火の玉ロック! Great Balls of Fire!

Dennis Quaid as Jerry Lee Lewis and Winona Ryder as Myra
Dennis Quaid in Great Balls of Fire!
50本以上のテレビ番組や映画に出演してきたデニス・クエイドは俳優だけではなく、なんと”Dennis Quaid & the Sharks”というロックバンドのリード・ヴォーカルでギターをかき鳴らすロッカーなのです!
1989年にフィフティーズの奇人ロックンローラーのJerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)の伝記映画「Great Balls of Fire!(グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー)」に主演しました。 この時、デニス・クエイドは35歳でした。 映画の「火の玉ロック」はスキャンダラスな人生を送ったといわれる実在のロックンローラー「ジェリー・リー・ルイス」の伝記をJim McBride(ジム・マクブライト)が監督した映画です。 原作はなんとジェリー・リー・ルイスの幼な妻だったMyra Gale Lewis(マイラ)の自伝でしたが、映画では1950年代末期のスキャンダラルについては殆ど描写されていません。 映画の中での歌はジェリー・リー・ルイス本人が映画のために特別に録音したものです。 しかしデニス・クエイドは形態模写にとどまらず、なんとジェリー・リー・ルイス直伝のピアノを披露しているのです。 映画のタイトルとなった「Great Balls of Fire」の意味は”でかい火の玉”?”すっげ、まじかよ!”? ”すごいやり手”? 古くからある英語のスラングでは”Fireball”と同じに極めてやり手で情熱的な力強い人のことだそうです。
※ジム・マクブライトは「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」の前には日本で唯一公開された作品のBreathless(ブレスレス)を1983年にリチャード・ギア主演で監督した他、1986年に今作同様にデニス・クエイド主演でBig Easy(ビッグ・イージー)を監督しています。
「火の玉ロック」のトレーラーが観られるGreat Balls of Fire! - Videodetective
結婚した当時はまだサンタクロースの存在を信じているほど幼かったというジェリー・リー・ルイスの妻のマイラ役は、発育が良くてとても13歳には見えないですがMermaids(恋する人魚たち)で長女役を演じたWinona Ryder(ウィノナ・ライダー)です。
※Great Balls of Fire!の写真が見られるGreat Balls of Fire - FILM.TV.IT
Great Balls of Fire! Trailer - YouTube
Great Balls Of Fire - Dennis Quaid with Jerry Lee Lewis - Youtube
Great Balls of Fire! DVD & VHS
☆ページトップの画像はアメリカのAmazon.comで入手出来るDVDとVHSビデオです。
日本のアマゾンにあるDVDはグレート・ボールズ・オブ・ファイヤー
日本のアマゾンにあるVHSはGreat Balls of Fire
グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー (字幕版)
Great Balls of Fire! Soundtrack
1987年にリリースされた「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」のサウンドトラックはジェリー・リー・ルイスのヒット曲オンパレードです。
Great Balls Of Fire: Original Motion Picture Soundtrack - Newly Recorded Performances By Jerry Lee Lewis (Amazon.co.jp)
※CDカバー画像はジェリー・リー・ルイスを演じたデニス・クエイドですが、別に中古で1997年リリースの輸入盤「Great Balls of Fire [Best of] [Soundtrack]」あり。
Dennis Quaid & the Sharks
ロスアンジェルスのクラブでロックとカントリーを演奏しているDennis Quaid and the Sharksのレパートリーにはもちろんデニス・クエイドが主演した映画「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」でジェリー・リー・ルイス直伝の”火の玉ロック”も入っているそうです。
Dennis Quaid & The Sharksは”デニス・クエイドとザ・シャークス”のサイトですがなぜかトップ・ページだけです。
Dennis Quaid & The Sharks - YouTube
Dennis Quaid and the Sharks Private Eventではギター片手にデニス・クエイドが歌っている写真が見られます。
Jerry Lee Lewis aka "The Killer"
ジェリー・リー・ルイスの1975年のヒット曲”Boogie Woogie Country Man”で「Boogie woogie man from tennessee, My name is J - L - L, I'm from hell and I'm well and I'm damn sure well tonight(テネシーからやって来たブギウギマン・・・)」と歌っていますが、ルイジアナ出身の歌手でピアニストの「ジェリー・リー・ルイス」はカントリーにBoogie-Woogie(ブギウギ)や黒人のR & Bをミックスしたロックンロールのパイオニアです。 ルイジアナで育ち幼い頃から兄弟と組んでピアノを弾いていましたが、悪魔に魂を売ってゴスペルを捨て去ったジェリー・リー・ルイスはメンフィスの Sun Records(サン・レコード)のスタジオ・ミュージシャンとなり、Carl Perkins(カール・パーキンス)の吹き込みのバックを担当したりしました。 ジョニー・キャッシュやエルヴィス・プレスリーと同じくサン・レコードから1957年にGreat Balls of Fire(火の玉ロック)でデビューしました。 R & B(黒人音楽)に傾倒していたジェリー・リー・ルイスのGreat Balls of FireはRck & Roll(ロックンロール)という言葉がそのまんまそうであるようにR & B特有のあからさまなセックス関連スラングを含みます。
ジェリー・リー・ルイスは1958年の映画「High School Confidential(ハイスクール・コンフィデンシャル)」で観られるようにピアノを破壊したり燃やしたりとド派手なダイナミック・パーフォーマンスでファンを熱狂させたロックンローラーです。 このような破天荒なピアノ演奏というと裸足のダンサーとして有名なIsadora Duncan(イサドラ・ダンカン)のショーでのパーフォーマンスが思い浮かびます。
1957年のWhole Lotta Shakin' Goin' On(ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイング・ オン)や1958年のHigh School Confidential(ハイスクール・コンフィデンシャル)など沢山のRock-A-Billy(ロカビリー)のヒット曲を放ったロックンロールの野生児として知られています。 ジェリー・リー・ルイスのピアノや歌のテクニックは後のElton JohnやBilly Joelに受け継がれているそうです。
Kissin' Cousin, Cradle Robber, Baby Snatcher, and Baby Bride
ジェリー・リー・ルイスは私生活では23歳にして3度目の結婚をしましたが、新妻が2世代離れている13歳の”従妹(いとこ)”だったことが1958年のイギリスでのツアー中に公となってしまいすぐに公演はキャンセルされてしまったそうです。 その当時、結婚相手の年齢や姻戚関係は時代と地域を考えるとありがちな事だったのでジェリー・リー・ルイスは気にしていなかったのですが、問題は前妻との離婚成立前だった点でしょうか。 どちらもグローバル的には通用しなかったようです。
☆ポップアップ広告が出ますが、12歳の幼いマイヤとジェリー・リー・ルイスの1957年の結婚前の写真が見られるJLL Online: Myra Lewis-Williams Interview(要ポップアップブロック!しても1広告出る)
2度目の状況と同じくとマイヤの場合も離婚成立以前に婚姻しているというジェリー・リー・ルイスの隠された私生活はアメリカ本国でもスキャンダルとなり、せっかくエルヴィス・プレスリーと比べられるほど人気の絶頂にあったロックスターとしてのキャリアは音楽シーンからみごとに姿を消しました。 ですが、1954年に「ROCK'N' ROLL!!!」と叫んでロックンロールの名付け親名となったクリーブランドのラジオDJだったAllan Freed (アラン・フリード)が唯一人のサポーターとなり事件後もジェリー・リー・ルイスの曲を流していたそうです。
ジェリー・リー・ルイスは1961年にRay Charles(レイ・チャールス)の”What'd I Say”をカバー曲を発表しましたが1963年にサンレコードとの契約は切れました。 そうこうしている間にイギリスのロックやフォークミュージックが台頭し、ロックンロールは急激に廃っていきました。
しかしジェリー・リー・ルイスのキャリアは終わりません。 ジェリー・リー・ルイスは1960年代後期にカントリーミュージックに鞍替えして再びヒットチャートに乗るようになったのです。 1972年には1958年のBig Bopperのヒット曲のChantilly Laceのカバーでチャートのナンバーワンに輝きました。
しかしもともと酒癖が悪かったジェリー・リー・ルイスは1970年にマイヤと離婚し、息子が溺死した後はさらにひどくなり麻薬中毒にもなっています。 一時は相当おかしくなったようでライバルだったエルヴィス・プレスリーの家に銃を持って出向いたりしたそうですが、そのエルヴィス・プレスリーも早くに亡くなり結局ジェリー・リー・ルイスがサン・レコード時代の生き残っている唯一人となりました。
その後も拳銃暴発事故やら何やらで撃沈状態のジェリー・リー・ルイスが再び聴衆の面前に躍り出たのがデニス・クエイドがジェリー・リー・ルイスを演じた彼の伝記映画「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」だったのです!
Great Balls of Fire - YouTube
You Win Again 1956 - Youtube
Whole Lotta Shakin' Going On 1957 Youtube
High Heel Sneakers / Whole Lotta Shakin' 1964 - Youtube
I'll Follow Him on Jerry Lee Lewis Show 1971 - YouTube
I Dont Want To Be Lonely Tonight 1983 - Youtube
"Your Cheatin' Heart" with Keith Richards & Mick Fleetwood 1983 - YouTube
"STAR CLUB HAMBURG" The STAR CLUB History 1962 -1969
1958年 High School Confidential(性愛の曲り角)
邦題がなんだかエロ映画みたいですが、ジェリー・リー・ルイスが出演している理由なき反抗世代を描いた青春映画なのです。 1955年のBlackboard Jungle(暴力教室)や1956年にFrank Tashlin(フランク・タシュリン)が監督したお洒落なThe Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)ではエディ・コクランなどたくさんのロカビリー歌手が出演したようにロックンロールを取り入れてブロンドグラマー女優を配した50年代の50年代のエンターテイメント映画です。 ラス・タンブリンは転校して来た人気者の高校生を演じ、転校生が麻薬に手を染めて手に負えないワルになっていくというフィフティーズのスラングがいっぱいのハイスクール映画です。 当時の定番ともいえる必須アイテムの金髪グラマーはMamie Van Doren(マミー・ヴァン・ドーレン)です。 なんと麻薬王に近づく不良青年を誘惑する叔母役で出演しています。 映画の中ではまるでお祭りの山車のように、あるいは宣伝カーのように大音量でロックを演奏する車が高校生たちを引き連れて走ります。 トラックに乗って髪を振り乱し、立ったり座ったりと派手なパーフォーマンスでピアノを弾きながら歌うのは本物のジェリー・リー・ルイスです。
「性愛の曲り角」でジャックナイフを振り回す不良高校生を演じたRuss Tamblyn(ラス・タンブリン)は、ナタリー・ウッドと共演した1961年のWest Side Story(ウエスト・サイド物語)では町のチンピラに昇格し、日本でも有名になりました。
High School Confidential - YouTube
ジェリー・リー・ルイスのパーフォーマンスが観られるHigh School Confidential(性愛の曲り角)の英語版VHS
High School Confidential
High School ConfidentialのサウンドトラックはHigh School Confidential
1990年 Dick Tracy(ディック・トレイシー)
ジェリー・リー・ルイスの曲がサントラに使用された映画です。 アメリカの漫画家であるChester Gould(チェスター・グールド)が1931年から1977年にかけて1930年代の都会を舞台に描いたアメリカンコミックを映画化したサスペンス映画で探偵のディック・トレイシーを演じたWarren Beatty(ウォーレン・ベイティ )が監督しています。 Madonna(マドンナ)、Al Pacino(アル・パチーノ)が大都会の大ボス、Dustin Hoffman(ダスティン・ホフマン)など出演者が豪華です。 映画ではラジオから流れてきたジェリー・リー・ルイスの"It Was the Whiskey Talking, Not Me"はサウンドトラックにも収録されています。
Dick Tracy by Warren Beatty with Madonna 1990 - Youtube
Dick Tracy
☆ジェリー・リー・ルイスの”It Was the Whiskey Talking”が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMusic to Spazz By with Dave the Spazz(monkey alert... MONKEY ALERT!!をクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を52:00/3:08:03に移動)


Last Man Standing ジェリー・リー・ルイス・ベスト


Home Away from HomeやSweet Georgia Brownが収録されている70年代のジェリー・リー・ルイスのカントリーとゴスペルのアルバムはMercury Smashes...And Rockin' Sessions
全曲試聴はAmazon.com - Mercury Smashes...And Rockin' Sessions
Jerry Lee Lewis - The 20th Century Music Collection - Rádio UOL
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2004年のイン・グッド・カンパニー
1998年のファミリー・ゲーム(ひとりっ娘)
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投稿者 koukinobaaba : April 20, 2007 12:46 AM
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コメント
「ken-sann」さん、お答えを有難うございます。
なるほど、ジェリーの人種差別的発言と言うとやはりコメントに私が書いた "Top THAT, nigger!" ですね。トリを飾れなかったジェリー・リーが怒ってピアノに火をつけるパーフォーマンスをやった後、楽屋に戻ってチャック・ベリーに言った捨てゼリフです。「あれを超えてみろ、黒ン坊!」・・・あれとはピアノ炎上のことでしょう。
投稿者 koukinobaaba : May 2, 2007 01:18 AM
たびたび失礼します。
えっと、詳しくは知らないんですけどね(笑)
そう、ジェリーの人種差別的発言とか、怒ったチャックと殴り合い・・とか、です。
どっちが勝ったかは分かりません、わはは。
ウワサですけど・・・ね。
投稿者 ken-sann : May 2, 2007 12:01 AM
「ken-sann」さん、チャック・ベリーとのトラブルって、1957年のニューヨーク公演で互角だと思っていたチャックの前座になってしまったジェリー・リーが怒って「火の玉ロック」のエンディングにピアノを燃やしたことでしょうか。 "Top THAT, nigger!"
何か他にあるのですか?
投稿者 koukinobaaba : April 30, 2007 06:22 PM
こんちは!
白人ロックンローラーと言えば Jerry Lee Lewis ですよね!(笑)
こんな映画があったとは知りませんでした。
チャック・ベリーとのイザコザやら、問題が多い人ですねぇ。
十年くらい前にボ・ディドリーやリトル・リチャードらと一緒のライヴに出演してましたが、歳なのにかなり元気なパフォーマンスを見せていました。
まだ演ってるのかなぁ・・?
投稿者 ken-sann : April 30, 2007 02:34 AM
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