パスカル・オードレ Pascale Audret


Pascale Audret
Pascale Audret (1936 - 2000)

Pascale Audret dans L'Eau Vive (1957)
パスカル・オードレといえば、日本ではなんといっても映画のテーマ曲が大ヒットした1957年のL'Eau Vive(河は呼んでる)が代表作です。 南仏プロヴァンス地方の氾濫することで有名なDurance(デュランス)河をめぐるヒューマンドラマで、原作者のJean Giono(ジャン・ジオノ)が脚本も手掛け、François Villiers(フランソワ・ヴィリエ)が監督しました。 パスカル・オードレが演じた可憐なHortense(オルタンス)は永遠のフランス名画のヒロインとして人々の脳裏に焼きついているでしょう。

パスカル・オードレは「河は呼んでる」の後に何本かの映画に出演しましたが、「河は呼んでる」ほどパスカル・オードレが話題になった作品はありません。 本国フランスでさえパスカル・オードレの出演作品としては"Les Jeux Dangereux"と"Lafayette"のVHSビデオが見つかるのみという寂しい状況です。 とはいえ、1957年の「Oeil Pour Oeil(眼には眼を)」と1963年の「Le Glaive et la balance(俺は知らない)」と1969年の「Les Chemins de Katmandou(カトマンズの恋人)」というAndré Cayatte(アンドレ・カイヤット)の3作品に出演しています。 アンドレ・カイヤットは1950年代初期にベルギー出身の脚本家であるCharles Spaak(シャルル・スパーク)とのコンビで「Justice Est Faite(裁きは終りぬ)」のような安楽死や不遇な青少年たちの末路を描いてフランスの司法制度に疑問を投げかけるような社会派の作品を何本か制作している映画監督です。
☆パスカル・オードレがオルタンスを演じた「河は呼んでる」についてはDVD情報もあるAudio-Visual Trivia内のL'Eau Viveを参照。

Oeil Pour Oeil (1957)
「河は呼んでる」で主演する前にパスカル・オードレが出演したのは英語のタイトルは"An Eye for an Eyeという"「眼には眼を」です。 この映画はパスカル・オードレの出演作品ではありますが、ドイツの名優であるCurd Jürgens(クルト・ユルゲンス)が主人公であり、パスカル・オードレは復讐を企んだアラブ人の義理の妹役だそうです。 というのも医師とアラブ人のスリリングなやりとりに気をとられて殆ど記憶に残っていないからです。 「眼には眼を」は北アフリカを舞台にしたモノクロの地味な映画ですが、一般に解釈されている"己の誇りを守るためには暴力をも用いて敵を牽制する"というイスラムの教え(アラブ哲学)のようにある種の凄みを持つ映画です。(本来経典にある意は逆) なんと復讐の凶器が"砂"なので、ちょっとしたサスペンスやミステリとは又違った恐ろしさです。 クルト・ユルゲンスが演じるフランス人の医師に妻を殺されたと思い込んだアラブ人の男が復讐として採った手段はアラブの掟である、「目には目を、歯には歯を」でした。 医師に病院に行くようにと診察を断られた男が妻を病院に運ぶ途中で自動車が故障して妻は死んだからその復讐か、タイヤ全部を盗まれた医師は仕方なくコカコーラを買い込んで歩いて帰ることにしたのです。 例のアラブ人が近道を教えるというのですが、これが実にが恐ろしいのです。
「眼には眼を」の写真が見られるOcchio per occhio Photos - FILM.TV.IT
このげに恐ろしきアラブ人を演じたのは1953年の「Salaire de la peur(恐怖の報酬)」で油田火災消化のために爆薬のニトログリセリン(nitroglycerin)をトラックに載せて山道を走行したイタリア俳優のFolco Lulli(フォルコ・ルリ)です。 そして医師がアラブ人と再会した茶店の店主を演じたのはトルコのポップス歌手で人気のDario Moreno(ダリオ・モレノ)です。 1967年にBrigitte Bardot(ブリジット・バルドー)が主演した映画「À Coeur Joie(セシルの歓び)」の原作者として知られるアルメニア出身の作家のVahe Katcha(ヴァエ・カッチャ)の原作をアンドレ・カイヤット監督が映画化しました。 「眼には眼を」は日本でいうところの「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」以上の「皮を切らせて肉を切り肉を切らせて骨を切る」か「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切り、骨を切らせて命を断つ」か? 自分も死んでゆくのに医者の後ろ姿を見るアラブ人の最後のニンマリが怖い。 こうなると「眼には眼を」の主役はアラブ人のBortak(ボルタク)を演じたフォルコ・ルリでした。
フランスのサイトですが「眼には眼を」の情報があるOeil pour oeil - DvdToile(但し映画ポスター以外のオンマウス画像は「眼には眼を」関連の写真ではありません。)

☆日本で入手可能な「眼には眼を」の字幕版VHSビデオ
Oeil Pour Oeil VHSOeil Pour Oeil
※「眼には眼を」を含めてクラシック映画、とくにヨーロッパの名作がDVD化されていないのは解せません。 仮に価格が一般のDVDの何倍になっても需要はきっとあるはずなのに。

Les Chemins de Katmandou (1969)
そしてもう一つのアンドレ・カイヤット監督のカラー作品はSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)が音楽も担当してJane Birkin(ジェーン・バーキン)と共に出演した「カトマンズの恋人」です。 この映画にパスカル・オードレが出演しているそうですが1962年の「Hatari!(ハタリ!)」のElsa Martinelli(エルザ・マルティネリ)や1968年の「La leçon particulière(個人教授)」に出演したRenaud Verley(ルノー・ヴェルレー)も出演しています。
フランス語ですが「カトマンズの恋人」の写真が見られるBarjaweb.free.fr - Les chemins de Katmandou
Katmandu - FILM.TV.IT
Les chemins de Katmandou - Le Cinéma Français(映画ポスターの女優はジェーン・バーキン)
☆セルジュ・ゲンズブールのサントラを聴くには上記のBarjaweb.free.frのサイトのページ下の方にある五線譜の画像Cliquer pour écouter des séquences de la bande sonoreをクリック!(別窓で1曲ごとに元に戻って五線譜マークをクリック)

Les Jeux Dangereux (1958)
「危険な遊び」ではSami Frey(サミー・フレイ)と共演しています。 パリの貧民街に巣くう浮浪児の一団を描いた映画で、パスカル・オードレはその親分各の少年の妹を演じています。
「危険な遊び」の写真が見られるLa strada della violenza - FILM.TV.IT
「危険な遊び」の映画ポスターが見られるLes Jeux Dangereux - Le Cinéma Français
「危険な遊び」の音楽はフランス映画界で活躍しあトルコ出身のPaul Misraki(ポール・ミスラキ)でした。 ミスラキは私の大好きなRetour à l'aube(暁に帰る)」の主題歌でDanielle Darrieux(ダニエル・ダリュー)が歌った"Dans Mon Coeur(我が心に)"の作者ですが、1958年にGerard Philipe(ジェラール・フィリップ)が主演してLino Ventura(リノ・ヴァンチュラ)やAnouk Aimee(アヌーク・エーメ)が出演したAmants de Montparnasse(モンパルナスの灯)の音楽も担当しました。

Die Hölle der Jungfrauen (1959)
Maurice Cloche(モーリス・クローシュ)監督及び脚本の映画で、フランス語のタイトルは"Le Bal De Nuit"では、パスカル・オードレは「Per pochi dollari ancora(さいはての用心棒)」などに出演したSophie Daumier(ソフィー・ドゥーミエ)やBernadette Lafont(ベルナデット・ラフォン)と共演しました。 ソフィー・ドゥーミエは1964年に「Par Un Beau Matin D'ete(ある晴れた朝突然に)」でJean Paul Belmondo(ジャン・ポール・ベルモンド)と共演したフランス女優です。
"Le Bal De Nuit"の写真が見られるLe minorenni proibite - FILM.TV.IT
「Bal De Nuit」の映画ポスターはBal De Nuit - Le Cinéma Français
※モーリス・クローシュ監督の作品には1959年にEleonora Rossi-Drago(エレオノラ・ロッシ=ドラゴ)がギャングの情婦を演じたLe Fric(悪銭(あぶくぜに))があります。
「悪銭」の映画ポスターが見られるLe Fric - Le Cinéma Français

Le dialogue des Carmélites (1960)
「カルメル会修道女の対話」は20世紀後半の最高峰といわれるJean Marcel Poulenc(プーランク)の歌劇をPhilippe Agostini(フィリップ・アゴスティーニ)監督が映画化したもので、パスカル・オードレは死刑台のエレベーターのジャンヌ・モローやアリダ・ヴァリと共演しました。
「カルメル会修道女の対話」の写真が見られるI dialoghi delle Carmelitane - FILM.TV.IT
「カルメル会修道女の対話」の映画ポスターが見られるLe dialogue des Carmélites - Le Cinéma Français
フィリップ・アゴスティーニは1937年のJulien Duvivier(ジュリアン・デュヴィヴィエ)監督の私の好きな映画で「Un Carnet De Bal(舞踏会の手帖)」の撮影も担当しています。
※未亡人のクリスチーヌを演じたMarie Bell(マリー・ベル)が綺麗だった1937年の「Un carnet de bal(舞踏会の手帖)」の舞台装置はJosephine Baker(ジョセフィン・ベイカー)のポスターを数多く製作した仏アールデコ時代の画家のPaul Colin(ポール・コラン)も関与したそうです。 音楽は1936年のLa Belle Equipe(我等の仲間)に続いてMaurice Jaubert(モーリス・ジョーベール)でした。

La Fayette (1961)
歴史なアメリカ独立戦争をテーマにしたJean Dréville(ジャン・ドレヴィル)監督の映画「ラファイエット侯爵」でパスカル・オードレはフランス貴族で革命家である侯爵が16歳で結婚したAdrienne de La Fayette(アドリアンヌ)を演じました。 映画では当時19歳のフランス貴族「ラファイエット侯爵」が1776年のアメリカ独立革命勃発に伴い支援を求めて来仏したベンジャミン・フランクリンに逢って共鳴し、義勇兵として独立戦争に参加してジョージ・ワシントン率いる大陸軍の副官として活躍したという波乱万丈のストーリーです。 なんとOrson Welles(オーソン・ウエルズ)が"凧"の元祖「Benjamin Franklin(ベンジャミン・フランクリン)」役で出演しています。
☆映画「La Fayette(ラファイエット侯爵)」の写真がたくさん見られるLa Fayette Une brillante distribution又は、「ラファイエット侯爵」の脚本家のサイのトJean BERNARD-LUC(パスカル・オードレの写真はAdrienneで検索)
「ラファイエット侯爵」の映画ポスターが見られるLa Fayette - Le Cinéma Français
※ちなみにフランス国王ルイ14世の義妹である実在のラ・ファイエット夫人(Madame de La Fayette 1634 - 1693)は有名な小説の"クレーヴの奥方(La Princesse de Cleves)"を書いた女流小説家でもあるそうです。

Pleins feux sur l'assassin (1961)
1961年には日本未公開でしたがパスカル・オードレが主演したサスペンス映画がありました。 情報は見つかりませんが、映画のタイトルは"殺人者にスポットライトを"というような意味らしいです。 なんとJean-Louis Trintignant(ジャン・ルイ・トランティニャン)やDany Saval(ダニー・サヴァル)も出演しています。 1959年にAlida Valli(アリダ・ヴァリ)が出演した「Les Yeux sans visage(顔のない眼)」を監督したGeorges Franju(ジョルジュ・フランジュ)がBoileau-Narcejac(ピエール・ボワロー)が書いた推理小説を映画化しました。 ピエール・ボワローは1955年の「Les Diaboliques(悪魔のような女)」、1958年の「Vertigo(めまい)」、1959年の「Un témoin dans la ville(彼奴を殺せ/きやつをけせ)」、そして上記の「顔のない眼」の原作者として有名です。
余命幾ばくもないと悟った風変わりな老伯爵が人知れず古城の鏡裏にある秘密の小部屋で、お気に入りのぜんまい仕掛けのバレリーナ人形と一緒に閉じ篭ってそこで死んだのです。 なぜかというと生前伯爵に不義理だった相続人たちへの嫌がらせのためだったのです。 死体が見つからないと相続人たちは5年も財産相続を待たねばならないだけではなくその間、伯爵の財産を管理しなくてはならないのです。 その高額な維持費を賄うために相続人たちは観光客を誘致して夜間に城を幻想的なSon et Lumière(音と光の)ライトアップ・ショーを催すことにします。 その合間に行方不明の伯爵の亡骸を必死で探すのですが、そこに暗殺者が未来の相続人ライバルの抹殺にとりかかります。 伯爵の甥と姪が二人とも死んでしまったので、甥の許婚や従兄弟たちが事故か殺人かとこの事件の調査を始めたのです。 そうこうしているうちに伯爵の遺体を偶然に見つけたのです。 さて甥と姪の死の原因は?犯人は?といったストーリーらしいです。 この傑作ミステリ映画はあまりに型破りで商業的には成功しなかったのでフランス国外では上映されなかったらしいですが、オリジナル・ネガが見つかったそうなのでぜひ日本でもDVDをリリースして欲しいですね。
伯爵の姪のジャンヌを演じたのはパスカル・オードレで、冒頭にチラッと出たHervé de Kéraudren(エルヴェ)伯爵の役は「顔のない眼」で医師を演じたPierre Brasseur(ピエール・ブラッスール)でした。 「顔のない眼」がそうであったようにジョルジュ・フランジュ監督といえば音楽はMaurice Jarre(モーリス・ジャール)ですが、この映画も同様にモーリス・ジャールの音楽でした。
"Pleins feux sur l'assassin"の写真が見られるPiena luce sull'assassinio - FILM.TV.IT
"Pleins feux sur l'assassin"の映画ポスター画像が見られるPierre Boileau & Thomas Narcejac - iFRANCEの検索窓に"Pleins feux sur l'assassin"又は"Boileau & Narcejac"と入力。その上は「顔のない眼」、上の方には「悪魔のような女(Les Diaboliques)」や「めまい(Sueurs Froides)」もあります。

Mort, où est ta victoire ? (1964)
日本未公開でしたが英語のタイトルは「Death Where Is Your Victory?」というHenri Daniel-Rops(アンリ・ダニエル=ロプス)が1934年に書いた小説「死、どこに勝利があるのか」の映画化で監督はHervé Bromberger(エルヴェ・ブロンベルジェ)だそうです。 パスカル・オードレは「La Notte Brava(狂った夜)」のLaurent Terzieff(ローラン・テルジェフ)やUne Fille pour L'ete(ひと夏の情事)のMichel Auclair(ミシェル・オークレール)と共演しています。 父と息子に言い寄られた若い女性をパスカル・オードレが演じ、言い寄った息子をローラン・テルジェフ、彼女が育ったその家を出た後に知り合った妻を亡くした男がミシェル・オークレールというこのサイコドラマは殆ど情報がありません。 パスカル・オードレはこの後はテレビドラマの出演が多くなっています。
「Mort, où est ta victoire ?」の映画ポスターが見られるMort, où est ta victoire? Poster - Filmsdefrance.com
パスカル・オードレとミシェル・オークレールがカバー画像になっているダニエル=ロプスの小説本が見られるMort, où est ta victoire? Poster - Filmsdefrance.com

Pascale Audret Rare Photos from my scrapbook
この記事で半世紀も私のスクラップブックに眠っていたパスカル・オードレのお宝画像を初披露しました。
ページトップの画像は映画「河は呼んでる」が日本でヒットした当時、私が映画雑誌から切り抜いておいた一番好きなパスカル・オードレの縮小写真です。 パスカル・オードレはこの髪型がとても良く似合います。
そして下図はやはり私の好きな写真で、共演したという話は聞いたことがないパスカル・オードレとアラン・ドロンとのツーショット写真です。 おそらく1950年代後期にアラン・ドロンがFaibles Femmes(お嬢さん、お手やわらかに!)などの青春コメディに出演していた頃ではないでしょうか。

Pascale Audret et Alain Delon
Pascale Audret et Alain Delon

5 Comments

koukinobaabaさん、アドバイス有難うございます。私は思い込みが強いほうで、いけませんね。反省しています。これまでに観たアメリカ映画の記憶を辿ってみました。「ウエストサイド物語」「草原の輝き」「猿の惑星」「シャレード」「スパルタカス」「ティファニーで朝食を」「ベン・ハー」「鳥」「サイコ」「エクソシスト」…古い作品ばかりですが結構観てますね。ナタリー・ウッドの美しさが強く印象に残っています。アメリカとヨーロッパの舞台と歴史風土の違いが介在しているのでしょうか、言葉の響きも要素です~ヨーロッパ映画との感動の違いは私の感受性の欠如でしょうか。意識改革をしたいと思います。

ヨーロッパ映画もさることながらハリウッド映画もまんざら捨てたもんじゃございませんよ。毛嫌いなさらずに良い映画をご覧下さい。

koukinobaabaさん、私の感想に賛同いただき有難うございます。かつて観た映画では「河は呼んでる」と「鞄を持った女」の2作品が特に感動した映画です。他には「広場(ひろっぱ)」(仏)、「朝な夕なに」(独)、「太陽がいっぱい」(仏)、「汚れなき悪戯」(スペイン)、「歌え太陽」(伊)、「わんぱく戦争」(仏)、「お嬢さんおてやわらかに」(仏)等、あまり話題にならなかったのが多いです。特にフランスとイタリアはリアリズム映画の宝庫だと思います。言葉は分かりませんでしたが、フランス語とイタリア語の語感が好きでした。ヨーロッパ映画は日常を描くのが優れています。山合いの教会の鐘の音、羊の群、地中海の海岸、露店の雑踏、北イタリアの暗い冬、・・・。アメリカ映画も観ましたが何ひとつ心に残っていません。巨費をかけた大スペクタクルや特撮、空想等には芸術性が感じられませんでした。イタリアにあこがれ外国語大学のイタリア語学科に進みたかったのですが、叶いませんでした。

最近はCGを駆使した大型スペクタクル映画が多いですが、私も静かで美しい田舎の自然を描写した映画は感動の仕方が違うように思います。地球温暖化もあり自然が破壊されつつある現在では希望薄です。

「河は呼んでる」この映画は50年前中学生の時に観ました。今でも強く心に残っています。人間の生活を描いた作品ですが、感動が続行しています。教会の鐘、羊の群、美しい河、音楽は今でも現役ですね。フランスでないと、こういう映画は作れないでしょう。10回は観ました。

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