
Jean-Louis Trintignant et Eleonora Rossi Drago dans Un été violent
激しい季節(1959年)
英語のタイトルが"Violent Summer"という「激しい季節」は監督及び脚本がイタリアのヌーヴェルバーグともわれるValerio Zurlini(ヴァレリオ・ズルリーニ)の白黒イタリア映画です。 当時新進監督だったヴァレリオ・ズルリーニは1954年の「Les Jeunes filles de San Frediano(サンフレディアーノの娘たち)」でデビューし、1957年の「Guendalina(芽ばえ)」の原案を書いてジャクリーヌ・ササールを見出したことでも知られています。
「激しい季節」の日本公開は1960年だそうですが、私が観たのはロードショーではなく暫くしてから2本立ての二流館でした。 こんなにエロティックな映画は観たことがありません。 主演は私の好きなイタリア女優のEleonora Rossi-Drago(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ又はエレオノラ・ロッシ=ドラゴ)が美貌の未亡人のRoberta(ロベルタ)で、伊ファシスト党の幹部を父を持つ青年のCarlo Caremoli(カルロ)はフランスの俳優のJean-Louis Trintignant(ジャン・ルイ・トランティニャン)が演じていますが、トランティニャンの映画の中では私はこの役が一番好きです。 熟女のエレオノラ・ロッシ・ドラゴは「激しい季節」の演技で1960年のイタリア銀リボン最優秀女優賞を受賞しました。 日本未公開では1951年にMarcello Mastroianni(マルチェロ・マストロヤンニ)と共演した「Sensualità」に出演したドラゴは1962年にはFrancois Truffaut(フランソワ・トリュフォー)監督の「L'Amour A 20 Ans(二十歳の恋)」にも出演しています。 滅多に脱がないエレオノラ・ロッシ・ドラゴですが、「激しい季節」から10年後の1969年に、ポップアートとアシッドロックを取り入れたサイケデリックでお洒落なセックス映画といわれる"椿姫"のリメイク映画をRadley Metzger(Henry Paris/ヘンリー・パリス)が監督した日本未公開の「Camille 2000(カミーユ2000)」ではPrudence Duvernoyを演じたエレオノラ・ロッシ・ドラゴの他2女優もヌードになったとか。 ちなみに音楽はジャクリーヌ・ササールが主演した1957年の「芽ばえ」や1960年の「I Dolci inganni(17才よさようなら)」の映画音楽を担当したPiero Piccioni(ピエロ・ピッチオーニ)だそうです。 1970年にMassimo Dallamano(マッシモ・ダラマーノ)が監督したIl Dio Chiamato Dorian(Dorian Gray/ドリアン・グレイ/美しき肖像)を最後に銀幕から離れていたドラゴは惜しくも2007年12月に82歳で亡くなりました。 これだけの演技力と品格と美貌を備えながらなぜその後の映画出演に恵まれなかったかというと清廉潔白なドラゴが映画界のしきたり的な関係を拒んだためとも云われています。
「激しい季節」でカルロを演じたジャン・ルイ・トランティニャンを観たのはこの映画が最初で、魅せられましたが後の1966年に「男と女」で主演したジャンには魅力を感じませんでした。
カルロを慕う少女のRossana(ロサーナ)はJacqueline Sassard(ジャクリーヌ・ササール)が演じています。
☆ジャクリーヌ・ササールについては写真集も見られるAudio-Visual Trivia内の「ジャクリーヌ・ササール Jacqueline Sassard」
「激しい季節」の背景はイタリアのファシスト政権が一夜にして崩壊し、新政府が誕生したのも束の間、9月8日にイタリア降伏にいたる激しい動乱の時期です。 第二次大戦中の1943年の夏、アドリア海の高級別荘地を舞台にブルジョワ階級の生活が繰り広げられます。 遠くの戦火などなんのそのと避暑地の海辺や豪邸でのパーテイに興じるロサーナをはじめとする上流階級の若者達が青春を謳歌しているところへファシスト党幹部の子息のカルロが参加します。 この異質な新参者の青年にお嬢様のロサーナが惹かれていきます。
そして或る日、海岸でのドイツ機の威嚇低空飛行に人々が怯えて非難するさい、転んで泣いていた幼子を助けたカルロはその母親である海軍将校の未亡人と知り合いになります。 ムッソリーニからパドリオに政権が交代したため、ファシスト党のカルロの父も失墜し別荘すら没収されます。 その晩、激情にかられた二人は戦火にもまして激しい禁断の恋の炎を燃え上がらせるのです。 めったには脱がないエレオノラ・ロッシ・ドラゴの胸が丸見えのこの激しいベッドシーンは当時としては傑出した映像で暗がりといえどもその濃厚な描写が話題を呼びました。 胸以外にもドラゴの上腕の大きな疱瘡の跡がなぜか印象的でした。 当時この映画を観た人々は目を剥いて椅子から飛び上がったかもしれないほどの衝撃でした。
さて、そんな二人にさらに問題が生じます。 若いカルロに赤紙が届いたのです。 もう兵役延期も出来ないカルロと愛に溺れてしまったロベルタは子供を預けて二人で避難民達と列車での逃亡を決意します。 ところがこの列車が又しても米軍機の爆撃を受けて大惨事となります。 そのなかに死亡した幼子を見つけて我に帰るロベルタ、それを見て戦場に行く決心をしたカルロ・・・こうして、二人は別々の道を行くことになったのです。 動き出す列車から身を乗り出して、カルロの姿を涙で霞む目で見つめるロベルタ、あぁ、哀しきさだめ。
☆「激しい季節」のトレーラー(予告編)が観られるUn Ete Violent Trailer - Comme Au Cinéma
「激しい季節」の写真が見られるイタリアの映画サイトEstate Violenta Photos - FILM.TV.IT
スチール写真と珍しいDVD画像が見られるフランスのUn été violent Photos - Comme Au Cinéma
Eleonora Rossi-Drago(エレオノラ・ロッシ・ドラゴ)の写真集が見られるEleonora Rossi-Drago Photos - FILM.TV.IT
なんとエレオノラ・ロッシ=ドラゴはGina Lollobrigida(ジーナ・ロロブリジーダ)と並びミスイタリア出場者だったとか。 他にもミスコンに出場したことがあるイタリア女優にはシルヴァーナ・マンガーノがいます。
Miss Italia Story: La mostra di Dino Villani - Photosこちらがその1947年の写真らしいですがどれがエレオノラ・ロッシ・ドラゴか分かりませんが、優勝者はLucia Bosèさんだったそうです。
余談ですが、ヴァレリオ・ズルリーニ監督はフランスの美男俳優の「Jacques Perrin(ジャック・ペラン)」に惚れこんで1960年の「La Ragazza con La Valigia(鞄を持った女)」に起用します。
Jacques Perrin and Claudia Cardinale in Girl with a suitcase - YouTube
その後もジャック・ペランが主演したヴァレリオ・ズルリーニ監督の映画は3本もあります。 短命だった完璧主義のヴァレリオ・ズルリーニ監督が手掛けた映画は短編を含めても10本にも満たないほど少なかったようです。
Audio-Visual Trivia内のジャック・ペラン関連記事はジャン・ポール・ベルモンドとヴァレリー・カプリスキー
日本はもとより世界でも入手困難になっているヴァレリオ・ズルリーニ監督の"Estate Violenta"のDVD化を心待ちにしています。
「激しい季節」のVHSビデオがあるのはフランスのAmazon.frの「L'Ete Violent 」(フォーマットは PAL)だけです。
Estate Violenta DVD
日本では「激しい季節」のDVDは見当たりませんが、アメリカで2006年5月にリリースされたヴァレリオ・ズルリーニ監督の「激しい季節」と「鞄を持った女」との2枚組ボックスセット(イタリア語に英語字幕でアメリカとカナダ向けのリージョン1)があります。
The Valerio Zurlini Box Set: The Early Masterpieces (1961)
上記のDVD購入経験者からの「このページトップにあるような肝心なドラゴとトランティニャンのラヴシーンがカットされている」ことについてのクレーム!
クレーム① 2007年5月26日の上記のDVDをアメリカで購入した「マツマエ」さんによりますと、『Amazon.comで売られているものと同じ「鞄を持った女」との2枚組です。パッケージにはちゃんと主演の二人が寝ているシーンがイラストでのっているのに、「詐欺」そのとおりですよ。』
クレーム② 2007年12月13日の「イーストキン」さんのコメントによりますと、やはり『肝心のベッドシーンは見事に他のシーン(前後の脈絡のない浜辺での主役二人のからみ)に入れ替えられており、(中略)絶対にお勧めできない商品です。』とあります。
真っ暗に近いほど暗い映像ですが二人の恋人の情熱的なこのシーンは「激しい季節」には不可欠と思われるのにカットした理由は何でしょう。(私の想像では出演者側からの要請かもしれません。・・・あのシーンをカット!)
※この件に関した情報がコメント欄にたくさん寄せられています。
Temptation in Estate Violenta
灯火管制下の不気味な夜、両親の留守注に別荘でパーティが開かれます。 その時に蓄音機でかけられるレコードがジャズ・スタンダードの名曲「Temptation(テンプテーション)」で、続いてテーマ曲の「Estate Violenta(Canzone Di Rossana)」です。 暗がりで踊っていたカルロとロベルタがやるせない感情にかられて庭に出て行きます。 よって室内でかかっていたテンプテーションが遠くに聞こえるようになります。 これが映画では非情に効果的でした。
私が一番好きなシーンはパーティでテンプテーションのレコードをかけて踊った後に「激しい季節」のテーマ曲がかかると、トランティニャンが「Foi ballare? (踊りましょう)」と誘い、エレオノラ・ロッシ・ドラゴが待ってたのよとばかりに「Sì, grazie. (ええ、ありがとう)」というくだりです。 こんなにセクシーなシーンは滅多に見たことがありません。
Temptation - Estate violenta - YouTube
「激しい季節」の美しい音楽はMario Nascimbene(マリオ・ナシンペーネ)で、ロマンティックな音楽に1943年を象徴する当時の流行った曲を織りまぜて重要な意味を持たせました。
テンプテイションの他には、海のタンゴ、タブーなどのエモーショナルな曲の数々を取り入れていますが、特にテーマ曲「Estate Violenta - Canzone Di Rossano」はバッハのブランデンブルグ協奏曲第二番を編曲したムードのあるものにしています。 この映画音楽によりマリオ・ナシンペーネは1960年のイタリア銀リボン最優秀音楽賞を受賞しています。
Canzone Di Rossana (From "Estate Violenta") by Mario Nascimbene
「激しい季節」に使用されたMario Nascimbene(マリオ・ナシンペーネ)の映画音楽を収録した1999年リリースのサウンドトラック集「鞄を持った女 (1960年作品) / 激しい季節 (1959年作品) 他 」
Estate Violenta/La Ragazza Con La Valigia/Morte di un Amic
私が購入したデジタルの「Canzone Di Rossana(激しい季節のテーマ」)はアルバム「Award Winning Titles 2: Il Postino e I Drammi Psicologici」ですが、現在日本のiTunesでは「From Cam With Love - 20 Great Love Themes From Italian & French」や「Il Postino e I Drammi Psicologici」に収録されています。
tracks on Estate Violenta Soundtrack
CDは入手困難ですが、1993年リリースの「Violent Summer (Estate Violenta)」のサウントラックの曲目リスト:
Titoli Di Testa
Primo incontro e scena d'amore
Tema di Maddalena
Canzone di Rossana
Sequenza finale
などです。
曲目の詳細はLa Raggazza con la Valigia/Estate Violenta/Morte di un Amico - Amazon.com
その他「Estate Violenta」のサウンドトラック画像が色々見られるEstate Violenta - SoundtrackCollector
映画のパーティのシーンでかけられたレコードの"Temptation(誘惑)"はちょっと扇情的なタンゴの曲です。 "Temptation"は1933年にBing Crosby(ビング・クロスビー)がGoing Hollywood(虹の都へ)で歌ったのが最初でその後、1945年にPerry Como(ペリー・コモ)が歌っています。 1933年の録音とは違いますがビング・クロスビーのバージョンだと思います。 "Temptation"はミュージカル映画の「Singing in the Rain(雨に唄えば)」を書いたコンビで知られるNacio Herb Brown(ナシオ・ハーブ・ブラウン)の作曲及びArthur Freed(アーサー・フリード)の作詞です。 Gene Kelly(ジーン・ケリー)主演の「雨に唄えば」のサウンドトラックにも"TANGO"としてThe M-G-M Studio Orchestra演奏の"Temptation"が収録されています。
You came, I was alone, I should have known you were temptation...と歌われるTemptationの歌詞はTemptation - lyrics007.com
E Se Domani
ファウスト・パペッティはEté Violent(激しい季節)がお好き。。。
Fausto Papetti(ファウスト・パペッティ)の演奏でアルバムタイトル曲の"E se domani(もしも明日)"や"Estate Violenta(激しい夏)"が収録されているCDです。 オリジナル録音は1959年の"Estate violenta/Mio impossibile"らしいですが、ファウスト・パペッティが演奏した"Temptation"は1962年の"Together/Temptation"がオリジナル録音のようです。(確信なし)
E Se Domani
収録曲はミーナでお馴染みのE Se Domani(もしも明日)
トリオ・ロス・ パンチョスの大ヒットでもあるHistoria de un Amor(ある恋の物語)
Estate Violenta(激しい季節のテーマ)
Valzer del Padrino(ゴッドファーザー・ワルツ)
Tema d'Amore {Del Film il Padtino}(愛のテーマ)
※上記のCDに類似した「Scandalo Al Sole(夏の日の恋 避暑地の出来事)にもEstate Violentaが収録されています。
☆Audio-Visual Trivia内でファウスト・パペッティの音楽に関連している「太陽はひとりぼっち」
私が持っている「激しい季節」のサウンドトラックはEPICのEP盤 NS-66です。
このサントラに収録されているTemptationはまさに映画からカットされたものなので、トランティニャンの「Foi ballare? (踊りましょう)」とドラゴの「Sì, grazie.(ええ、ありがとう)」というセリフ入りでパーティのシーンの雰囲気がグッと伝わってくる最高のサントラ盤です。
このEPレコードはもう販売されていませんが、中古レコード店では千円代から4000円位だそうです。
Audio-Visual Trivia内でエレオノラ・ロッシ・ドラゴの出演映画は「Un Maledetto Imbroglio 刑事」
Michelangelo Antonioni(ミケランジェロ・アントニオーニ)監督の「Le amiche(女ともだち)」
Francois Truffaut(フランソワ・トリュフォー)監督の「L'Amour à 20 ans(二十歳の恋)」


「KT」さん、ご丁寧に訂正をありがとうございます。私なんぞはよく勘違いしております。
この映画は今現在観ていないので細部には確証が持てないのですが、ともかくテンプテーションのダンスシーンは胸が締め付けられるほどに官能的で私には素晴らしい映画の一つとなっています。
訂正!!管理者様、ご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。
戦時下のイタリアの社会インフラと大上段に振りかぶったため念のためにVHSテープを2本見直しました。
どうやらその前のサーカスのシーンと混同していたようです。このシーンでも停電後送電が開始されていました。
カルロの家に行きそこでカルロが照明をつけていました。ロッサーナが”みんな あつくない?”というとカルロが”明かり消して!”、”その方が涼しくなるよ”といって明かりが消された中でテンプテーションが流れはじめ、カルロが雨戸を開けてゆき、外からの微かな明かりの中でカルロとロベルタの視線が絡み合います。したがいシナリオ上の齟齬はありませんでした。
イタリアの社会インフラとしての灯火管制は(1)サイレンを鳴らす。(2)停電を行う。(3)この間に各戸で外に光が漏れないようにする。(4)暫くして送電を開始する。と思われます。
お詫びもかねて翻訳上の差を一部まとめて見ました。
A:10年ほど前にともだちのともだちにテレビ東京の放映をエアチェックしてもらったもの。
B:その後レンタル落ちを入手したもの。
最初のカルロの紹介シーンで傷痍軍人のプラトン少尉を
A:仇名は「覗き屋」
B:仇名はロボユーサ、あとではボユーサ
戦況のニュースを聞いていたがロッサーナが局を変えようとしたとき「スイス放送は?」と聞かれて
A:「いま変えるわ」
B:「それがこれよ」
カルロがロベルタをサンマリーノに誘うときカルロが闇物資に「コネがある」と言ったときロベルタが
A:「マリーノ聖人にも?」
B:「サンマリーノにも?」
サンマリーノでカルロが書く葉書のあて先を
A:「従妹に・・・」
B:「従兄弟あてに・・・」
カルロの家でレコードをかけるとき
A:「アーティ・ショウの・・・」
B:「マーティ・ショウの・・・」
等々
以下省略
全般的にテレビ放映版のほうが適正かなといったところです。
映画はかなり思い込みで観て記憶していることを再認識しました。以後投稿する場合は再度見てからとします。
重ねて申し訳ありませんでした。
エレオノーラ・ロッシ ドラーゴ 印象に残る女優さんでしたね。気に入った女優さんは歳とともに薄れたり替わったりするのですがいまだに好きな女優さんの一人です。
さて日本で上映されている「激しい季節」には翻訳サブタイトルが異なる2種類のプリントがあるようです。劇場で見たほうはどちらか定かではありません。
強く印象に残っているのは官能的なシーンもさることながら灯火管制の停電の中のダンスのシークエンスに挟まれた遠くの街に落とされる照明弾のカットに流れるテンプテーションの歌声です。
ところであの音源は手回しの蓄音機でしたっけ・・・高官の別荘だから照明とは別系統の配電がされていたのか、自家発電か蓄電装置があったのか、イタリアの戦時下の社会インフラの状況に突っ込みTriviaを仕入れたいのですが些細なことは抜きにして名シーンです。
映画としてはヨーロッパ、特にイタリア映画の得意な年上の女性との恋愛の顛末ですがファシスト政権の崩壊に伴う暴動や共産党の台頭を思わせるシーンを挟んで時代の変り目でしかありえないパセチックな恋に奥行きを与えていました。
エレオノーラ・ロッシ ドラーゴ といえば日本で評価されるのは
「埋もれた青春」(女は怖いの典型ですが、戦後9年目の作品、人間の判断の重さをデヴィヴィビエらしく描いており裁判員制度の始まりの年に再見したい)
「女ともだち」(一時の感情より仕事こそ生涯の友。原作物のためかこのヒロインは胃は痛めても後のアントニオーニのように「愛の不毛」などと悩まなかったのでは)
「刑事」(ジェルミ警部も仕事を離れて心を動かしたような子供のいない女性の憂愁。ところで彼女自身に子供はいたのかしら)
といったところの文芸作品ですが結構いろんな作品に出演しており日本では公開されては消えていっているようです。
見落として残念なのがご指摘の「ドリアン グレイ/美しき肖像」です。なお、「Camille 2000」は「炎」の邦題でDVDになっています。中古ポルノとスプラッターの棚から抜き出しドキドキしながら女の子のレジへ持っていきました。
しかしご指摘のヌードシーンはなかったようです。ソフトポルノとはいえ114分の長尺に疲れて見逃したのかも知れません。高級ブティックのオーナーで高級娼婦の元締め。病に倒れたヒロインを最後まで面倒をみる姉御肌の役どころでした。日活ロマンポルノの短いことに救われるのは国民性なのか個人の性向なのか別のことに感心しました。
史劇物では「ビザンチン大襲撃」のジャック・パランスの蒙古軍に滅ぼされたビザンチン王国のお姫様役はもう一度見てみたい一本です。
姫と呼ぶには少しトウが立っていましたが敗れた将軍との間に幼い隠し子がいるという設定。国民に迫害を加えないことを条件に J・パランスのモンゴル皇帝と婚姻を結びます。この宴席の盃が先の国王すなわち父親の頭蓋骨を金箔で包んだもの。これに注がれた酒を平然と飲み干して見せます。
一般的には東洋人の蒙古軍はひどいことをするな・・・これが東洋人蔑視の欧米感覚かと思っていたのですが、後になって織田信長も敵将の頭蓋に漆を施し配下の武将と祝宴を催したなどの文献が残っていることを知りました。
国の文化を伝える某国営放送の歴史大河ドラマでは取り上げないようです。外国の大衆映画で美女を見ながらその瑣末から封印されている自国の文化を振り返るのも、またその逆もいいのかなと後になって思った一本でした。
「tsubame」さんもご覧になったのですね。昭和30年代後半にもうテレビで放映していたのですか。私の家は祖母がテレビの番組を選んでいたのできっと観ることはなかったでしょうが、私は恐らく昭和33年頃だったと思いますが映画館で観ました。あまりの衝撃に目が飛び出るのと目が点になるのと同時でした。おっしゃるようにテンプテーションが耳から離れずにサントラを早速購入したのです。それは今でも大事にとってあります。
偶然、ここに辿り着いた61歳の男性です。
この映画はテレビで2度観ました。最初は昭和30年代後半、フジテレビの“午後のロードショー(?)”だったかと思います。早熟なクラスメートに唆され、授業をサボって自宅でこっそり鑑賞しました。映像は強烈そのもの、ふたりが踊るテンプテーションのメロディはしばらくの間、小生の耳から離れませんでした。
そして、3、4年前のお正月だったか、深夜の日本テレビで突如、この映画は前触れもなく放映されました。例のベッドシーンは短時間になっていましたが、存在はしていました。
新聞の番組表で偶然に発見したのです。幸運でした。エレオノーラのご冥福をお祈りします。
koukinobaabaさん、マーベルさんコメント有難うございました。
この2~3日何となくもやもやしてましたのが、解消されました。私自身こんなにこだわらなくてもいいのにと思いつつ何回も御免なさい。
コメントと映像を照らし合わせて確認しました。マーベルさんが当時は引っ張りだこでしたとおっしゃる部分改めて凄いですね。綺麗ですね。
更に完全な全長版が存在するのではとおっしゃるkoukinobaabaさん、完全版が見たいと言うより真実はどうだったんだろうと気にはなります。今まで知らなかった情報がわかり改めてこの映画の重みを感じます。
楽しいひと時を本当に有難うございました。
マーベルさんもエリーさんもDVDをお持ちなので詳しいですね。私のうろ覚えの印象では細部を語ることは出来ませんが衝撃的な映画だったことは違いありません。このような語り草となった亡きドラゴが聞いたらきっと喜んでくれるでしょう。みなさん、有難うございます!
エリーさん
コメント有り難うございました。そう、私が持っておりますLDでの屋内ベッドシーンの映像はまさにエリーさんの書かれたとおりです。字幕もそのとおりです。従ってエリーさんが録画されたWOWOWの画像と私のLD画像のソースは明らかに同一です。そして、これが昭和35年に日本で公開された『激しい季節』のバージョンです。(但し、私の記憶ではこの2分のシーンのうち20秒位が劇場公開時にはカットされていたと思います)。オリジナルと申し上げたのは、ここ以外の別の箇所にもカット部分があると思われるので、更に完全な全長版が存在するのではないかという、これは全くの私の想像です。混乱を招く書き方をしてしまい、もうしわけありませんでした。
koukinobaabaさん
コメント有り難うございました。「劇場公開版で乳首の見える場面はカット」の件ですが、詳細を書かせて頂きますと次のとおりです。
屋内ベッドシーンの映像はエリーさんの書かれたとおりなのですが、補足させて頂きますと・・・(露骨な書き方ですがご容赦下さい)。
カメラがカルロの足、ロベルタの立て膝になった左の太股(二人の腰に掛かっているのはベッドカバーだと思いますね)から右にパンしますと二人の裸の上半身がアップになります。ロベルタの右手はカルロの頭を抱え、左手は自分の腰に回っているカルロの手首に置いていますから、ロベルタの豊満な両乳房と左の乳首、そして腋毛が見えます。その後カルロが話している間ロベルタの左手はカルロの背や肩を愛撫して上下に動きますので、乳首は一旦左の上腕部に隠れ、また見え、また隠れます。この乳首が見えている部分(全部で20秒余り)が劇場公開時にカットされたと思います。映像が2回ほど「飛んだ」記憶がありますし(数回見ましたので)、当時の映倫審査基準では乳首の露出は御法度の筈ですから多分間違いないと思います。
ただ、koukinobaabaさんのご記憶も正しいと思いますよ。カット場面以外では乳首は隠れていても豊満な両乳房はずっとモロ見えですからね。それと、当時このカット場面のスティル(というか正確には35ミリフィルムからのブローアップだと思いますが)はいろいろな写真集に載っておりましたから、お目に触れる機会もあったのではないかと思います。(このロッシ・ドラゴの両乳房と腋毛の見える写真は当時の我々悪童連の間で引っ張りだこでした)。
すっかり長広舌を弄してしまいました。何とぞお許し下さい。
マーベルさんへ
教えて下さい。オリジナル版ということが出てきて、私の持ってるのはどれにあたるか
判らなくなりました。
ロベルタの家の前の道を数人の兵士が歩いて行きます。その兵士を避けるようにして
ロベルタが自分の家の門扉を開けて入ろうとした時カルロが待っていました。
お互いに惹かれあう熱情が爆発したように、抱擁を何度も繰り返します。
そしてカルロの差し出す手に魅かれカルロと共に。
(場面が変わります)
カルロの部屋でしょうか?窓の外は明るくブラインドが半分下がっています。
その為に部屋が少しだけ暗いです。
机が二つあり本が何冊かありスタンドがあります。
ぐっとカメラがひかれ、ベットが見えてきます。カルロの足、ロベルタの片ひざをたてた
足も見えます。
二人はヌードで無造作に薄手の毛布をかけています。ロベルタの豊満で美しい乳房
も見えます。ロベルタはカルロの顔を子供を抱くように抱え込んでいます。
腕の疱瘡のあともはっきりとあります。ロベルタの左手とカルロの右手は重なっています。
カルロ 「不思議だ 昨日君に会ってからあれほど絶対だった父が急に別世界の存在に見えてきた
父は僕にとってはもう他人だ 父の言葉さえ理解出来なくなった 今は君といる幸せだけで胸が一杯だ
愛情だけで」 (ここで長いキッス)
ロベルタ 「カルロ 聞いて でも私の方を見ないで 私は結婚して27年になるわ!
信じられないことよ そんなに人を愛せるなんて こんなに激しく こんなにもせつなく」
ベットシーンではこんな会話で約2分少々です。私のつたない文章で御免なさい。
と言うことですが、このシーンはやはりカットされてますね。 宜しくお願いします。
マーベルさん、貴重なコメントを有難うございます。多分私も公開された頃に劇場で観たのですが、ドラゴの胸が丸見えで目玉が飛び出た!と思ったのは勘違いなんでしょうか。映倫カットされていたハズなのですか。それでは私がスチールとごっちゃになってしまったのかもしれません。なんたって半世紀近くも昔の鑑賞ですから。ドラゴとトランティニャンの腰にかかっているのはベッドカバーなんでしょうが私にはドラゴがガッチリとガードしているのが帰って奇異に見えました。「苦い米」のシルヴァーナ・マンガーノもそうでしたからこの当時のイタリア女優は腋毛があるのが当たり前だったのでしょうか。
マーベルさんと同感でぜひぜひノーカットの「オリジナル版」を観たいです。
皆さまのコメントを興味深く拝読させていただきました。私が「激しい季節」を初めて見たのは昭和35年です( 年がわかりますね )。その時の印象は実に強烈で、今でもハッキリ胸の中に残っております。主演女優がベッドシーンでヌードになったのは空前のことでしたから、当時口コミで大いに話題になったものです。ただし、劇場公開版では乳首が見える場面はカットされていたはずです。
私が持っているソフトは昭和61年にヘラルド・エンタープライズが発売したLDで、このときにはカット場面は復元されておりました。ただし字幕は逆におとなしくなっております。例えば、劇場版ではベッドシーンでロベルタがカルロに「長い結婚生活だったけれど、こういうものだとは知らなかったわ」と大胆なことを言うんですが、LDでは随分ぼかした表現の字幕になっています。
皆さんが話題にしていらっしゃる「屋内ベッドシーン」と「浜辺の抱擁シーン」ですが、おそらく検閲の関係で製作当時二つの版を作ったのではないでしょうか?( あくまでも想像ですが )。
それとは別に二つの版ともオリジナルからは更にカットされているところがあると思います。二番目のベッドシーンではロベルタがポルカドットのガウンの紐を結んでいるところから始まりますが、LDのジャケットにはその前の場面、つまり着る途中の背中が露出しているスティルが載っております。いつの日か、オリジナルの全長版というのを見たいものですね。
ロベルタを演じたエレオノーラ・ロッシ・ドラゴは昨年暮れに亡くなってしまいましたが、上品なしとやかさと濃艶な熱っぽさとを併せ持つ、忘れられない女優さんでしたね。
エリーさん、わざわざDVDの情報を確認して下さって有難うございます。このページをご覧になる方々の参考になると思います。WOWOWで1998年放映のビデオをキープしていらしたなんて素晴らしいです。私もビデオを山と持っていたのですが全部処分してしまったのです。残念無念!
早速のコメント有難うございます。
私の録画したのはBSNHKかWOWOWか調べました。
本編の最初に「ヨーロッパクラシックス」と出て終わりに
WOWOWのロゴが入ってました。
WOWOWの放映は1998年の7月と9月だったそうです。
私のビデオは10年たっていると言うことですね。
WOWOW様々です。今のところ改めて放映もないそうです。
放映して欲しいですね。DVD化されると嬉しいと思いますが。
改めてチェックしましたが、もうこんな雰囲気の映画は
お目にかかれない時代の様な気がします。
エリーさん、「屋内の美しいベットシーン」は暗いですよね。それです!そのシーンが昼間の浜辺のシーンとすり替わっているなんて考えられないですね。
「DVDに焼く」んですか? うむー、皆さん垂涎のDVDになりますね。違法にならなければ譲って頂きたい!と思う方々が指をくわえていらっしゃるでしょう。実に羨ましいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
皆様のコメント等を含めて拝見させていただき感激しております。
私は2001年以前?、BSで録画(S-VHSテープ)して、2001年7月にダビングして、
最近パソコンに取り込んでいます。DVDに保存するつもりです。
屋内の美しいベットシーンはあります。カットされてるシーンとはこれでしょうか?
先ほどBSと書きましたが、WOWOWだったかもと思ったりで記憶がさだかではないです。
随分と洋画を見ましたが凄く印象に残っている映画です。
予告編に会えたり、サントラの情報もわかり嬉しいです。残念なことはドラゴの死去ですね。
「刑事」の彼女も美しく忘れられない女優さんです。主人公の二人とも素敵でした。
素敵なひと時有難うございました。
「サンタルチア」さん、こんにちは!情報を有難うございます。コメント欄のcgiがエラーで何度も済みませんでした。
「激しい季節」のビデオを1986年に16800円で購入されたとは!20年前まではビンテージ価格で販売されていたのですね。でもその高価なビデオを買われたということは、やはり私と同じく「サンタルチア」さんもこの映画に魅せられたのでしょうね。私を含めて、そのVHSを手に入れたい方はたくさんいると思います。
NHKBSで放映されたのは浜辺のシーンとおっしゃるので多分クレームのついている例のアメリカのDVDなんでしょう。
あのドラゴとトランティニャンの熱い夜のシーンはこの世から抹消されたのですね。
「肝心のベッドシーン」
のソフトでの有る無しが話題になっていますが
私は、1986年東芝映像ソフトから発売された
VHS(98分)を購入し、いまでも大事に持っています、映画公開時と屋内での同じベッドシーンです。価格は16,800円でしたね、その後NHKBSでも放送したのを録画しましたが、それは浜辺のシーンになっておりました。
ネットを彷徨っていてここを発見しました。懐かしい作品です。若かった私はこの映画のドラゴにはまってしまいました。 ササールは乳臭くって・・・・
作中の唄はクロスビーの筈です。サントラは直ぐに買いました。今、高値なんですね。なおザッツ・エンターテイメントに「虹の都へ」でクロスビーが唄うシーンが短いですが挿入されていました。
私は衛星で放映されたのをビデオにとり画質は?ですがDVDにコピーしています。
「G」さん、女性でもドラゴにはクラクラしますよ。ドラゴもトランティニャンも「激しい季節」が最高でした。テレビ放映をDVDに焼けるなんですごいですね。早く日本でもDVD化してもらいたいです。
テンプテーションは歌手を特定出来なかったので、時間が取れたら手持ちのサントラとクロスビーを聞き比べて検証してみます。(サントラ盤の解説には歌手の名前が書かれていません。)
あちこちネットを彷徨っていて、此処を発見しました。
懐かしい映画です。若かった小生、・年上の女・に
はまりそうになりました。j・ササールが青臭くって・・ テンプテーションのサントラ直ぐに購入オクで
¥4000ですか。 なお歌っているのはクロスビーの
筈です。 「虹の都へ」のシーンがザッツ・エンターティメントに短いですが挿入されていた記憶があります。 小生はスカパー放映をビデオにとりDVDにコピーしましたが画質は悪いです。 乱文失礼致しました。
「イーストキン」さん、大変貴重な情報を有難うございます。先日もヤフーオークションをチェックしたのですがレーザーデスクしか見つかりませんでした。(LDはDVDに焼けるそうですが。) こうなれば日本でのDVD化を待つ他はありません。
前略
「激しい季節」ボックスセットをUSA輸入代行業者より購入し、落胆、憤慨した一人です。
肝心のベッドシーンは見事に他のシーン(前後の脈絡のない浜辺での主役二人のからみ)に入れ替えられておりました。業者にクレームをつけましたが、メーカーに文句を言ってもらいたいと、受付てもらえませんでした。絶対にお勧めできない商品です。
スローレインさん、激しいラヴシーンに「疱瘡の跡」 の話題ではドラゴも嘆くでしょうね。でも大変エモーショナルな映画でした。
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「ドラゴの上腕の大きな疱瘡の跡」
実は、私も、彼女の腕の質感をいまだによく記憶しています。
映画ってのは、小説と違って実際の人間が演じますから、どうも、イメージと違うな、というのが結構あるのですが、激しい季節のトラティニャンとロッシ・ドラゴは、すごくはまっている。