テディ・ウィルソン Teddy Wilson




Don't Worry 'Bout Me - Teddy Wison with Sarah Vaughan

Teddy Wilson(1912年~1986年)
黒人ピアニスト「テディ・ウィルソン」はスイングジャズ時代の1935年に、白人(ユダヤ人)のジャズクラリネット奏者「Benny Goodman(ベニー・グッドマン又はベニイ・グッドマン)」が結成した史上初の人種混成バンドのBenny Goodman Trio(ベニー・グッドマン・トリオ)にドラマーのGene Krupa(ジーン・クルーパ)と共に参加しました。 人種差別の壁を越えたとして当時の話題となったというよりショックを与え、戦時中にはこのユダヤ黒人混成バンドをナチスが禁じたそうです。 この後、トリオはLionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)を加えてカルテットとなりました。 ベニ―・グッドマンに取りたてられたテディ・ウィルソンは大成功、当時の有名歌手とのセッションでは数々の名盤を残しています。 1930年代と1940年代で50ものヒット曲をレコーディングしているなかでも Billie Holiday(ビリー・ホリデー)とのセッションが一番有名です。  スウィングのミュージシャンとではLester Young(レスター・ヤング)、Roy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)、Red Norvo(レッド・ノーヴォ)、Buck Clayton(バック・クレイトン)、Ben Webster(ベン・ウェブスター)などとレコーディングしています。 音楽院で勉強したテディー・ウィルソンのピアノは当時としては大変エレガントで洗練されており、晩年までピアノのソリストとして活動していました。 初回にはなんとベニー・グッドマンも出演したというAurex Jazz Festival (オーレックス・ジャズ・フェスティバル)は80年代に入って催されたのだそうです。 Freddie Hubbard、Stan Getz、Gerry Mulligan、Milt Jackson、Ray Brown、Art Blakeyなどが勢揃いした第2回目の1981年のライブ・アルバム「All Star Jam Session at Aurex Jazz Festival」が人気のオーレックス・ジャズ・フェスティバルですが、詳しくはAurex Jazz Festival - Future Groove
Johnny Hodges(ジョニー・ホッジス)が演奏している私の好きな曲"Blue Reverie"が収録されているのは録音が1938年の録音初リリースが1955年というベニー・グッドマンの歴史的なスウィング・エラのアルバム「Live at Carnegie Hall: 1938 Complete」で、演奏メンバーにはCount BasieJohnny HodgesHarry James、Lester Young(レスター・ヤング)やGene Krupa(ジーン・クルーパ)などをフィチャーしています。 コンボ演奏はクラリネットのベニー・グッドマン、ドラムがジーン・クルーパそしてピアノにテディ・ウィルソンです。
"Blue Reverie"の試聴はLive at Carnegie Hall: 1938 Complete - Amazon.com(10番)
Blue Reverieが収録されているベニー・グッドマン楽団の他のアルバムには「Carnegie Hall Jazz Concert 1938, Vol. 1」があります。

クラリネットのベニー・グッドマンらしくタイトルがClarinet á La King, Vol. 2にはアルバム・タイトル曲の"クラリネット・ア・ラ・キング"の他、スタンダードなBewitched、I Found A Million Dollar Baby、How Deep Is The Ocean?などを収録しています。

ListenBenny Goodman Playlistが聴けるBenny Goodman Juke Box - Tuxeddo Junction
テディ・ウィルソンのクリップが聴けるNPRラジオのTeddy Wilson - Audio Feature - NPR
1934年のSomebody Loves Meや1936年のThese Foolish ThingsなどのTeddy Wilsonの初期の曲が聴けるTeddy Wilson - Jazz On Line.com(Teddy Wilsonで検索、曲名をクリック)

Blues In C Sharp Minor - Teddy Wilson & His Orchestra
トランペットのRoy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)をフィーチャーしたピアニストのテディ・ウィルソンが演奏するBlues In C Sharp Minor(Blues In C # Minor)という曲はテディ・ウィルソンの作曲ですが、その昔、あるラジオのジャズ番組のテーマ曲だったらしいですが、なぜか私には懐かしいのです。
「ブルース・イン・C♯マイナー」は1937年の音源でThe Teddy Wilson(CBS SONY, SOPW 9-10)に収録されていたそうですが、この盤は今のところCD化されていないようです。(The Teddy Wilson CBS 1935年~1938年)
Teddy Wilson - Blues In C Sharp Minor - Grooveshark.com


Blues In C Sharp Minor CD
ページトップの画像はエレガントなテディ・ウィルソンの初期のピアノ演奏とトランペッター・ロイ・エルドリッジをフィーチャーした「Blues In C Sharp Minor」が収録されているCDですが海外でも入手不可で試聴がありません。
The Elegant Mr. Wilson
"Blues In C Sharp Mino"が収録されているアルバムは「Quadromania (Don't Blame Me))」やこちらの「The Elegant Mr. Wilson」や10枚組みの「Portrait」などです。
The Elegant Mr. WilsonThe Elegant Mr. Wilson 1933/1945
♪ "Blues In C Sharp Mino"が試聴できるThe Elegant Mr. Wilson 1933/1945 - Amazon.com
※ページトップで聴ける"Tiger Rag"は超ハンサムなテディ・ウィルソンの画像がカバーになっているベスト盤アルバム「His Piano & His Orchestra: 1938-1939」や、Quadromaniaレーベルの「Don't Blame Me」などに収録されています。
その下のテディ・ウィルソンのピアノ伴奏でサラ・ヴォーンが歌う"Don't Worry 'Bout Me"はサラ・ヴォーンのアルバム「Everything I Have Is Yours」や「Interlude: 1944-1947」などに収録されています。

♪Blues In C Sharp Minor on The Gentleman of Swing
Teddy Wilson - Teddy Wilson - The Gentleman of Swing - Blues In C Sharp Minor
iTunes Store USA

"Blues In C Sharp Minor"はロイ・エルドリッジの1935年から1940年の録音を集めたアルバム「Little Jazz」(Roy Eldridge - Teddy Wilson & His Orchestra」にも収録されています。 演奏はTeddy Wilson(テディ・ウィルソン)がピアノ、Roy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)がトランペットです。
テディ・ウィルソンのこの4枚組CDは、灼熱のトランペッター「ロイ・エルドリッジ」の初期(1935年1937年あたり)の演奏やFletcher Henderson(フレッチャー・ヘンダーソン)のピアノ、Mildred Bailey(ミルドレッド・ベイリー)やビリー・ホリデイやPutney Dandridge(プットニー・ダンドゥリッジ)の初期のヴォーカルを含み大変貴重なアルバムといえます。
「Blues In C Sharp Minor」が収録されている4枚組みCD
Little JazzLittle Jazz: Trumpet Giant - Roy Eldridge / Proper Box
試聴はLittle Jazz Trumpet Giant [Box Set] - Amazon.com(Disc 1の12番)
☆フレッチャー・ヘンダーソンについて書かれた Fletcher Henderson - The Red Hot Archive


Lester Young (tenor sax) and Teddy Wilson (piano)
Pres and Teddy
Pres and Teddyオリジナルは1959年にテナーサックス奏者のLester Young(レスター・ヤング)が亡くなる前の1956年の録音なので私の好きな"Slow Motion Blues"(1951年)は収録されていませんがプレズ(レスター・ヤング)とテディ・ウィルソン・カルテットのセッションアルバムの1990年盤です。
後期は酒と麻薬に溺れたとはいえ40年代までは天才的テナーサックス奏者とうたわれたレスター・ヤングがスタンダードの数々をじっくりと聴かせます。
※親しい音楽仲間だったビリー・ホリディがレスターをプレズ(The President of the Saxaphone)と呼んだそうです。


The Benny Goodman Story
1944年に歌手のLena Horne(リナ・ホーン)をフィーチャーした短編ミュージカル映画「Boogie-Woogie Dream」にTeddy Wilson and His Band(テディ・ウィルソン楽団)として出演したテディ・ウィルソンは、1955年にはGene Krupa(ジーン・クルーパ)やLionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)と共にBenny Goodman(ベニ―・グッドマン)のカルテットのメンバーとして「The Benny Goodman Story」に出演しています。 ベニ―・グッドマン役はSteve Allen(スティーヴ・アレン)が演じましたが、映画の中での演奏はベニ―・グッドマンがジーン・クルーパやライオネル・ハンプトンと共に本人役で出演しています。 他にもHarry James(ハリー・ジェームス)、Peanuts Hucko(ピーナッツ・ハッコー)、Kid Ory(キド・オーリー)、Stan Getz(スタン・ゲッツ)、歌手のSammy Davis Jr.(サミー・デイヴィス・ジュニア)やMartha Tilton(マーサ・ティルトン)など当時のジャズ界の豪華メンバーが出演しました。 映画の中ではベニ―・グッドマン作曲のDon't Be That WayやStompin' At the Savoyは勿論、Let's Dance、Goody Goody、Sing, Sing, Sing、Moonglow、Memories of You・・・とスイングの名曲揃い!この中で1930年のTommy Dorsey Orchestra(トミー・ドーシー楽団)で有名なOn the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)をテディ・ウィルソンが演奏しています。
The Benny Goodman Story DVDベニイ・グッドマン物語 (DVD)
VHSでは「Benny Goodman Story」があります。

June Allyson(ジューン・アリソン)が出演し、Valentine Davies(ヴァレンタイン・デイヴィス)が監督した「The Benny Goodman Story(ベニー・グッドマン物語)」はベニー・グッドマン伝記映画というよりは有名ジャズメンの出演が話題の映画です。 ヴァレンタイン・デイヴィスといえば、1947年の三十四丁目の奇蹟」の原作者として有名です。 主演は1989年のグレート・ボールズ・オブ・ファイヤーにも本人役で出演しているTV司会者のSteve Allen(スティーヴ・アレン)と、Donna Reed(ドナ・リード)で、他は多くのジャズミュージシャン達です。
The Benny Goodman Story(ベニー・グッドマン物語)から"Memories of you"と"Sing Sing Sing"のビデオが観られる"Ron"さんのサイト ksmin.co.kr - The Benny Goodman Story(ENTERでサイトに入り、左のメニューから一番上のビデオを選び最下段の左から二番目のサムネイルをクリックするとMemories of you、その隣は同じくベニー・グッドマンのSing Sing Sing)

センチメンタルなGoodbye(Good-Bye)やスウィンギーなChina Boyなどを収録した1930年代スタイルのスイングジャズを堪能出来る「ベニー・グッドマン物語」のサウンドトラック
bennyCd.jpgThe Benny Goodman Story
試聴はThe Benny Goodman Story - Amazon.com
※最初、このサントラは1955年の映画の公開に伴いデッカからリリースされたのですが、ベニイ・グッドマンはキャピトルの専属だったので1956年に新たにサントラがリリースされた経緯があったそうです。 キャピトル・レコードは昨今のCD化に伴い、5曲のボーナストラックを追加して、1995年に再びリリースしました。


Audio-Visual Trivia内の関連記事
シロフォン(マリンバより高音の立奏木琴)奏者のRed Norvo(レッド・ノーヴォ)についてはミルドレッド・ベイリー
ライオネル・ハンプトンについてはイリノイ・ジャケー
ロイ・エルドリッジ
ヴァレンタイン・デイヴィスの三十四丁目の奇蹟

2 Comments

anupamさん、記事アップのお知らせ有難うございます。

祝500回!「アヌパムさん江」
そして、「祝500回」おめでとうございます。私はこのペースだと後2年経たないと祝えません。

本当に本来文章下手な私などは批評だの評論だのとは無縁な存在ですから、anupamさんのおっしゃる通り!「好き」か「嫌い」の境地ですよ。無責任”女”の戯言ですな。

面倒でしょうがたまにはトラックバックもしてね。

今日「ベニイ・グッドマン物語」をアップしたんですよ!
このトランペットの方は本人役だったですね。映画としての出来はともかく、音楽は素晴らしかったな~~

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