リトル・ウィリー・ジョン Fever by Little Willie John



リトル・ウィリー・ジョンの代表曲の一つは「フィーバー」です。
"フィーヴァー"は日本でも大変よく知られたPeggy Lee(ペギー・リー)のヒット曲の一つで、当然、ペギー・リーのオリジナルだと思われています。  ところが実は、"Talk To Me, Talk To Me(トーク・トゥ・ミー)"や"Need Your Love So Bad"などので知られるR & B歌手のLittle Willie John(リトル・ウィリー・ジョン)が放った1955年のヒット曲なのです。 Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)のAll Shook Up、Return To Sender、Don't Be Cruel、そしてJerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)のGreat Balls Of Fire、のヒットで知られるロックンロール時代のシンガーソングライターであるOtis Blackwell(オーティス・ブラックウェル)が ジョン・ダベンポート(継父)名でエディ・クーリーと共作したのがFever(フィーヴァー)なのです。

18歳で初ヒット曲をリリースしたものの全盛期は10年に満たないリトル・ウィリー・ジョンですが、どうして「リトル」なのかというとリトル・ウィリー・ジョンの背丈はまさに5フィーと4インチ(約162センチ)だったからです。 アルコール中毒や背丈などから来るコンプレックスなどに持ち前の短気が加わり、1964年に殺人事件を起こしてWashington State Penitentiary(ワシントン州立刑務所)に送られました。 その2年後、収監中の1968年に死亡しましたが、リトル・ウィリー・ジョンの弟子と称する友人のJames Brown(ジェームス・ブラウン)がその年にトリビュートアルバム「Thinking of Little Willie John and a Few Nice Things」をリリースしてFever(フィーヴァー)も歌っているそうです。 ジェームス・ブラウンの他にもJackie Wilson(ジャッキー・ウィルソン)、B. B. King、そしてAl Green(アル・グリーン)などがリトル・ウィリー・ジョンの影響を受けているそうです。 リトル・ウィリー・ジョンは1996年にThe Rock and Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)入りを果たしました。 ちなみに黒人音楽のスタンダードとも呼ばれるStaxの名盤「Your Good Things」と「You're Taking Up Another Man's Place」をリリースしたソウル歌手のMable John(メイベル・ジョン)はリトル・ウィリー・ジョンの10人兄弟&姉妹の一番上の姉です。
Little Willie John - All Around The World - YouTube

Listen♪ リトル・ウィリー・ジョンのフィーバーが聴けるFever by Little Willie John - LivinBlues
サイトの一番下にあるMP3タイトルをクリック、ファイルは大きいのでダウンロードに時間がかかり、ブラウザがFirefoxでは聴けるがGoogle Chromeでは聴けないので下記のリンクでどうぞ。
Little Willie John - Fever (1956) - youTube

リトル・ウィリー・ジョンのフィーバーをカバーしているのはPeggy Lee(ペギー・リー)だけではありません。 なんとElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)も歌っています。
エルヴィス・プレスリーのフィーバーはアルバム"Aloha from Hawaii Via Satellite"など収録されています。。
Fever - Elvis Presley - YouTube
リトル・ウィリー・ジョンのフィーバーはエルビス・プレスリーだけではありません。 他にもSarah Vaughan(サラ・ヴォーン)、Ben E. King(ベン・イー・キング)、モダン・シカゴブルースのBuddy Guy(バディ・ガイ)やMadonna(マドンナ)、Dick Dale(ディック・デイル)やThe Cramps(ザ・クランプス)など多くのミュージシャンにカバーされています。 珍しいのは1961年のWest Side Story(ウエスト・サイド物語)で素晴らしいダンスを見せてアカデミー賞を受賞したGeorge Chakiris(ジョージ・チャキリス)が1963年に吹き込んだそうです。
「ザ・クランプス」は70年代から活動しているホラー・ロックのサイケなバンドだそうです。
Fever - The Cramps in Near Dark (1987) - YouTube

私には「チョッ、チョッ、ミー」と聞こえたリトル・ウィリー・ジョンの"Talk to Me"のカバーはFeverほどは多くありません。 "Talk to Me"はNirvana(ニルヴァーナ)などの同名異曲もありますが、リトル・ウィリー・ジョンのトーク・トゥ・ミーのカバーは私の知る限りではAl Green(アルバム「Green Is Blues」に収録のアル・グリーン)とThe Beach Boys(アルバム「15 Big Ones/Love You」に収録のビーチ・ボーイズ)です。
Al Green - Talk to Me - YouTube
The Beach Boys - Talk to Me - YouTube

Never know how much I love you...Fever!♪と歌われる「フィーバー」の歌詞は Little Willie John's Fever Lyrics - Metrolyrics.com


Fever: The Best of Little Willie John
ページトップの画像は1993年にリリースされた"Fever"他20曲が収録されているリトル・ウィリー・ジョンのヴィンテージ・アルバムです。
Fever: The Best of Little Willie John - Amazon.com
こちらも"Fever"や"Talk to Me, Talk to Me"他17曲が収録されている2001年のCD
Little Willie JohnThe Very Best of Little Willie John
試聴はVery Best of Little Willie John - Amazon.com

この「フィーヴァー」が2004年の映画「愛についてのキンゼイ・レポート」のエンディング・ロールで使用されたとか(未確認)、又1987年の映画「Big Town(ビッグタウン)」でも使用されたそうです。
他にもAki Kaurismäki(アキ・カウリスマキ)監督の1992年の映画「La Vie de bohème(ラヴィ・ド・ボエーム)」で日本の「Town of Falling Snow(雪の降る町を)」と共にリトル・ウィリー・ジョンの曲を使用しているそうです。(ちなみに"the falling snow"というと落雪という意味があるそうです。)

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