピアニストのGene Harris(ジーン・ハリス)のジャズコンボのThe Three Soundsが1959年にアルバム「Standard」(ASIN: B000005GVG)に"Again"や"Alone Together"とともに収録している他、同じくジーン・ハリスをフィーチャーしたThe Ray Brown Trio(レイ・ブラウン・トリオ)がアルバム「Soular Energy」(ASIN: B0000006FC)に収録しています。 クール!
The Three Sounds - Cry Me A River - YouTube
Dinah Washington - Cry Me A River (vocal) - Grooveshark.com
Bruno Martino (vocal) - Cry Me A River - musicMe.com
Michael Bublé - Cry Me A River (vocal) - YouTube

Robert Taylor & Julie London on Saddle the Windジュリー・ロンドンは女優としてスタートした頃、1947年に「Sunset Blvd.(サンセット大通り)」に助監督のアーチー・グリーン役で出演し、1969年にTVシリーズの「Dragnet(ロサンゼルス捜査網)」にジョー・フライディ巡査部長役で主演した俳優で監督のJack Webb(ジャック・ウェッブ)と結婚したのですが、別れて1954年には音楽家のBobby Troup(ボビー・トループ)と出合って1959年に再婚してからボブが亡くなる1999年まで添い遂げました。 とはい前夫のジャック・ウェッブも監督に名を連ねて1972年から放映されたTVシリーズの「Emergency!(エマージェンシー)」に夫のボビー・トループと一緒に出演しています。 ジュリー・ロンドンの女優生活は長いとは言えませんが、1946年にDelmer Daves(デルマー・デイヴィス)監督のThe Red House(赤い家)でヒロインの恋仇でセクシーでよこしまなTibby Renton(ティビー)を好演した他、1958年にRobert Taylor(ロバート・テイラー)と共演したSaddle the Wind(西部の旅がらす)など数本の映画出演があります。


Julie London Best
ページトップの画像は定番曲の"クライ・ミー・ア・リヴァー"はもちろんのこと、"貴女と夜と音楽と"、 "ミスティ"、"フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン"などムード満点のジャズのスタンダード全24曲を収録した2002年のベスト盤です。
2010年に発売された2枚組みのCDは30曲収録のプレミアム・ツイン・ベスト クライ・ミー・ア・リヴァー~ベスト・オブ・ジュリー・ロンドン

Julie Is Her Name Vol.1 & 2
"Julie Is Her Name"はジュリー・ロンドンが1955年に録音した初アルバムで、歌うというよりもまるで睦言のように囁いています。 ジュリー・ロンドン珠玉のアルバムの2集ではRed Mitchell(レッド・ミッチェル)がベースを弾いています。
Julie Is Her NameJulie Is Her Name Vol.1 & 2
国内盤は彼女の名はジュリー(1、2)(ジュリー・ロンドン、バーニー・ケッセル、レイ・レザーウッド / 東芝EMI )
※Barney Kessel(バーニー・ケッセル)について書かれたジャズ・ギタリストのサイトTo Bop Or Not To Bop - Barney Kessel
「彼女の名はジュリー」は2010年6月に発売の限定盤で「彼女の名はジュリー Vol.2(紙ジャケット仕様) 」(ASIN: B003G88FRI)もあります。

The Very Best of Julie London
Cry Me A Riverはもちろん、Fly Me To The Moon(In Other Words)やI Left My Heart In San FranciscoやGo Slowなどムードたっぷりの全50曲を収録した人気の2枚組アルバムです。
The Very Best of Julie LondonThe Very Best of Julie London
全曲試聴はThe Very Best of Julie London - Amazon.com
サイトはハングルらしいですがジュリー・ロンドンの"I Left My Heart In San Francisco(思い出のサンフランシスコ)"が聴けて歌詞も見られるJulie London - WeekStudy.CoolSchool

Yummy, Yummy, Yummy
アルバム・タイトル曲の"Yummy, Yummy, Yummy"をはじめ"Stoned Soul Picnic"や"And I Love Him"などレアものを集めたジュリー・ロンドンが聴ける1969年録音のアルバムが2005年にリリースされています。 メジャーなジュリー・ロンドンの曲は聴き飽きた方にお勧め。
Yummy, Yummy, YummyYummy, Yummy, Yummy
全曲試聴はYummy, Yummy, Yummy - Amazon.com
Stoned Soul Picnic from Yummy, Yummy, Yummy - YouTube

☆日本ではHelen Merrill(ヘレン・メリル)のバージョンで知られている"You'd Be So Nice to Come Home To"はジュリー・ロンドンも歌っていますが、上記のアルバムの他に「Wild Cool and Swingin'」にも収録されてて、My Heart Belongs to Daddy ya、Black Coffee、Go Slow、I Must Have That Man!、Love for Saleといったセクシー系の歌がジュリーの囁くようなハスキーヴォイスが聴けます。

Invitation To The Blues
ジュリー・ロンドンがハスキーな声で歌うブルースといえば、"Invitation To The Blues"の他にこの世で一番セクシーな"Blues In The Night"や"Basin Street Blues"などが収録されたブルースづくしのアルバムの「About the Blues/London by Night
試聴はAbout the Blues/London by Night - Amazon.com

Du-du-du-du-du-du-du-dut... I'm Coming Back To You"The End of the World"で知られるピアニストで作曲家のArthur Kent(アーサー・ケント)と作詞をEd Warrenが描いた"I'm Coming Back To You"をジュリー・ロンドンが1963年にオーストラリアのリバティからシングルがリリースされたそうですが、LPアルバムの「The Wonderful World Of Julie London」に収録したようです。 CDでは「I'm Coming Back To You/When Snow Flakes Fall In The Summer」(USA-ASIN: B003UJCO0M)や「Julie London - The End Of The World/The Wonderful World Of」(ASIN: B000NOKEY0)、又は"I'm Coming Back To You"の他に"Blue Moon"や"How Deep Is The Ocean"など全42曲を収録した3枚組みボックスセットの「Cry Me a River」(ASIN: B000007VRT)などに収録されているそうです。 "I'm Coming Back To You"はナイトクラブの雰囲気を持つジュリー・ロンドンにしてはポップス調の曲となっています。
Julie London - I'm Coming Back To You - YouTube

Jazz Ever! Movie
ジュリー・ロンドンの人気アルバムとしては上記の他にも、Cry Me a Riverの他にBye, Bye BlackbirdやI Love Parisなどを収録した"Julie London in Person at the Americana"、ジュリー・ロンドンが歌う「Summer Place(夏の日の恋)」を収録したオムニバス・アルバムの「ジャズ・エヴァー! ムーヴィー
Wild, Cool & Swingin': The Artist Collection
アウトロー・カントリーのWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)の曲でジュリー・ロンドンがジャージーに歌う"Night Life"を収録したアルバムには「Wild, Cool & Swingin': The Artist Collection」などがあります。
全曲試聴はWild, Cool & Swingin': The Artist Collection - Amazon.com

Cry Me A River by Julie London in The Girl Can't Help It - YouTube


Boy On A Dolphin
ジュリーロンドンのヒット曲はFly Me to the Moo、You And The Night And The Music、Love LettersやGo Slowなどなどロマンティックな歌が多いですが、もう一つ私が好きな曲は「Boy On A Dolphin(イルカに乗った少年)」です。
1957年にイタリア大女優のSophia Loren(ソフィア・ローレン)が主演した「Sophia Loren (dubbed by Julie London)Boy On A Dolphin(島の女)」のテーマ曲「Boy On A Dolphin(イルカに乗った少年)」はジュリー・ロンドンが吹き替えをしたそうです。 ※ちなみにソフィア・ローレンは1956年の映画「La Donna Del Fiume(河の女)」でアップテンポの"Mambo Bacan(マンボ・バカン)"をヒットさせています。
ジュリー・ロンドンのBoy On A Dolphinが聴けるラジオwfmuのプレイリストPlaylist for Monica - June 4, 2004(Listen to this show (RealAudio)をクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を2:51:01に移動)

ジュリー・ロンドンのイルカに乗った少年が収録されているアルバムは「Sophisticated Lady」(ASIN: B0000088DS)や「EMI Presents the Magic of Julie London」の他、3枚組み全45曲を収録した人気のベスト盤「Ultimate Collection」などがあります。
※1973年(昭和48年)に大ヒットした城みちるの"イルカに乗った少年"ではありません。

Calendar Girl
ジュリー・ロンドンはセクシーな歌声だけでなくそのグラマーな肢体も魅力的ですがなぜかポスターが少ないです。 カレンダーのように月にちなんだ歌を収録した2009年リリースの限定盤「カレンダー・ガール」のカバー画像では素晴らしいスタイルのジュリーが楽しめます。(試聴あり、※HQCDとはHi Quality CDのことでマスター音源に近い高音質のCDです。)
Calender Girl by Julie Londonカレンダー・ガール
Julie London Posters - ALLPosters.co.jp

Bobby Troup and Sharky's Machine
ジュリー・ロンドンの歌"Daddy"も書いたジャズ・ピアニストの"Bobby Troup(ボビー・トループ)"はジュリーのご主人であり、1946年のブルース調の名曲"Route 66"を作ったそうです。 そのThe Bobby Troup Quintet(ボビー・トループ楽団)がジュリー・ロンドンと共に1964年に日本ツアーをしています。 TBSテレビの"Julie London Show"に出演しましたが、この時スタジオで収録されたビデオ(レーザー・ディスク)は入手困難らしく海外でも探している方をみかけました。 1960年頃のステージに比べるとたった4年後なのに随分と痩せているのが気になります。(売れ始めた50年代に働き過ぎかも。) オープニングの"Lonesome Road"、ジュリーのご挨拶、素晴らしい"Bye bye blackbird"のエンディングでのジュリーとベイシストのドンとのキスが??? "Fly Me To The Moon"はアップテンポのボッサ、"Come Rain Or Come Shine"、"I Left My Heart In San Francisco"、Joe Burnettのトランペットをバックに"Let There Be Love"や"Kansas City"などジャズのナンバーを数曲、そしてクロージングの"Cry Me A River"までジュリー・ロンドンの歌が盛り沢山です。 ご主人のボビー・トループはピアノを弾きませんでしたがバンドのメンバーは、ベースはDon Bagley(ドン・バグレイ)、ギターがDennis Budimir(デニス・バディマー)、トランペットがJoe Burnett(ジョー・バーネット)、ドラムがDenells Bartonです。
ちなみにボビー・トループが1946年に作った"Route 66(ルート66)"は同年に録音したNat King Cole(ナット・キング・コール)と1960年から放映されたTVシリーズの「ルート66」に主演したGeorge Maharis(ジョージ・マハリス)の歌で日本でもお馴染みです。
そしてこれ又、滅多に見つからないのがジュリー・ロンドンの歌う"My Funny Valentine"です。 私の好きなジャズのスタンダード曲の一つでヴォーカルではChet Baker(チェット・ベイカー)に代表されるMy Funny Valentineですが、ジュリー・ロンドンのバージョンはジュリー最後の吹き込みといわれる1981年のSharky's Machine(シャーキーズ・マシーン)」の幻のサウンドトラックです。 Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)とJoe Williams(ジョー・ウィリアムス)のSharky's Machine Love Themeや"Before You"などのジャズがふんだんに使用されている「シャーキーズ・マシーン」のサントラは今現在はCD化されていないようですが、ロマンティックなシーンでチェット・ベイカーのバージョンと共にジュリー・ロンドンのMy Funny Valentineや、ジュリーの夫君のボビー・トループのRoute 66などが使用されたそうです。 「シャーキーズ・マシーン」は1981年にBurt Reynolds(バート・レイノルズ)監督及びTom Sharky役で主演した刑事アクション映画で、ジョニー・クールのHenry Silva(ヘンリー・シルヴァ)やBrian Keith(ブライアン・キース)やVittorio Gassman(ヴィットリオ・ガスマン)などが出演しています。
Sharky's Machine promo on WSBK TV 38 - YouTube
Sarah Vaughan - Love Theme - Sharky's Machine - YouTube
♪ 「シャーキーズ・マシーン」のサントラで使用されたジュリー・ロンドンのMy Funny Valentineの他にWillow, Weep for Me、Mistyなどが聴けるJulie London - Don Edrington's Big Band & Swing Era Popular Music Page
Nat King Cole - Route 66 - YouTube
Julie London - My Funny Valentine (1981) - YouTube

Julie London sings Love Letters
Love Letters(ラヴ・レターズ)といえば歌手で女優のKetty Lester(ケティ・レスター)が1962年に放った大ヒット曲ですが男性女性問わずに多くのミュージシャンにカバーされています。 ジュリー・ロンドンもお気に入りらしく何枚かのアルバムに収録していますが、ジャケットのカバーに珍しくジュリー・ロンドンのイラストが使用されて1962年にLiberty Records(リバティ)からリリースされたステレオのLPレコードがありました。 1960年の映画「Never On Sunday(日曜はダメよ)」のテーマ曲からNever On Sunday(ローズマリーの1951年のヒット曲の"Come On-A My House(家においでよ)"や"Hey There(ヘイ・ゼア)"の他わたしの好きな"What a Diff'rence a Day Made(縁は異なもの)"など12曲のジャズ・ポップスを収録しています。
試聴の出来る日本国内盤は「ラヴ・レターズ(紙ジャケット仕様)」
ジュリー・ロンドンのLove Letters(ラブレター)が聴けるJulie London - Love Letters - YouTube

The Girl Can't Help It
ジュリー・ロンドンのファンよりもロックンローラー・ファンにお勧め!
ほとんどがRock-A-Billy(ロッカビリー)とお色気だから英語版でもOKですがジュリーの歌手姿をチラリと観るだけだとちょっとお高い!
50s(フィフティーズ)の現役ロックンローラーが見られる海外版VHSビデオ。 映画のテーマ曲の"The Girl Can't Help It"を歌ったのはロックンローラーのLittle Richard(リトル・リチャード)ですが作曲したのはボビー・トループだそうです。
The Girl Can't Help ItThe Girl Can't Help It
ビデオのカバー写真は主演の悩殺グラマー女優のジェーン・マンスフィールドです。
日本語字幕版のDVDは「女はそれを我慢できない [スタジオ・クラシック・シリーズ]です。
☆Audio-Visual Trivia内のエントリー「女はそれを我慢できない

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