
John Irelanda as Jack Burden, Broderick Crawford as Willie Stark, and Mercedes McCambridge as Sadie Burke
オール・ザ・キングスメン(1949年)
実在のアメリカ南部のルイジアナ州知事だったHuey Long(ヒューイ・ロング)をモデルにした、南部文学のピュリッツアー賞作家のRobert Penn Warren(ロバート・ペン・ウォーレン)原作の小説「The life of populist Southerner Willie Stark(すべての王の臣)」を元に政治腐敗のからくりを暴露する政治ミステリ・ドラマ(モノクロ)です。 「オール・ザ・キングス・メン」は政治がらみの問題作のために当時は日本では公開は1979年だったそうです。
※独裁的州知事のHuey Long(ヒューイ・ロング)は別名をThe Kingfishといい、1934年に"Every Man a King"というスローガンを掲げたそうです。 ヒューイ・ロングについては英語ですが肖像画も見られるSocial Security Online
作家のロバート・ペン・ウォーレンの写真が見られるModern American Poetry Home - Robert Penn Warren
☆単行本 Robert Penn Warren(ロバート・ペン ウォーレン)(著) 鈴木 重吉(翻訳) すべて王の臣
後に赤狩りの犠牲になり転向を強いられたRobert Rossen(ロバート・ロッセン)監督が製作・脚本を自ら手がけました。 出演は無学から州知事に成り上がったWillie Stark(ウイリー・スターク)をBroderick Crawford(ブロデリック・クロフォード)が熱演しています。 スターク夫人にはAnne Seymour(アン・セイモア)です。
ロバート・ロッセン監督というと翌年の1954年にSilvana Mangano(シルヴァーナ・マンガーノ)が主演したMambo(マンボ)、そして1947年にCarol Reed(キャロル・リード)監督のOdd Man Out(邪魔者は殺せ)に出演したJames Mason(ジェームズ・メイソン)が1957年にStephen Boyd(スティーヴン・ボイド)と共演したIsland in the Sun(日のあたる島)がありますが、最も有名なのが1961年にPaul Newman(ポール・ニューマン)が主演したThe Hustler(ハスラー)です。
ちょっと田宮二郎似で西部劇の悪役が多いJohn Ireland(ジョン・アイアランド)が名門子息の新聞記者John Derek(ジョン・デレク)役でナレーター的な役目もしています。 が、優柔不断なのか、いったいどうしたいのか・・・目的が不明の男といった役どころです。 これが自分の恋人を含む一族の不幸を助長してしまいます。
そして知事の秘書にはこの映画がデビューの女傑、Mercedes McCambridge(マーセデス・マッケンブリッジ)、ジョンの恋人のアンにJoanne Dru(ジョアン・ドルー又はジョーン・ドルー)などが出演します。 ジョン・ドルーは「オール・ザ・キングスメン」と同じ年にShe Wore a Yellow Ribbon(幸せの黄色いリボン)という主題歌が大ヒットしたJohn Ford(ジョン・フォード)監督のShe Wore a Yellow Ribbon(黄色いリボン)に出演しています。
All The King's Menの写真が見られるイタリアのTutti gli uomini del re - FILM.TV.IT
この映画で、監督のロバート・ロッセンは1949年ゴールデン・グローブ 監督賞 主役のブロデリック・クロフォードは1949年アカデミー賞主演男優賞と第7回1950年ゴールデン・グローブ主演男優賞、秘書役のマーセデス・マッケンブリッジは第7回1950年ゴールデン・グローブ助演女優賞をそれぞれ受賞しました。
政治家「ウイリー・スターク」は救世主か? それとも独裁者か?
高潔の貧しい無学の農民であったWillie Stark(ウイリー・スターク)が教師の妻に学問を受け政界浄化を唱え田舎町の出納官に立候補したが落選、めげずに弁護士となり貧しい人々の見方となります。 州立小学校の老朽校舎の惨事から政治家の汚職が認識されると今まで腐敗政治を説いてきたウイリー・スタークが見直されます。 ウイリー・スタークは現職州議員の票割れ作戦に利用され州知事選に出馬、又も落選しましたがウイリー・スタークがその選挙から学んだことは"金の力で勝つこと"でした。
選挙戦の密着取材から共感した地方名士の子息でルイジアナ州の地方紙の新聞記者であるJohn Ireland(ジョン・アイアランド)はウイリー・スタークの再出馬の片腕となり故郷の名門の家族も巻き込んでいきます。 そして、貧しい者の見方というふれこみで当選したウイリー・スタークは伝統を次々と踏みにじり悪の化身となっていきます。 他の大勢の人達同様に、記者のジャック自身も、故郷の家族、従兄弟で医師のアダム、その妹でジョンの恋人のアンまでもがストークの毒牙にかかってしまいます。 そして、みんな、スタークの部下となった。 みんなが(All The King's Men(王様の家来たち))に成り下がったのです。 ジャックの伯父の判事は自殺に追い込まれ、怒りに燃えたアダムの正義の銃弾がウイリー・スタークの息の根を止めるまで収賄に次ぐ収賄の汚職政治が続いたのでした。
「オール・ザ・キングスメン」のワンシーンが観られるPanama Hats in the Movies(映画の始めの頃、記者のジョン・デレクとウイリー・スタークが逢うシーン)
ビンテージポスターが見られるHollywood Movie Posters Online
※この映画のタイトル「All The King's Men」は英国の伝承童謡集「Mother Goose(マザーグース)」の中の「王様の家来たち」からの引用です。
Mother Goose
Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Durnpty had a great fall;
Not all the king's horses,
Nor all the king's men
Could set Humpty Dumpty together again. ・・・
ハンプティダンプティ塀の上
ハンプティダンプティ落っこちた
王様の家来や馬達も
誰もハンプティダンプティを元通りにはできなかった
☆英語ですが、マザーグースのハンプティダンプティやBaa, Baa, Black Sheep(めぇ、めぇ、みにくいひつじさん)やHush-A-Bye Baby(ハッシャバイ、おやすみ赤ちゃん木のこずえ )などマザーグースについては英語ですがMother Goose
マザーグースの表紙画像が見られるThe Mother Goose PageのArtwork & Book Covers
Barney Audio CDs For Children - Mother Goose Medley- Humpty Dumpty-Hey Diddle, Diddle-Little Miss Muffe.mp3 (sample)
Humpty Dumpty - Iwerks Classic (animation) - YouTube
☆その後、ブロデリック・クロフォードは1955年から1959年までテレビ・シリーズのHighway Patrol(ハイウエイ・パトロール)にChief Dan Mathews(ダン隊長)役で出演していました。 そしてAnthony Mann(アンソニー・マン)監督のフィルム・ノワール映画「Raw Deal(ひどい仕打ち)」などに出演したジョン・アイアランドはこの映画で恋人だったジョアン・ドルーと二度目の結婚をして10年間の結婚生活では二人の子供を持ったそうです。
オール・ザ・キングスメン
DVD (日本語字幕版)
「 オール・ザ・キングスメン」の英語版ペーパーバック
All the King's Men (paperback)
ショーン・ペンとジュード・ロウが出演するリメイクの「オール・ザ・キングスメン」
脚本家のSteven Zaillian(スティーヴン・ザイリアン)が監督する「All the King's Men( オール・ザ・キングスメン)」のリメイク作品が日本では2007年4月に公開されます。 主役のウイリー・スタークにはSean Penn(ショーン・ペン)、記者のジャックはJude Law(ジュード・ロウ)他、ジョンの恋人のアンはKate Winslet(ケイト・ウインスレット)他、Anthony Hopkins(アンソニー・ホプキンス)や「恋人はゴースト」のMark Ruffalo(マーク・ラファロ)などが出演します。
リメイク中の「オール・ザ・キングスメン」のオフィシャルサイトはAll The King's Men 2006 - SonyPictures(日本オフィシャルサイト)
オスカー候補にあがりそうなほど美しい「オール・ザ・キングスメン」のテーマ曲は1970年代から映画音楽を手がけているJames Horner(ジェームス・ホーマー)音楽です。
サントラはAll the King's Men [Original Motion Picture Soundtrack]
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rubyさん、自分の恋人を毒牙にかけられてそのままにしておく”ジュード・ロウ”なんて! どんなでしょうね。 来年が待ち遠しいです。
TBどもでした。
豪華キャストでのリメイクですね。
ちょっと硬派なジュード・ロウ、楽しみです。
いや~!chandelierさん、お早いお越しでどうも有難うございます。 今アップしたばかりで、ドタドタと不具合の手直しをしてる最中でしたよ。 投稿スペースとサイトではサイズが違うので、情けないことに本当にアップしてみないとどのように表示されるのか分からないのです。この映画はケッコウ息がつけないほどスリルがありますよ。
こんにちは♪
出演者を読んだだけで、観たくなりますねぇ〜♪