
♪J'Ai Deux Amours - iLike.com
La star noire de La "Revue nègre" du théâtre des Champs-Elysées
Joséphine Baker (1906 - 1975)
Bronze Venus: La Baker
黒い真珠とも呼ばれた琥珀の歌姫と呼ばれたジョセフィン・ベイカーはジャズの発祥地で有名な黒人の町、セントルイス出身で当時の多くの黒人と同じく貧しい生活を送りました。 ローティーンの頃から道端で踊って小銭を稼いでいたそうですが、まだ十代の中頃で2度も結婚しましたが苗字のベイカーは2度目の夫の姓だそうです。 ジョセフィン・ベイカーは黒人だけのレビュー団に参加して1925年頃にパリのはシャンゼリゼにあったミュージック・ホールのRevue Negres(レヴュ・ネグル)に出演するようになります。 そこで裸同然の衣装でセンセーショナルな歌と踊りのショーを繰り広げ、パリの夜の女王となったジョセフィン・ベイカーは新し物好きなパリ人の間で大変な人気者となったそうです。 特に上半身はほぼ全裸で腰に作り物のバナナをグルリとぶる下げた衣裳にはさすがのパリッ子も度肝を抜いたそうですがダンスの初めがコミックダンスだったのでお手の物だったのでしょう。 衣裳といえばキラキラ光るスパンコールやビーズ、孔雀の羽やオーストリッチの羽を付けたエレガントで豪華なサテンのドレスや意匠を凝らしたエキゾチックで奇抜なドレスも見逃せません。 その他にも話題性としてジョセフィン・ベイカーは舞台にダイアモンドの首輪をしたペットのChiquita(チキータ)というチーターを登場させ、時には逃げ出したチーターに観客は肝を冷やしたとか。 アメリカのロスとジェネレーションの作家であるErnest Hemingway(アーネスト・ヘミングウェイ)が「かって出合った最もセンセーショナルな女」と称したそうですが、同じく1940年代にパリで大成功したEartha Kitt(アーサー・キット)にはOrson Wells(オーソン・ウエルズ)が「世界中で一番刺激的な女」と言っています。 戦前は先進的な作家や画家などの芸術家たちの女神となったジョセフィン・ベイカーは第二次世界大戦時にフランスを占領したナチスにまで人気だったそうです。 何度も結婚したジョセフィン・ベイカーは1937年にフランス人と結婚してフランス国籍を取得しました。
J'ai Deux Amours per Joséphine Baker
実在したパリのエンターテイナーである黒人歌手「ジョセフィン・ベーカー」が歌った「二つの愛」は、アメリカを祖国とし遠く離れてパリで生活するジョセフィン・ベイカーの心を二重の意味で表した素晴らしい曲です。 パリはシャンゼリゼのミュージック・ホール「Revue Negres(レヴュ・ネグル)」の女王だったアメリカ出身の黒人歌手のジョセフィン・ベイカーに、1931年にシャンソン作曲家のVincent Scott(ヴァンサン・スコット)が贈ったJ'ai Deux Amours(二つの愛)をジョセフィン・ベイカーが「私の愛するものは二つ、祖国とパリの街」と歌って大ヒットしました。
☆歌詞はparoles de J'ai Deux Amours - PopLyrics.net
ジョセフィン・ベイカー以外の歌手が歌う"J'ai Deux Amours(二つの愛)"を私は聴いたことがありませんでしたが、2004年にマッコイ・タイナーのブルーノート公演のために来日したこともあるジャズ歌手のDee Dee Bridgewater(ディー・ディー・ブリッジウォーター)はフランスで長く活動していて、Charles Aaznavour(シャルル・アズナヴール)とTVドラマで共演したこともあるのだそうです。 そのディー・ディー・ブリッジウォーターが2005年にリリースしたジョセフィン・ベイカーへのトリビュート・アルバム「J'ai Deux Amours」では、最初の曲が「二つの愛」でフランス語で歌っているそうです。 「ジョセフィン・ベイカー」を歌った最初の歌手といえるでしょうか。 このアルバムではCharles Trenet(シャルル・トレネ)のラ・メールや当時話題を振り撒いた1946年の失恋のボサノヴァでPatricia Kaas(パトリシア・カース)も歌っている「Que reste-t-il de nos amours?(愛の名残り又は残されし恋には)」もカバーしています。 1963年にChris Connor(クリス・コナー)も歌ったという"Que reste-t-il re nos amours?"の英語版の"I Wish You Loveは2005年の映画「Prime」のサントラでレイチェル・ヤマガタも歌っていますが、1959年の映画「Un Temoin Dans La Ville(彼奴を殺せ/きやつをけせ)」のオリジナル・サウンドトラック 」でBarney Wilen(バルネ・ウィラン)がカバーしています。
Two Loves Have I by Nat King Cole
1940年代にアメリカのジャズシンガーのNat King Cole(ナット・キング・コール)がジョセフィン・ベイカーの「二つの愛」を「Two Loves Have I 」という英語バージョンで発表してヒットしたので米国ではナット・キング・コールの方が知られています。
ジョセフィン・ベイカーの「二つの愛」と「LA SEINE 」が聴けるイタリアのラジオRadio Scrigno(ページ一番下のJ'AI DEUX AMOURSをクリック)
Josephine Baker - J'ai deux amours (1930) - YouTube
Josephine Baker on TV (1950) - J'ai deux amours - YouTube
Josephine Baker - Sous le Ciel d'Afrique - YouTube
Dancing Josephine Baker in Princess TamTam (1935) - YouTube
☆生前のジョセフィン・ベイカーの歌声と写真入りインタビューはradio.rai.it(イタリアのラジオ放送)と.radio.cz(1970年のプラハのラジオ放送)
☆ジョセフィン・ベイカーが聴けるWFMUラジオ・ショーのプレイ・リストで最後から6番目の曲Voulez-Vous de la Canne a SucrePlaylist for Inner Ear Detour with David - September 11, 2003(Listen to this show (RealAudio)をクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を2:41:24に合わせる)

ジョセフィン・ベイカーはミュージックホールや映画のポスターを数多く製作した仏アールデコ時代の画家Paul Colin(ポール・コラン又はコリン)によってポスターに描かれたことでも知られています。
☆ポール・コラン(1892年~1985年)の有名なポスターが見られるpostergallery.com(Black Thunderで検索)とart.com
ポール・コランはポスターだけでなく、舞台美術や衣装のデザインも手掛けていました。
1934年にMarc Allegret(マルク・アレグレ)がジョセフィン・ベーカーが出演した映画「Zou Zou(裸の女王)」を監督しました。 マルク・アレグレは、琥珀の舞姫「ジョセフィン・ベイカー」主演の映画で幻のサイレント・フィルムといわれるLa Sirene des tropiques(南海の女王)も1927年に製作しているそうですが、次の1934年の「Zou Zou(裸の女王)」と1935年の「Princesse Tam Tam」の3本はヨーロッパだけでヒットしたのだそうです。 これがパリ郊外の古文書館に埋蔵されているのだとか。
ジョセフィン・ベーカー本人が出演しているZou Zouの(フランス語版)VHSビデオ
Zou Zou / Kino Video
「Zou Zou」はまだ無名のJean Gabin(ジャン・ギャバン)と共演した1934年の貴重な白黒映画です。
俳優になる前はシャンソンを歌っていたジャン・ギャバンは、ミュージック・ホールなどでジョセフィン・ベイカーとは顔なじみだったそうで、映画「Zou Zou」の中でも歌います。
☆ジャン・ギャバンとジョセフィン・ベイカーがDVDカバーになっている画像が見られるZou Zou (Zouzou) (1934)
☆Zouzouとはジョセフィン・ベイカーの呼び名ですが、フランスでは「仏植民地のアルジェリア歩兵への蔑称」でもあるそうです。
ジャン・ギャバンというと「Pepe le Moko(望郷)」、Francoise Arnoul(フランソワーズ・アルヌール)と共演した「Des gens sans importance(ヘッドライト)」、「Touchez Pas Au Grisbi(現金に手を出すな)」などフィルム・ノワールの渋い演技が目に浮かびますが、ジャン・ギャバンがシャンソン歌手である証拠にギャバンが歌う"Maintenant Je Sais"を聴いてみて下さい。
ohmychanson.com.ne.kr(Jean Gabinで検索してクリック、ファイルがダウンロードされます)
Touchez Pas Au Grisbi Trailer - Comme Au Cinéma
Jean Gabin - Pepe le Moko Trailer - Comme Au Cinéma
2006年にリリースされたジョセフィン・ベイカーの"J'ai Deux Amours"他27曲が収録されているベスト盤です。
A Centenary Tribute: Songs from 1930-1953 Josephine Baker / Golden Stars
全曲試聴はA Centenary Tribute - Amazon.com
2003年に発売されたジョセフィン・ベイカーの"J'ai Deux Amours"他定番曲の"Pretty Little Baby"や"Easy to Love"、"Besame Mucho"、"I've Got You Under My Skin"などスタンダード曲のカバーを15曲を収録したベスト盤です。
The Black Pearl
試聴はThe Black Pearl - Amazon.com
1996年に発売されたジョセフィン・ベイカーの12曲が収録されているCDです。
J'ai Deux Amours Josephine Baker / Golden Stars
現在は入手困難になっていますが試聴はJ'ai Deux Amours - Amazon.com
サウンドトラックから"ハイチ"(はだかの女王)やジャン・ギャバンの"水の畔を歩いていると"(我等の仲間)がオリジナル盤による戦前欧羅巴映画主題歌集で試聴できます。
1991年にリン・ウィットフィールドがジョセフィン・ベイカーに扮した伝記映画「裸の女王 ジョセフィン・ベイカー・ストーリー」が制作されています。(Audio-Visual Trivia内の記事)


Lyrique☆さん、私もそういった経験がありますが、何しろ「勝手にトラバ」なので相互にならないケースもありますね。今後とも宜しくお願いします。
コメント&トラバ相互どうも有難う御座いました。
フランスでヒットしているFANIAバージョンを聞いて、懐かしくなってベイカー嬢のオリジナルの話にも触れたのですが、此方がとても詳しく書かれていて中途半端に紹介するより、是非皆さんに此方の記事を読んで欲しかったのでトラバ張らせて頂きました。
だけどトラバは「張った側から此方に飛んで貰えない」のがネック・・・相互頂けてとても嬉しいです。
是非他の記事も続けて読みたかったのでリンクしたかったのだけど・・・サイトが違うので簡単リンクが使えなかった為、トラバ記事から直接来られる状態になったのが非常に嬉しいです。