ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 Walk the Line (2005)


The Secrets That Lie Beyond the Ring of Fire
Joaquin Phoenix as Johnny Cash in Walk the Line
Joaquin Phoenix as Johnny Cash in Walk the Line
この写真は若き日のJCにそっくり!
Joaquin Phoenix - I Walk the Line - Amazon.com (MP3 Download)
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道(2005年)

Love, God, Murder: ジョニー・キャッシュ伝記
「カントリーの無法者」、その名もJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ)!
2003年に心臓手術の合併症から期せずして亡くなった妻の後を追うように4ヶ月後に71歳で逝ってしまったカントリー歌手「ジョニー・キャッシュ」の大長編伝記映画「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」は、昔からのジョニー・キャッシュのファンであるJames Mangold(ジェ--ムス・マンゴールド)が監督しました。

アーカンソーでの綿畑時代からメンフィスのサンレコードでのデビュー時代とジョニー・キャッシュの若き日を追った映画「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」はジョニー・キャッシュの二つの自伝、「Man in Black」と「Cash: The Autobiography」が取り入れられ、さらに今まではこれらの自伝でも殆ど語られなかったジョニー・キャッシュの内部の苦悩に深く迫ります。 サン・レコードでのオーディションにゴスペルで臨んだほどジョニー・キャッシュは信仰に厚かったようです。 敬虔なクリスチャンのキャッシュが1958年にSun Records(サン・レコード)からColumbia(コロンビア)に移籍したのもサンでは聖歌をアルバムに出来なかったことが理由の一つだとか。
「今日ここに至るまでの何がジョニー・キャッシュを作り上げたのか」を密着取材で探り出してキャッシュの仮面を剥ぎ、容赦なく暗部に迫っていきます。 ジョニー・キャッシュが12歳の時、すぐ二つ上の兄ジャックの電動ノコ事故による死を経験します。 ジャックはジョニー・キャッシュの憧れの兄貴でもあり、家族の自慢の息子でも有りました。 そのジャックの死は家族を変え、潜在的なジョニー・キャッシュと父との確執が孤独の影を形成していったそうです。 主演のプエリトリコ出身の俳優「ホアキン・フェニックス」も兄を喪い同じような経験をしました。(1986年のStand By Me (スタンド・バイ・ミー)に出演した兄のRiver Phoenix(リヴァー・フェニクス)の1993年の謎めいた死)

ジョニー・キャッシュは1955年に"Cry, cry, cry(クライ・クライ・クライ)"でサン・レコードからデビューしました。 カントリーのヒット・チャートでNo.1を獲得、全米ポップチャートにもチャートインした曲I Walk the Lineが映画「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のタイトルになっています。
※日本未公開ですが紛らわしいタイトルでGregory Peck(グレゴリー・ペック)やTuesday Weld(チューズデイ・ウェルド)が共演したJohn Frankenheimer(ジョン・フランケンハイマー)監督の「I Walk the Line」という正義と悪と戦う保安官とロリータの映画が1970年に制作されていますが、ジョニー・キャッシュの"I Walk the Line"や"Flesh And Blood"が使用されたらしいのです。
Walk the Line(ウォーク・ザ・ライン 君につづく道)のプロジェクトはJane Seymour(ジェーン・シーモア)が主演する人気TVシリーズ「Dr. Quinn, Medicine Woman(ドクター・クイン)」のセットでが始まりました。 1993年に夫婦でこの番組にゲストとして出演して以来親しくなったジョニーキャッシュ夫妻とシーモア夫妻ですが、その頃にジョニー・キャッシュはシーモアの夫でディレクターのJames Keach(ジェームズ・キーチ)に伝記映画製作の件を依頼したのでした。 ずっと引き受けてがなかったのですが、の大ファンであるジェ--ムス・マンゴールド監督に辿り着き、監督はこの「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」の映画化権利の承諾をジェームズ・キーチ氏から得た後さらに4年間の奮闘してきました。 最初の脚本が納得できなかったからです。 特に当時結婚していたジョニー・キャッシュとジューン・カーターの恋については避けていたようでしたから。 兄ジャックの死と父の疎外を埋めるジューン・カーターとの愛、しかしその間は? 二人の魅力の力強さと苦闘は? そこで監督は説得すべく足しげくジョニー・キャッシュの元に通ったわけです。 こうしてインタビューで少しづつ集められた貴重な資料は脚本にを加えられていき、奇麗事でない伝記が誕生しました。


Ring Of Fire: "It burns, burns, burns."
Reese Witherspoon
Reese Witherspoon as June Carter in Walk the Line

主人公のカントリー・ウエスタン歌手JCことジョニーキャッシュ役にはジョニーキャッシュ自身が生前に指名したJoaquin Phoenix(ホアキン・フェニックス)です。 ホアキン・フェニックスはギターと歌の特訓で全曲を彼自身で歌います。

妻のJune Carter Cash(ジューン・カーター・キャッシュ)役には同じく生前のジューン・カーター・キャッシュに指名されたReese Witherspoon(リース・ウィザースプーン又はリーズ・ウィザースプーン)が扮し、リース・ウィザースプーンもマウンテン・ミュージックに欠かせない民族楽器Auto-Harp(オートハープ)を習ってリース・ウィザースプーン自身で歌いました。 ☆ジューン・カーターはCarter Family(カーターファミリー)という山岳地帯の音楽を演奏する家族楽団の一員でした。 ジューン・カーターがオートハープを手にしている写真が載っているジョニー・キャッシュとジューン・カーター・ファミリーのファンサイトはJune Carter Cash's Tribute - Photos(注!すぐ音)があります。(注!すぐ大きい音) モチロンJC写真もありますよ。
その他の登場人物としては、ジョニーキャッシュの母には、1989年にデビューして2000年度のグラミー新人賞を受賞したカントリー・シンガーのShelby Lynne(シェルビー・リン)、ジョニーキャッシュと同じサンレコードからデビューしたエルヴィス・プレスリー役はTyler Hilton(テイラー・ヒルトン)で、Carl Perkins(カール・パーキンス)にフレンチポップスのJohnny Hallyday(ジョニー・アリディ)、Jerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)にはWaylon Payneです。


Vegas. The Mint
映画「ウォークザライン」の中のセリフにある「Vegas. The Mint」とは、ジョニー・キャッシュがよく出演したラスヴェガスにあるクラブThe Mint Casino(The Mint Hotel and Casino in Las Vegas)の名前で、ライブ・ショーが有名です。
Mint Hotel and Casino(ミント・ホテル)の写真が見られるMint Hotel Photos - Robert Scott Hooper.com

video「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のオフィシャルサイトはWalkTheLineDVD.com

アメリカでは2005年11月公開ですが、日本は未定ですが、もしかすると2006年2月頃かも? 果たしてアカデミー賞(オスカー)は期待できるでしょうか?


Another Man in Black Visits Folsom Prison
追記: 2006年1月5日、ホアキン・フェニックスが「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」を上映するために、かってジョニー・キャッシュがライブで訪れた中世風な建物のFolsom(フォルサム)州立刑務所を訪問しました。 1968年のジョニーの訪問から40年近く経った今、黒尽くめの服装で茶色のGibson(ギブソン)ギターを抱えて。 ジョニー・キャッシュそっくりに。 特定の囚人達の前で映画が上映され、ホアキン・フェニックスと彼の共演者であり友人のShooter Jennings(シューター・ジェニングス)が演奏しました。 4000人近い一般の囚人達は監房のテレビでこれを見ることができたそうです。 Nytimes.comの写真と記事はWalk the Line Photos - NYTimes.com(要ログイン registration req'd)

追記: 2006年1月16日授与式ののゴールデングローブミュージカル・コメディ部門では作品賞の「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」、主演男優賞のホアキン・フェニックスとともにジューン・カーターを演じたリース・ウィザースプーンが主演女優賞を獲得した他、1月29日授賞式のSAG(The Screen Actors Guild Awards/全米映画俳優組合賞)や米放送映画批評家協会、ニューヨーク映画批評家賞でも主演女優賞に輝き、全米映画批評家協会賞では最優秀女優賞と賞総なめの様相を呈してきているようです。 1月29日のYahoo! Entertainmentの写真付きSAG授与式の記事(英語)


An acting dropout & would-be hip-hop artist
プエルトリコ出身のホアキン・フェニックスはGus Van Sant(ガス・ヴァン・サント)が監督しニコール・キッドマンが主演した1995年の「To Die For(誘う女)」で官能の虜になるジミー役を演じた後、2000年には「Gladiator(グラディエーター)」でコモデゥスを演じ、2001年には「Buffalo Soldiers(戦争のはじめかた)」では主役を演じEd Harris(エド・ハリス)と共演するなど大活躍しています。 テリー・ジョージが「ホテル・ルワンダ」の次に監督した2007年の「Reservation Road(帰らない日々)」でも主役を演じますが、2005年の「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」の後は歌手になるから引退するという噂があったのです。 引退宣言以前に契約していたのか2007年には「We Own the Night(アンダーカヴァー)」や「Reservation Road」にも出演しており、2008年には「Two Lovers」があるのです。 この頃は髭もじゃでむさ苦しく映画の宣伝も気乗りしない感じで少々奇行気味だったとかで心配されましたがこれも次作の"モクメンタリー(偽ドキュメンタリ)"映画用の芝居だったとか。 ともかく本人は引退しているつもりのホアキン・フェニックスの私生活を追ったドキュメンタリーが2010年にCasey Affleck(ケイシー・アフレク)が監督しホアキンが製作に名を連ねるという「I'm Still Here」が予定されているそうです。 歌手になりたくても映画界が放さないのか。

Jackson -- Joaquin Phoenix and Reese Witherspoon
映画の中でホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンがジョニー・キャッシュ夫妻の曲をカバーしました。 ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンの歌は最高に上手いです。 特にリース・ウィザースプーンは本物のカントリー歌手顔負け! なので二人のデュエット曲「Jackson」のミュージック・ビデオがカントリー専門のテレビ「CMT(Country Music Television)」がナッシュヴィルで催す音楽祭のCMT Music Awardにノミネートされるという快挙です。
二人でデュエットする"Jackson(ジャクソン)"はすぐに削除されてしまうのでYouTubeでキーワード「Joaquin Phoenix Reese Witherspoon Jackson」で検索すると映像が観られます。
Joaquin Phoenix & Reese Witherspoon - Jackson - Grooveshark.com

サウンドトラックには収録されていませんが映画「ウォーク・ザ・ライン」ではCharlie Feathers(チャーリー・フェザース)やWanda Jackson(ワンダ・ジャクソン)などたくさんのカントリーシンガーの曲が使用されています。
Bob Dylan - highway 61 revisited
Blind Willie Johnson - Dark Was the Night, Cold Was the Ground - YouTube
I Miss You Already - Faron Young - YouTube
Wanda Jackson - Fujiyama Mama - YouTube
Charlie Feathers - Defrost Your Heart - YouTube
Mississippi John Hurt - Candy Man Blues - YouTube

Walk the Line Soundtrack
ホアキン&ウィザースプーンのファンにお勧めの2005年発売のサントラ! 映画の音楽は2000年に「O Brother, Where Art Thou?(オー・ブラザー!)」でも音楽を担当したT.Bone Burnett(ティー・ボーン・バーネット)だそうですが、エルヴィス・プレスリー役のテイラー・ヒルトンも収録されています。
Walk the Line SoundtrackWalk the Line
試聴はWalk the Line Soundtrack - Amazon.com

サントラにも収録されているShooter Jennings(シューター・ジェニングス)は、映画「ウォーク・ザ・ライン」ではジョニー・キャッシュやWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)と共に70年代に活躍したアウトロー・カントリー歌手の一人で2002年に亡くなったWaylon Jennings(ウェイロン・ジェニングス)役で出演しています。 なんと!そのウェイロン・ジェニングスはシューター・ジェニングスの実の父親なのです。 カントリー歌手のウェイロン・ジェニングスと同じく美人カントリー&ポップス・シンガーのJessi Colter(ジェシー・コルター)夫妻の息子であるエリート歌手です。 15歳でレコーディングを始めたシューターを両親は支えてくれたそうで、反対された他のメンバーをみると実に良い音楽的家庭環境だったと回想しています。 最初はAerosmithなどに傾倒してロックンロール界に入ったそうですが現在はカントリー界に戻って来ました。 シューター・ジェニングスは親の栄光に打ち勝ったHank Williams Jrの成功を例にあげていて、頑張るようですよ。 ☆親の七光り族バンド(?)でリリースした評判のアルバムは「Put the "O" Back in Country」


Walk the Line DVD
☆2006年に発売された日本語字幕版2枚組みDVDです。入手困難となりましたが価格は下がっています。
Walk the Line DVDウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編
2009年にも「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」DVDが発売になりました。


映画の公開に便乗してか、SOTA TOYSから2005年に発売された1969年の絶頂期のジョニー・キャッシュをモデルにした限定フィギュアについてはJOHNNY CASH "WALKING THE LINE" FIGURE


Audio-Visual Trivia内のホアキン・フェニックスの出演映画
炎のメモリアル(2004年)
ホテル・ルワンダ(2004年)

Audio-Visual Trivia内のリーズ・ウィザースプーンの出演映画
夢でなければ
クルーエル・インテンションズ
「カラーオブハート」の関連記事はパーシー・メイフィールド
☆伝説のジョニー・キャッシュについてはJohnny Cash

3 Comments

十瑠さん、最近は海外のみならず日本語のスパムも加わってきたので迷惑コメントとトラックバックが付けられた記事のトラバとコメントの機能をオフにしています。他の記事でも結構ですからお知らせ頂ければオンにしますので宜しくお願いします。

「ウォーク・ザ・ライン」の記事中に、紹介させていただきました。TB用のURLが無いようですのでコメントします。

幾つかのエピソードを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

「ウォーク・ザ・ライン」の記事中に、紹介させていただきました。TBしようと思いましたが、TB用URLが無いようですので、コメントします。

 幾つかのエピソードを参照させていただきました。ありがとうございました。

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