ダニエル・ダリュー Danielle Darrieux
Danielle Darrieux
1917年にボルドーで生まれたフランス女優で歌手のダニエル・ダリューはパリのConservatory(音楽学院)でクラシックのセロを学んでいた時、あまりの美しさゆえに14歳で映画に抜擢され1931年のLe Bal(ル・バル)でデビューしたそうです。 それ以降、毎年1~2本の作品に出演してきました。 あどけない乙女から百戦練磨の妖艶な貴婦人まで演じたダニエル・ダリューの最盛期は1950年代と言われますが、2002年にも「8 femmes(8人の女たち)」といった話題作に出演しています。 2007年には90歳を迎えるダニエル・ダリューはフランスで最もご長寿の現役女優です。 美貌と美声に恵まれ、尚かつ長命とこれ以上望めないほど素晴らしい人生を送っているようで私は常に羨望の眼差しを向けています。 上品とか気品といった形容詞がぴったりの絶世の美女「ダニエル・ダリュー」は貴婦人を演じたら天下一品です。 おまけに声がとても可愛いらしく、ことにグレタガルボ風のメイクをしていない時は「美女」というよりも愛くるしい(キュート)と言うべきか、キョトンとした丸い目とおちょぼ口がとてもチャーミングなのです。
1931年 Le Bal(ル・バル)
ウィーン出身のドイツ映画監督であるWilhelm Thiele(ヴィルヘルム・ティーレ)の「ル・バル(舞踏会)」は 突然金持ちになった食料品屋夫婦が娘そっちのけの生活を送り、それを恨んだ娘は両親が催す予定の「ル・バル/舞踏会」をぶち壊した結果、両親(夫婦)の危機状態を救ったというストーリーです。 「ル・バル」の音楽は後に1931年のDer Kongress tanzt(會議は踊る又は会議は踊る)や1940年のThe Shop Around The Corner(桃色(ピンク)の店)などを担当した、ドイツ出身のユダヤ人である作曲家「Werner Richard Heymann(ウェルナー・リヒャルト・ハイマン )」です。 現在は「ル・バル」のビデオも情報も見つかりませんが、兎にも角にもダニエル・ダリューのデビュー作品だそうです。
1934年 Mauvaise Graine(悪い種子)
アメリカのAmazon.comにあるMauvaise GraineのDVD
Mauvaise Graine (Sub B&W)
フランス映画「悪い種子」の英語のタイトルは”Bad Blood”といい、William March(ウイリアム・マーチ)の小説をMervyn LeRoy(マーヴィン・ルロイ)監督が映画化した1956年のサスペンス映画の”The Bad Seed(悪い種子)”とは全く別の映画で、悪い子には違いありませんがダニエル・ダリューが窃盗団の姉御役で主演した1930年代のパリを舞台にした元祖ヌーヴェルヴァーグです。 パパの戒めを受けたプレイボーイの金持ち坊ちゃんがこともあろうに車泥棒の一味に加わってしまい、おまけにそのスペイン人の泥棒姉御と恋に堕ちてしまうという話です。
「悪い種子」はBilly Wilder(ビリー・ワイルダー)が脚本にも関わっています。 車上からカメラでパリの町並みを映した野外撮影だそうですから当時としてはかなり斬新な映像だったでしょう。 オーストリア出身のユダヤ人であるビリー・ワイルダーはドイツで記者をしていましたが、ナチスの脅威によりベルリンからパリに逃げて来ました。 映画活動を控えていましたがこの「Mauvaise Graine(悪い種子)」が映画監督デビューへの良いきっかけとなったそうです。 しかしこの作品の後にすぐ渡米(パリからハリウッドへ)してアルコール依存症をテーマにした1945年の恐ろしい映画「The Lost Weekend(失われた週末)」ではアカデミー監督賞を受賞するに至り、1959年の娯楽映画「Some Like It Hot(お熱いのがお好き)」など多くの笑いとペーソスを交えたアメリカ映画の監督として有名になりました。
※日本で入手出来るMauvaise Graine(悪い種子)のVHSはMauvaise Graine (VHS)
1936年 Club de femmes(禁男の家)
Club de femmes VHS (Amazon.com)
←ダニエル・ダリューと従姉妹に女装したボーイフレンド
作家のJacques Deval(ジャック・ドゥヴァル)が唯一の監督した「禁男の家」に出演しています。 2002年のFrançois Ozon(フランソワ・オゾン)監督の「8 femmes(8人の女)」 の登場人物が全て女性だったように、この映画は女性だけが出演する始めての映画で、当時としては珍しくレズや女装を扱っています。 男子禁制の女子寮には厳格な寮長の監視下に150人もの身寄りの無いうら若き乙女たちが生活しています。 ダニエル・ダリューが演じる娘はボーイフレンドを女装させて従姉妹と偽り寮に連れ込みます。 彼氏が変な歩き方をするので寮長にバレてしまうのですが、男手の無い女子寮での一大事に活躍したので免除になるというおまけ付きです。 守ってあげるべき操などないとんだ乙女たちの館でしたというお話。(ビリー・ワイルダー監督のお熱いのがお好きで女装したバンドマンたちの歩き方を参照)
「禁男の家」にはJean Cocteau(ジャン・コクトー)が監督した1946年のLa Belle et la Bête(美女と野獣)で可憐な末娘のベルを演じたJosette Day(ジョゼット・デイ )が同性に好かれるタイピスト役で出演しています。
”Club de femmes”は1956年にRalph Habib(ラルフ・アビブ)という監督がリメイクしていますが、邦題は「乙女の館」で50年代の売れっ子新進女優のDany Carrel(ダニー・カレル)やNicole Courcel(ニコール・クールセル)が出演しています。 ボーイフレンド役はJean-Louis Trintignant(ジャン=ルイ・トランティニャン)だそうです。 ニコール・クールセルは1949年のLa Marie du port(港のマリィ)でJean Gabin(ジャン・ギャバン)を相手に娼婦を演じた官能的女優です。
色っぽい一方無邪気なキャラクターを持ち合わせたダニー・カレルは母親がベトナム人(仏領インドシナ)なので異国風のまなざし(ちょっとつり目)と素敵な頬で当時のフランス映画では人気がありました。 デビューはHenri Decoin(アンリ・ドコアン)監督の1953年のDortoir des grandes(上級生の寝室)という白黒映画で、Fantomas se dechaine(ファントム)コンビのJean Marais(ジャン・マレー)とLouis de Funès(ルイ・ド・フュネス)や、フランソワーズ・アルヌールとJeanne Moreau(ジャンヌ・モロー)が出演したミステリドラマです。 ダニー・カレルは「乙女の館」の後、1957年にRene Clair(ルネ・クレール)が監督したPorte des Lilas(リラの門)や1958年にMagali Noël(マガリ・ノエル)やRaf Vallone(ラフ・ヴァローネ)とCharles Brabant(シャルル・ブラバン)監督のLe Piège(鍵穴)に出演しましたが、その後はFrançois Truffaut(フランソワ・トリュフォー)やJean Luc Godard(ジャン=リュック・ゴダール)といったヌーヴェルバーグの監督には注目されず終いで、主に欧州で軽いコメディやB級ホラー映画に出演していました。
1967年の「リラの門」ではGeorges Brassens(ジョルジュ・ブラッサンス)がAu bois de mon coeur(ぼくの心の森で)などのシャンソンを歌っています。
Porte des Lilas avec Georges Brassens - YouTube
1935年 Mayerling(うたかたの戀)
Mayerling VHS (Amazon.com)
「うたかたの戀(又はうたかたの恋)」はAnatole Litvak(アナトール・リトヴァク)が監督しました。 映画化のもとになった原作は皇太子の恋物語(マイヤーリンク事件)を実際に近い形でスイス出身のフランス人ジャーナリストだったClaude Anet(クロード・アネ)が書いた小説です。 ボリシェヴィキ革命中にロシアに滞在していたというクロード・アネは1957年の ビリー・ワイルダー監督のお洒落なロマンスコメディ「Love In The Afternoon(昼下りの情事)」の原作者としても有名です。 歴史的にはヨーロッパでの第一次世界大戦勃発の引き金となったオーストリア皇太子暗殺のサラエボ事件は1914年に起こりましたが、マイヤーリンク事件をもとにしたメロドラマの「うたかたの戀」は17歳のダニエル・ダリューが演じた民間のお嬢さんとCharles Boyer(シャルル・ボワイエ)が演じたオーストリア皇太子との叶わぬ恋の末の心中を描いた悲恋物語なので涙なしには観られないそうです。
アナトール・リトヴァク監督は日本では1961年にFrançoise Sagan(サガン)の小説「Aimez-vous Brahms?(ブラームスはお好き)」の映画化で「Goodbye Again(さよならをもう一度)」が有名です。
映画音楽はワルツ王と呼ばれたウィーンの音楽家であるJohann Strauß(ヨハン・シュトラウス2世)のG'schichten aus dem Wienerwald(ウィーンの森の物語)や白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形というの3大バレエ楽曲の作曲家として知られるPyotr Ilyich Tchaikovsky(チャイコフスキー)のThe Nutcracker(くるみ割り人形)が使用されています。
※日本で入手出来るMayerling(うたかたの戀)のVHSはうたかたの戀
1938年 Retour A L'Aube(暁に帰る)
当時ダニエル・ダリューの第三番目の夫君だったHenri Decoin(アンリ・ドコアン)が監督したダニエル・ダリュー賛美の映画ですが、当時としては前衛的なフィルム・ノワールです。 汽車の旅に憧れたハンガリア人のヒロイン”Anita(アニタ)”は半ば衝動的にハンガリーの田舎の駅長と結婚しますが満ち足りてはいませんでした。 そんな折、親戚の遺産を相続するために憧れの都会「ブダペスト」への汽車の一人旅を決行します。 遺産を手にして変身したアニタですが同郷のプレイボーイとの恋の冒険を退けたものの、ハンサムな宝石泥棒に利用される危ない一件がありました。 結局、貞淑なヒロインは暁には心配する夫君の腕の中に帰ったのでした。
※アンリ・ドコアンは「暁に帰る」に続いて同年にダニエル・ダリューが身寄りの無い悪徳の学生を演じたAbus de confiance(背信)を監督した他、1935年のLe Domino vert、1936年にMademoiselle Ma Mère、1952年のLa Vérité sur Bébé Donge、1955年にL'Affaire Des Poisonsなどを監督しているそうですが、フランスでは「暁に帰る」と「背信」のビデオは見つかりません。
「暁に帰る」についての情報は皆無で写真も見つかりませんが、私が最もダニエル・ダリューに惹かれたのが「Retour à l'aube(暁に帰る)」の主題歌として歌われたDans Mon Coeur(我が心に)なのです。 このテーマ曲はPaul Misraki(ポール・ミスラキ)の作曲で歌詞はAndré Hornezですがダニエル・ダリューの歌声といったら筆舌に尽くし難いほど美しいのです。 Dans Mon Coeurを収録した手持ちのカセットテープを一斉処分したことを今ごろ後悔しています。 1950年代にフランス映画音楽で活躍したトルコ出身のポール・ミスラキといえば1956年にBrigitte Bardot(ブリジッド・バルドー)が主演したEn effeuillant la marguerite(裸で御免なさい)や1959年にFrancoise Arnoul(フランソワーズ・アルヌール)が主演したLe Chemin des écoliers(学生たちの道)の他にもはJean Paul Belmondo(ジャン・ポール・ベルモンド)の「二重の鍵」や「いぬ」などたくさんの映画音楽を手掛けています。
Retour à l'aube(暁に帰る)の映画ポスターが観られるDVD Classic.com
ダニエル・ダリューが歌う「Retour A L'aube(暁に帰る)」テーマ曲の「Retour à l'aube(暁に帰る)」の試聴は日本では見つかりませんが、このページトップのCD「Danielle Darrieux/Integrale 1931-1951」に収録されています。
1938年 The Rage of Paris(巴里の評判娘)
The Rage of Paris VHS (Amazon.co.jp) Rage of Paris VHS (Amazon.com)
ダニエル・ダリューがお金持ちと結婚しようとする貧乏なパリ娘を演じたHenry Koster(ヘンリー・コスター)監督のコメディです。 ベルリン出身の監督でオーストリアやドイツで映画を監督していたヘンリー・コスターの作品というと、「巴里の評判娘」の前年の1937年に監督したOne Hundred Men and a Girl(オーケストラの少女)が有名ですが、1965年にブリジット・バルドー が客演したジェームズ・スチュワート主演のDear Brigitte(ボクいかれたヨ!)なんていう作品もあります。
仕事がなくて家賃も滞納しているパリ娘が女友達のアイデアと助けを得て、パリのお嬢様という触れ込みで結婚相手を探します。
お目当ては豪華ホテルに滞在する百万長者! ところがひょんなことから身元を知られてしまったDouglas Fairbanks Jr.(ダグラス・フェアバンクス・Jr)が演じる百万長者の友人に邪魔をされてしまいます。 傷心のダニエル・ダリューはフランスに帰国しますが、その船上に乗って来たのがなんとあの邪魔男だったのです。 道理で邪魔するハズだわね。
1952年 L'affaire Ciceron(シセロの恋)
5 Fingers VHS (Amazon.com)
英語のタイトルは5 Fingers又はFive Fingers(五本の指)といいますが、ダニエル・ダリューが伯爵夫人役で出演したハリウッド製スパイ映画です。 実際にあった事件を書いたL.C. Moyzisch(L・C・モイズイッシュ)の原作をJoseph L. Mankiewicz(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ)監督が映画化しました。 1947年にCarol Reed(キャロル・リード)監督のOdd Man Out(邪魔者は殺せ)に出演したJames Mason(ジェームズ・メイソン)がリオでの豪華生活を夢みるトルコの英国大使館執事のUlysses Diello(ディエロ)に扮し一攫千金を企む売国奴となりますが、ドイツに財産を没収され一文無しになったポーランドの伯爵夫人にディエロが手にするはずの金を横取りされてしまいます。
スパイには恋は禁物! 恋は盲目!
☆L'affaire Ciceron(五本の指)の映画ポスターが見られるL'affaire Cicéron - Art et Essai.org
ジェームズ・メイソンは1962年にStanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)監督の「Lolita(ロリータ)」の教授役や、「Mandingo(マンディンゴ)」などに出演しています。 フライシャー監督の1954年の「20000 Leagues Under the Sea(海底二万哩)」ではメイソンがニモ船長で出演しています。
※Richard Fleischer(リチャード・フライシャー)監督がアメリカの奴隷牧場を扱った1975年の映画「Mandingo(マンディンゴ)」の音楽はIsadra(裸足のイサドラ)のMaurice Jarre(モーリス・ジャール)ですが映画ではHi Tide Harris(ハイ・タイド・ハリス)作曲のテーマ曲"Born in This Time"をMuddy Waters(マディ・ウォーターズ)が歌っているそうです。 ついでに奴隷牧場なるものについて記述すると、これは実際にアメリカの南部にあったらしく、奴隷を買うより白人男の種付けで新種奴隷を量産する方が安上がりもしくは混血奴隷はより儲かるという恐ろしいシステムだそうです。 1971年のイタリアのGualtiero Jacopetti(グァルティエロ・ヤコペッティ)監督のAddio zio Tom(Uncle Tom/残酷大陸)にもドキュメンタリーもどきに描かれていました。
「五本の指」の音楽はBernard Herrmann(バーナード・ハーマン)です。 日本ではOrson Welles(オーソン・ウェルズ)の1941年のCitizen Kane(市民ケーン)や1944年のJane Eyre(ジェーン・エア)、1947年のThe Ghost and Mrs. Muir(Aventures de Mme. Muir/幽霊と未亡人)、そしてAlfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)監督の1958年のVertigo(めまい)や2003年のQuentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)監督Kill Bill Vol.1(キル・ビル1)のTwisted Nerveなどの怖い音楽で知られています。
「Five Fingers(五本の指)」のトレーラーが観られるFive Fingers Trailer - Comme Au Cinema.com
※日本で入手出来るVHSは五本の指
アメリカのAmazon.comにあるDVDは5 FINGERS (Five Fingers) With James Mason (High Quality Import Edition-NTSC format-Playable on any North American DVD Player)
☆映画の英語タイトルの「五本の指」とは”①渇望、②強欲、③激情、④欲望、⑤罪悪”を意味するそうですが、Cicéron(Cicero)とはスパイのコードネームだそうです。
※史実としては、第二次世界大戦中にナチスに秘密文書を手渡したスパイのElyesa Bazna(エリザ・バズナ)はアンカラに赴任した英国大使の従者だったそうです。 英国の諜報機関はエリザ・バズナは英語が分からないオバカ扱いして気がつきませんでしたので、金に目が眩んだバズナはドイツの雇われ諜報員として活動していました。 その時与えられたコードネームがCicero(キケロ)だったのです。 後の1962年に「 I was Cicero(わが名はキケロ)」という本を出版しました。
1953年 Earrings of Madame De...(たそがれの女心)
The Earrings of Madame de... VHS (Amazon.co.jp)
「うたかたの戀」で共演したシャルル・ボワイエとダニエル・ダリューが夫婦役を演じる「たそがれの女心」にはVittorio De Sica(ヴィットリオ・デ・シーカ)がダリュー奥様に取り入る紳士の一人として出演しています。 「たそがれの女心」は、1948年にJoan Fontaine(ジョーン・フォンテイン)とLouis Jourdan(ルイ・ジュールダン)が出演したLetter From an Unknown Woman(忘れじの面影)を監督したMax Ophuls(マックス・オフュルス)の代表作品となっています。 ちなみにルイ・ジュールダンはAlida Valli(アリダ・ヴァリ)とグレゴリー・ペックが出演した1947年の「The Paradine Case(パラダイン夫人の恋)」や1955年のGrace Kelly(グレイス・ケリー)最後の主演映画のThe Swan(白鳥)などたくさんの映画に出演したフランスの二枚目俳優です。
ただ単にMadame(夫人)としてだけで登場するダニエル・ダリューは合意の上での結婚とはいえ愛無き生活に拘束された欲求不満から若い取り巻き連中と遊ぶために借金までこしらえてしまいます。 紳士の典型のようなご主人に甘やかされて放蕩三昧の挙句に夫君から贈られたイヤリングを手放す羽目に陥ちいる貴族の奥様です。 「あ~、これも駄目。 あ~、これを手放したら死んじゃうわ。」とダニエル・ダリューが質草を選ぶ場面がとても可愛いです。 結局旦那様に買って貰ったイアリングにしたのですが・・・
Opening Scine from Earrings of Madame De... (1953) - YouTube
日本で入手出来るMadame de...(たそがれの女心)の2001年版DVD
たそがれの女心
2003年版DVDはたそがれの女心
1954年 Le Rouge et Le Noir(赤と黒)
Le Rouge et Le Noir (VHS)
その他の出演映画としては、ダニエル・ダリューが37歳の1954年に、ため息の出るようなハンサムなGerard Philipe(ジェラール・フィリップ)と共演しました。
La Chartreuse de Parme(パルムの僧院)でも有名なフランスの作家のStendhal(スタンダール)が書いた1830年の原作をClaude Autant-Lara(クロード・オータン=ララ)監督が映画化した「Le Rouge et Le Noir(赤と黒)」があります。
The Red and The Black (Le Rouge Et Le Noir) VHS (Amazon.com)
デビュー間もないAnouk Aimée(アヌーク・エーメ)も顔を見せているJulien Duvivier(ジュリアン・デュヴィヴィエ)監督の1957年のPot-Bouille(奥様ご用心)でもダニエル・ダリューと共演したジェラール・フィリップは惜しくも1959年のLes Liaisons Dangereuses(危険な関係)を最後に亡くなっています。 クロード・オータン=ララ監督は1947年にMicheline Presle(ミシュリーヌ・プレール)が貴婦人役で主演したLe Diable au Corps(肉体の悪魔)や1958年にブリジッド・バルドーが主演したEn cas de malheur(可愛い悪魔)など私の好きな恋愛映画を監督しています。
この後は1955年のL'Amant de Lady Chatterley(チャタレイ夫人の恋人)、1962年のLe diable et les dix commandements(フランス式十戒)と次々と出演しています。
L' ammant De Lady Chatterley: "Quand tu est parti" by Danielle Darrieux with photos- YouTube
「Les Parapluies de Cherbourg(シェルブールの雨傘)」に続きJacques Demy(ジャック・ドゥミ)が監督した南仏の港街を舞台にした1966年のミュージカル映画「Les Demoiselles de Rochefort(ロシュフォールの恋人たち)」ではFrancoise Dorleac(フランソワーズ・ドルレアック)とCatherine Deneuve(カトリーヌ・ドヌーヴ)姉妹の母親役をダニエル・ダリューが演じています。 他の出演者にはAn American In Paris(巴里のアメリカ人)のGene Kelly(ジーン・ケリー)、West Side Story(ウエスト・サイド物語)で紫のシャツがお洒落だったGeorge Chakiris(ジョージ・チャキリス)、ドヌーヴの恋人役には美青年のJacques Perrin(ジャック・ペラン)、そしてMichel Piccoli(ミシェル・ピッコリ)と豪華キャストです。 「ロシュフォールの恋人たち」の音楽は「シェルブールの雨傘」と同じくMichel Legrand(ミシェル・ルグラン)です。
「ロシュフォールの恋人たち」のトレーラーが観られるLes Demoiselles de Rochefort - Comme Au Cinema.com
ダニエル・ダリューはこの後もさらにさらに映画に出演し、2002年にはFrançois Ozon(フランソワ・オゾン)監督の「8 femmes(8人の女)」に出演して相変わらず美しい声でGeorges Brassens(ジョルジュ・ブラッサンス)の「Il n'y a pas d'amour heureux(幸せな愛はない)」を歌っているのですから驚きです。
2003年にはJosée Dayan(ジョゼ・ダヤン)監督の仏TVドラマ「Les Liaisons Dangereuses」ではダニエル・ダリューはロズモンド婦人を、カトリーヌ・ドヌーヴがメルトイユ侯爵夫人を演じたそうです。(危険な関係を参照)
☆Club de femmes(禁男の家)やRetour A L'Aube(暁に帰る)などのダニエル・ダリュー主演の映画ポスターが見られるダニエル・ダリューのサイトはDanielle Darrieux - Films De France.com(左にある出演作品のリストをクリックすると各映画のポスター画像が見られます。)
ダニエル・ダリューのシャンソン
ダニエル・ダリューは女優であると共にシャンソン歌手としても有名で、Dans Mon Coeur以外にもいくつかの映画で歌いサントラに収録されているそうです。 1942年にはLe premier rendez-vous、「La chanson d'amour 1958 - 1962」などに収録されていたGarde Moi la Derniere Danse(ラストダンスは私に)などのヒット曲があります。
☆ページトップのCD画像はダニエル・ダリューの2枚組のアルバム”Danielle Darrieux: Integrale 1931-1951”です。 ダニエル・ダリューが歌う映画「Retour A L'Aube(暁に帰る)」で歌われた私の大好きなテーマ曲”Dans Mon Coeur”が収録されています。
試聴はDanielle Darrieux/Integrale 1931-1951 - Barnes & Noble.com(Disc 2の4番)
Dans Mon Coeurの他22曲が収録されたダニエル・ダリューのCD
Les +Toiles De La Chanson
試聴はフランスのLes Etoiles de la chanson - Amazon.fr
Petite FleurやSuzy Wongなどレアな曲を収録した各20曲入り2枚組CD
Le Meilleur De...
試聴はLe Meilleur De... - Amazon.fr
※Disque D'OrはフランスのDisque D'Or - Amazon.frだけにあるCDですが試聴はありません。
投稿者 koukinobaaba : May 30, 2007 11:43 PM
コメント
「anupam」さんにコメント頂くのは本当に久しぶりで嬉しいです。RSSで更新状況を見ていますが一時停滞気味で心配しましたよ。いつも大笑いしながら読ませて頂いています。
ダリューは永遠の美女ですが今現在でも活躍しているのでしょうか。私の母なんて家に篭りがちですよ。
うん、うん、ユニバースね・・・私のような素人には判断できないのですが、彼女はウオーキングや英語も綺麗で予選から光っていたらしいですよ。かなりの現代っ子で外人受けがするのでしょう。
もう田中絹代や山本富士子の時代じゃないですものね。
投稿者 koukinobaaba : June 22, 2007 12:08 AM
お久しぶりぶり!
ダニエル・ダリューは「夢の中に出てくる美しい人」って感じです。
先日、ちょっと似ている年配の女性にお会いして、ご本人も大のフランス好き、私が「ダニエル・ダリューにそっくりですね!」と言ったら「あなた~~~また古い方をご存知ね~~」と笑われました。
こういう美女はもう今後も出てこないかも・・
なんせミス・ユニバースがああいう顔なんだもの・・(失礼)
投稿者 anupam : June 21, 2007 10:19 PM
トム(Tom5k) さん、ダニエル・ダリューは大好きな女優なのですが最盛期が1950年代ということもあり、ビデオなどの情報が少なく今までj保留状態にしていました。ダリューのCDの試聴が見つかったので記事を書いたしだいです。
投稿者 koukinobaaba : June 1, 2007 11:26 AM
koukinobaabaさん、こんばんは。
いつの間にコメント欄、TBなど復帰されていたのでしょう?良かったですよ。また、いろいろ書き込ませていただきます。
ダニエル・ダリューはジェラール・フィリップとの共演が素晴らしかったと思います。ジャン・ギャバンと恋人同士だったこともあったとか?美男・美女ばかりだと、いつも恋愛をしていなきゃならないですよね。
それから「Hot'n Cool」も、勝手にリンクさせていただいています。
ジャクリーヌ・ササールは、好きな女優(ササール)を1名増やして直リンしちゃいました。
よろしくね。
では、では。
投稿者 トム(Tom5k) : May 31, 2007 11:09 PM
すぐに反映されないこともあります。

試聴リンク(CD、OST、サウンドトラック)
視聴リンク(予告編、PV、ビデオ)
サイトの紹介(ポスター画像、写真、歌詞)
日米仏Amazonアフィリエイトに参加
Films & Soundtracks, Trailers & Videos, Songs & Lyrics
Registered in the Amazon Associates