リトル・リチャード Little Richard


The Greatest Gold Hits
The Greatest Gold Hits - Little Richard
The True King Of Rock 'n' Roll: Little Richard
Little Richard - Tutti Frutti - Rádio UOL

A wop bop a lu bop, a wop bam boom!
二刀流のリトル・リチャード: ロックンローラーか?聖職者か?
初期には教会でピアノを弾いていたリトル・リチャードはMahalia Jackson(マハリア・ジャクソン)などのゴルペルシンガーに感銘を受けて1951年に18歳でオーディションに合格してRCA Victorと契約しました。 1955年にロックンロールの父とも呼ばれたJohnny Otis Trio(ジョニー・オーティス・トリオ)のバックでシングルを吹き込んでいます。
※ドラマーだったジョニー・オーティスは50年代ウェストコーストで活躍したミュージシャンで1945年のHarlem Nocturne(ハーレムノクターン)のヒットで知られていますが、Big Mama Thornton(ビッグ・ママ・ソーントン)の"Hound Dog"(ハウンドドッグ)などのプロデュースもしていました。 それでリトル・リチャードもハウンドドッグを歌います。
イギリスのビートルズやローリング・ストーンズなどのロッカーに人気だったリトル・リチャードですが、アメリカ本国でもWooow!、なりきりリトル・リチャードのJames Brown(ジェームス・ブラウン)、同じく初期にはリチャードのバックを担当していたJimi Hendrix(ジミー・ヘンドリックス)やIke & Tina Turner(アイク&ティナ・ターナー)などの他にジョージア出身でゴスペルからロックンロールに変更したリトル・リチャードに大いなる影響を受けて音楽の道に入ったのが26歳で飛行機事故で亡くなってしまった同郷のOtis Redding(オーティス・レディング)でした。

リトル・リチャードがSpecialty Recordsからリリースしたワイルドな"Tutti Frutti"は大ヒットとなりその後も次々とロックンロールのヒットを飛ばしました。
※ちなみに歌のタイトル「Tutti Frutti(トゥッティフルッティ)」とは19世紀の終わり頃に初めてニューヨーク駅の自動販売機で売られたThomas Adams(トーマス・アダムス)社の果物の砂糖漬け味のチューインガムだそうですが、別に差別的な用法で"にやけた野郎"とか"○○野郎"などといった意味のスラングらしいです。(別の歌のタイトルのMiss Annもゲイを意味するらしい) オリジナルの歌詞が"Tutti Frutti, Loose Booty, ....a wop bop a lu bop, a good goddamn!"のように初期のロックンロールは黒人のR&Bの流れを汲んでいてかなり性的にあからさまなだったので白人にも受けるように"Tutti Frutti, aw Rudi(oh rutti)"に変えたそうです。(どう違うんでしょうねぇ。) ちなみにをカバーしたお上品なホワイト・ポップスのPat Boone(パット・ブーン)の歌詞は"A-Wop-bop-a-loo-lop a-lop-bam-boo Tutti Frutti, all over rootie,"だったそうです。(どう違うんですかね。) 冒頭にリトル・リチャードを"The True King Of Rock 'n' Roll"と書きましたが、実際にはキングはElvis Presley(エルビス・プレスリー)に譲って、リトル・リチャードはロックンロールの"Queen(クイーン)"を自称したそうです。 こっち(あっち)の方も二刀流のリトル・リチャードでした。
A wop bop a lu bop, a good Goddamn!

日本でもリトル・リチャードの"Long Tall Sally"(のっぽのサリー)、"Lucille"(ルシヤ)、"Jenny, Jenny"(ジェニジェニ)、"Keep A Knockin'"(キープ・ア・ノッキン)、"Good Golly Miss Molly"(グッド・ゴリー・ミス・モリー)、"Rip It Up"(リップ・イット・アップ)などが流行りました。 1950年代後期は鈴木やすしが口からツバを飛ばして"Jenny Jenny(ジェニ・ジェニ)"を熱唱し、平尾昌章が身をくねらせて"Rucille(ルシア)"を歌い、ミッキー・カーチスが英語っぽく"Long Tall Sally(のっぽのサリー)"を歌うなどと日本のロカビリー男たちがリトル・リチャードの曲をカバーしてヒットパレードなどで歌ったのでお茶の間にも広まり、ジャズはやらない"ジャズ喫茶"やロカビリー旋風が巻き起こった日劇ウエスタン・カーニバルでもずいぶんと歌われたことでしょう。
Last.fmのチャートで、今現在のリトル・リチャードの人気曲というとやはりトップは"Tutti Frutti"、次は"Long Tall Sally"で、"Good Golly Miss Molly"が3番目となっています。
Little Richard - Jenny Jenny - youTube

リトル・リチャードは1956年のThe Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)というロックンロール映画に出演してタイトル曲がオープニングで流れ、リトル・リチャードお得意のピアノの立ち弾きで"She's Got It"も歌った翌年、人気絶頂だというのに引退して牧師になってしまったのでした。(映画出演といってもクラブの演奏シーンだけです。) リトル・リチャードの代表曲の一つであるこの"The Girl Can't Help It"は「女はそれを我慢できない」の主演女優のJayne Mansfield(ジェーン・マンスフィールド)が次に出演した1957年の日本未公開映画「Will Success Spoil Rock Hunter?」をはじめ、1970年代から2006年の映画までたくさん使用されています。
※リトル・リチャードがShe can't help it, the girl can't help it...と歌う"The Girl Can't Help It"や"Send Me Some "などのリトル・リチャードの歌詞はOldieLyrics.com(歌詞の上下にあるアイコンは試聴だはなく携帯の着信音)
The Girl Can't Help It by Little Richard - YouTube

1957年にEddie Cochran(エディ・コクラン)やGene Vincent(ジーン・ヴィンセント)とのオーストラリアツアー最中に牧師になるために音楽を止めてしまったとはいえ、数年後に今度はゴルペルシンガーとして数年活動し、そして又その後、再びロックンロールに戻ってきました。 当時の噂では1959年頃に飛行機事故一歩手前に遭遇したリトル・リチャードが神の身元ならぬ神の学校に身を清めに行ったという説が流れました。 聖職者のリトル・リチャードは神父としてDemi Moore(デミ・ムーア)とBruce Willis(ブルース・ウィリス)が1987年に Las Vegas(ラスヴェガス)で結婚した時に司式を執り行ったそうです。(ですがカップルは2000年に離婚) 60年代初期にイギリスツアーもしたリトル・リチャードでしたが70年代の後期には又牧師に戻るなどと聖職と俗世の間を行ったり来たりしていましたが最後はとうとう伝道師となったという変り種のミュージシャンでした。 神の道を説く伝道師と無軌道な若者の音楽をやるロッケンローラー、相反するようですが教会へ通うティーンズが増えたかも。 リトル・リチャードは70歳代の現在もピアノの上にのっかたりして演奏しているそうです。 頑張れリッチー!
リトル・リチャードの写真が観られるROCKABILLY CENTRAL(リストからLittle Richardのページ、左のメニューのPhotosをクリック)

Little Richard - Tutti Frutti (1955) - YouTube
Little Richard - Long Tall Sally - YouTube
Little Richard - Lucille - YouTube
Little Richard - Hound Dog - YouTube

リトル・リチャードの映画出演といっても「女はそれを我慢できない」では俳優としてではなく歌っているクリップが使用されている程度ですが、1997年のMatt McColm(マット・マッコウム)が主演したTVシリーズの"NightMan"でもたった1話ですがJubilee Jonesとして"Whole Lotta Shakin' Goin' On"を歌ったそうです。 サウンドトラックとして使用されたのは数知れずですがAudio-Visual Trivia内の記事では1997年のKiss the Girls(コレクター)でGoodnight Ireneが使用され、1985年のPeter Bogdanovich's Mask(ピーター・ボグダノヴィッチのマスク)ではGood Golly Miss Molly、Tutti Frutti、Can't Believe You Wanna Leave、Slippin' 'N Slidin'など他にもたくさん使用されています。


リトル・リチャードのアルバム
The Girl Can't Help It
ページトップの画像はブルージーな"Going Home Tomorrow"や"Groovy Little Suzie"の他、日本で良く知られた"Baby Face"や映画のタイトルとなった"Girl Can't Help It"など全21曲を収録したリトル・リチャードの2004年盤アルバム「The Greatest Gold Hits」でリトル・リチャードの生声が聴ける"Interview"も収録されています。

The Georgia Peach
Tutti Fruttiをはじめ、LucilleやSlippin' and Slidin'などシャウトしている全25曲を収録したアルバムです。
The Georgia Peach - Little RichardThe Georgia Peach

Shag On Down By The Union Hall
"Kansas City"、"Heeby Jeebies"、"Miss Ann"、私の好きな"By the Light of the Silvery Moon"など24曲を収録したアルバムです。
Shag On Down By The Union Hall - Little RichardShag on Down by the Union Hall
※リトル・リチャードの"The Girl Can't Help It"はアルバム「20 Greatest Hits」にも収録されています。
試聴は20 Greatest HitsのCDカバー画像も見られる20 Greatest Hits - Amazzon.com


Million Sellers - Little Richard
1964年に日本で始めてリリースされたリトル・リチャードのLPアルバムは「ミリオン・セラーズ リトル・リチャード」だそうですが、私はお小遣いの関係でシングルのみ購入しました。 LPにはSpecialty Records時代の"Tutti Frutti"、Lucille、By the Light of the Silvery Moon、Shake A Hand、Send Me Some Lovin'、Directly From My Heart、Baby Face、Good Golly Miss Mollyの他15曲が収録されていたそうです。 今ならそのレコード画像が中古レコードのハイファイ堂で見られます。


Listen to Little Richard ... Shouting!
Listenリトル・リチャードのレアな曲もたくさん聴けるwfmuラジオのプレイリストの"LITTLE RICHARD BIRTHDAY SHOW!"はMusic to Spazz By with Dave the Spazz - December 6, 2001(Listen to this show! RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を13:00、1:04:10に移動)
(Rice, Red Beans and Turnip Greens、Baby、Directly from My Heart to You、 I'll Never Let You Go (Boo Hoo Hoo Hoo) 、Chicken Little Baby、The Most I Can Offer、The Girl Can't Help It、Heebie Jeebies、Good Morning Little Schoolgirl、The Thing (Long Tall Sally )、I'm Just A Lonely Guy、Hey, Hey, Hey, Hey、I Got It、She's My Star)

Send Me Some Lovin' by Little Richard
リトル・リチャードが絶叫するテンポの早いロカビリー曲はもちろん最高!ですが、若かりし頃、乙女心をいたく刺激した私の好きなバラード曲の"Send Me Some Lovin'"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMusic to Spazz By with Dave the Spazz On WFMU January 5, 2006(congawa!! RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を57:10に移動)
By the Light of the Silvery Moon by Little Richard
私が持っているのはGene Vincent(ジーン・ヴィンセント)のバージョンですが、リトル・リチャード"By the Light of the Silvery Moon"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMusic to Spazz By with Dave the Spazz August 24, 2006 (shimmy shimmy kokomo! RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を1:49:00に移動)
Little Richard Boogie by Little Richard
1954年のChristine Kittrell(クリスティン・キットレル)の"Call His Name"はリトル・リチャードがバックで初録音とか)や"Little Richard Boogie"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはBob Brainen's playlist October 23, 2005(Listen to this show! RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)56:31に移動)
※クリスティン・キットレルは50年代後期にはジョニー・オーティスとも活動したR&Bとゴスペルの女性歌手です。

☆リトル・リチャードの"Long Tall Sally"と"Rip It Up"が聴けるRockin' Mama Ultimate Fifties 1956
☆"Good Golly Miss Molly"が聴けるRockin' Mama Ultimate Fifties 1958

♪ リトル・リチャードのGood Golly Miss MollyとKeep a Knockin'が聴けるLittle Richard - LivinBlues(ページ一番下のMP3)
リトル・リチャードのI C'ant Believe You Wanna LeaveやBama Lama Bama Looなどが聴けるLittle Richard - MySpace.com

Little Richard - Keep a Knockin (Little Richard) - Rádio UOL
(Album includes Long Tall Sally, Rucille, Ready Teddy, She Got It, Rip It Up, Tutti Frutti, Slippin' And Slidin', Good Golly Miss Molly, Jenny, Jenny, Send Me Some Lovin', and Ooh! My Soul)

4 Comments

マニアックなまじろさんも聴いたことがあるのですね、リトル・リチャード。
同様に私もレコードのダンボールを開けてみました。13歳から買い始めたロックやポップスのレコードは45回転EP盤ばかりです。

Specialty時代のリトル・リチャードは圧巻でしたね。
とは云っても、リアルタイムで聴いてたワケじゃなく、60年代後半の頃、プレスリーをはじめファッツ・ドミノ、チャック・ベリーなどロックンロール/ロカビリーの大スターたちをガンガン聴いて興奮してましたっけ。
でも、小学生だったけど、鈴木やすしや平尾昌章らの歌もよく憶えていますよ。学校でテレビの話題についていけないとバカにされましたからね。
ダンボール箱にしまいこんである彼らのレコードを引っ張り出して久しぶりに聴いてみようかな、と思ったり。では。

kenさんはLAでいったい何をしてたのでしょうね。1990年といえばまだお子ちゃまじゃないですかぁ。 私も見たい、リトル・リチャード!・・・見てどうする。

その時代のリトル・リチャードのゴスペルはいいですね。ツバ飛ばさない。

ボク、リトル・リチャードさんと会ったことがあります。
と、いうか・・・見た?
あれは1990年の冬、LAでの事でした・・・。
この時期、かれは劇的なカムバックをしてアメリカではCMなどに出演してました。
ハリウッド・ブルバードを歩いていると一台の白いリムジンがボクのすぐ脇に停まりました・・・。
あ、
長くなるのでこのへんで・・・(笑)
この人の伝記映画も面白かったです♪

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