George Lucas(ジョージ・ルーカス)といえば、Francis Ford Coppola(フランシス・F・コッポラ)の助手を経て、監督となりStar Wars(スター・ウォーズ)シリーズやIndiana Jones And The Raiders Of The Lost Ark(インディ・ジョーンズ)シリーズなどを製作してきました。 でも、レーサーが夢だったルーカスはこのようなホットロッド・レースを取り入れた60年代の若者達の一夜の乱痴気騒ぎを描いた青春コメディも製作しました。 敢えて普通ならNGのシーンを使ったり、2台のカメラが離れた車内の登場人物の会話を同時に捕らえたりと、殆ど即興のワンテイクでたった29日(20日という説も)で撮った低予算映画ですが1年半も公開されませんでした。
アメリカン・グラフィティは50年代と60年代のオールディーズやロックンロール全45曲が当時のアメリカにタイムスリップさせてくれますよ! (黒人音楽は流れても、この映画には黒人は一人も出演していません。 そんな時代でした。。。)
さあ、Bill Haley & his Comets(ビル・ヘイリー)のRock around the clock(ロック・アラウンド・ザ・クロック)で始まるよ~!
♪Bill Haley & His Comets - Rock around the clock (50's Super Hits) - Rádio UOL
☆登場人物は田舎町の高校を卒業して都会の大学に進学が決まった若者達です。☆
カート役のRichard Dreyfuss( リチャード・ドレイファス)はこの後にスティーヴン・スピルバーグの1975年のJaws(ジョーズ)や1977年のClose Encounters of the Third Kind(未知との遭遇)に出演しましたし、ジョン・ミルナー役のPaul Le Mat(ポール・ル・マット)は1974年のゴールデン・グローブでMost Promising Newcomer(新人男優賞)を受賞しています。
キャロル役を演じたのはThe Mamas and The Papas(ママス&パパス)のMichelle Phillips(ミシェル・フィリップス)とJohn Phillips(ジョン・フィリップス)の娘のMacKenzie Phillips(マッケンジー・フィリップス)で、マッケンジーは「アメリカン・グラフィティ」がデビューで1979年の「アメリカン・グラフィティ2」にも出演しています。
以外なのは同じく「アメリカン・グラフィティ」でデビューしたHarrison Ford(ハリソン・フォード)はこの後、ジョージ・ルーカスの映画「スター・ウォーズ」シリーズや「インディジョーンズ」シリーズで大スターとなりました。
ルーカス監督の「フィフティズ風に髪を短く!」という要請にテンガロン・ハットで対抗したというハリソン・フォードが、映画のラスト近くにジョン役のポール・ル・マットとカーレースをするボブ役の写真がhollywoodteenmovies.comで観られます。(注!このサイトはすぐ音が出ます)
スティーブ役はRon Howard(ロン・ハワード)で、後に人類、月に立つをプロデュースしたり、Apollo 13(アポロ13)(1995年)や2001年のアカデミー受賞作のA Beautiful Mind(ビューティフル・マインド)などを監督しています。
※第1作が1977年に公開されて以降何作ものエピソードが映画化されたルーカス監督のSF超大作映画「スターウォーズ」のサントラは音楽がJohn Williams(ジョン・ウィリアムズ)作曲で演奏はLondon Symphony Orchestra(ロンドンシンフォニー)の演奏です。
楽団のトランペッターのMaurice Murphy (モーリス・マーフィー)の演奏が印象的な有名なテーマ音楽は「Star Wars Episode IV: A New Hope [Original Motion Picture Soundtrack] 」で試聴出来ます。
トレーラーはAmerican Graffiti Trailer - ifilm.com(CMが先)
1974年のゴールデン・グローブでBest Motion Picture - Musical/Comedy(ミュージカル&コメディ部門の最優秀作品賞)を受賞するなど大評判になったアメリカン・グラフィティですが、公開前の試写ではユニバーサル映画社側の不当なコメントに激怒したプロデューサーのコッポラが自ら「買い取る!」と申し出た一幕もあったそうです。 結局ジョージ・ルーカスにとっては面白くない手直しを強いられて公開の運びとなりました。 ジョージ・ルーカスは1977年のスター・ウォーズ大成功の後、1978年のThe Party's Over (More American Graffitti)(アメリカングラフィティ2)の製作総指揮を契約の為に不承不承引き受けたそうです。 その際に、前作でカットされた3シーンを戻しています。
☆登場人物の詳細も載っているAmerican Graffiti(枠内で上のAmerican Graffitiをクリック、一番下のJohn、Carol、 Steveなどをクリック)
これ又、タイトル変更の危機に会い、危うく難を逃れた「アメリカングラフィティ」という映画のタイトルですが、American Graffitiのgraffitiとは古代人の描いた洞穴壁画や文字を意味するgraffitoの複数ですが、公衆便所などの落書きのことも指します。 (イタリアでもスパゲッティはスパッゲットの複数ですって。) アメリカではちょっと前までニューヨークの地下鉄まで落書きオンパレードだったそうです。 壁にスプレーで字や絵を描いたりする一種のストリート・アートは、元々はブロンクスでギャングの縄張りを誇示(犬のマーキング)していたスプレー書きが発展してブルックリンやハーレム地区で独特のアートになったようです。 そんな人々をグラフィティ・ライターと呼ぶそうですが、グラフィティとはどのへんまでを指すのでしょう。 下品で哲学的なスカトロ(scatology)や、暴走族などの××参上!なんていうのはアートじゃないですかね。 近年はジュリアーノ市長のクリーン・アップ作戦が功をなしストリート・アートは絶滅の危機に瀕しています。
そのアートが写真集になってペーパーバックの書籍「ニューヨーク・グラフィティ」で画像が沢山見られるそうです。
アウ~!で始まるXERBラジオのDisc Jockey番組ウルフマン・ジャック・ショーの伝説のDJ(deejay ディスクジョッキー)Wolfman Jack(ウルフマン・ジャック)が本人の役で出演しています。 映画のなかでラジオから流れる音楽はあたかもウルフマン・ジャックがDJしているみたいですが、実際は実況ではなくラジオ録音だったそうです。 エルヴィス・プレスリーもファンだったというこの番組は日本では70年代にFENで放送されましたがダミ声のDJは当時は大変珍しかったと記憶しています。 FENとはFar East Network(極東放送網)のことで、戦後の昭和20年(1945年)から始まった在日米軍向けの進駐軍放送ですが、1997年からAFNに変更され或る意味でショックでした! なぜ? FEN独特の雰囲気が喪失、つまりもはや戦後も終わった感。) 余談ですが耳の悪い私にはアナウンサーの言うFar East Networkがフランク・シナットラ!と聴こえてしまいました。 ちなみに人名のSECIL(セシル)はシーソーと聴こえました。
The Wolfman Jack Online MuseumのAudio Booth(オーディオ・ブース)でウルフマン・ジャックのクリップを聴けます。 エルヴィス・プレスリーのファンだったウルフマン・ジャックは50年代にメキシコのラジオ局XERBで活躍しましたが、その1969年版のクリップもあります。(下のレシーバのアイコンをクリック! ファイル大)
XERB Radio(二番目のLonely Wolf Howl と一番上のWolf Howlをクリックして、ウルフマン・ジャックのオープニング、オオカミの遠吠えが聴けます)Owoooooooo!
The Wolfman Jack Radio Show - YouTube
この映画にみられる若者の深夜のスピード・レースといえば、亡きJames Dean(ジェームス・ディーン)の1955年の映画Rebel Without a Cause(理由なき反抗)を思い出します。 ドラッグ・レースとはホットロッド(改造車)などで4分の1マイル(約400メートル)の距離(一般道路の電柱間)を走行してタイムを競った若者の遊びなんだそうで、日本でいうゼロヨンのオリジンでしょうか。
クラシック・カーマニアには垂涎の50年代と60年代のホットロッドが勢揃いします。 現在の日本車のスカイラインのGTRで300馬力未満だそうですから当時としてはすっごいパワーのエンジン!
リチャード・ドレイファスがCitroën 2CV(シトロエン)、ポール・ル・マットの1932年 FORD Deuce Coupe(デュース・クープ)、ロン・ハワードが1958年 Impala(インパラ)、そしてハリソン・フォードが運転する'55 Chevy(55年型シボレー・ホットロッドバージョン)はChevrolet 454 cu in425馬力エンジン搭載で4分の1マイルを11秒で走行可能、その他1957年Thunderbird(サンダーバード)や1960年 Cadillac(キャデラック)など約300台ほどの1962年以前のクラシックカーが使用されました。
☆アメリカの非公式サイトAmerican Graffiti Home Page - Unofficial
American Graffiti DVD
2006年にリリースされた「アメリカン・グラフィティ」日本語字幕版DVD
アメリカン・グラフィティ
2002年の日本語字幕版アメグラDVDもまだあるかも。
アメリカン・グラフィティ ― コレクターズ・エディション
2005年発売のDVD「アメリカン・グラフィティ」も見つかるかも。
Waitress on Roller Skates at Mel's Diner
ページトップの画像はローラー・スケートをはいたウェイトレスのカバー画像がレトロな「アメリカン・グラフィティ」のサウンドトラック「American Graffiti, Vol. 1」です。
オリジナルは1973年リリースのサントラが1997年に2枚組みで発売になりました。
American Graffiti Soundtrack (2枚組CD)
「American Graffiti, Vol. 1」と「American Graffiti, Vol. 2」があります。
「American Graffiti, Vol. 1 」にはBill Haley、Del Shannon、Buddy Holly、Danny And The Juniors、The Diamonds、Big Bopper、Booker T.やBeach Boysなど20曲を収録、「American Graffiti, Vol. 2」にはFats DominoのAin't That A Shame、Chuck Berry、The Flamingos、Clovers、The Plattersなど21曲を収録しています。
サウンドトラックのジャケット画像はMel's Drive-Inのマークです。
☆アメリカングラフィティの音楽についてはAudio-Visual Trivia内の50年代と60年代のオールディーズとロックンロール
50's Super Hits
上記で聴けた"Rock Around The Clock"はフィフティーズの超大ヒット曲を集めたアルバム「50's Super Hits」です。 どんな曲が代表的かはヒットパレードでトップになったかどうかで判断されるでしょう。 「50's Super Hits」(ASIN: B001CDL70G)には以下の14曲が収録されています。("60's Super Hits"となるとグッと様変わり)
Rock Around The Clock - Bill Haley & His Comets
La Bamba - Ritchie Valens
Oh Carol - Neil Sedaka
Put Your Head On My Shoulder - Paul Anka
Lollipop - The Chordettes
Only you - The Platters
Great balls of fire - Jerry Lee Lewis
Johnny B. Good - Chuck Berry
Summertime Blues - Eddie Cochran
Blue suede shoes - Carl Perkins
Be-Bop-A-Lula - Gene Vincent & The Blue Caps
Ooby Dooby - Roy Orbison
Long Tall Sally - Little Richard
Oh Boy! - Buddy Holly
上記のリストでAudio-Visual Trivia内に記事があるのはJerry Lee Lewis
Eddie Cochran
Gene Vincent
Little Richard
Oldies Best Hits 200
※私は未見ですが1990年に大陸書房からオールディズのヒット曲を網羅した単行本が出版されたそうです。(ISBN-10: 480333143X)
1964年~1965年に録音されたNYCのApollo Oldies showの音声クリップでThe Orioles(オリオールズ)やThe Clovers(クローバーズ)、The Five Keys、The Flamingosなどドゥー・ワップ・アーティストたちのラジショーのインタビューと写真や歌入りインタビューが聴けるR & B Vocal Group Interviews(The Oriolesのインタビューでは1953年に大ヒットしたCrying In The Chapel(涙のチャペル)が聴けます。 必聴!)
theprofessorrocks.comでもラジオ・ショー(Little Richard、Fats Domino、Buddy Holly、Crickets、Jerry Lee Lewis、Gene Vincent、Elvis Presleyなど)
日本語のオールディズ・コレクション「Oldies But Goodues」
オールディーズのポスター画像が見られるOldies Posters - AllPosters.com
1957年のロックンロール映画「女はそれを我慢できない」と同様にお高いライセンス料(版権)のためElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)の曲は入っていないのが残念!



あっ!ウルフマンジャックのオフィシャルサイトはkouikinobaabaさんがリンクはっていたのでした。調べながらDLして遊んでいるうちに混乱しちゃいました。“気ままにコラム”にも書きこみしたいと思います。その時はトラックバックで又うかがいますね!失礼しました。
tikiさん、少しでも気に入って頂ければ幸いです。 ほんとうにカトリーナはすごかったですね。 ニューオリンズの低地に住んでいたファッツドミノが行方不明なので心配です。 今でさきなので数日後に又この続きを書き直します。
koukinobaabaさん。素敵!時間がたつのを忘れてしまうほど遊んでしまいましたー。登場人物たちの演技もよかったですが、亡きウルフマンジャック!見た当時はあまり印象に無かったですが、影役者として、しかも個性あふれるあのDJぶり。調べてみると彼のHP見つけることができました。
http://www.wolfmanjack.org/wolfman1.htm
あとアメリカングラフィテイ非公式辞典
http://www.deucecoupe.net/
自分のページではないので、トラックバックでなくコメントで書き込んでおきますね。ハリケーン被害を受けたジャズ発祥の地ニューオリンズのニュースを聞くにつけ胸が痛みますが、
よき時代をすごした思いを常に励みに復興を
してほしいと願わずにはいられません。なんだか変にタイムリーなチョイスをお願いした気持ちです。ノスタルジアをいただけて、ありがとうございました!
tornosさん、重大なるご指摘に感謝致します。言い訳はききませんね。そうです、間違えました!
リチャード・ドレイファスがジョーズに出演しましたが、監督はスティーヴン・スピルバーグです。 SSなんてお優しい心遣いを嬉しく思います。 早速訂正しました、ほんとにほんとに有難うございます!
お久しぶりです。
最近は米国も映画はテレビで見ることが前提で作られるため製作側もロング・ショットをあまり使わなくなってきた、とルーカスが嘆いていましたね。最新作エピソード3がルーカスの最後の巨大予算映画になるそうで、今後はもっと低い予算で映画を撮るそうです。彼のの低予算コースにはちょっと興味がわきます。
(koukinobaabaさん、ジョーズはSSさんですよ(笑)もし気が付いたら、このコメント消して下さい)
僕、リチャード・ドレイファス大好きです。
ken-sann、今晩は! 何度でもいらしてね。 ルシールについての音源は 「Lucille, (675 K, 63 sec.) Copyright ©, MCA records, 1968」だそうです。
ウエブサイトのバックグラウンド音声については、私のもう一つのブログHot'n Coolに記事があります。 http://zenigeba.exblog.jp/3361178
ですが、あまりお勧めはしませんよ。 私は家族からブーイング! 自分の生の声までアップしちゃったこともあるんで当然ですが。
またまたお邪魔します。
ふぇ?BBの音声ですか?聞きましたよ~♪
「馴れ初め」ですよね。これって、聞き覚えがあるんですが・・。CDかビデオからの音源でしょうか?****
話とびますが、ドラッグ・レースやってました、私ぁ・・。そういう意味でもこの映画は好きです(笑)****ブログで音が出るのって良いなぁ!ウチのも出来んのかな?
ギターマンさん、今晩は! やはりLP世代ですかぁ♪ 私はレコードを買うためにレコード屋さんでアルバイトをしたほど音楽好きでしたよ。
話は飛びますがBBキングがルシールの一件について語っている音声クリップを聴いて下さいましたか?
DVDのジャケットですが、多分「グラフィティ」だからあえてキャストをカリカチュアで表現したのかもしれませんね。
こんちは!
「アメグラ」!良いですよね~。
使われてる音楽がまたイイんです!
あ、なんかDVDのジャケット・デザイン、いまいちですね。
僕はLP世代ですので、やっぱあのオネェちゃんのジャケットが好きです。
ローラー・スケート・ウェイトレスのドライヴ・インなんて・・刺激的でした。
anupamさん、今晩は! 本当にこの頃は映画会社側もルーカスが大監督になるなんて思っていなかったんでしょうね。 私はクラシックカーは分かりませんが、ロックンロールやオールディズは大好きです。
いいですよね~~「アメリカン・グラフィティ」。何でもない感じなんだけど、全編愛すべきシーンの連発。
最初に見た映画会社幹部からのブーイングは、まあ、仕方なしかも・・いつだって新しいスタイルには頭の固いおっさんたちは拒絶反応だもの。あの「俺たちに明日はない」だって、「なんじゃ!!こりゃ~~~!!」とプンプンされたらしいもの。