ジェーン・ラッセル Jane Russell


The Outlaw DVD
Jane Russell - The Outlaw DVD
The Hollywood Sex Symbol: Glamorous Jane Russell (1921 - 2011)

Jane Russell on the haystack
納屋の干し草(藁)といえばジェーン・ラッセル!
1921年にミネソタで生まれたジェーン・ラッセル(又はジーン・ラッセル)はハリウッドではちょっと異色の官能女優で、モデル出身で媚態をみせないという点ではHumphrey Bogart(ハンフリー・ボガート)と名コンビを組んだLauren Bacall(ローレン・バコール)と似ています。(ジェーン・ラッセルは殿方に媚びないで威圧する?) 似ていないのは、バコールは痩せているので眼差しで魅せて、肌は殆ど見せませんしコミカルな演技や歌や踊りもまず披露しません。
1949年にあの有名な赤いベルベットのMarilyn Monroe(マリリン・モンロー)のヌード写真を撮ったことで有名な写真家のTom Kelley(トム・ケリー)が下積み時代のジェーン・ラッセルを撮った写真が1940年当時「The Outlaw(ならず者)」に出演する魅惑的な花(胸)を探していたHoward Hughes(ハワード・ヒューズ)の眼に留まり、デカパイ・フェチのハワード・ヒューズは38インチ(96.52 cm)というバストのこのセーター美人のジェーン・ラッセルをビリーザキッド物語(ならず者)の主役に抜擢したそうです。 その時ヒューズは自社の飛行機エンジニアに設計を依頼してジェーン・ラッセルの胸を持ち上げて強調する工学的特殊ブラまで開発したそうですよ。 当時は一般的でなかったワイアー入りのシームレス・ブラは肉感的に魅せるには効果があると踏んだんでしょうが撮影が2年も遅れた上にジェーン・ラッセルはハイテク・ブラの着用を拒否したとか。 そんなブラ・エピソードがあったからかジェーン・ラッセルはその後にブラのCMに出演していたそうです。 そういえば50年代にアメリカの雑誌に掲載されていたBullet-bra(弾丸型ブラジャー)に目を見張ったものでした。

セクシー・ウエスタン映画(実際は全くセクシーではない)の「ならず者」は1940年に制作されたものの、今でいう映倫(Production Code)からクレームが付き裁判沙汰となったりして2度もお蔵入りした後、やっと1947年頃に全米公開された経緯があるそうです。 その当時、開発ブラは着用しなかったジェーン・ラッセルの胸の谷間やワラの中で転げまわるシーンなどが余りにも扇情的過ぎて下品とされ物議をかもし出しました。 おまけに劇場公開までの空白を埋めるためにスチール写真として宣伝用にばらまかれた写真やピンナップのようなジェーンの悩殺シーンは映画には登場しません。 アメリカでの公開年は色々書かれているのではっきりとは分かりませんが全米公開は1948年らしいです。 日本で1953年に公開されたのは露骨なシーンをカットした1943年版だったそうです。 このように「ならず者」はプロダクション・コードで大騒ぎでしたが公開禁止なんていうのは映画会社側の話題作りだったようです。 その後、ハワード・ヒューズは1954年に製作したThe French Line(フランス航路)をなんと許可を得ずに公開してしまい、今度はより厳しいThe Catholic Censorship(カトリックの映倫)からも糾弾されたそうです。 ベテランのLloyd Bacon(ロイド・ベーコン)が監督したミュージカル映画「フランス航路」では、ジェーン・ラッセルは花婿探しの富豪の相続人を演じたのですが、もっとも非難されたのが"Well I'll Be Switched"を歌いながら着替えたりバスローブの前をパーと刺激的な!泡風呂シーン!と、ファッションショーで"Looking for Trouble"を歌いながら露出度の高い衣裳でストリップ風にパーっと!踊るシーン!です。 1963年にJayne Mansfield(ジェーン・マンスフィールド)が「Promises! Promises!」で泡風呂に入った時でさえ大騒ぎで公開禁止だったそうです。 Mercuryから1954年にリリースされた「フランス航路」のオリジナル・サウンドトラックLP盤では上記の曲以外にジェーン・ラッセルが歌う"What Is This That I Feel"と"Any Gal From Texas/and Mary McCarty"も収録されていたそうですが、今ではヴィンテージ・レコードのようですが、アメリカのAmazon.comでLPレコード「THE FRENCH LINE - 10" LP MUSIC FROM THE ORIGINAL CAST」の豪快なカバー画像が見られます。
映画も制作した億万長者で飛行家で不動産王のハワード・ヒューズは2004年にMartin Scorsese(マーチン・スコセッシ)が監督した映画「The Aviator(アビエイター)」の主人公として描かれ、Leonardo DiCaprio(レオナルド・ディカプリオ)がハワード・ヒューズを演じています。
映画「ならず者」がお蔵入りしている間には、干し草の上でふてくされたように挑発しているジェーン・ラッセルの宣伝用スチール写真が出回り、Pinnup(ピンナップ)として戦時中は兵士たちの宝物となりました。 干し草は性的なイメージが出来上がり、干し草の上で浮気する女房を妄想した男がマリリン・モンローが演じた同じアパートに住む女との浮気に踏み切るという1955年のThe Seven Year Itch(七年目の浮気)がありました。
そんな写真が見られるThe Most Famous Pinups of WW II(ページの一番下)
☆Christies Auction(クリスティーズのオークション)で約1000万円で落札されたジェーン・ラッセルの「ならず者」のポスター画像が見られるABC(アメリカン・バカコメディ)振興会 - Jane Russell Poster(拳銃を握っている手はなんだか付け足したみたいじゃ?)
☆ジェーン・ラッセルのセクシーな写真集はBombshells.com- Jane Russell
Jane Russell Photos - Bert Christensen's Cyberspace HomeBert Christensen's Cyberspace Home
Jane Russell photos - YouTube

1943年 Outlaw(ならず者)
Outlaw (B&W) VHS
Outlaw VHSニューメキシコのリンカーンを舞台に、歴史に残る無法者がジェーン・ラッセルが演じるセクシーな女に恋心を抱くという筋書きの「ビリー・ザ・キッド純愛物語」です。 Jack Buetel(ジャック・ビューテル)がBilly the Kid(ビリー・ザ・キッド)を、Thomas Mitchell(トーマス・ミッチェル)がPat Garrett(パット・ギャレット保安官)を演じています。 Doc Holliday(ドク・ホリデイ)を演じているのがThe Addams Family(アダムス・ファミリー)でお馴染みのAnjelica Huston(アンジェリカ・ヒューストン)のお爺ちゃんであるWalter Huston(ウォルター・ヒューストン)です。 ビリー・ザ・キッドを題材にした西部劇は多いですが、「ならず者」はウイットの効いたコメデイ調あり、セクシー調ありの西部劇です。
上記の白黒画像は1997年にリリースされた輸入版VHS(英語)です。
ページトップの画像は1999年にリリースされた輸入版(英語)リージョンフリーのDVDです。 映画「ならず者」は全て白黒です。
日本で入手出来る日本語字幕版DVDにはならず者がありますが、価格がちょっと足踏みさせます。(あった!ならず者 [500円DVD]) 同じくVHSの「ならず者」(字幕版)もあります。

せっかくハワード・ヒューズがセクシーなジェーン・ラッセルを売り出すために監督したような映画なのに、ジェーン・ラッセルの胸の谷間もカット、全裸になって瀕死のビリーを暖めてやるという衝撃的な看病場面はカット、ラヴシーンもカット、せっかく沼に飛び込ませてブラウスを濡らしたのに、もしもクローズアップがあったなら多分それもカット!これではジェーン・ラッセルのばら撒かれた肩出しピンナップを握り締めて劇場にやって来た男性ファンはガッカリだったでしょう。

保安官のパット・ギャレットと早撃ちで酔っ払いで博打打ちのドク・ホリデイは昔馴染みでした。 ドク・ホリデイの愛馬を盗んだのがお尋ね者のビリー・ザ・キッドなのですが、ドクが息子のようなビリーを気に入ってしまったのです。 それがためにパット保安官との友情が壊れてしまいます。 ドク・ホリデイの愛人だったリオ(ラッセル)はビリー・ザ・キッドを殺された兄の仇と仇討ちを試みたのですが、悲しき哉、"カ弱き女"ゆえ逆に組み伏せられてしまいます。 ところが、女心は分かりません。 保安官の不意撃ちで傷ついたビリーをリオが手当てするうちに愛するようになってしまいます。 「あんたは死んだりしないわ、あたしが暖めてあげる。」 たしか何度も映画化された三島由紀夫の1954年の小説「潮騒」にもこんな場面がありましたが、三島がヒントを得たのは「ならず者」ではなく、古代ギリシアの散文(恋愛物語)で"Daphnis and Chloe(ダフニスとクロエ)"だそうです。
Jane Russell's Famous Kiss Scene in Outlaw Trailer - YouTube(TCM)
ビリー・ザ・キッドの出現により男の友情が壊れ男と女の愛情も奪われたことになります。 愛馬も愛人も盗られたドク・ホリデイですが、それでもビリー・ザ・キッドが憎めないのです。 男心は分かりません。
ドクが保安官に撃たれた後、ビリーを欺こうとした保安官を縛りつけてたビリーは、"待ってました!"とばかりに喜ぶリオを愛馬に乗せて去って行きます。 史実ではビリー21歳にして保安官に狙撃されて命を落とすことを思い浮かべると実際はハッピーエンドには思えません。
※南部育ちの西部の無法者と呼ばれたBilly the Kid(ビリー・ザ・キッド)が実在したのは1859年から1881年ですから女性のスカートは長いはずですがね。 一般の家庭婦人ではないという設定だからでしょうか、ジェーン・ラッセルのスカート丈が当時にしては短いですね。
Jane Russell in Short Skirts (Outlaw) - YouTube
それはともかく、大姐御のイメージのジェーン・ラッセルですがデビューしたては二十歳そこそこですからまだまだ可愛かったです。


1948年 The Paleface(腰抜け二挺拳銃)
The Paleface DVD
Paleface DVDNorman Z. McLeod(ノーマン・Z・マクロード)が監督した"腰抜け"シリーズでジェーン・ラッセルが政府特使の女ガンマン"Calamity Jane(カラミティ・ジェーン)"を演じ、偉大なるイギリスのコメディアンのBob Hope(ボブ・ホープ)と共演しました。 「腰抜け二挺拳銃」の脚本にはThe Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)の監督であるFrank Tashlin(フランク・タシュリン)も名を連ねています。 歴史上で西部開拓時代に実在した男装の女ガンマンを題材にした西部劇コメディ映画です。(国内版の「腰抜け二挺拳銃」又は「Paleface」 (1948) VHSが入手できます。)
TVシリーズの「Nikita(ニキータ)」みたいですが、刑を逃れるために政府密使となったカラミティ・ジェーンがボブ・ホープが演じる臆病な医者と偽装結婚して幌馬車隊に加わり、悪者の一味を追跡する騒動を描いています。
「腰抜け二挺拳銃」の音楽は「ならず者」と同じVictor Young(ヴィクター・ヤング)ですが、Jay Livingston(ジェイ・リビングストン)とRay Evans(レイ・エバンズ)のコンビによる主題歌のButtons and Bows(ボタンとリボン)は幌馬車の中でボブ・ホープが手風琴に合わせて歌ってアカデミー歌曲賞を受賞しました。
ジェーン・ラッセルは1952年のMacao(マカオ)でセクシーなクラブシンガーとして出演し、Harold Arlen(ハロルド・アレン)とJohnny Mercer(jyポニー・マーサー)コンビが作った "One for My Baby"や"You Kill Me"などのジャズのスタンダード曲をご披露して歌手としての片鱗を見せましたが、1952年にフランク・タシュリンが監督したSon of Paleface(腰抜け二挺拳銃の息子)のサントラでは"Buttons and Bows(ボタンとリボン)"の他、"Wing-Ding Tonight"や"Am I in Love?"などをボブ・ホープと一緒に歌っています。
ジェイ・リビングストンとレイ・エバンズのコンビは1956年に「The Man Who Knew Too Much(知りすぎていた男)でDoris Day(ドリス・デイ)が歌った主題歌"Que Sera Sera (ケ・セラ・セラ)でも同賞を受賞しています。

Bob Hope
Thanks for the Memories CD
Thanks for the Memories第二次世界大戦を挟んだ十数年間に大変な人気を保っていたボブ・ホープは100歳の誕生日を迎えて2ヵ月後に亡くなりました。 ボブ・ホープといえばShirley Ross(シャーリー・ロス)とデュエットしたThanks For The Memoriesと"Two Sleepy People"が私の大好きな曲です。

1953年 Gentlemen Prefer Blondes(紳士は金髪がお好き)
Gentlemen Prefer Blondes DVD
Gentlemen Prefer Blondes DVD「紳士は金髪がお好き」又は「紳士はブロンドがお好き」はフランス語では"Les Hommes préfèrent les blondes"というそうですが、ボギーの「The Big Sleep(三つ数えろ」や「To Have and Have Not(脱出)」で有名なHoward Hawks(ハワード・ホークス)が監督したミュージカル・コメディです。 原作者のAnita Loos(アニタ・ルース)とはカルフォルニア出身のハリウッド女優から戯曲作家に転向した芝居の世界では有名な人物です。 アニタ・ルースが書いた喜劇小説の"Gentlemen Prefer Bondes"が好評を博し、1929年に制作された同名の映画があります。
国内版DVDの「紳士は金髪がお好き」も入手出来ます。

ジェーン・ラッセルが出演した「紳士は金髪がお好き」はそのりメイクになります。 アニタ・ルースは数多くのブロードウエイの戯曲を書きましたが、1932年の"The Whole Town's Talking(俺は善人だ)"やColette(コレット)の小説をドラマ化した1951年の"Gigi(恋の手ほどき)"が有名でどちらも映画化されています。 ちなみに原作者のアニタ・ルースが十代からスクリプトを書いていたという伝説的な年齢詐称の謎はアメリカン・ニューシネマの監督の一人で、1973年の「Paper Moon(ペーパー・ムーン)」や1985年の「MASK(マスク)」で有名なPeter Bogdanovich(ピーター・ボグダノヴィッチ)が監督した1975年の映画「Nickelodeon(ニッケルオデオン)」で引用されています。 ちなみにニッケルオデオンとは1905年のアメリカに登場した当時の5セント(ニッケル硬貨)一枚で映画が観られる小規模な労働者向けの常設映画館だそうです。
「紳士は金髪がお好き」では、お金持ちと結婚する夢を持って南部からやってきたショーガールのDorothy Shaw(ドロシー・ショー)役のジェーン・ラッセルが同じくショーガールのLorelei Lee(ローレライ・リー)役のマリリン・モンローと共演しています。 この映画にはなんと1961年にNatalie Wood(ナタリー・ウッド)主演のWest Side Story(ウエスト・サイド物語)でアカデミー助演賞を受賞したギリシャ系のGeorge Chakiris(ジョージ・チャキリス)がピンクのマリリン・モンローがテーマ曲を歌うシーンの大勢のバックダンサーの一人として映画デビューしているのです。 翌年の1954年にはWhite Christmas(ホワイト・クリスマス)でRosemary Clooney(ローズマリー・クルーニー)が歌った時の4人のバックダンサーの一人としてもっとクローズアップされています。
映画音楽は、1956年にジェーン・ラッセルが主演したThe Revolt of Mamie Stover(流転の女)でも音楽を手掛けたLionel Newman(ライオネル・ニューマン)の作曲です。 テーマ曲の"紳士は金髪がお好き"は1954年の映画「Three Coins in the Fountain(愛の泉)」のテーマ曲を作曲したJule Styne(ジュール・スタイン)とLeo Robin(レオ・ロビン)のコンビが作りました。 そして、「紳士は金髪がお好き」のハイライトは残念ながらジェーン・ラッセルではなく、マリリン・モンローが美しいピンクづくめの衣裳で歌うテーマ曲の"Gentlemen Prefer Blondes(紳士は金髪がお好き)"です。 このシーンの振り付けはRita Hayworth(リタ・ヘイワース)が主演したGilda(ギルダ)と同じコレオグラファーだそうです。 どうりで長手袋をつけていますね。
「紳士は金髪がお好き」のサントラに収録されているなかで、ジェーン・ラッセルはマリリン・モンローとデュエットしたオープニングの"Two Little Girls from Little Rock"、ローレライが結婚相手の金持ち息子とパリで挙式するために乗った豪華客船での体操選手団たちも交えたボンボヤージ・パーテイで婚約者と分かれる時の"Bye, Bye, Baby"、体操選手団のトレーニング・シーンで"Ain't There Anyone Here for Love?"、文無しになったパリのカフェで"When Love Goes Wrong, Nothing Goes Right"などを歌っています。
Two Little Girls from Little Rock
Bye, Bye, Baby
Ain't There Anyone Here for Love?

圧巻なのはダイアのティアラ泥棒容疑のローレライの替え玉としてブロンドのカツラで出廷したパリの裁判所でのジェーン・ラッセルの豪快な腰ふり!の"Diamonds Are a Girl's Best Friend" どう、笑えた?ゲイ達者ですね。
ダイナマイト"ジェーン"
ジェーン・ラッセルは身長こそ170センチですがなんといっても腰幅が広く頑丈そうなずうたいにダイナミックな動きですから、後にDrag Queen(ドラァグ・クイーン)のパロデイとなりました。 つまり姐御ジェーンは男性が理想としている女性像なのでありました。 いずれにせよ歌はともかくとして、なんでそんなに豪華なの?という程のブルーネットのジェーン・ラッセルとブロンドにマリリン・モンローの衣裳合戦が見ものの映画です。
「紳士は金髪がお好き」ではモンローのブロンドが優勢だったのに対抗してか、2年後にジェーン・ラッセルはパロディかと思えるほど奇妙なミュージカルの「Gentlemen Marry Brunettes(紳士はブルーネット娘と結婚する)」に出演して"Ain't Misbehavin'"や"I Wanna Be Loved by You"などを歌いましたが不発に終わったようです。 こちらもアニタ・ルースの原作"But Gentlemen Marry Brunettes"を1955年に映画化したものです。
Gentlemen Marry Brunettes - YouTube

1955年 Underwater!(海底の黄金)
Underwater VHS
Underwater VHS原題を"The Big Rainbow(La Venus des mers chaudes)"ともいい、ハワードがプロデュースしてJohn Sturges(ジョン・スタージェス)が監督した海底アドヴェンチャー映画です。 アクアラングの故障で窮地に陥った夫を助けようと海に飛び込んだ赤い水着のジェーン・ラッセル以外には余り意味がなさそうです。 つまりハワード・ヒューズがグラマーなジェーン・ラッセルをプロモートしようとした映画なのでしょう。 初めて潜水がセクシーに撮られた映画だそうで、ジェーン・ラッセルの海底でのダイビングシーンは代役が演じたとはいえ、この映画によりスポーツとしてのダイビングが女性に人気になったとか。
この映画のせいかどうかは不明ですが日本でもやたらに万里昌代や筑波久子などの海女の日活映画が流行った時期がありました。
カリブの海に沈没したスペイン軍艦に残された金銀財宝を手に入れようとするジョニーと相棒のドミニクにジョニーの妻のテレサも加わり、借りようとしていた大型ボートの持ち主の権利をまかされた秘書も加わり、大昔にパナマの教会が所有していたという等身大のダイアモンドをちりばめた黄金の聖母マリア像に興味しんしんの神父まで総計5名が参加します。 偶然それを嗅ぎつけたシャークハンターとのお宝ををめぐる活劇ですが、マリア像を目にした信心深い悪党どもと打ち解けて最後はハッピーエンド! アクアラングを背負って海底に潜る宝探しのジョニーとドミニクの他に濡れた真っ赤な水着が魅力的なジェーン・ラッセルがジョニーの妻のテレサ役で出演していますが、なんとブレイクする前のジェーン・マンスフィールドも出演していました。 IQの高いジェーン・マンスフィールドは注目を引くためか、記者団のレセプションで偶然を装った115cmの"おっぱいぽろり"で注目を集めたそうです。 1957年から1959年に放映されたTVシリーズのHow to Marry a Millionaire(億万長者と結婚する方法)にBarbara Eden(バーバラ・イーデン又はバーバラ・エデン)と出演していたLori Nelson(ロリ・ネルソン)も秘書のグロリア役で出演しています。
「海底の黄金」の映画ポスターはmovie poster.com(このポスター画像では赤いセパレーツですが映画ではワンピース型だったかも。)
「海底の黄金」の音楽は1958年に「Teacher's Pet(先生のお気に入り)」で音楽を担当したRoy Webb(ロイ・ウェッブ)ですが、 映画ではプラドのコンボバンドが演奏するCherry Pink And Apple Blossom White(Cerezo Rosa)でジェーン・ラッセルが踊ります。扇情的なトランペットの演奏はBilly Regis(ビリー・レジス)だそうで、Maria Elenaも演奏したらしいです。
チャチャのリズムでDámaso Pérez Prado(ペレス・プラード)がアレンジしたシャンソンの"Cherry Pink And Apple Blossom White(Cerri Pink And Apple Blossom White)"又はCereza Rosa(セレサ・ローサ)はRCAからシングルでリリースされて1955年にアメリカでチャートインして10週間もトップにあったそうです。
「海底の黄金」でのジェーン・ラッセルの写真も見られるJane Russell - Brian's Drive-In(Underwater! (1955)で検索、画像拡大可)
☆日本でも「海底の黄金」のVHSは入手出来ます。

歌うジェーン・ラッセル
人気女優に祭り上げてくれた大恩人のハワード・ヒューズでさえ手を出せなかったジェーン・ラッセル姐さんは敬虔なクリスチャンであります。 浮いた噂がさぞかしいっぱい!と思いきや、3度の結婚もそれぞれ夫が亡くなるまでは添い遂げたという堅物です。 クリスチャンということから教会のゴスペルでも歌っていたのでしょう、1950年代には実際にゴスペル・グループも結成したらしく、とても素晴らしい声で歌います。 1954年に宗教的な"Make a Joyful Noise Unto the Lord"というLPアルバムや"Give Me That Old Time Religion"というシングルもリリースしたそうです。
Listenジェーン・ラッセルのアルバム"This Is Jane Russell (P.J. International)"から"A Hundred Years From Today"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMonica's WFMU Playlist November 15, 2002(Hear the show! RealAudioをクリック、一番最初の曲)
アルバムLet's Put Out The Lightsから"A Hundred Years From Today"が聴けるPlaylist for Monica - March 25, 2005(Listen to this show: RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を2:47:40に移動)
"There Will Never Be Another You"が聴けるMonica's WFMU Playlist November 22, 2002(Hear the show! RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を1:59:50に移動)

Let's Put Out the Lights
上記のHundred Years from To-Dayの他、Body and Soul、Do It Again 、Love for Saleなどムードたっぷりのスタンダードジャズナンバーを歌っているジェーン・ラッセルのCD画像が見られるLet's Put Out the Lights - mp3.com(現在はどこも取り扱っていないようです。)

Pamper Me/The Outlaw
Jane Russell by Jane Russell CDJane Russell CDこちらは安値のジェーン・ラッセルの"Jane Russell"というアルバムで、1954年にLPでリリースされたゴスペルの"Make a Joyful Noise Unto the Lord"のパート1to2及び"Give Me That Old Time Religion"が収録されています。

Miss Jane Russell Sings
Miss Jane Russell SingsMiss Jane Russell Sings

Gentlemen Prefer Blondes
1953年にGentlemen Prefer Blondes MGM E-208のオリジナル・サウンドトラックのモノラルLP盤がリリースされましたが当然現在はありません。 上記のアルバム"Jane Russell"や"Pamper Me/The Outlaw"にはジェーンラッセルがマリリン・モンローと一緒に歌ったWhen Love Goes Wrongの他、「Son of Paleface(腰抜け二挺拳銃の息子)」でボブ・ホープと歌ったWing Ding TonightやAm I in Love?が収録されています。


Obituary
訃報
頑丈そうに見えるジェーン・ラッセルでしたが数週間前から体調を崩し、2011年2月28日に呼吸不全により89歳で他界しました。 生前から家じゃなくて馬の鞍の上で死ぬと語っていたとか。

2 Comments

「日本のシェリフ」さん、感激してくださって有難うございます。題材にしている対象を好きになるとこうなります。他にも感激して頂ける記事があると嬉しいです。

完璧なトリビアですね!
感激しました!

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