October 2006 Archives


Back For The First Time
Back For The First Time by Ludacris
Chris "Ludacris" Bridges

ユーモラスなアングラ・ヒップホップMC
Dirty South(ダーティ・サウス)のラッパー"Ludacris"はステージネームで本名を"Chris Bridges"(クリス・ブリッジス)といいます。 Chris "Ludacris" Bridges(クリス"リュダクリス"・ブリッジス)は俳優、作曲及びプロデュースもするマルチタレントで、Ludacrisという名前は「こっけいな、ばかげた、くだらない」という意味の"ludicrous"をもじったそうです。 ブレイクする前は90年代中期からサウス・ラップのメッカだった米国南部ジョージア州の黒人の町アトランタのラジオ局でDJをしていたリュダクリスはジョージア大学で音楽マネジメントを学んだインテリ・ラッパーであり、現在はDisturbing Tha Peace(DTP)レーベルのCEOでもあります。 Shawnna(ショウナ)とデュエットしたWhat's Your Fantasy?がファースト・シングルとしてアトランタでヒットしましたが「I wanna li li li lick you from your head to your toes...」のようにあからさまな歌詞が刺激的だとして放送しないラジオ局もあったといわれています。
☆リュダクリスとショウナのツーショット写真が見られるZilla Says - I Was Gettin' Some H.A.M.

Luda(リュダクリス)が2000年にリリースしたデビュー・アルバム"Back for the First Time"と2001年のセカンド・アルバム"Word of Mouf"が大ヒットしました。 Luda(リュダ)がアルバムをリリースして既に6年が経ちましたが、ダイナミックなシカゴ系女性ラッパーのShawnna(ショウナ)をフィーチャーした"Stand Up"などユーモアたっぷりな曲がトレードマークで、最もお声がかかるラッパーとしてMissy Elliott(ミッシー・エリオット)のOne Minute ManやJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)のプロデュースも手掛けるJermaine Dupri(ジャーメイン・デュプリ)のWelcome to Atlantaなどでフィーチャーされています。 最近髪もバッサリと切ったリュダクリスは出演拒否を巡る有名テレビ番組の人気司会者Oprah Winfrey(オプラ・ウィンフリー)とのLudacris Vs. Oprah Winfrey(仲違い説)や"Stand Up"盗作疑惑説などのゴシップもクリアして益々着実に上昇を遂げつつあります。  皆の衆は過去を忘れて新境地を開きつつあるリュダクリスを受け入れるでしょうか。

Dirty South
Hip-Hop(ヒップホップ)は長いことイースト・コーストやウエスト・コーストのラッパーが主でしたが、Southern Hip Hop(rap)が3番目のコーストとして今最もホットな注目を浴びているとか。 ダーティサウスは3っ目のコーストといわれ、正式にはテキサス辺りを指すのだそうです。 南部のアトランタ辺りで2000年代に始まったダーティ・サウスをDef Jam Southとの契約を期にスーパー・プロデューサーのTimbaland、the Neptunes、Organized Noizeの手によってあっという間に世界的にブレイクしたリュダです。
※Def Jam Southとは80年代に設立されたユニバーサル傘下の有名ヒップホップ・レーベルであるDef Jam Recordingsの子会社としてScarface(スカーフェイス)がSEOとなって南部に設立したヒップホップ・レーベルです。

Runaway Love
2007年リリースのリュダクリスの3枚目のシングル「Runaway Love」はかなり過激な歌詞らしいです。 幼児虐待告発?家出(自立)のすすめ?暖かい家庭奨励。
「Runaway Love」の歌詞はRunaway Love Lyrics - SING365.COM
Ludacris ft Mary J Blige - "Runaway Love" - YouTube

ラップとヒップホップの違いは?
ラップとかヒップホップについて疎い私はジャンルの定義を明確には理解していませんので調べてみました。
Hip-hop(ヒップホップ)は1970年代中期にニューヨークのSouth Bronx(南ブロンクス)で発生した①ラップ(rapping又はMC'ing)と②DJingや③ブレイクダンス、④グラフィティを含むアフリカン-アメリカン(黒人)"文化"のスタイルで、音楽はモチロン、服装、言葉までを含む動向を指すそうです。黒人だけでなく、ラテン系のヒスパニックも含まれるようです。
Rap(ラップ)とは80年代や90年代の黒人音楽のジャンルの一つで韻をふんだ言葉を音楽に合わせて繰り返す歌ですがヒップホップ音楽と同義語としても使用されるらしいです。
Gangster Rap(ギャングスター・ラップ)とはHardcore Hip-hop(ハードコア・ヒップホップ)とも呼ばれヒップホップのサブジャンルに入りますが、特に都会の黒人のゲットー(人種別居住区)の問題を歌詞にしたもので、街のギャングやゴロツキなどの凶暴な人生や生活に関する内容らしいです。

Stand Up! Stand Up! When I move you move...just like that?
リュダクリスが組んでいるのは女性ラッパーのShawnna(ショウナ)の他にもDTP最初のR & Bシンガーでソロ復帰した元"Mista"(ティーンズ4人組)のBobby Valentino(Bobby Wilson)ですが、1996年のデビュー作"Reasonable Doubt"がプラチナ・セールスを果たした若手です。 他にはヒップホップ゠デュオのField Mob(Boondox & Kalage)やThe DTP family(DTP一家)の紅一点であるR & B系のShareefa(シェリーファ)などとコラボしています。
☆リュダクリスとシェリーファのツーショット写真が見られるALLHIPHOP.com

Foxチャンネルの保守派キャスターであるビル・オライリ(Bill O ' Reilly)からクレームがついたほど汚い言葉が盛り沢山!(Tamponsなんて歌詞にするミュージシャンなんているのか)
貧困、暴力、ドラッグ、セックスなどをテーマに、ユーモアたっぶりだけど少々お下品なリュダクリスのLyrics(歌詞)は"Explicit" と"Clean"の両バージョンがあります。 映倫のレイトのように歌詞にもPMRC(parents music resource committee)なるものが存在して、露骨な直接的表現を含む歌詞は"Explicit"と指定されているようです。(Al Gore夫人がいいだしっぺだとか) 英語の分からない私にはどっちだろうと関係ないですが、そのリュダクリスの歌詞はLudacris Lyrics - SING365.COM

Listen★お勧め!今なら新作"Grew Up a Screw Up"などが全曲聴ける太っ腹なリュダクリスのオフィシャルサイトはLudacris official website(左下のLATEST AUDIO/VIDEO0をクリックしてフォーマットを選ぶ、// More Audio/VideoもクリックするとAUDIOが沢山聴けます。右は映画のトレーラーです。watchをクリック!)


リュダクリスの出演映画としては2004年のCrash(クラッシュ)がまだ記憶に新しいですが、あの映画で自動車強奪シーンがありましたが、その2人組の親分各のAnthony(アンソニー)を演じたのがリュダクリスだったのです。最後にニヤリと笑った顔が印象的でしたね。 2006年8月に日本公開された2005年のHustle And Flow(ハッスル&フロウ)ではメンフィス出身のラッパー"スキニー・ブラック"として出演していますし、2007年のクリスマス映画のFred Claus(ブラザーサンタ)にはエルフのDJ役で出演し、Mark Wahlberg(マーク・ウォールバーグ)が主演する2008年の「Max Payne」でニューヨーク市警の副署長のJim Bravura(ジム)役を演じます。
Ludacrismas (Fred Claus Soundtrack) YouTube
Mariah Carey(マライア・キャリー)が出演した2001年の映画「Glitters(きらめきの向こうに)」のサントラGlitterでは"Lover Boy(Remix)"でShawnna(ショウナ)ともにフィチャーされたり、2003年の2 Fast 2 Furious(ワイルド・スピードX2)では"Act a Fool"と"Pick Up the Phone"が、2004年のお魚がヒップホップするアニメShark Tale(シャーク・テイル)ではLil' FateやBobby Valentinoと"Gold Digger"を歌い、2005年のThe Longest Yard(ロンゲスト・ヤード)では"Get Back"がOSTサウンドトラックには収録もれのようです。


☆ページトップの画像はリュダクリスのデビューアルバムの"Back for the First Time"です。
ヒップホップ-R & BレーベルのDef Jam Southから飛び出たリュダクリスのキーボードとドラムが変わった音を奏でる"What's Your Fantasy"が人気のアルバムです。

2001年発売のリュダクリスの2ndアルバム
Word of Mouf by LudacrisWord of Mouf

200万枚以上のセールスを記録したリュダクリスの2004年のアルバム"The Red Light District"のリリースから2年、2006年新発売のDTPのアーティスト達がフィーチャーされているアルバム"Release Therapy"のMoney Makerがチャートで2位を記録したというDef Jamからのリュダクリス5作目は今まで以上にLudaの内面を曝け出したのだそうです。
ギャングスタ・ラップ嫌いのSpike Lee(スパイク・リー)監督にこのアルバムに収録したRunaway LoveのPVを依頼したとか。
Release Therapy by LudacrisRelease Therapy
試聴はRelease Therapy - Barnes & Noble.com
リュダクリス他のミュージシャンは歌がJennifer Robinson(ジェニファー・ロビンソン)、キーボードがCraig King(クレイグ・キング)とLenny Mollings、サックスがMike Hartnett(マイク・ハートネット)、ベースギターがJason Perry(ジェイソン・ペリー)、ギターがJames Czeinerなどです。
Ludacris Ultimate Satisfaction (With Lyrics) - YouTube
ludacris, get back - YouTube
Ludacris featuring Pharrell - Money Maker

Ludacris - Blow It Out (Chicken-n-Beer) - Rádio UOL
Ludacris - Saturday Oooh! Ooooh! (Word of Mouf) - Rádio UOL


ブラック・ダリア
事実は小説より奇なりとは申しますが、ホラー映画にはあっても現実にはあり得ない事件のお話です。
1996年のMission: Impossible(ミッション:インポッシブル)で有名なモダンホラーの巨匠"Brian De Palma(ブライアン・デ・パルマ)"監督が事実に基づいて書かれたJames Ellroy(ジェームズ・エルロイ)の小説を映画化しました。 小説の50年代のパルプフィクションの特長であるエログロでもなく、セピア色のハードボイルドでもフィルム・ノワールでもなく、映画の内容としては一人の若い刑事の生き様を描いているようです。(チェインスモーク以外は) いづれにせよ実在の未解決の謎の事件がテーマですから終盤に尻窄みなのは否めません。
作家のジェームズ・エルロイは皆さんご存知の1997年の映画「L.A. Confidential(L.A.コンフィデンシャル)」の原作者ですが実生活で"このブラック・ダリア事件にも似た体験をしている"とは本人の弁です。 少数のメキシコ系の若者を多勢の警官が暴行した1951年のBloody Christmas(血のクリスマス)事件も取り入れ、腐敗したロスアンジェルス警察を描いた映画「L.A.コンフィデンシャル」も緊迫感の連続でしかも意表を突くラストでした。 ジェイムズ・エルロイの「暗黒のロス4部作」について詳しく書かれたジェイムズ・エルロイ - Book James Ellroy
私が始めてブライアン・デ・パルマ監督の映画を観たのは1976年のホラー映画のCarrie(キャリー)でした。 この映画でメジャーデビューしたジョン・トラヴォルタはこの翌年にサタデー・ナイト・フィーバーで大ブレイクしたのでした。 ブライアン・デ・パルマは1981年にも女友達が実際に殺された時の断末魔の声を映画に使用するホラー映画の音響係りにジョン・トラヴォルタを起用したサスペンス映画のBLOW OUT(ミッドナイトクロス)や、1987年にKevin Costner(ケヴィン・コスナー)がエリオット・ネスを演じたThe Untouchables(アンタッチャブル)などを監督しています。
そして1962年の恋愛専科、1960年のオーシャンと十一人の仲間に続き1964年のThe Killers(殺人者たち)に出演したAngie Dickinson(アンジー・ディキンソン)が惨殺される人妻役で出演した1980年のサスペンス映画のDressed to Kill(殺しのドレス)は多重人格を扱っています。・・・怖いですね、怖いですね。

映画「ブラック・ダリア」は戦後のハリウッドに大スターを目指してやってきた若き女優のタマゴが惨殺されたという"ブラックダリア事件"の捜査を巡るストーリーです。 担当となったロサンジェルス市警の2人の刑事は被害者であるエリザベス・ショートの過去を夢中で探っていくと次第に映画界の闇の世界へと入り込んでいくのです。 人材と機材と道具立ての揃ったハリウッドでの闇の産業とはいったい何?

ボクサー上がりという設定で、ロス市警の刑事のOfcr. Dwight "Bucky" Bleichert(バッキー・ブライカート)役にJosh Hartnett(ジョシュ・ハートネット)が、Sgt. Leland "Lee" Blanchard(リー・ブランチャード)にはAaron Eckhart(アーロン・エッカート)が扮しています。 そして今話題の美女"Scarlett Johansson(スカーレット・ヨハンソン)が刑事ブランチャードと同棲中のKay Lake(ケイ・レイク)を演じ、この3人が事件の解決のために被害者の裏の顔を探査します。 しかしリー・ブランチャード刑事はなぜそれほどまでにこの事件解明に夢中になったのか。
実際の事件の被害者は女優志望のElizabeth Short(エリザベス・ショート)という若い女性ですが、この役をエキゾティックなMia Kirshner(ミア・カーシュナー)が演じています。 Hilary Swank(ヒラリー・スワンク)が殺されたエリザベス・ショートに似ている令嬢のMadeleine Linscott(マデリン・リンスコット)役で出演し、事件の鍵を握る好奇心の強い女を熱演しています。
※Ofcr.はOfficer(警察官または巡査)のことで、Sgt.はSergeant(巡査部長)のことですが、他にも警察の階級にはLieutenant(警部補)、Captain(警部)、Inspector(警視)などがあるそうです。 つまり映画ではバッキーは若い刑事でリーがその上司ということになります。

「ブラック・ダリア」相関図
以下はネタバレも含むのでご用心!
映画ディレクターなどと関係を持っても女優にはなれないエリザベス・ショートにEmmett Linscott(リンスコット氏)が紹介したパトロンというのがリンスコット氏の仲間のGeorge Tilden(ジョージ)。
ジョージとは仕事仲間で古い付き合いがあり、サイレント時代のコメディ王と呼ばれたMack Sennett(マック・セネット)監督が廃棄した撮影所をビジネスにしているロスアンジェルスの大立者がリンスコット氏。
リンスコット氏の妻のRamona Linscott(ラモナ)は彼が財産目当てで結婚したと思い込んでいる。
リンスコット氏とラモナ夫妻の長女はMadeleine Linscott(マデリン)。
マデリンの妹のMartha(マーサ)は実はジョージとの不倫により儲けた子供。
そのラモナとジョージの関係を知ったリンスコット氏はジョージの顔に火傷を負わす。
ラモナはジョージと被害者のエリザベスの関係を知り嫉妬に狂うと同時にマデリンにも嫉妬・・・なぜかはアッと驚く終盤のシーンで。
マデリンはレスビアンバーのマデリンそっくりなエリザベスと好奇心から関係を持つ。
これらに銀行強盗の大金の奪い合いが絡む、などなど。

マデリンの豪邸を訪問したバッキーが最初に見たのは犬の剥製です。 マデリンがこともなげに説明するには、この犬はマデリンのパパであるリンスコット氏の偉業の記念として、リンスコット氏の記事が掲載された新聞を咥えているのだそうです。 ところがなんと驚くことには、このオブジェを製作するために飼い犬を撃ち殺し、仕事仲間のジョージが剥製に仕立てたのだとか。
「ブラック・ダリア」では剥製が惨殺事件の鍵を臭わせますが、1800年代後期のロンドンの下町でやはり実際に起こった猟奇連続殺人事件の「Jack the Ripper(切り裂きジャック)」では被害者の売春婦たちから内臓を切り取った手口から犯人疑惑が医師に向けられたとか。

映画「ブラック・ダリア」のオフィシャルサイトThe Black Dahlia movie.netでTRAILERをクリックすると予告編が観られますが、画面サイズを選んで下さい。
メインページのENTER THE SITEをクリックすれば登場人物の右後ろにある地図の各ロケーション8箇所をクリックして関連ビデオが観られます。
アメリカでは9月に公開され、日本では2006年10月14日に公開です。
☆日本語の「ブラック・ダリア」のオフィシャルサイトはBlack Dahlia Official Site - Black-Dahlia.jp

Hilary Swank(ヒラリー・スワンク)は1999年のBoys Don't Cry (ボーイズ・ドント・クライ)に続き2度目のアカデミー主演女優賞を受賞した2004年のMillion Dollar Baby(ミリオンダラー・ベイビー)以来の映画出演です。 「ブラック・ダリア」の後は、アメリカで2007年1月公開の実話小説"The Freedom Writers Diary: How a Teacher and 150 Teens Used Writing to Change Themselves and the World Around Them"をRichard LaGravenese(リチャード・ラグラヴェネーズ)監督が映画化したFreedom Writers(フリーダム・ライターズ)で製作にも関わり、3年B組ちびっこギャングを担当して"女金八先生を演じます。 同じく教師にVera Drake(ヴェラ・ドレイク)のImelda Staunton(イメルダ・スタウントン)が出演していてなにやら受賞のニオイがします。(エリンとフリーダムライターズ (著), 田中 奈津子 (翻訳) のフリーダム・ライターズ (単行本) が出版された。) もう一作は一転してホラー映画ですが、めずらしく早々と日本で2007年4月公開のThe Reaping(リーピング)があります。 ヒラリー・スワンクが牧師転じて宗教上の奇跡的な謎を追求する科学的悪魔祓いを演じる怖い要素をいっぱい詰め込んだミステリーで、ヒッチコックの「鳥」ならぬイナゴの大群に襲われます。 Blood! Yuck!
「ブラック・ダリア」でリー・ブランチャードを演じたAaron Eckhart(アーロン・エッカート)は2007年に「No Reservations(幸せのレシピ)」でCatherine Zeta Jones(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)と共演します。

被害者を演じたミア・カーシュナーは1995年にMurder in the First(告発)でKevin Bacon(ケヴィン・ベーコン)が演じた囚人の娘"Rosetta"を演じていましたが、Jennifer Beals(ジェニファー・ビールス)主演で2004年から放映されている人気レズビアンTVシリーズのTHE L WORD(Lの世界)にも出演しています。 北欧系のスカーレット・ヨハンソンは日本人には分かり易い美しさですが、ミア・カーシュナーはあちらでは大変エキゾティックな魅力だそうです。 ミア・カーシュナーの父がドイツで母はブルガリアのイスラエル人であり、ホロコーストの生存者の孫にあたるそうです。 黒髪で妖艶?怪奇ムード漂う少々変わった女優で、今までの役どころもそんな感じでした。・・・ともかく映画「ブラック・ダリア」がイメージする"黒"と"レズ"にはピッタリです。
☆ミア・カーシュナーのオフィシャル・サイトはMia Kirshner.com(左のメニューでphotosをクリックすると写真)
Scarlett Johansson Josh Hartnett The Black Dahlia Interview - YouTube

Lucky Number Seven? or Lucky Number Eleven?
バッキー役のジョシュ・ハートネットは目下有望株の俳優です。 2005年のSin City(シン・シティ)ではザ・マンとして出演し、最新作はBruce Willis(ブルース・ウィリス)とMorgan Freeman(モーガン・フリーマン)が出演する2006年の11月に日本公開のモダン・フィルムノワールの「Lucky Number Slevin(ラッキーナンバー7)」で主演します。 タイトルはペテンに関連した新造語だそうで、ブルース・ウィリスが演じる殺し屋のMr. Goodkat(グッドキャット)がそのKansas City Shuffle(カンザスシティ・シャッフル)の鍵を握っています。
Lucky # Slevinのオフィシャルサイトは映像がいけてるフランス版をお勧め!slevin-lefilm.com(Slevin役のジョシュ・ハートネットのギャランドゥーもチラリ)
The Rumor Mill & Joshua Ralph
「ラッキーナンバー7」の予告編は左のVOIR LA BANDE AONNONCEをクリック、流れている曲は映画の終盤で使用されたJoshua Ralph(J. Ralph名義のジョシュア・ラルフ)作曲のファンキーな"Kansas City Shuffle(カンザス・シティ・シャッフル)"で歌っているのはブリティッシュ・ロックバンドのThe Rumor Mill(ルーマー・ミル)とかですが今のところ情報が見つからないと思ったらどうやら偽名でしょうか。(ペンネーム?) ともかく、Its a blindfold kick back type of a game...と歌われるこのKansas City Shuffleが鍵となっている映画だそうです。
Joshua Ralph(ジョシュア・ラルフ)のオフィシャルサイトでmusicをクリック、一番上のLucky Number Slevinのサントラ画像をクリック、19番目のKansas City Shuffleをクリックすると試聴出来ます。
※私はずっとKansasをカンサスと発音してきましたが、カンザスだったのですか。 ちなみに"Kansas City Shuffle(カンザスシティシャッフル CD)"はジャズ・ピアニストの"Bennie Moten(ベニー・モーテン)"が1926年に吹き込んだ曲がありますが、その2006年バージョン(?)をJ ラルフが書いたものだとかで映画のラストで流れ"グッドキャット"の手の内を暴露しています。 Kansas City Shuffle(カンザスシティシャッフル)とは何かというと、人の信頼につけ込む詐欺の高度な手口で、違う方向や口実を報復する相手に与えるフェイントのようなものだそうです。 どうりで大石内蔵助のようなスレヴンでした。 あっち向いてホイ!
ベニー・モーテンについてはCount Basieの記事でふれていますがベニー・モーテンのKansas City Shuffleが聴けるRed Hot Jazz(似てます?)
Lucky # Slevinのサントラの試聴はBarnes & Noble.comのLucky Number Slevin [B&N Exclusive](19番を試聴))
Lucky Number Slevin - Kansas City Shuffle - YouTube
Kansas City Shuffle with Lyrics - YouTube


Sexiest Woman Alive: Scarlett Johansson
The Black Dahlia -Scarlett JohanssonJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)に代わって今日では世界一セクシーな女ともいわれたことがあるScarlett Johansson(スカーレット・ヨハンソン)は2006年で25歳を迎えてさらに美しくセクシーになり、「ブラック・ダリア」で共演したジョシュ・ハートネットと目下交際中だとか。
2003年にLost In Translation(ロスト・イン・トランスレーション)で最優秀女優賞を受賞しているスカーレット・ヨハンソンは、2006年9月に開催されたヴェネチア国際映画祭でも人気の的だったそうです。
2007年にはEmma McLaughlin(エマ・マクローリン)とNicola Kraus( ニコラ・クラウス)原作の「The Nanny Diaries(ティファニーで子育てを)」(2002年)を映画化したスカーレット・ヨハンソン主演の軽いコメディThe Nanny Diariesが公開されます。 庶民のヨハンソンが子守に行った家はニューヨークの上流階級で支配欲のカタマリみたいな夫人をLaura Linney(ローラ・リニー)が演じていますがその夫がSideways(サイドウェイ)でNY批評家協会賞の男優賞を獲得したPaul Giamatti(ポール・ジアマッティ)です。
☆スカーレット・ヨハンソンのスライドショーが見られるYAHOO! NEWS - Esquire: Scarlett Johansson 'Sexiest'(左の画像下のSlideshow: Scarlett Johanssonをクリック)
Audio-Visual Trivia内でスカーレット・ヨハンソンの出演映画は日本未公開でしたが2004年のIn Good CompanyA Love Song for Bobby Long(ママの遺したラヴソング)、2008年のThe Other Boleyn Girl(ブーリン家の姉妹)です。


特典ディスク付き2007年発売の「ブラック・ダリア」2枚組みDVD
The Black Dahlia DVD「ブラックダリア」コレクターズ・エディション

文藝春秋社から1994年に発刊されたお手軽価格の人気の文庫本
ブラック・ダリア 著ジェイムズ・エルロイブラック・ダリア (文庫)


The Black Dahlia (Original Soundtrack)
ページトップの画像は2006年9月に発売された「ブラック・ダリア」のサウンドトラックです。 映画「ブラック・ダリア」の中で使用されたスイングジャズのスタンダードでJoe Garland(ジョー・ガーランド)作曲の"In the Mood"や"Love for Sale(売り物の恋)"はサントラには収録されていません。 サウンドトラックに収録されている"Zoot Suit Riots"はCherry Poppin' Daddies(チェリー・ポッピン・ダディーズ)のボーカル曲ではなく映画の音楽を担当してMark Isham(マーク・アイシャム)作曲です。
♪全曲試聴はBlack Dahlia Soundtrack - cdUniverse(Track Listingのタブをクリック)
映画「ブラック・ダリア」のレズビアン・クラブのシーンで"K.D.Lang(Kathryn Dawn Lang /ケイディー・ラング)がカメオ出演して"Love for Sale"を歌いました。 "Love for Sale(恋の売り物)"という曲はCole Porter (コール・ポーター)の作曲で、発表された当時の1930年には売春賛歌とみなされて放送禁止だったそうです。 過去にはジョー・スタッフォードアーサー・キットのバージョンが有名です。 歌唱力が評価されているKD ラングはカントリーからトーチソングまでレパートリーが広いカナダ出身の正真正銘の"男装の麗人"歌手で、日本でも何度かライブ公演を行っているので日本のファンもかなりいるようです。 KD ラングの"ラヴ・フォー・セール"は今までになく最高のカバー・バージョンでは?と噂されるほどですが、サントラには収録されていませんので今のところ「ブラック・ダリア」のDVDを待つしかなさそうです。
※Audio-Visual Triviaの過去記事の1997年のクリント・イーストウッド監督の「The Garden Of Good And Evil(真夜中のサバナ)」のサントラにもKDラングの歌が収録されています。
K.D Lang in The Black Dahlia - YouTube

作曲家のマーク・アイシャムは2004年の社会派映画Crash(クラッシュ)でもお馴染みですが、サスペンスを感じさせるなかにもロマンティックな曲を織り込んだサントラです。
☆オープニングはThe Black Dahlia - The Zoot Suit Riots!
※予告編で流れる曲はマーク・アイシャムではなく、イギリスのDeath In Vegas(デス・イン・ヴェガス)の2005年リリースのアルバムMilk It: The Best of Death in Vegasに収録されている"Dirge"です。
Dirge - Death In Vegas - Rádio UOL


実際にあったブラック・ダリア事件
The Dark Side Of HollywoodLand...Sex, Lies, and Drugs
あぁ、Hollywood(ハリウッド)、"映画の都"転じて"悪徳の都"
映画のもととなったのはカルフォルニアのロスアンゼルスで1947年に実際に起きた未だに未解決の猟奇殺人事件です。 終戦直後の1947年のこと、事件当時は22歳だったElizabeth Short(エリザベス・ショート)という女性が女優を志願するも漸う映画出演には結びつかず、軍人専門のクラブでホステスをし身を持ち崩していくのですが、或る日、恐ろしいほど残忍な方法で殺害され野原に投げ捨てられていたのです。
ブラックダリアとは?
このようなエリザベス・ショートの猟奇殺人事件をマスコミが見逃す筈はなく、最近のJonBenét(ジョンベネ)ちゃん殺害事件のように遺族の悲しみなど度外視して大々的に報じたのはいうまでもありません。 この時にマスコミがエリザベス・ショートに付けたあだ名というかミドルネームがブラック・ダリアだったのです。 なぜかというと切ないほど青い目の被害者のエリザベスが漆黒の髪にダリアの花を飾っていたことと、男を惹き付けるためのセクシーな黒いドレスを常に着ていたことからだそうです。 折りしも事件の前年1946年に米推理小説家のRaymond Chandler(レイモンド・チャンドラー)の脚本をGeorge Marshall(ジョージ・マーシャル)が監督したミステリー映画で、Veronica Lake(ヴェロニカ・レイク)がd出演した「The Blue Dahlia(青い戦慄)」が公開されていますからこの題名をもじったようです。
被害者エリザベスの身元は指紋照合により判明しましたが、エリザベス・ショートになぜ警察のプロファイルやマグショット(逮捕時の写真)が存在するかというと未成年飲酒で捕まった時のだそうです。
注!ネット上に数多く存在する事件簿の中には事実とはいえども見なけりゃ良かったと後悔するほどリアルな記事や画像がありますので気を付けてご覧下さい。
※英語ですが迷宮入りのブラック・ダリア事件レポートの一例としてエリザベス・ショートの写真を含む映画関連記事Black Dahlia - The Crime Library(ページの右がメニュー)

The Sleepy Lagoon Murder & The Zoot Suit Riots
映画「ブラック・ダリア」の冒頭でも描写されていますが、The Zoot Suit Riots(ズートスーツ暴動)というのは1943年のロスアンジェルスで起こった事件です。 1942年のスリーピーラグーン事件の主犯格のメキシコ系若者たちがSan Quentin Penitentiary(サン・クエンティン刑務所)で終身刑を言い渡されたすぐ後のことでした。 ロスアンジェルスの街で水兵や兵隊たちが電車や劇場やレストランからZoot Suit(ズートスーツ)を着たメキシコ系の若者を引きずり出し暴行を加えたのですが居合わせた何千人もの白人ロス市民が兵士たちに声援を送ったそうです。 こういった事件の発展はメキシコ系若者が自衛策として水兵たちへの報復を企むようになったのでした。 その結果ロス警察は市外でのズートスーツの着用を禁止したということです。
※ズートスーツというのはジャズ・ミュージシャンのCab Calloway(キャブ・キャロウェイ)も着用していた上着もズボンもダップリしたスーツのことです。 アメリカでは1930年代の服装ですが戦時中はファッション店は閉鎖されていたので若者たちは戦後も暫くは当時のスタイルを引きずっていましたが、特にメキシコ系のギャングなどが好んで着用したそうです。
この「ズートスーツ暴動事件」の前には「スリーピーラグーン事件」があるのです。 The Sleepy Lagoon Murder(スリーピーラグーン事件)というのがあります。 当時のメキシコ移民の若者たちが昼夜集う昔のLA郊外にHarry James(ハリー・ジェームス)の1942年のヒット曲の名を付けたスリーピーラグーン(静かな入り江)という貯水池がありました。 1942年のこと、ウエスト・サイド物語ではないですが親分各の若者が敵対するグループに襲撃されたのです。 スリーピーラグーンの近くで偶然開かれていた家族パーティを襲撃したやつらが居ると思い込んでの報復劇がで展開し、女子供を問わず残虐な暴行を受けたなか、運悪く入隊を目前に控えたJosé Díaz(ホセ・ディアス)が殺害されました。 これをきっかけにその後のロス警をメキシコ系チンピラの集団弾圧に導いた事件でした。 ちなみに終身刑のはずだったホセ・ディアス殺しの犯人たちは証拠不十分として放免されたそうです。 それではホセ・ディアスは誰が?
1990年代のネオ・スウィング時代にCherry Poppin' Daddies(チェリー・ポッピン・ダディーズ)が"Zoot Suit Riot"を歌って大ヒットしました。
Zoot Suit Riot - YouTube


Mylène Demongeot
Mylène Demongeot

ミレーヌ・ドモンジョ
1950年代後半から1960年代中頃までフランスの売れっ子女優で日本でも人気が有ったミレーヌ・ドモンジョはNice(ニース)の出身です。 ドモンジョは斜視のため眼鏡をかけたやせっぽちの少女で美貌とは縁遠かったのですが音楽好きでピアニストになる夢を持っていました。 斜視(cockeye)とは日本ではロンパリと洒落た名前が付けられていますが右目と左目の黒目の位置が違うやぶ睨みとも呼び三白眼のような冷たい眼差しです。 私は実際には会ったアことはありませんが、Charlotte Rampling(シャーロット・ランプリング)やLauren Bacall(ローレン・バコール)のようなクールな目がそうだとか。(cross-eyedはその逆で寄り目) 視力が悪くなって暗い青春を送ったドモンジョですが、その後の奇蹟ともいえる眼の手術の成功によりすっかり明るくなりました。 自分が男の子たちの憧れとなったことに気付き、ピアニストになる夢は捨ててモデルへの道を目指します。 母親がロシア出身のせいか生粋のパリっ子というより北欧系のブロンド美人になったドモンジョがパリで写真モデルの仕事を探している時にフランスの写真家Henri Coste(アンリ・コスト)と出会い結婚します。 アンリが写したドモンジョの写真が色々な雑誌の表紙となり、アンリと仕事をしていたRaymond Rouleau(レイモン・ルーロー)監督の目に止まったことから1956年に「サレムの魔女」に出演することになります。
ニースはコートダジュールと呼ばれる南仏の地中海沿いにあります。。 50年代にスターの別荘地として有名になったコートダジュールのSaint-Tropez(サントロペ)よりもずっと歴史が古く大昔はイタリア領土だったそうで、Cannes(カンヌ)と並び人気のリゾート地となっています。

私はミレーヌ・ドモンジョをフランスのMarilyn Monroe(マリリン・モンロー)だと思いましたが、本国ではBrigitte Bardot(ブリジッド・バルドー)の"そっくりさん"と呼ばれたらしいです。 「同じ星座という以外に共通点は無い!」と"ブリジッド・バルドー似"と言われるのを大変嫌っていたドモンジョ様は普段着を常用し、ハイヒールよりイタリア製のモカシンを愛用する気取りのない女優で、セクシーといえども滅多に脱がないセーター美人でした。 ぽってり&ムチムチのブロンド女優だからモンローみたいな甘えた声だろうと思わないで下さい。 媚びた可愛い声というよりも顔と一致しない"野太い"声なでので最初は驚きます。 それなのに顔はふわーとしたマシュマロのようなソフトタイプなので存在感が希薄なのが難点です。 ちなみにDemongeot(ドモンジョ)という名前は稀なのかと思ったら同世代の女優(子役)で1960年に「Zazie dans le métro(地下鉄のザジ)」に出演したCatherine Demongeot(カトリーヌ・ドモンジョ)がいました。
Audio-Visual Trivia内のミレーヌ・ドモンジョの写真はMylene Demongeot Photos



Mylène Demongeot
ミレーヌ・ドモンジョ出演作品集

1953年 Les Enfants de l'amour(愛の子供たち?)
ミレーヌ・ドモンジョが17歳の時、イタリアで活動していたロシア出身のLéonide Moguy(レオニード・モギー)がフランスに戻って監督した性教育映画で、出演する100人の少女の一人のNicole(ニコル)としてデビューします。 Le Grand Jeu(外人部隊)で主演したJean-Claude Pascal(ジャン・クロード・パスカル)が医師役を演じた十代の未婚の母収容所を舞台にした社会派の映画ということですが映倫にひっかっかたか、堕胎関連で宗教団体から反撃されたかで問題作となったそうです。
映画音楽は1947年にAutumn Leaves(枯葉)を作曲したハンガリー出身のJoseph Kosma(ジョセフ・コズマ)です。
英語ですがLes Enfants de l'amourの写真が見られるCHILDREN OF LOVE - the exploitation films

1955年 Frou-Frou(フルフル)
ドモンジョがエキストラで出演している「フルフル」は、セシル・サン・ローランの原作を主に戦前に活躍したAugusto Genina(アウグスト・ジェニーナ)が監督した映画でDany Robin(ダニー・ロバン)が演じる"フルフル"と呼ばれる花売り娘の波乱万丈の一生を描いた作品です。 フルフルとはドレスの衣擦れの音のことです。 ドモンジョはLouis de Funès(ルイ・ド・フュネス)が演じた大佐の愛人役でしたが、なんと1963年のThe Pink Panther(ピンクの豹)に出演したCapucine(キャプシーヌ)もクレジットなしで出演です。(ベベも出演しているらしい)
ルイ・ド・フュネスは1965年にはミレーヌ・ドモンジョのFantomas se dechaine(ファントマ/電光石火)にも出演しています。 フル・フルの映画音楽はLa Vie En Rose(バラ色の人生)の作曲で知られるスペイン出身の音楽家Pierre Louiguy(ピエール・ルイギ)は1957年のOeil pour oeil(眼には眼を)の音楽も手掛けています。
映画「フルフル」の写真が見られるFrou-Frou Photos - FILM.TV.IT
ポーランドのサイトですが映画「フルフル」情報とDVDカバー画像が見られるFrou-Frou Photos DVD - FILMWEB
☆Charles Trenet(シャルル・トレネ)やYvette Giraud(イヴェット・ジロー)やLine Renaud(リーヌ・ルノー)の歌でも有名な"Frou Frou"はJean Renoir(ジャン・ルノワール)の1937年の映画La Grande Illusion(大いなる幻影)の音楽を担当したJoseph Kosma(ジョセフ・コズマ)のサントラLa Grande Illusion (Film Score) Amazon.co.jpにも収録されています。(もしかして、このサントラでフルフルを口ずさんでいるのはJean Gabin(ジャン・ギャバン)? 試聴はBarnes & Noble.comで2番
注!1898年に発表された歌(シャンソン)の"Frou-frou"の作曲はHenri Châteauで作詞はM. Montréal & Blondeauだとか。
私が昔聴いたJacques Météhen Orchestra(ジャック・メトアンまたはジャック・メテン・オーケストラ)のFrou Frouはアルバム Douce France: Une Anthologie De La Chanson Française De 1900 À 1955に収録されています。 (試聴はBarnes & Noble.comでディスク:3の10番)
※Jacques Metehen(ジャック・メテン)は1956年の「Le Mystere Picasso(ピカソ・天才の秘密)」や「The Ambassador's Daughter(恋は巴里で)」の音楽を担当した他、ニーノ・ロータ作曲の「Plein Soleil(太陽がいっぱい)」の指揮者として知られています。

1956年 Les sorcieres de salem(サレムの魔女)
アメリカの劇作家であるArthur Asher Miller(アーサー・ミラー)が17世紀末にSalem(セイラムは米ボストン近郊)で実際に起こった魔女狩り裁判とElia Kazan(エリア・カザン)への杞憂を含め、ブラックリストに怯える1950年代Maccarthysme(マッカーシズム=赤狩り)への狂気を戯曲化した「The Crucible(るつぼ)」は宗教的かつ政治的問題があり難しかったようですが、脚本がJean-Paul Sartre(ジャン=ポール・サルトル)でRaymond Rouleau(レイモン・ルーロー)監督が映像化しました。 主人公のProctor(プロクター)夫婦を実生活でも夫婦のYves Montand(イヴ・モンタン)とSimone Signoret(シモーヌ・シニョレ)が演じ、Pascale Petit(パスカル・プティ)は女中仲間のメアリ役、そしてルーロー監督自身も市長のDanforth(ダンフォース)として出演しました。 農夫が住み込みの少女につい手を出したところ(2度)奥方に見つかりその子は追い出されますが、愛することを知ってしまった少女は復讐として夫人に魔女の濡れ衣をきせ魔女狩り裁判で処刑させ、最後には自分が愛していた農夫までも犠牲者にしてしまいます。 恐るべき17歳のAbigail(アビゲイル)役を演じたミレーヌ・ドモンジョが主人公の農夫(イヴ・モンタン)を誘惑するセクシーなシーンが話題となりドモンジョ様が1957年にKarlovy Vary International Film FestivalでBest Actress賞を受賞し、1958年のBAFTA Awardsの新人賞にノミネートされたドモンジョ唯一の受賞関連話題作です。 1996年にNicholas Hytner(ニコラス・ハイトナー)監督によるアメリカ映画「The Crucible(クルーシブル)が公開されています。 ミレーヌ・ドモンジョが演じたアビゲイル役はWinona Ryder(ウィノナ・ライダー)が演じました
「サレムの魔女」の一場面の写真が見られるHEXENJAGD (LES SORCIERES DE SALEM)
☆日本で販売されているシモーヌ・シニョレのカバー画像の「サレムの魔女」VHSビデオはCrucible (1957) (Sub)
※1995年に原作者の80歳になるアーサー・ミラー自身が脚本を書いてThe Crucible(クルーシブル)としてNicholas Hytner(ニコラス・ハイトナー)が監督したリメイクというか本物(?)があります。 はまり役のWinona Ryder(ウィノナ・ライダー)がアビゲイルですが主人公のJohn Proctor(ジョン)を演じたDaniel Day Lewis(ダニエル・デイ・ルイス)がミラーのお嬢さんに出会って結婚したというおまけ付き。 ダニエル・デイ・ルイスの父は英国王室の桂冠詩人だそうですから文学繋がりですね。 Martin Scorsese(マーティン・スコセッシ)監督の2001年の「Gangs of New York(ギャング・オブ・ニューヨーク)」で数々の主演男優賞を受賞し、2005年にThe Ballad of Jack and Roseで昔ヒッピーのジャックを演じたダニエル・デイ=ルイスです。 新作は2007年のThere Will Be Bloodが今現在は未定だそうですが、テキサスの油田探査員を演じるそうです。

1957年 Une Manche Et La Belle(女は一回勝負する)
公開当時のミレーヌ・ドモンジョの映画ポスターが眩しかったHenri Verneuil(アンリ・ヴェルヌイユ)監督の犯罪映画で、原作はイギリスのミステリ作家であるJames Hadley Chase(ジェームズ・ハドリー・チェイス)の1945年の小説「Eve(悪女イブ)」です。
悪者フィリップを演じるのは1957年に「殿方ご免遊ばせ」でブリジッド・バルドーと共演したHenri Vidal(アンリ・ヴィダル又は アンリ・ビダル)ですがドモンジョとは1959年に「黙って抱いて」でも共演した他、同年に「気分を出してもう一度」でBrigitte Bardot(ブリジッド・バルドー)と、「爪を磨く野獣」でFrancoise Arnoul(フランソワーズ・アルヌール)と 共演しているほど売れっ子のハンサム俳優でした。
ニースに住む金持ち未亡人が自己チュウのフィリップと結婚しますが彼はドモンジョが演じる夫人の姪のEva Dollan(エバ)と恋に落ちます。 ところがどっこいエバも計算高い現代娘でリッチな若者との結婚を目論みますが、我慢ならないフィリップはなんと夫人殺害を計画します。 小悪魔のドモンジョ様が一番魅力的な映画で、溌剌とした肢体を武器に全裸を見せて一躍世界的スターとなりました。
ちなみにタイトルのフランス語"Une Manche Et La Belle"とは"ゲーム(賭け)と美女"らしいです。
音楽は1955年の映画でタイトル曲の"Mademoiselle de Paris"(パリのお嬢さん)の作曲者として有名なPaul Durand(ポール・デュラン)が担当しています。(歌詞 paroles

ドモンジョ様の映画スチールが見られるMylène Demongeot Photos - FILM.TV.IT

1958年 Bonjour Tristesse(悲しみよこんにちは)
当時のフランスの若手作家であったフランソワーズ・サガンのヒット小説をOtto Preminger(オットー・プレミンジャー)監督が映画化しました。 ドモンジョはデヴィッド・ニーヴンの無邪気な愛人"Elsa"役で日光浴によりお肌が火ぶくれで美貌が台無しになる可哀相な金髪娘でした。
☆詳細はAudio-Visual Trivia 内の記事悲しみよこんにちは参照するとテーマ曲やビデオ情報あり。

1958年 Faibles Femmes(お嬢さん、お手やわらかに!)
ミレーヌ・ドモンジョの日本での人気は当時人気の3人娘が出演したミシェル・ボワロン監督の1958年の「お嬢さん、お手やわらかに!」でしょう。
イタリア語のタイトルは"Le Donne sono deboli"というこの映画は毒入りチョコ事件をめぐる他愛の無い青春コメディで、売り出し中の新人のAlain Delon(アラン・ドロン)がコンニャロメというほどモテモテのプレイボーイを演じました。 他にはアンリ・ヴィダルやジャン=ポール・ベルモンド、パスカル・プティに加えて当時大人気の長い黒髪のイタリア女優「Jacqueline Sassard(ジャクリーヌ・ササール)」が出演しています。
Faibles Femmes PHOTOS I - YouTube
Faibles Femmes PHOTOS II- YouTube
「お嬢さん、お手やわらかに!」の音楽はPaul Misraki(ポール・ミスラキ)ですが、1959年にアメリカのポップス歌手のPaul Anka(ポール・アンカ)がテーマ曲の"Faibles Femmes"をリリースしています。
「お嬢さん、お手やわらかに!」の写真が見られるFILM.TV.IT
モテモテ男のアランドロンが嬉しい悲鳴をあげているポスターが見られるFaibles Femmes - films de france.comFaibles Femmes - FAN de CINEMA

1958年 Sois Belle Et Tais-Toi(黙って抱いて)
英語のタイトルは"Be Beautiful But Shut Up"というミレーヌ・ドモンジョ初の主役級作品はMarc Allégret(マルク・アレグレ)が監督したコメディ映画です。 アンリ・ヴィダルが出演していますが、ジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの初顔合わせがこの映画です。 ドモンジョは孤児院から逃げ出し宝石密輸団と関係する18歳の少女を演じています。 この商売で生きていこう!と決めたのですが図らずも結婚したのがお巡りさん。
マルク・アレグレ監督は1927年にJosephine Baker(ジョセフィン・ベーカー)が主演したLa Sirene des tropiques(南海の女王)や1934年のZou Zou(裸の女王)を監督した他、1956年にブリジッド・バルドーのEn effeuillant la marguerite(Madamoiselle Strip Tease!! /裸で御免なさい)なども監督しています。
Demongeot avec Belmondo et Delon dans Sois Belle Et Tais-Toi - YouTube
Mylene Demongeot et Henri Vidal dans Sois Belle Et Tais-Toi - YouTube
「黙って抱いて」の写真が見られるFatti bella e taci - FILM.TV.IT
ドモンジョの写真1枚とDVD画像が見られるKino Degital

1959年 Upstairs and Downstairs(上と下)
1955年にブリジッド・バルドー主演のDoctor at Sea(私のお医者さま)を監督したRalph Thomas(ラルフ・トーマス)のイギリス映画で、ドモンジョやClaudia Cardinale(クラウディア・カルディナーレ)が女中役で出演したコメディです。 上司のお嬢さんと結婚した男が上司の勧めにより住み込み女中を雇い入れたもののどうにも役立たずで大被害を蒙ります。 喧嘩、アルちゅう、銀行強盗などなど、おまけに魔術師によりお屋敷が売春宿に変身!
※ドイツのサイトですが「上と下」の写真が見られるUpstairs and Downstairs Photos - film aktuell(白黒のサムネイルをクリックするとポップアップが立ち上がりたくさんスチール写真が見られる)
Cornel Lucas - photonet.org.uk(表示されていない場合はImage nextをクリックしてImage 11 of 12がドモンジョ)
黄色いコートのドモンジョが見られるSu e giù per le scale - FILM.TV.IT

1959年 La Notte brava(狂った夜)
イタリアのMauro Bolognini(マウロ・ボロニーニ)監督の日本デビュー作品で、イタリア映画の巨匠であるフェデリコ・フェリーニ監督のブレーンの一人だった当時はシナリオ作家だったPier Paolo Pasolini((ピエル・パオロ・パゾリーニ)の小説を映画化しました。 ローマのスラム街を舞台に泥棒三昧の無軌道な若者たちと娼婦たちのやりとりを描いたドジな青春物語です。 出演は魅惑の女性陣が、Antonella Lualdi(アントネラ・ルアルディ)、Elsa Martinelli(エルザ・マルティネリ)やRosanna Schiaffino (ロザンナ・スキャフィーノ)、男性陣はLaurent Terzieff(ローラン・テルジェフ)やJean-Claude Brialy(ジャン=クロード・ブリアリ)でイタリアとフランスの若手俳優が出演しています。
音楽は1957年のGuendalina(芽ばえ)や翌年のNata Di Marzo(三月生まれ)などジャクリーヌ・ササールの映画でも音楽を担当した イタリアの作曲家「Piero Piccioni(ピエロ・ピッチオーニ)」です。
「狂った夜」の写真が見られるLa Notte brava Photos - FILM.TV.IT
「狂った夜」のポスターが見られるジャン・クロード・ブリアリのサイトJEAN-CLAUDE BRIALYとDVD画像はFILM EXPRESS
La Notte brava Posters - YouTube

1960年 Un amore a Roma(ローマの恋)
Un amore a Roma Soundtrack画像は私が持っている「ローマの恋」のテーマ曲を収録したサントラEP盤です。(Victor ss-1285) B面はアラン・ドロン主演の「Che gioia vivere(生きる喜び)」になっています。 "ローマの恋"を宮川泰が編曲してThe Peanuts(ザ・ピーナッツ)が1962年にEP盤をリリースしたそうです。
ミレーヌ・ドモンジョが一人の男につくすことができない多情な女、しかし無邪気で哀れなアンナを演じたDino Risi(ディノ・リージ)監督のイタリア映画の「ローマの恋」はそのタイトルから安っぽいロマンス映画の印象を受けますがかなり良くできた映画といわれます。
ちょい役の多かったミレーヌ・ドモンジョが重要な役どころの可愛いファムファタル(悪女)を演じて、1948年にLadri di biciclette(自転車泥棒)を監督したイタリアの「Vittorio De Sica(ヴィットリオ・デ・シーカ)」が監督役で顔を見せています。 Peter Baldwin(ピーター・ボールドウィン)が演じる斜陽貴族の子息である文芸評論家のマルチェロの一人称のナレーションで始まります。 マルチェロはアンナの気まぐれに不満を抱いてElsa Martinelli(エルザ・マルティネリ)やパパの友人の真面目なお嬢さんなどとも関係しますが、マルチェロのパパはアンナを狙っています。 Michelangelo Antonioni(ミケランジェロ・アントニオーニ)作品とまではいきませんが、愛する男の心情にほだされながらも若い肉体がうずきその男を裏切ることになる女の哀しさを描いた知られざる傑作とされています。 ちなみにマルチェロを演じたピーター・ボールドウィンは1960年にロベルト・ロッセリーニ監督のEra notte a Roma(ローマで夜だった)に出演した後、イタリアン。ゴチックホラーの名作といわれる1963年のLo spettro(The Ghost)でBarbara Steele(バーバラ・スティール)と共演したのです。
「ローマの恋」の写真が見られるUn amore a Roma Photos - FILM.TV.IT
ハモンドオルガンからホンキートンク酒場風のピアノに移行するロマンティックな音楽は刑事のアモーレミオで有名なCarlo Rustichelli(カルロ・ルスティケリ)です。
ドモンジョの写真入りサントラEPレコード画像が見られるUn amore a Roma EP - SOUNDTRACK COLLRCTOR

1961年 IL Ratto delle sabine(サビーヌの掠奪)
フランス語のタイトルは"L'Enlèvement des Sabines"というRichard Pottier監督の歴史コメディ映画です。 ミレーヌ・ドモンジョがRoger Moore(ロジャー・ムーア)、Jean Marais(ジャン・マレー)や ロザンナ・スキャフィーノなどと共演しています。 英国俳優のロジャー・ムーアは1962年から放映された"女好きのネズミ小僧風"TVシリーズの「The Saint セイント」(当時はSimon Templar)で人気者となり007シリーズの7作品にも出演しました。
「サビーネの掠奪」の音楽は「ローマの恋」と同じくCarlo Rustichelli(カルロ・ルスティケリ)です。
「サビーネの掠奪」の写真が見られるIL Ratto delle sabine Photos - imperium-romanum.com
逞しいムーアに担がれるドモンジョ様の写真はIl ratto delle sabine Photos - FILM.TV.IT
ビデオカバー画像が見られるIL Ratto delle sabine - DvdToile
☆日本で販売されているVHSビデオ サビーヌの掠奪

1961年 The Singer Not The Song(黒い狼)
英国のホラーやSF作品が多いRoy Ward Baker(ロイ・ウォード・ベイカー)監督によるスペインで撮影されたイギリス西部劇です。 1970年にデヴィッド・リーン監督のRyan's Daughter(ライアンの娘)でアカデミー助演男優賞を受賞した英国俳優のJohn Mills(ジョン・ミルズ=ヘイリー・ミルズのパパ)と1955年のブリジッド・バルドーの「私のお医者さま」にも出演したDirk Bogarde(ダーク・ボガード)が出演しています。 ドモンジョは白馬に跨る地主の娘「Locha(ロチャまたはロハ)」でボガードが演じる魅力的な悪魔のような男と絡みます。 真否のほどは不明ですがこの映画ではドモンジョ様はなんと15歳という設定だそうです。
渋いダーク・ボガードとドモンジョとのラヴシーンが見られるIl coraggio e la sfida - FILM.TV.IT
「黒い狼」のロケでドモンジョのスクール水着姿が見られるThe Stars - frenchpix.com(Singerで検索すると、右上から2番目と左の下から2番目)
The Singer Not The Songでのダーク・ボガードとドモンジョの写真が見られるダーク・ボガードのサイトDirk Bogarde and Mylene Demongeot Photo Gallery(衝撃的な"愛の嵐"もある)
※ついでですがダークボガードの主演映画というと私には1971年のMorte a Venezia(ベニスに死す)と1973年のIl portiere di notte(愛の嵐)が衝撃的!でした。(Charlotte Rampling/シャーロット・ランプリングの映画ポスターにも使用された例の写真はAudio-Visual Trivia 内の記事タイム・アウト内)

1962年 À cause, à cause d'une femme(女は夜の匂い)
1995年のLe Hussard Sur le Toit(プロヴァンスの恋)も手掛けたフランスの脚本家Nina Companéez(ニーナ・コンパネーズ)の原作をMichel Deville(ミシェル・ドヴィル)監督が映画化したロマコメならぬロマミスです。 ブリジッド・バルドーと結婚していたJacques Charrier(ジャック・シャリエ)が主人公のアルフィーのようなプレイボーイを演じます。 女を愛したことがない男が女に欺かれたり助けられたりといったユーモラスなストーリーですが、そのツケが廻ってきて、やっと真実愛せる女(ひと)を見付けたら人妻だったというオチがある一種男の悲哀を描いた推理ドラマです。 Lisette(リゼット)役を演じたドモンジョを含めMarie Laforet(マリー・ラフォレ)や顔のない眼のJuliette Mayniel(ジュリエット・メニエル)等が彼を取り巻く女たちです。 プレイボーイが夜を過ごした女の屋敷で殺人事件が起こりますが、彼の別の女の一人が警察に犯人だと密告したために追われる身となります。 さて真犯人は誰だ! それにしてもさすがベベが結婚したジャック・シャリエだけあって取り巻き連中の女たちが豪華!
フランス語ですが「女は夜の匂い」の画像が見られるFAN de CINEMA
☆ドモンジョだけでなくMarie Laforet photos(マリー・ラフォレ)も見られる日本で販売されているVHSビデオ 女は夜の匂い Amazn.co.jp(2万円!)

1966年 Tendre voyou(タヒチの男)
1964年に同じくJean-Paul Belmondo(ジャン=ポール・ベルモンド)が主演したEchappement libre(黄金の男)の監督"Jean Becker(ジャン・ベッケル)"のお笑い満載のコメディ映画は、世界を股にかけたプレイボーイの恋の遍歴物語でその他のベルモンドの「~の男」シリーズほど活劇はありません。(ベルモンドも少々クタビレた) ミレーヌ・ドモンジョは万年ジゴロ(ヒモ)のベルモンドにぞっこんとなるMuriel(ミュリエル)役で、イタリア女優のStefania Sandrelli(ステファニア・サンドレッリ)はそのプレイボーイがゾッコンになるVéronique(ヴェロニク)役で出演しています。
音楽は多作を誇るMichel Legrand(ミシェル・ルグラン)です。
ドモンジョは見当たらないですが「タヒチの男」の写真はUn avventuriero a Tahiti Photos - FILM.TV.IT
「タヒチの男」のDVD画像が見られるTendre voyou - filmdefrance.com - Geneviève Page(リストのTendre voyou (1966)をクリック )

1964年 Fantômas(ファントマ)
美貌のJean Marais(ジャン・マレー)が出演するAndré Hunebelle(アンドレ・ユヌベル)監督のおちゃらか"ファントマ"シリーズでは女にもてもての怪盗"ファントマ"が大活躍します。 千の顔を持つ変装の達人で世界中のお宝も美女も頂くために現れるミステリアスなファントマは今度は誰に化けるでしょう。 Louis de Funès(ルイ・ド・フュネス)が警視庁のJuveで、ドモンジョはファントマの偽インタビュー記事をでっち上げた記者Fandorの恋人Hélène(ヘレン)役ですがアラン・ドロンの恋人だったMireille Darc(ミレーユ・ダルク又はミレイユ・ダルク)風メイクです。
1964年~1984年にかけてファントマ3部作が製作されています。
ドイツ語ですがファントマの画像が見られるSENSE OF VIEW(トップの画像は左からファントマ、警視、記者ですが・・・え!誰かかぶっていません? 他の画像はクリックで拡大可)
ファントマのオールキャストの画像はFantômas se déchaîne - André Hunebelleドモンジョ
1964年の「ファントマ」と1965年の「ファントマ/電光石火」のトレーラーが観られるFantomas - Comme au Cinema.comFantomas Se Dechaines - Comme au Cinema.com
日本で販売のファントマ3部作VHSビデオ
ファントマ 電光石火
ミレーヌ・ドモンジョが女性フォトジャーナリストを演じ、1950年代にはパリのデザイナーのChanel(シャネル)やGuy Laroche(ギー・ラロシュ)のハウス・マヌカンだったMarie-Hélène Arnaud(マリー・エレーヌ・アルノー)がLady Beltham(ファントムの愛人のベルタム婦人かベルタム公爵夫人か?)役で出演したファントマ 危機脱出
ファントマ ミサイル作戦
※ちなみにFantomaとは昔のアニメに端を発するAlta Ego(自分の分身)のことだそうで、美女キャプシーヌが出演したピンクの豹でもThe Phantom(怪盗ファントム)が登場しました。


Mylène Demongeot
Mylène Demongeot

※"ファントマ"の3作シリーズの間にミレーヌ・ドモンジョはコケティッシュなセクシーブロンド娘から中年マダムにイメージチェンジしていきました。 80年代には再婚したベルギー出身の脚本家で映画監督の「Marc Simenon(マーク・シムノン)」と共同経営する映画会社のプロデューサーとなり、演じる側から製作する側になったそうですが、日本の関係者と繋がりがあるらしく、未見ですが1984年に「Princess and the Photographer(ヨーロッパ特急)」でGabrielle Sagnier(カブリエル・サニエ)と共演したり、2005年の「東京タワー」のシェリー役などにゲスト出演したそうです。

最新の話題作品は2004年のフランス映画「36 Quai des Orfèvres(あるいは裏切りという名の犬)」です。監督は警察官出身のOlivier Marchal(オリヴィエ・マルシャル)で Gérard Depardieu(ジェラール・ドパルデュー)が主役の警察官の一人として出演し、ドモンジョがDaniel Auteuil(ダニエル・オートゥイユ)が演じる主人公の警察官であるLéo(レオ)の女友達で元娼婦のManou Berliner(マヌー・ベルリネール)役を演じるクライム・ムービーで、そのマヌーのヒモ男をオリヴィエ・マルシャル監督が演じているそうです。 日本では2006年に公開されました。
ミレーヌ・ドモンジョは主演作品が少ないこともあって今では殆ど情報もなく、DVDはおろかVHSさえ見つけることが出来ません。 現在では入手できない1940年代から1960年代の超大作でないフランス映画のDVD化を首を長くして待っています。


ドモンジョ様のポートレイトはMylene Demongeot Photos - ZiZi's WebSite
LES TROIS MOUSQUETAIRES - M Y L É N E

☆Audio-Visual Trivia 内のミレーヌ・ドモンジョの写真集はMylene Demongeot Photos