ソードフィッシュ Swordfish (2001)


☆夢を現実にしてしまう男☆冷酷無比の犯罪者☆
John Travolta as Gabriel Shear

John Travolta as Gabriel Shear

ソードフィッシュ(2001年)
「ソードフィッシュ」はJohn Travolta(ジョン・トラボルタ又はトラヴォルタ)が出演するのならと監督を引き受けたDominic Sena(ドミニク・セナ)の新しいタイプ(ハイ・スピード)のクライム・サスペンスです。
トラボルタは2000年の前作「Battlefield Earth(バトルフィールド・アース)」でラジー賞を受賞してしまったジョン・トラボルタですが、今作「ソードフィッシュ」では2001年1月のアメリカ公開当時には1位となりました。 ところが運が悪いことに、ビル爆破シーンがあるため2001年9月の同時多発テロ発生直後にお蔵入りとなってしまった粉飾決算、ではなく粉飾映画です。

ちなみに「ソードフィッシュ作戦」とは、80年代初めにDEA(米国麻薬取締局)が実行し、1986年に作戦終了した麻薬撲滅極秘囮作戦のことで、その際の利益がそれから15年後には利子が利子を生んで95億ドルにもなっているという設定です。 その政府の闇資金を狙い、ジョン・トラボルタが演じるガブリエル一味が国防省のコンピュータへのハッキングを計画します。

Password Accepted!
背後に政府の大物が絡む元モサド(Mossad)の諜報員とやらのエリート・スパイ!だという謎の男のGabriel Shear(ガブリエル)をジョン・トラボルタが演じます。 ガブリエル軍団にコンピュータ・ハッキングを強要される腕利きのハッカーとしてHugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)、そして敵か味方か?謎の美女はHalle Berry(ハル・ベリー又はハリー・ベリー)、FBI捜査官としてDon Cheadle(ドン・チードル)が出演します。

Hugh Jackman
シドニーの芸大出身のヒュー・ジャックマンは舞台から映画に進出し、2000年にハル・ベリーも出演したブライアン・シンガー監督の「X-MEN(X-メン)」で主役デビューしました。 翌年の2001年には「ソードフィッシュ」でコンピューターのハッキングした後、ロマンス・コメディの「Someone Like You...(恋する遺伝子)」の他、ジェームズ・マンゴールド監督のロマコメ・ファンタジー「Kate & Leopold(ニューヨークの恋人)」でMeg Ryan(メグ・ライアン)のお相手の白馬に乗ったロマンチックな王子さま、英国貴族の"レオポルド"役を演じて女性の人気を集めました。 2004年には「Van Helsing(ヴァン・ヘルシング)」でモンスター・ハンター役で主演、2006年のアニメ「Happy Feet(ハッピー フィート)」では主人公のペンギンの父親の声も担当していますが、2007年にヴァージンハンドに出演したWoody Allen(ウディ・アレン)が監督する「Scoop(タロットカード殺人事件)」に出演します。  本来なら英国俳優限定の007のジェームスボンド役にオファーがあったほどハンサムでジェントルマンなヒュー・ジャックマンは映画俳優というだけではありません。 2004年にはゲイだったPeter Allen(ピーター・アレン)の伝記的ミュージカル「The Boy from Oz(ザ・ボーイ・フロム・オズ)」でピーターを演じた時は"火の玉ロック"風にピアノを弾き歌い踊ってトニー賞のミュージカル部門で主演男優賞を受賞しています。 ちなみにピーター・アレンとは「The Wonderful Wizard of Oz(オズの魔法使い)」で知られたJudy Garland(ジュディ・ガーランド)と映画監督のVincente Minnelli(ヴィンセント・ミネリ)の娘であるLiza Minnelliライザ・ミネリと1967年に結婚したが5年後に離婚し、1992年にエイズによる合併症で死去したオーストラリア出身のシンガー・ソングライターです。 ピーター・アレンの役を演じたおかげでゲイの噂も出たヒュー・ジャックマンでしたがPeopleMagazineで2008年の最もセクシーな男性に選ばれたそうです。 2009年の第81回アカデミー賞授賞式の司会をつとめたヒュー・ジャックマンですが、オープニングでのアン・ハサウエイとダンスは見ものでした。
Jackman forced to hack into government computer while getting a blow job (2001) - YouTube
Hugh Jackman - Oklahoma! (1998) - YouTube
Hugh Jackman and Sarah Jessica Parker - The Boy from Oz (2004) - YouTubeHugh Jackman's opening number at the Oscars (2009) - YouTube

Good job! Halle Berry
この映画で客寄せのためか、ハル・ベリーは黒いレースの下着姿や意味の無いトップレスになりました。(出血大サービス! ですが気の毒にラジー賞)
Halle Berry in SwordFish - YouTube
ハル・ベリーはテレビ出演も多く1999年にTV映画の「Introducing Dorothy Dandridge(アカデミー 栄光と悲劇)」を製作総指揮して黒人シンガーで女優のDorothy Dandridge(ドロシー・ダンドリッジ)役を演じています。 1959年のミュージカル映画「Porgy And Bess(ポギーとベス)」で有名な ドロシー・ダンドリッジは黒人としては初めてアカデミー賞にノミネートされた女優です。 そしてその映画製作の2年後にハル・ベリーは2001年の人種差別がテーマの「Monster's Ball(チョコレート)」で第74回アカデミー賞で主演女優賞と2002年の銀熊賞(女優賞)に輝いたのです。(ちなみにアカデミーを受賞したのは1963年のLilies of the Field(野のユリ)ではSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)が黒人初のアカデミー最優秀主演賞を受賞しています。) 2004年にはセクシーな「Catwoman(キャットウーマン)」に出演、他には2005年のアニメ「Robots(ロボッツ)」ではキャピーの声も担当しています。

video「ソードフィッシュ」のトレーラはSwordfish Trailer - VideoDetective
Trailer - Swordfish - YouTube
ソードフィッシュの写真はCodice: Swordfish Photos - FILM.TV.IT

Halle Berry and John Travolta オープニング・シーンでは、『ハリウッドはクソみたいな映画を作ってる・・・云々』と、トラボルタが演じる「ガブリエル」のハリウッド映画制作の傾向に対する批判とウンチクが終わり、席を立つと・・・なんたるシチュエーションでしょう! グルっと警察に囲まれていたのです。 そしてその直後に始まるCGと実写の入り混じった度肝を抜く360度の爆破シーンから、めくるめくアクション・クライムの世界にに引き込まれラストのバス吊り上げシーンまでま、意味ありげな伏線が多く目を離せませんが、観終わっても不可解な点が残り考え込んでしまいます。 どっちサイドがいいんだか、悪いんだかは貴方次第・・・おまけに、三人(?)の「ガブリエル」が貴方を混乱させます。 この映画でテロ撲滅のための資金をゲットするガブリエルは善玉か?悪玉か?・・・「ハッピーエンド」なの?違うのか?って。 本当のテロリストって??? 何度観ても私はスッキリしませんゼ。 なんたってDVDの特典には3種類ほどの異なるラストシーンが収録されているそうです。(テープの最後の最後までは観ていませんが、私はVHSビデオだったので無いみたい。) 最もこういったシーンの別テイクは国別に違うマクドナルドのメニューのようによくあるそうです。

Password: Swordfish
映画のタイトル「ソードフィッシュ」はその言葉自体の意味としてメカジキ(太刀魚はSaberfish、Hairtail 又はScabbard fish)のことですが米国海軍の潜水艦にもその名が付けられています。 映画においては、1932年のマルクス兄弟の映画「Horse Feathers(御冗談でしョ )」で禁酒法時代の闇酒場へ入るPassword(合言葉)として「ソードフィッシュ」が使われて以来、映画でも御馴染みとなっているそうです。
トラヴォルタの映画「ソードフィッシュ」でもクラブに入る合言葉と、最後のシーンでの銀行のパスワードが「ソードフィッシュ」でした。 ですが一方、「ソードフィッシュ」は間違った方向に誘導するという意味をも持っているそうです。
Was Harry Houdini murdered? 1918年ごろ、観衆の面前で巨象を消して見せたハンガリー出身のカリスマ魔術師で脱出王と呼ばれた"The Illusionist: Harry Houdini(ハリー・フーディーニ)"は脱出マジックも数多く手掛けたそうです。 1926年に謎の死を遂げたハリー・フーディーニと像の写真はHarry Houdini Photos - loc.gov
マジシャンの使う「ソードフィッシュ」、つまりMisdirection(目と耳からの「誤誘導」、又は「錯覚」)に惑わされないで下さい。 巨象は本当に消えたのではありませんゾー!
HOUDINI LIVES! Is it TRUE? Alive 40 years past his burial ! - YouTube

モサドとはアメリカが支援してきたユダヤ国家イスラエルの秘密諜報機関のことだそうで、 Jean-Claude Van Damme(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)とMickey Rourke(ミッキー・ローク)が出演した1997年の「Double Team(ダブルチーム)」というアクション映画にも登場します。
コンピュータを使って犯罪を行ったりする人間はクラッカーでハッカーはコンピュータシステムに精通している人のことだそうです。


ビデオを何度見直しても分からないかも知れない「ソードフィッシュ」をテレビ名画座でサンザンちょちょ切ったのを観てもチンプンカンプンでしょう。
Swordfish DVDソードフィッシュ 特別版


Swordfish Soundtrack
サウンドトラックは1996年に「真夏の出来事」を担当したChristopher Young(Chris Young/クリストファー・ヤング)と、英国ダンスニュージック・シーンのトップアーティストでプログレッシブ・ハウスDJのPaul Oakenfold(ポール・オーケンフォールド又はポール・オクンフォールド)のリミックス音楽です。 サウンドトラックの最後に収録されているポール・オーケンフォールドとPlanet Perfection(プラネット・パーフェクション)による"Get Out of My Life Now"は映画のラストシーンで使用された曲です。 "Swordfish Mix"としてヒップホップDJのAfrika Bambaataa(アフリカ・バンバータ)による"Planet Rock"が使用されています。
Paul Oakenfold - Get Out of My Life Now - YouTube
ポール・オーケンフォールドについて書かれたクラブミュージックのDJ/Producers - Paul Oakenfold - higher-frequency.com
Swordfish - SoundtrackSwordfish: The Album
日本では「Swordfish: The Album」というタイトルのサントラCDです。
1番のイントロではジョン・トラボルタの冒頭のシーンでハリウッド映画のAl Pacino(アル・パチーノ)についてのセリフが聞けます。
The introduction of Swordfish; Travolta talks about Hollywood and Al Pacino - YouTube
"Take Dog Day Afternoon, for example. Arguably Pacino's best work, short of Scarface and Godfather Part 1, of course. Masterpiece of directing, easily Lumet's best. The cinematography, the acting, the screenplay, all top-notch. But... they didn't push the envelope. Now what if in Dog Day, Sonny REALLY wanted to get away with it? "
「ハリウッドはクソみたいな映画を作ってる・・・たとえば、「Dog Day Afternoon(狼たちの午後)」は「Scarface(スカーフェイス)」と1972年の「The Godfather(ゴッド・ファーザー)」を除けばアル・パチーノの傑作だが・・・er... ルメット監督の傑作だ。 技術は一流だが限界に挑んじゃいない・・・熱い午後に主人公のソニーは本当に強盗したかったなら・・・ahem... 云々ムニャムニャと言っているそうです。
Listenトラボルタのセリフが聴けるSwordfish Sound Clips - Wavsource.com

Christopher Young
(Chris Young)クリストファー・ヤングが手掛けたサウンドトラックには1995年にKevin Bacon(ケヴィン・ベーコン)の「Murder In The First(告発)」、1996年の「Head Above Water(真夏の出来事)、2001年のBandits(バンディッツ)」などたくさんあります。


Audio-Visual Trivia内のジョン・トラボルタの記事
サタデー・ナイト・フィーバー(1977年)
ゲット・ショーティ(1995年)
炎のメモリアル(2004年)
ママの遺したラヴソング(2004年)
ビー・クール(2005年)

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