
Gwyneth Paltrow, Jude Law and Matt Damon on The Talented Mr. Ripley
リプリー(1999年)
Anthony Minghella(アンソニー・ミンゲラ)監督のサスペンス映画「リプリー」はPatricia Highsmith(パトリシア・ハイスミス)の唯一のシリーズ物1955年のThe Talented Mr. Ripley(小悪党 トム・リプリー又は才人 トマス・リプレイ)をRene Clement(ルネ・クレマン)監督が1960年にAlain Delon(アラン・ドロン)主演で映画化した「Plein Soleil(太陽がいっぱい)」とはまた違った解釈で、ゲイ色も濃くなっています。
「太陽がいっぱい」や「リプリー」の原作者であるパトリシア・ハイスミスはAlfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)監督のStrangers on a Train(見知らぬ乗客)の原作者としても知られるようになりました。
「リプリー」のオリジナルとなった「太陽がいっぱい」のトレーラーはPlein Soleil Trailer - Comme Au Cinéma
主人公のTom Ripley(トム・リプリー)にMatt Damon(マット・デイモン)、共演はオリジナルはでMarie Laforet photos(マリー・ラフォレ)が演じたMarge(マルジュ)の役をGwyneth Paltrow(グウィネス・パルトロウ又はグイネス・パルトロウ)、Maurice Ronet(モーリス・ロネ)のPhilippe(この映画ではディッキー)をJude Law(ジュード・ロウ)が好演します。 「トム」をブルジョワのディッキーだと信じ込んで愛する令嬢をCate Blanchett(ケイト・ブランシェット)が演じます。 リプリーではあまり目立たないケイト・ブランシェットですが、この後2001年のBandits(バンディッツ)では平凡にして奇奇怪怪な女を演じ、2004年のThe Aviator(アビエイター)ではハリウッド女優のKatharine Hepburn(キャサリン・ヘップバーン)役、2005年のThe Life Aquatic With Steve Zissou(ライフ・アクアティック)では雑誌記者を演じています。 楽しみなのは2008年にBrad Pitt(ブラッド・ピット)と共演するThe Curious Case of Benjamin Button(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)です。 ジュード・ロウとグウィネス・パルトロウはこの後、2004年にSky Captain And The World Of Tomorrow(スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー)でも共演します。
「リプリー」のトレーラーはThe Talented Mr Ripley Trailer - VideoDetective
The Talented Mr Ripley Trailer - YouTube
野心に燃える貧しい青年の小さな嘘が重罪を招くという点ではウディ・アレンの重罪と軽罪に通ずるところ有りです。
犯罪者が主人公だと感情移入してその人物の共犯者になってしまいますね。 ・・・というかそう仕向けられます。
ゲイで殺人者のどうにもしょうがない悪党を憎めないキャラクターとして描いた作者「パトリシア・ハイスミス」の腕ですね。
talented(天才の)が嘘つき主人公リプリーの形容詞ですが、これ以外にも彼を形容する言葉をつけた完全タイトルは「The Mysterious Yearning Secretive Sad Lonely Troubled Confused Loving Musical Gifted Intelligent Beautiful Tender Sensitive Haunted Passionate Talented Mr. Ripley」です。(じゅげむじゅげむごごうのすりきれ・・・なんてネ) これは主人公「トム・リプリー」の究極の懇願、「ボクを誉めて!」に対しててホモダチのピーター(ディッキー亡き後に出来たマージの恋人)が言った誉め言葉です。 これを聴いた後、リプリーは突如野獣と化します。
オリジナルの「太陽がいっぱい」と同じように1950年代のイタリアを背景に撮られた豪華なロケーション、その雰囲気を余すことなく捉えた映像の美しさと随所に挟さみ込まれたジャズの選曲がこれまた素晴らしいと大評判です。 特にナポリのジャズ・クラブカフェ・ラティーノのシーンは雰囲気が出ていますね。 この映画のためにジュード・ロウはサキソフォンを、マット・デイモンはピアノを練習したそうです。
そのシーンのビデオ・クリップが観られるsonyclassical.com
(上は二人でTu Vuo' Fa L'Americanoを歌うシーン、次はマット・デイモンがChet Baker(チェット・ベーカー)で御馴染みのMy Funny Valentineをそっくりに唄うシーン(ストーリーを思い浮かべるとジーンときます)、そしてその下はトレーラーです。
Ripley's Game & Ripley Under Groundd
パトリシア・ハイスミスの小説「 トム・リプリー」の映画化でリメイクというと日本未公開ですが2005年にも「Ripley Under Ground(リプリー 暴かれた贋作)」があります。 監督は1997年に「Tomorrow Never Dies(007/トゥモロー・ネバー・ダイ)」を監督したRoger Spottiswoode(ロジャー・スポティスウッド)で、2002年にLiliana Cavaniが監督した日本未公開のもっとハードな「Ripley's Game(リプリーズ・ゲーム)」でトム・リプリーを演じたJohn Malkovich(ジョン・マルコビッチ)に代わってセクシーだけどいかにも悪そうなBarry Pepper(バリー・ペッパー)がトム・リプリー役を演じ、2004年に「Ladder 49(炎のメモリアル)」でヒーローの妻を演じたJacinda Barrett(ジャシンダ・バレット)がHeloise Plisson(エロイーズ=マルジュ)役で出演します。
Ripley's Game Trailer - YouTube
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原作者「パトリシア・ハイスミス」についてはミステリー・推理小説データベースとAbout Patricia Highsmith(英語)
「リプリー」のスチール写真はAmazon.imdb.com
音楽は作曲家Gabriel Yared(ガブリエル・ヤレド又はガブリエル・ヤーレ)ですが収録されているジャズのスタンダード曲がすごい!
"My Funny Valentine" Performed by Matt Damon (Written by Richard Rodgers and Lorenz Hart Performed by Chet Baker)
"The Champ" (Written and Performed by Dizzy Gillespie)
"Ko-Ko" (Written by Charlie Parker(チャーリー・パーカー)
"Nature Boy" (Written by Eden Ahbez Performed by Miles Davis)などなど
ジャズが満載のサウンドトラックはThe Guy Barker International Quintetをバックに歌うマット・デイモンとジュード・ローの珍しいデュエット「Tu Vuo' Fa L'Americano"(アメリカ人になりたい)」が収録されています。 映画で使用されたChet Baker(チェット・ベイカー)のMy Funny Valentine、Sonny Rollins(ソニー・ロリンズ)のTenor Madness、Bing Crosby(ビング・クロスビー)の"MAY I?"などはサントラに収録されていません。
The Talented Mr. Ripley: Music from the Motion Picture Score
The Talented Mr. Ripley DVD
リプリー
画像は2004年に発売された日本語字幕版「リプリー」のDVDですが、現在は入手困難なのでリンクは2000年版になっています。
ハイスミスの文庫版ミステリー「リプリー」
リプリー (河出文庫)
この後、ジム通いでばっちり鍛えたマット・デイモンは逞しい男として2002年の「ボーン・アイデンティティ」に出演し、2003年にはコメデイに挑戦しMeryl Streep(メリル・ストリープ)がカメオ出演した「Stuck On You(ふたりにクギづけ)」でCher(シェール)と共演し、ボーン・スプレマシー(2004年)そして、オーシャンズ12(2004年)などで活躍中です。
Audio-Visual Trivia内のガブリエル・ヤーレの映画音楽
2004年のShall we ダンス?
2003年のシルヴィア
Audio-Visual Trivia内でグウィネス・パルトロウの出演映画は「シルヴィア」の他、2006年のInfamous
2008年のアイアンマン


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