What is TABOO?
Tabu: A Story of the South Seas (1931)
映画のなかで"Taboo(タブー)"という曲が使用されているわけではありませんが、この映画「Tabu: A Story of the South Seas(タブウ)」により"タブー"という宗教的な意味を持つ言葉が一般的に使用されるもととなった映画です。
南海のボラボラ島を舞台に若い漁師のタブーとされる聖なる乙女に対する禁断の恋を描いたRobert Flaherty(ロバート・フラハティ)の原作が映画化されています。 厳しい環境に生きる異郷の人々を追うロバート・フラハティは代表作といわれるエスキモーのイヌイットのナヌーク家の生活を描いた1922年の「Nanook of the North(極北の怪異又は極北のナヌーク)」を手始めに1920年代と1930年代に数本の映画を監督しているドキュメンタリー作家です。 1930年の映画「タブウ」はドイツの監督であるFriedrich Wilhelm Murnau(F・W・ムルナウ)の遺作で最後のサイレント映画といわれています。
※日本では入手不可の1931年のVHSビデオと、ロバート・フラハティ監督のハードカバー原書(英語)の「TABU. A STORY OF THE SOUTH SEAS. VIDEO」はアメリカのAmazon.comにあります。
☆「Tabu: A Story of the South Seas」の2002年リリースの英語版DVDはカナダのAmazon.ca(ASIN: B00006FMCF)にありますが私はカナダのAmazonアフィリエイトに参加していないので画像は出せません。(ページトップのカバー画像に類似)
Pérez Prado Plays Taboo...Don't Do!
さて、タブーという言葉から南国の雰囲気で"Tabu"という曲が作られたようです。
1950年代にはルンバに代わってニューヨーク中の誰もが踊るようになったマンボを世界中に広めたのはペレス・プラードなのです。 何でもマンボにしてしまうペレス・プラードですが、渡米した1955年にアメリカでチャートインしたのは英語タイトルが"Cherry Pink And Apple Blossom White"というシャンソンをアレンジしたCereza Rosa(セレサ・ローサ)でした。 ペレス・プラードのマンボの曲で私が好きなのは沢山ありますが、特にエキゾチックな演奏のタブー(タブウ)は格別です。
Taboo、Tabu、Tabou、Tabúはいづれも日本語では"タブー"ですが、この曲はラテンの名曲であるMalaguena(1927)、Siboney(1929)、Babalu(1941)などと同じく1934年(1938年?)にキューバのMargarita Lecuona(マルガリータ・レクォーナ 1910-1981)が作曲、英語の歌詞はS.K. Russell(ラッセル) が付けたそうです。
Alma del Africa lejana Llena mi pecho de candela...と歌われるレクオナ・キューバン・ボーイズのスペイン語の"タブー"の歌詞とDm/Gm/A7で演奏するギターコードが見られるTabu (taboo) Lyrics & Guitar Tab - Los Acordes.com
マルガリータ・レクォーナが作ったルンバのスタンダード曲「タブー」は、「哀れな黒人奴隷は故郷の椰子、暗黒の密林、神秘の神々をいつも想う」と西アフリカから連れてこられた奴隷の心境を歌った曲とも、白人女を黒人が愛する悲哀ともいわれています。
1935年にマルガリータ・レクォーナがLecuona Rhythm Boysとしてスペインのツアー中に体調を崩して帰国したのでグループはLecuona Cuban Boysと名を替えました。
ちょっと"Cubanakan"にも似たTabou又はTabou(タブー)が収録されているレクオナ・キューバンボーイズのアルバムはCongas y Rumbas
Lecuona Cuban Boys, Vol. 4 (1932-1936)(1935年から1937年に録音された歴史的なレクオナ・ッキューバン・ボーイズのオリジナルの"タブー"や"ルンバタンバ"を収録。)
♪ Lecuona Cuban Boys - Tabu (Rumbas & Congas/Congas y Rumbas) - Rádio UOL(Tabou, Ojos Negrtos, Amapola, etc.)
タブーが収録されているアルバムでビッグバンド・ジャズの演奏では、プラードのマンボが大変気に入ったStan Kenton(スタン・ケントン)の「New Concepts of Artistry in Rhythm」
エキゾチック・サウンドで有名なLes Baxter And His Orchestra(レス・バクスター楽団)が1956年にリリースしたLP盤の「Caribbean Moonlight(カリブの月光)」がありましたが廃盤なので、2000年がオリジナル・リリースの「50's Golden Jukebox: Lover's Lane」(試聴はLover's Lane - Amazon.com)
Larry Clinton(ラリー・クリントン)の「Feeling Like a Dream」(試聴はFeeling Like a Dream - Amazon.com(試聴の10番)
※ラリー・クリントンについてはAudio-Visual Trivia 内のLarry Clinton and Bea Wain
ペレス・プラードの他にタブーを演奏しているラテンバンドは、"Tabú"としてラテン・バンドのXavier Cugat & his Orchestra(ザビア・クガート楽団)の「Rosita La Bonita」やDesi Arnaz and His Orchestra(デジ・アネス楽団)がアルバム「Babalu」でボーカル入りで演奏しています。 ジャズでタブーが収録されているアルバムはDizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)の「Talkin' Verve」の他にもピアニストのArt Tatum(アート・テイタム)のアルバムでは「The Art Tatum Solo Masterpieces, Vol. 7」や「Tea for Two」などに収録されています。
Taboo(タブー)はTabuとしても表示されて、Stan Getz(スタン・ゲッツ)の「The Complete Roost Recordings」の他、"Taboo"同様にスタン・ケントンのアルバムで「The Formative Years」などに収録されています。
Artie Shaw & his Orchestra(アーティ・ショー楽団)では「Self Portrait」(ディスク:3の15番)
一世を風靡したエキゾチック・サウンドの創始者といわれるLes Baxter(レス・バクスター)の演奏で上記の「50's Golden Jukebox: Lover's Lane」に収録されているように、タブーといえばアフリカの雰囲気を伝えた曲ですが、1959年に同じくエキゾチックサウンドのArthur Lyman(アーサー・ライマン)のアルバム「Arthur Lyman: The Greatest Hits - Taboo」があります。 鳥の鳴き声やラテン楽器も入れてヴィブラフォンやフルートが演奏するアーサー・ライマンのトロピカルなタブーはパーカッションが効いて最高です。 私はその昔EP盤を購入しましたがAmazon.co.jpにあるアルバムでは「Taboo: The Greatest Hits of Arthur Lyman」で、私の好きなフィリピン歌謡の"Dahil Sa Yo(ダヒルサヨ)"も収録しています。
※アーサー・ライマンのタブーは手持ちがある筈なので探しているのですが未だ行方不明です。 その代わりにマンボやサルサを歌うスペインの4人グループのLos Alcarson(ロス・アルカルソン)のタブー(PHILIPS FL-1036)のEP盤が出てきました。(ロス・アルカルソンのタブーはLPもリリースされています。) 50年代から60年代にかけてレコーディングや世界ツアーをしていたロス・アルカルソンの演奏ではやはりキューバの楽器のボンゴ、クラベス(拍子木)そしてギロ(溝付き瓢箪)のリズムで始まるお馴染みのタブーをスロー・ルンバで歌っています。
Arthur Lyman - Taboo (1961) LIVE - YouTube
Taboo by Perez Prado
ご注意! 当然ながらペレス・プラードの"タブー"といっても全部が全部同じ演奏バージョンではありません。
貴方がお探しのTabooが試聴できるアルバムは、もしかしたらレアな"Guaglione(ガリオーネ)"が収録された19991年リリースの"Cocktail Hour"シリーズの「ペレス・プラード」かもしれません。
Cocktail Hour: Perez Prado
試聴はCocktail Hour - Amazon.com
タブーはディスク: 2の5番、ディスク: 1の1番Que Rico el Mambo、2盤のMambo No.5、6番のCerezo Rosa、12盤のPatriciaはよく知られた曲です。
ちなみにこのCDに収録されているバージョンはドリフなみにミュートのテナーサックスが入って扇情的な演奏ですが全く違うバージョンもあります。 一口に"タブー"といっても色々なバージョンがあり、なかにはノリノリでないのもあるのですよ。70年代にはファンク・ギター入りのWaka-Wakaリズムのバージョンも録音されているようです。
Waka Waka
ワカワカとは本来の意味は「日光」なんだそうですが、転じて「陽気」も意味するようです。 アメリカ黒人の故郷であるアフリカのメロディと奴隷として連れてこられたカリブのリズムとの融合で、つられて踊り出しだくなるようなアフロ・カリビーン(トリニダッド)のCalypso(カリプソ)やアフリカのSoukous(スクスク)みたいなワールドミュージック(民族音楽)でしょうか。 2010年に南アでの開催される第19回FIFAワールドカップ(FIFA World Cup South Africa)でのオフィシャルソングは"Waka Tsamina mina eh eh Waka Waka eh eh..."と歌われるShakira(シャキーラ)の"Waka Waka"ですが英語のタイトルは"This Time for Africa"だそうです。 "Waka Waka"は南アのアフロ・フュージョン・バンドのFreshlygroundをフィーチャーして開会式と閉会式に歌われています。
日本のアマゾンでは2008年3月現在、上記のCDはもう取り扱っていないそうですがマーケットプレイス(サードパーティ)で購入出来るようです。
タブーの他にペレス・プラード定番のMambo No. 5やCerezo Rosa、そしてBesame Mucho、Quizas, Quizas, Quizas、Quien SeraやHistoria de un AmorなどPerez Prado Orchestra演奏のラテン・スタンダードが収録されています。
The Best of Mambo
試聴はThe Best of Mambo - Amazon.com
この他には「Mambo Jambo」や「ベスト・オブ・ペレス・プラード」などあり。
若くして亡くなったメキシコの歌手のChalino Sanchez(チャリノ・サンチェス)のアルバムNuevoにもタブーが収録されています。
注!私は毎週土曜日の夜8時に放映されていたドリフターズの「8時だよ!全員集合」の禿げチャビンの加藤茶のストリップ・コントを見てタブーを好きになったわけではありません。 ドリフが放映されていた70年代(昭和50年代)当時は生番組が多くてタブーも生演奏でしたからレコードは発売されていないようです。 ペレス・プラードのタブーをもっと扇情的に演奏したのは贅沢にもビッグバンドの岡本章生とゲイスターズで、これにより若いマンボ・ファンを獲得しました。 ゲイスターズは終戦直後に結成されたジャズバンドでドラマーのフランキー堺やピアニストの秋吉敏子が参加していましたが70年代初期にバンドメンバーのトランペッターだった岡本章生氏が7代目のリーダーとなったそうです。
加藤茶のタブーが収録されているアルバムは「ズンドコ伝説」の1番~アダルト・ヴァージョン(加藤茶)"だそうですが試聴ないのでどんな演奏なのかは確証がありません。
※ちなみに日本ではジャズ歌手の雪村いづみやカリプソのバナナボートで一斉を風靡した浜村美智子もタブーを歌っています。
Audio-Visual Trivia内の参考記事
マンボの王さまの"ペレス・プラード"についてはPerez Prado
チェ・ゲバラの葬儀で流れたペレス・プラードの組曲についてはVoodoo Suite & Exotic Suite of the Americas




「Para」さんのおっしゃる”東京パノラママンボボーイズ”は数年で解散してしまったそうです。
「東京パノラママンボボーイズ TWIN PERFECT COLLECTION 」というCDに、ちゃんと”タブー”も収録されていますね。”タブー”の他に”パチンコ”も入っているCDの試聴をみつけました。
ツタヤの試聴
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20137378
ペレス・プラードのCaballo Negro(黒馬マンボ)にちょっと似たパチンコのPV(ビデオ)
http://www.youtube.com/watch?v=f1aCaG_On20
はじめまして、自分もタブー歌ってみたいのですが正確な歌詞が分からず知りたくて検索をしていてこちらにたどり着きました。
自分もやはり出会いはドリフでしたが、詩入りで聞いて魅了されたのは「東京パノラママンボボーイズ」版ですw
パラダイス山元さんの体格に見合った安定感のある歌声が大好きですv
早速に記事を探させていただきます。
タブーの歌詞はやっとみつかり記事内にリンクの追加をしてあります。オリジナルは悲しい奴隷の心を歌ったものですが、その後のテナーサックス導入により雰囲気の全く違う演奏になりました。
はじめまして
ボーカリストの八月と申します。
幼いころに「タブー」を聞いて育ち
子供心に全曲覚えていたようです。
歌詞も真ん中付近を覚えておりました。
実は自分のライブで歌いたくて
神田までレコードを探しに行きました。
レコードを手にしたときは感激の涙があふれ
店員さんを驚かせてしまいました。
歌手の声もしっかり覚えていました。
スペイン語で歌っているのですが歌詞がありません。
私はスペイン語の曲はほかにも歌っていて勉強もしたのでタブーも是非スペイン語で歌いたいのです。
スペイン語の歌詞がありましたら是非メールでご紹介くださいませんでしょうか。
よろしくお願いします。
ギターマンの「ken-sann」さん、マンボにもコメントを有難うございます。
ドリフターズ・・・ね、お歳がが分かるような。おっほっほ(お若いって意味ですよ)
ぶるーすマンボ!ていうのはなかったですね。
ウッ!
manbo No.5 、良いです、好きです。
あ、「タブー」でしたね
ぼくの場合は、やっぱり8時からのカトちゃんの影響がつおいです、わはは。
まず、何が聴けないのかが分かりませんが、私もブラウザをNOVAさんと同じFirefoxでマンボのページを開いてみます。
このページには色々な音楽リンクがあります。
●派手な色の黄色と青と赤のバーはradioblogで△の再生バーをクリックすれば聴けます。が、scriptタグで書いてあるのでembedタグ同様に私の娘のMacでは表示されもしません。
● iTunes Music Store USAの試聴はメタリックなiTunesアイコンをクリックするとiTunesが入れてあれば自動的に立ち上がってその曲が入っているアルバムが開かれますが、Storeを日本に設定している方にはUSAに変更するか確認のメッセージが出ると思います。試聴が終ったらStoreを日本に戻せます。
持っていない場合はダウンロードのお勧めが表示されると思います。
自動的には音は出ませんので、選択されている曲をダブルクリックして聴いて下さい。私のiTunesではその曲が選択されているのですが、母のPCではアルバムは開きますが選択されてはいないようです。
●Amazonの試聴は3種類のプレイヤーから選べることもありますが、私の場合はペレス・プラドのCocktail Hourの試聴はRealPlayerの設定のようです。
Firefoxでは試聴のファイルをクリックすると「ファイルをダウンロードした」とダウンロードマネージャーが表示されてRealPlayerが自動的に立ち上がり演奏が始まります。プレイヤーのバージョンが古いと最新ファイルの場合は聴けませんから、「無償版」RealPlayer の最新版10を落としてきます。
※RealPlayerを立ち上げたらプレイヤーの上のファイルの隣の>>をクリックしてプルダウンのヘルプからRealPlayerのバージョン情報をクリックして確認して下さい。
他には、ストリーミングの不具合は集合住宅のネットワークの問題かと思います。
キューバ音楽って魅力的ですよね!10年くらい前でしょうか、「ブエナビスタ・ソーシャル・クラブ」を見たときは「まいった!」という感じでしたね。先日テレビでやっていたので、また見ましたが、やはり圧倒されました。マンボNo5懐かしいです。ところでさっきreal playerをダウンロードしたんですが、やっぱり全然聞けないんですよねえ。どうしたらいいんでしょうか…