April 2008 Archives



The Prince of Soul: Sam Cooke (1931-1964)
シカゴで4人組ゴスペル・グループのThe Soul Stirrers(ソウル・スタイラーズ)と一緒に5年間ゴスペルを歌っていたサム・クックはその声の素晴らしさと共に、まるで映画スターのような類稀なき美貌とセクシーさで女性ファンの人気の的となりました。 ゴスペル界のアイドルだったサム・クックはR & B界に転向して、"Lovable"に続く3番目のシングルで1957年のYou Send Me(ユー・センド・ミー)が大ヒットします。 この"You Send Me"はそれまで7週連続トップだったElvis Presley(エルビス・プレスリー)の"Jailhouse Rock(監獄ロック)"を蹴落として堂々1位となりましたが、それ以降亡くなるまでに30曲ほどのチャート入りしたヒット曲を放ち、カリスマ的なソウル・シンガー&バラード・シンガーとしてスターダムに君臨し、かの偉大なるソウル・シンガーのRay Charles(レイ・チャールス)を凌ぐかとも言われていました。 ちなみにKeen Records(キーン)からのデビュー・シングルはGeorge Gershwin(ガーシュイン)の有名なスタンダード曲の"Summertime"でB面が"You Send Me"だったそうです。 今日ではソウル音楽の始祖の一人とも呼ばれているほど再評価されています。 アメリカ南部ミシシッピ生まれのサム・クックの本名はCookですが芸名はちょっと上品にCookeとしたのだとか。 サム・クックに影響を受けたミュージシャンにMarvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)がいますが後にGayの後ろに"e"付け加えたそうです。 こちらは上品にするためでなくゲイ(ホモ)と紛らわしかったからだとか。 サム・クックは親しみを込めてSammy Cooke(サミー・クック)とも呼ばれます。
サム・クックのオフィシャルサイトSam Cooke Official Site - Samcooke.comで左上のメニューからPHOTOSを選ぶとハンサムなサム・クックの写真、VIDEOSを選ぶとビデオが見られます。 しかし、ルックスはさして問題ではありません、サム・クックの素晴らしさはその声、そのソウルフルな歌なのです。 King of Soul がJames Brown(ジェームス・ブラウン)なら、サム・クックはまさに"The Prince of Soul"!
オークションですが、サム・クックがLittle Anthony(リトル・アンソニー)等と公演した1959年のポスターとプログラム画像が見られるSam Cooke Poster 1959 - Wolfgang's Vault

1960年代に入って私が初めて買ったサム・クックのレコードはB面が"I Fall in Love Every Day(恋に恋して)"だったEPレコードの"Chain Gang(チェイン・ギャング)"と、"Cupid(キューピッド)"の他に"Somebody Have Mercy(誰かがあわれみを)"や"Nothing Can Change This Love"など、手元に残っているLPではサム・クックのYou Send Me以前のヒット曲である"I'll Come Running Back To You(飛んで帰るよ)"、Loveable(愛せるかな)、"That's All I Need to Know(知りたいのはそれだけさ)"などを収録したコンピ盤の「Rock, Rock, Rock!!」で、Specialtyレコードのお仲間であるLloyd Price(ロイド・プライス)やLittle Richard(リトル・リチャード)、そしてLarry Williams(ラリー・ウィリアムス)のヒット曲集です。
私の好きな"Chain Gang""はサムがKeen(キーン)からRCAに移籍した1960年の最初のヒット曲で、その後に"Sad Mood"、"Bring it on Home to Me"、"Another Saturday Night"、そして"Twistin' the Night Away(ツイストで踊りあかそう)"というヒットが続きました。 1962年には"Bring It On Home to Me"と"Having a Party(パーティを開こう)"をリリースするなど立て続けにたくさんのヒットを飛ばしました。

サム・クックは殆どの曲は自分で作曲したとい う"R & B"のシンガー・ソングライターですが、音楽業界での白人による印税搾取を回避すべく自分の出版会社(Kags Music)やレコード会社(SAR Records)を立ち上げたり、ブラックパワーとも呼ばれた人種差別と闘うAmerican Civil Rights Movement(公民権運動)にも進んで関わっていたそうです。 1963年に人種差別を訴えた反戦フォークシンガーとして有名なBob Dylan(ボブ・ディラン)の歌である"Blowin' in the Wind"(風に吹かれて)に触発されて同年にサム・クックが書き上げた人種の平等というメーッセージを込めた"A Change Is Gonna Come"の他にも上記の"Somebody Have Mercy"や"Nothing Can Change This Love"ような人種差別に対する失恋の歌もいくつか作っています。(当時は黒人と白人との恋はご法度でした。) サム・クック自身もボブ・ディランの"風に吹かれて"を歌っていますが後年、ボブ・ディランがサム・クックの"A Change Is Gonna Come"を歌ったそうです。 1939年にBillie Holiday(ビリー・ホリデー)が歌った荒涼とした"Strange Fruit(奇妙な果実)"に比べるとマイルドな内容なんだそうです。
人気絶頂の1964年にロスアンジェルスで33歳にしてミステリアスな死を遂げたのですが、公民権運動の過激な黒人解放指導者だったMalcolm X(マルコムX)もその2ヵ月後に暗殺されています。(関連はありやなしや。。。) RCAレコードは1964年の事件後すぐに追悼盤として"Shake"と"A Change Is Gonna Come"をリリースしたそうです。 サム・クックが亡くなる前の1963年5月には"Another Saturday Night"がヒットチャートの10位を記録していたとか。 事件当時、いったいぜんたいサム・クックに何が起こったのでしょうか。
☆サム・クックの"A Change Is Gonna Come"が流れるSam Cooke - My Space.com

ソーシャル・ミュージック・プラットフォームのLast.fmでのサム・クックの現在のチャートによると、第一位は"Cupid(キューピッド)"でした。 2番は"A Change Is Gonna Come"で3番目はデビュー曲の"You Send Me"で、4番目がWonderful World(ワンダフル・ワールド)、そして5番目が"Chain Gang(チェイン・ギャング)"です。
サム・クックのアルバム"Portrait of a Legend 1951-1964"に収録されている「サマータイム」が試聴出来るSummertime - Last.fm(このトラックを試聴 (0:30)をクリック)

サム・クックの"A Change is Gonna Come"(MP3)が聴けるLivinBlues - Sam Cooke(サイトの一番下にあるMP3タイトルをクリック、ファイルは大きいのでダウンロードに時間がかかり、ブラウザがFirefoxでは聴けるがGoogle Chromeでは聴けない。)
サム・クックの"You Send Me"、"Wonderful World"、"Twistin' the Night Awa"、"Another Saturday Night"、"Chain Gang"、"Bring it on Home to Me"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMusic to Spazz By with Dave the Spazz December 11, 2003(twist awhile! RealAudioをクリックするとリアル・プレイヤーで聴けます。)
James Brown(ジェームス・ブラウン)のレアなTalk, Talk To MeやThe Coasters(コースターズ)の"Zing Went The Strings Of My Heart"も聴けますが、すぐにサム・クックを聴くにはクリップ・ポジション(再生バー)を1:00:00に移動)

Sam Cooke Documentary
Sam Cooke - A Change Is Gonna Come - YouTube
Sam Cooke - Chain Gang - YouTube
Sam Cooke Legend 06 (The Gang's All Here with Cassius Clay aka Muhammad Ali in 1961, Blowin' in the Wind, A Change Is Gonna Come)
Sam Cooke Legend 07 (Civil Rights Movement, Death and Funeral)

Sam Cooke on Soundtracks
サム・クックの曲を使用したサウンドトラックはさほど多くはありません。 2005年の「Fun with Dick and Jane(復讐は最高!)」ではサントラCDには収録されていませんが、"The Best Things in Life Are Free"が使用された他、1983年の「Breathless(ブレスレス)」や2005年の「Hitch(最後の恋のはじめ方)」で"(What A) Wonderful World"が、Dennis Quaid(デニスクエイド)が主演した1987年のInnerspace(インナースペース)では"Twistin' The Night Away"や"Cupid"が、そして公民権(黒人解放)運動のリーダーだったマルコムXの1992年の伝記映画のMalcolm X(マルコムX)や、サム・クックが仲良しだったボクサーのモハメド・アリの2001年の伝記映画のAli(アリ)や、黒人ディスク・ジョッキーのRalph Waldo "Petey" Greeneの実話を映画化した2007年の「Talk to Me」では"A Change is Gonna Come"が使用されたそうです。
I was born by the river in a little tent...と歌われる"A Change is Gonna Come"をはじめ、Cupidなどサム・クックの歌詞がたくさん見つかるSam Cooke Song Lyrics - SongLyrics.com

Sam Cooke at the Copa
ページトップの画像はSam Cooke at the Copaです。 Keen(キーン)からRCAに移籍して絶頂期のサムはニューヨークの白人用高級ナイトクラブの「コパカバーナ」でライブショーを行ったのです。 このアルバムは2度目の失敗を恐れて白人受けを狙ったので抑さえたサム・クックのライブとなったせいか、ソウル・アルバムでない点でがっかりする向きもあるようです。 熱気むんむんのサム・クックのライヴを期待するなら"Live at the Harlem Square Club"
♪ 「Sam Cooke at the Copa」の試聴はSam Cooke at the Copa - Amazon.com
ジム・キャリーが主演した2005年の映画「Fun with Dick and Jane(復讐は最高!)」のラストシーンで使用された"The Best Things in Life Are Free"が収録されています。


Night Beat
1963年にリリースされたLPで「Night Beat」というブルースともソウルともつかない異色のアルバムがありました。 West Coast(ウエストコースト派)のミュージシャンの小編成のバンドにギターではBarney Kessell(バーニー・ケッセル)も参加しているというサムの1963年のいくつかのセッション録音を集めた2001年盤が良いそうです。


Live at the Harlem Square Club (1963)
白人受けするポップス調のヒット曲で名が知れたサム・クックですが、マイアミの「ハーレム・クラブ」でのたった一度の黒人向けのライブ公演をしました。 こちらも納得できない死を遂げたサム・クック同様に短命のソウルテナーのKing Curtis(キング・カーティス)が参加したライブの時のRCA録音で、サム・クックの代表曲の殆どを収録したアルバムですがサム・クックの死後22年も経ってやっと1985年にリリースされ、サム・クックが再評価されたそうです。(版権の問題でもあったのでしょうか)
Chain Gang、Cupid、Somebody Have Mercy、Twistin' the Night Away、Nothing Can Change This Love 、 Having a Party が収録されています。
"Chain Gang"は一番古いといわれるアルバムの「Portrait of a Legend 1951-1964」や「Sam Cooke - Greatest Hits」にも収録されています。
※Live at the Harlem Square Clubのチェイン・ギャングは私が持っている"チェイン・ギャング"とは違うライヴ・バージョンです。


サム・クックが世に知られるようにになったソウル&ポップス路線の原点はゴルペルです。 賛美歌どうように信仰心がなくても美しいメロディと歌詞は心を打つものがあり、ソウル・スタイラーズとの永遠の人気アルバムには1951年のアカペラから1958年までのゴスペル部門でヒットした曲全20曲プラス" I'll Come Running Back to You"などのソロ5曲を収録しています。

サム・クックがお気に入りで1960年代には一緒にライブをしたといわれるミュージシャンに低音の魅力のAndy Bey(アンディ・ベイ)がいます。 アンディ・ベイは実の姉妹とトリオを組んで1960年代後期まで活動していました。 1970年代にはハードバップのピアニストであるHorace Silver(ホレス・シルヴァー)と一緒に公演したそうです。
☆アンディ・ベイについてはブログ内の記事のAndy Bey



Ryan Phillippe
カールした金髪がまるでイタリアルネッサンスの絵画や彫刻を思わせるような美形のライアン・フィリップを始めて見たのはRoger Kumble(ロジャー・カンブル)が1999年に監督したCruel Intentions(クルーエル・インテンションズ)でした。 この時ライアン・フィリップは25歳くらいで、第一印象はなんて可愛い青年でしょうと思いましたが、映画ではなんていやらしいんでしょうと思うくらいにセクシーな役でした。
テレビのお昼のメロドラマ番組でゲイの青年を演じて話題となったライアン・フィリップですから当初はセクシーが売りのようでしたが、Taekwondo(テコンドー)の有段者だとかでかなりマッチョですからアクションもいけます。 端役でしたが1995年にDenzel Washington(デンゼル・ワシントン)が主演した戦争ドラマの「Crimson Tide(クリムゾン・タイド)」で映画デビューしました。

1997年にはホラー映画の「I Know What You Did Last Summer(ラストサマー)」で若手女優のJennifer Love Hewitt(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)やSarah Michelle Gellar(サラ・ミシェル・ゲラー)と共演した他、華やかなStudio 54(ディスコ界)に憧れる19歳の青年を演じた1998年の「54(フィフティ・フォー)ではSalma Hayek(サルマ・ハエック)と共演するなど青春映画で活躍することとなります。 「ラストサマー」の次にサラ・ミシェル・ゲラーが主演した映画「クルーエル・インテンションズ」に出演したライアン・フィリップの人気はセクシーな若手俳優として不動のものとなった感があります。 その後もアカデミー賞受賞作品のCrash(クラッシュ)で若い警官を演じるなど、毎年のように話題作に出演してきました。
※ライアン・フィリップは「クルーエル・インテンションズ」で共演したReese Witherspoon(リース・ウィザースプーン)と2007年頃まで結婚していたそうです。 リース・ウィザースプーンと別れたライアン・フィリップは青春映画からは脱皮し、演技に磨きをかけてシリアスなドラマに取り組んでいます。 ちなみにライアン・フィリップと日本語で表記されますが発音ではフィリピとなるそうです。
Sexy Ryan Phillippe Photos - Youtube

Ryan Phillippe in "Due South: The Gift of the Wheelman"
1994年の12月に放映されたカナダのTVシリーズ「Due South(Direction: Sud  騎馬警官)」のシリーズ1の第12話"The Gift of the Wheelman(天国から来たおやじ)が日本で2001年にNHK衛星第2で放映されたそうです。 ライアン・フィリップがゲスト出演していますが、ライアンが演じたDel Porter(デル・ポーター)は警官ではなくシーンズにムートンジャケットの青年です。 「騎馬警官」はCrash(クラッシュ)を監督したカナダ人のTV製作者であるPaul Haggis(ポール・ハギス)の番組だそうです。 ライアン・フィリップが出演した"天国から来たおやじ"は「騎馬警官」のシリーズのなかでも最も感動的なエピソードだそうですからぜひ観たいと思っています。(Due South: Season 1 (4pc) (Dig) (1994)にThe Gift of the Wheelmanを含む24エピソードが収録されているらしいです。) 同年2001年には「Anti-Trust(サベイランス 監視)」でアイドル的存在だったRachael Leigh Cook(レイチェル・リー・クック)と共演しています。
Ryan Phillippe in Due South - YouTube
※ちなみに赤い制服の"騎馬警察"とはRoyal Canadian Mounted Police(王室カナダ騎馬警察)、つまりカナダの国家警察のことだそうです。
☆ライアン・フィリップが出演した映画「クラッシュ」についてはブログ内のCrash(クラッシュ)
☆映画「クルーエル・インテンションズ」についてはブログ内のCruel Intentions


アメリカを売った男
Breach Soundtrack
Breach [Original Motion Picture]

Ryan Phillippe in Breach
2006年には硫黄島をテーマにしたClint Eastwood(クリント・イーストウッド)が監督して息子のScott Eastwood(シコット・イーストウッド)も出演した戦争映画の「Flags of our Fathers(父親たちの星条旗)」で主演したライアン・フィリップは実在の海軍衛生兵"John Bradley(ジョン・ブラドリー)"を演じて最高の演技を見せたと好評でした。 ちなみにJames Bradley役で出演したThomas McCarthy(トム・マッカーシー)は2007年にRichard Jenkins(リチャード・ジェンキンス)がWalter Vale役を演じる映画の「The Visitor」を監督しています。

Breach (2007)
アメリカを売った男 [DVD]
Breach DVD「父親たちの星条旗」の翌年の2007年にはライアン・フィリップが実在のRobert Hanssen(FBI捜査官ロバート・ハンセン)のスパイ疑惑を映画化したBilly Ray(ビリー・レイ)監督のBreach(アメリカを売った男)に出演し日本では2008年の3月に公開されています。 「アメリカを売った男」でライアン・フィリップは上司の捜査に疑問を持ちながら任務を果たす「クラッシュ」の警官のように、ボスと対決する任務を受けた若いFBI 捜査官のエリック・オニールを演じます。
上記の国内版の「アメリカを売った男」のDVDは日本語字幕と吹き替え版になっていますがDVDカバー画像に書かれているのが"Agent Double"なので「Breach(アメリカを売った男)」と別な映画かと思ってしまいましたよ! アメリカのAmazon.comでは英語版の「Breach (Widescreen Edition) (2007)」や「Breach (Combo HD DVD and Standard DVD) [HD DVD] (2007)」として発売されています。
☆「アメリカを売った男」のオフィシャルサイトはBreach Official site - Universal Pictures [us]
Breach Trailer- YouTube

Breach Soundtrack
「アメリカを売った男」のサウンドトラックにはMychael Dannaマイケル・ダンナが作曲した美しいなかにも荒涼とした雰囲気をかもし出した曲が使用されています。 シンフォニーとシンセが融合した音楽が評判のカナダの作曲家であるマイケル・ダンナは1987年にAtom Egoyan(アトム・エゴヤン)監督の映画「Family Viewing(ファミリー・ビューイング)」で映画音楽デビューして、エゴヤン監督の2002年の「Ararat(アララトの聖母)」や「Where the Truth Lies(秘密のかけら)」の他にも、2005年にはCapote(カポーティ)でサントラを担当しています。
映画で使用されたというThe Andrews Sisters(アンドリュース・シスターズ)が歌う"Near You"は1947年のFrancis Craig(フランシス・クレイグ)作曲Kermit Goell(カーミット・ゴエル)作詞でフランシス・クレイグ自身が録音しましたがアンドリュース・シスターズが歌ってチャートインした曲だそうです。 "Near You"はサントラに収録されていません。
"There's just one place for me, near you..."と歌われるアンドリュース・シスターズの"Near You"が試聴できるアルバムは「20th Century Masters: The Best of the Andrews Sisters (Millennium Collection)」です。

Ryan Phillippe in Stop-Loss
毎年のように話題作品に出演しているライアン・フィリップの最新作は日本未公開ですが、2007年の「Stop-Loss(ストップ・ロス/戦火の逃亡者)」で、Brandon King(ブランドン・キング)役で主演します。 この映画にはRicky Martin(リッキー・マーティン)の"She Bangs" PVにも出演したモデル出身のマッチョな若手俳優のChanning Tatum(チャニング・テイタム)の他に、ライアン・フィリップがリース・ウィザースプーンと離婚した原因とも噂されているオーストラリア女優のAbbie Cornish(アビー・コーニッシュ)が共演しているのは映画の話題作りかも。(2010年2月には破局) 「Stop-Loss」はライアン・フィリップが出演した「クルーエル・インテンションズ」と同年の1999年に性同一性障害をテーマにした「Boys Don't Cry(ボーイズ・ドント・クライ)」を監督した女流映画監督のKimberly Peirce(キンバリー・ピアース)が監督している戦争をテーマにした映画で、納得のいかないStop-Lossという制度を取り上げてイラク戦争の暗面にスポットライトを当てた作品です。 ライアン・フィリップはイラクに赴任したアメリカ軍の2等軍曹を演じています。 悲惨なイラク戦争を体験したので兵役が終わったら退役するつもりだった軍曹にアメリカ大統領からのStop-Loss(ストップ・ロス)が下されます。 このストップ・ロス拒否に対する禁固刑を免れるためには海外逃亡しかありません。
アメリカでは2008年3月に公開されていますが日本では劇場未公開です。
ストップ・ロスとはStop-loss policyというアメリカの軍隊制度で、兵隊の不足を補うために選択の余地無く命じられる兵役勤務の延長のことで、やっと地獄から生還したと喜んだ矢先に再び戦地に戻らねばならないという不条理な制度のようです。 ベトナム戦争後に作られ、ペルシャ湾戦争辺りから執行されたそうですが、2007年から、2008年の3月にも反対グループによる"Stop the Stop-Loss"キャンペーンが行われているそうです。
「Stop-Loss」のオフィシャルサイトはSTOP-LOSS Movie
「Stop-Loss」の予告編のビデオクリップを連続して観られるStop-Loss - New York Times Movies
Stop - Loss (2008) Trailer - YouTube
☆ライアン・フィリップが演じたブランドン・キングのスチール写真が見られるPhotos of Brandon King Photos - IMDb

Stop-Loss DVD
2008年10月発売のDVD
Stop-Loss DVDストップ・ロス/戦火の逃亡者 スペシャル・コレクターズ・エディション

Stop-Loss Soundtrack
ページトップの画像はライアン・フィリップが主演する映画「Stop-Loss」のサウンドトラックです。
試聴はStop-Loss Soundtrack - Amazon.com
サウンドトラックではThe Marshall Tucker Band(マーシャル・タッカー・バンド)の"Can't You See"以外の全曲の音楽を担当しているのはJohn Powell(ジョン・パウエル)で、冒頭シーンで米軍の国葬のような荘厳なシンフォニーが聴けますが、主人公の故郷帰還のシーンなどではLeaving TownやSquad Bookなどのブルースギターの曲やシンセも使用されています。 ジョン・パウエルはロスアンジェルスを本拠に映画音楽に取り組んでいるイギリス出身の若き音楽家です。 知られるようになったのは1997年の「Face/Off(フェイス/オフ)」あたりからでしょうか。 その後も2002年のThe Bourne Identity(ボーン・アイデンティティー)やその続編で2004年のThe Bourne Supremacy(ボーン・スプレマシー)やAlfie(アルフィー)、2005年にはBe Cool(ビー・クール)などのサスペンス映画の音楽を担当していますが、Antz(アンツ)、Shrek(シュレク)、RoBoTs(ロボッツ)、Happy Feet(ハッピー フィート)といったアニメの音楽も手掛けています。
※「Stop-Loss」のサウンドトラックの演奏はジョン・パウエルが指揮に加えギターとピアノを演奏している他、ギターがGeorge Doering(ジョージ・ドーリング)とMichael Ripoli、ピアノがDoug Petty(ダグ・ペティ)、ドラムがJimi Englund、トランペットはアメリカン・アイドルの優勝者ではく「Wall-e(ウォーリー)」のサントラにも参加したJon Peter Lewis(ジョン・ピーター・ルイス)だそうです。
1970年代には何曲ものヒットを出したThe Marshall Tucker Band(マーシャル・タッカー・バンド)は1971年に結成されたカントリー調のサザン・ロックバンドでヴォーカルはDoug Gray(ダグ・グレイ)で現在も活躍中です。
※「Stop-Loss」のDVDはアメリカでは2008年の6月に発売です。

Another "Ryan Phillippe" DVD
アメリカのAmazon.comではライアン・フィリップが出演した映画のなかで1997年の"I Know What You Did Last Summer"、1998年の"Little Boy Blue"、2000年の"The Way of the Gun"、2001年の"Antitrust"などのDVDが見つかります。
Ryan Phillippe - The Way of the Gun (Trailer) - YouTube



Billie Holiday (1915 - 1959) during the Swing Era
偉大なる黒人女性のジャズヴォーカリストといえばElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)や、Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)、ビリー・ホリデイに影響を受けたというCarmen McRae(カーメン・マクレエ)などと素晴らしいアーティストはたくさんいますがブルース界では、ブルースの母と呼ばれたMa Rainey(マ・レイニー)や、ブルースの女帝と呼ばれたBessie Smith(ベッシー・スミス)の後に登場した伝説のブルース歌手は、白いくちなしの花を髪飾りにしたビリー・ホリデイです。 なぜ白いくちなしの花を身に付けるかというと、黒人アーティストのLester Young(レスター・ヤング)やCount Basie(カウント・ベイシー)の他、白人ミュージシャンのArtie Shaw(アーティ・ショー)などとも共演して差別の壁を越えたかに見えたのですが、舞台に立つまでは過酷な差別待遇に甘んじなければなりませんでした。 そしてステージの時が来ると白いくちなしの花を髪に飾ってただの黒人から人気歌手の"Lady Day"に変身するのでした。 実際は出番直前にカール用コテで左側の髪を焦がしてしまったので急遽一緒にいた歌手(Carmen McRae?)がクラブの花売り娘から買ってきたのだともいわれています。 いづれにせよそれ以来1940年代後期まではガーデニアを髪飾りにしていたことは間違いありません。
ジャズか?ブルースか? 一般にはジャズヴォーカリストとなっているビリー・ホリデイが純然たるブルース歌手かというと異論のあるところだと思いますが、12小節で1コーラスとかブルーノートといった楽典うんぬんは別にして苦悩や絶望感を表現しているブルージーなフィーリングから私はビリーはブルースを歌っていると思いました。 鈴を転がすようなとか、透き通った美しい声という形容は全く当てはまらず、初めて聴いた時は老婆かと思ったほどシワガレた声でしたが、私はすぐにこのビリー・ホリデイのハスキーな声の虜になったのです。 ビリー・ホリデイは派手な身振りは殆どありませんが、感情を込めて詩の一語一語を噛み締めるように歌い上げる歌唱法で、時には原曲と全く異なる独特な曲の解釈をもってブルースを命果てるまで歌い続けた歌手です。 同じ曲でもけして同じ唱法では歌わなかったビリー・ホリデイ、その晩年には殆どふりしぼるような声で咳きもひどくて聴いている方が辛いくらいでしたが、哀愁を感じさせるビリーのその声が1930年代から1950年代までに変化していった過程を含めて私はビリーの歌に酔いしれます。 人種差別、麻薬、売春、絶望、孤独などビリー・ホリデイが歌うブルースのいづれも私には経験のないことばかり、でも大好きなビリー・ホリデイがしんみりと情を込めて歌う歌を聴きながら泣かずにはおれません。 ビリー・ホリデイの壮絶な子供時代については1956年に出版された自伝の"Lady Sings the Blues"で述べられています。
※ちなみに「ビリー・ホリデイ」というステージネーム(芸名)の意味は1920年代からサイレント映画に出演していたという女優のBillie Drove(ビリー・ダヴ、ビリー・ドロウヴ)の"ビリー"と、ギタリストだったという父の苗字の"ホリデイ"を取って名付けたと言われています。 私は1930年代から1940年代にかけてTeddy Wilson(テディ・ウィルソン)のピアノ伴奏で歌うビリー・ホリデイが一番好きです。
Billie Holiday with Teddy Wilson - You Showed Me The Way (1938) YouTube

バルチモア出身のビリーは1933年に音楽プロデューサーのJohn H. Hammond(ジョン・ハモンド)に見出されるまで、1930年代の初め頃からニューヨークのハーレムのナイトクラブで日銭稼ぎに歌い始めたそうです。 ビリー・ホリデイはジョン・ハモンドのアレンジでBenny Goodman(ベニ―・グッドマン)やTeddy Wilson(テディ・ウィルソン)とレコーディングしました。 私が始めてビリー・ホリデイの曲として聴いたのがその時の録音で"What A Little Moonlight Can Do"と"Miss Brown To You"です。 それ以降、ダンディなピアニストのテディ・ウィルソンとジャズ歌手のビリー・ホリデイのコンビは普通のポップスでさえジャズ風にアレンジしてジャズ史に残る名盤を残しています。 スイング時代の著名なミュージシャンと共演するヴォーカリストとして名を馳せるようになったビリー・ホリデイはこの後にハンサムなテナーサックス奏者のLester Young(レスター・ヤング)と出会って一緒に仕事をするようになります。
※大物音楽プロデューサーのジョン・ハモンドはCount Basie(カウント・ベイシー)やLionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)などをスカウトして、カーネギーホールでブルースやスウィングジャズのンサートをプロデュースした人物といわれています。

Lester Young (1909 - 1959)
当時主流だったアドリブが効いたColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)の革新的なテナーサックス演奏と違って、ミシシッピ出身のLester Young(レスター・ヤング)はそのリラックスしたテナー・サウンドで人気となりました。 レスターはカウント・ベイシー楽団に参加してから名が知れるようになりましたが、カウント・ベイシーやビリー・ホリデイとのセッションではクラリネットも吹いているそうです。 ポークパイ・ハットがトレードマークだったお洒落なレスターはテナーの奏法も独特の持ち方をしたばかりでなく内輪だけに通じる言語(スラング)で話したという変わり者だそうです。 レスター・ヤングがアルコール中毒で49歳で亡くなった4ヶ月後、ビリーも44歳で亡くなったのでした。
※ビリー・ホリデイやMildred Bailey(ミルドレッド・ベイリー)に直接手ほどきを受けた歌手にニューヨークのナイトクラブで活躍したSylvia Syms(シルヴィア・シムス)というジャズ歌手がいるそうです。

Billie Holiday aka Lady Day
ビリー・ホリデイという名前は芸名ですが、1940年代初期にビリー・ホリデイは一緒に仕事をしていた頃にレスター・ヤングはビリーを"Lady Day(貴婦人)"と呼び、ビリーはPrez(大統領)と呼んだそうです。当時の黒人ジャズメンにはDuke Ellington(デューク・エリントン)のように公爵だとか、Count Basie(カウント・ベイシー)のように伯爵など貴族の爵位をステージネームに取り入れてています。
ビリー・ホリデイは歌うだけではなく作詞や作曲もしたそうです。 共同作品として1936年の"Billie's Blues"、1939年の"Fine and Mellow"、1941年のGod Bless the Child"、当時結婚していたトロンボーン奏者のJimmy Monroe(ジミー・モンロー)の浮気を歌ったといわれる1944年の"Don't Explain"、1956年の"Lady Sings the Blues"なども作ったそうです。
Don't Explain - All The Fine Young Cannibals - YouTube
ビリー・ホリデイの"Don't Explain"が上記のビデオの映画「All The Fine Young Cannibals(夜が泣いている)」で使用されていたかは覚えがありませんが、トランペッターのChet Baker(チェット・ベイカー)をモデルにした1960年にNatalie Wood(ナタリー・ウッド)が主演した映画では、ルビー役の黒人ミュージカルスターのPearl Bailey(パール・ベイリー)がビリー・ホリデイの歌を真似たそうです。

Billie Holiday and The Jim Crow laws
映画ポスターを有名なデザイナーのBill Gold(ビル・ゴールド)が手掛けた1972年の伝記映画「Lady Sings The Blues(ビリー・ホリディ物語)」はビリー・ホリデイの自伝をもとにしたそうです。 その中でも描かれていたように当時のアメリカ南部の黒人が受けていたと同様にレスター・ヤングもビリー・ホリデイもThe Jim Crow laws(ジム・クロウ法)を嫌い、生涯闘い続けたそうです。 黒人から公衆施設の利用を制限するアラバマやミシシッピなどのアメリカ南部の州法であるジム・クロウ法は奴隷解放に反対する黒人差別の悪名高き掟で、1876年からCivil Rights Act(公民権法)が制定される1964年まで存在していました。 ホテルの宿泊から乗り物の席まで黒人を差別し、白人と黒人の結婚なんてもってのほかだったそうですから、黒人のビリー・ホリデイが白人のArtie Shaw(アーティ・ショー)楽団の専属歌手になった時も物議をかもし出したのだそうです。

Strange Fruit
ビリー・ホリデイがColumbia(コロンビア・レコード)で吹き込みをしていた頃に、Strange Fruit(奇妙な果実)という曲を取り上げましたが、コロンビアが南部に絡む曲だからとしりごみしたので共産党系のCommodore(コモドア)レーベルから1939年に"Fine and Mellow"と一緒にリリースされたそうです。 この曲は1930年に南部での白人による黒人リンチを写した1枚の写真を見たユダヤ人教師がペンネームで書いた詩「Bitter Fruits」を元にした胸をえぐるような歌です。 草の根的に歌われてきたこのBitter Fruitsをいくら先進的な客が多いクラブといえども公衆の面前で歌うには勇気が要ります。 黒人差別問題に敏感な時代のことですから、ビリー・ホリデイは報復におののきながらも1939年に初めてこの曲をナイトクラブ「Cafe Society(カフェ・ソサエティ)」で歌ったそうです。 その後"奇妙な果実"はビリー・ホリデイのテーマ曲となりました。 しかしビリー・ホリデイが晩年に語ったところによると、当時の人々が「奇妙な果実」の歌の意味を全く理解していないと嘆いたそうです。 だから迫害にも会わなかったのかも。 麻薬でボロボロになったビリー・ホリデイは公民権運動の成果をみずして亡くなりました。 1963年になって"A Change Is Gonna Come"を歌ったSam Cooke(サム・クック)もしかり、黒人差別を黒人がズバリと歌うわけには行かなかった時代でした。
Billie Holiday - Strange Fruit - YouTube
Billie Holiday singing Strange Fruit - YouTube
Southern trees bear strange fruit...と歌われた"Strange Fruit"の歌詞はStrange Fruit Lyrics Lyrics - Blues for Peace

Alone (aka Left Alone) by Mal Waldron
1957年からビリー・ホリデイの最期まで伴奏者だったピアニストのMal Waldron(マル・ウォルドロン)は1957年の夏に開催されたNewport Jazz Festival '57(ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル)にも一緒に出演しました。 仕事に来ないビリーを訪ねていってビリーの死を知ったと言われているマル・ウォルドロンはビリーの死後の1959年に、ビリー・ホリデイが歌うつもりで作詞してそれにマル・ウォルドロンが曲をつけた"Left Alone(レフト・アローン)"をタイトルにしたアルバム"Left Alone"をビリー・ホリデイを偲んで制作しました。
マル・ウォルドロンのアルバムは、マル・ウォルドロンのピアノ演奏でオリジナル録音が1959年の「Left Alone」、同じくオリジナルは1959年のアルトサックス奏者のJackie McLean(ジャッキー・マクリーン)がビリーの歌う部分を演奏した「レフト・アローン」ではベースがJulian Euell(ジュリアン・ユーエル)でドラムがAl Dreares(アル・ドレアレス)です。 同じく「マル・ウォルドロン・フィーチャリング・ジャッキー・マクリーン」、テナーサックス奏者のArchie Shepp(アーチー・シェップ)との共演で2005年の「Left Alone Revisited: A Tribute to Billie Holiday」などがリリースされています。 ちなみに1986年の邦画「キャバレー」のテーマ曲として使用されたましが、このマル・ウォルドロンのレフト・アローンが人気なのは日本だけの現象なんだそうです。
ビリー・ホリデイが"Wheres the love thats made to fill my heart?..."と歌ったレフト・アローンの歌詞はLeft Alone Billie Holiday Lyrics - LyricsFreak
Left Alone - Archie Shepp & Mal Waldron - Give the Drummer Some (WFMU Radio)(Hear the show in RealAudioをクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を1:12:20に移動)
Left Alone - Mal Waldron in Tokyo (1971) - YouTube

ビリー・ホリデイのGee Baby Ain't I Good to You、Strange Fruit、God Bless the Childが聴けるBillie Holiday - LivinBlues(サイトの一番下にあるMP3タイトルをクリック、ファイルは大きいのでダウンロードに時間がかかり、ブラウザがFirefoxでは聴けるがGoogle Chromeでは聴けない。)
ビリー・ホリデイの"It's a Sin to Tell a Lie"と"As Time Goes By"が聴けるBillie Holiday - Don Edrington's Big Band & Swing Era Popular Music Page
ビリー・ホリデイの1936年のSummertimeやBillie's Bluesから1941年のAm I Blue、そして1949年のCrazy He Calls Me までたくさんの曲が聴けるBillie Holiday - Jazz-on-line.com(検索窓にBillie Holidayと入力)

Billie Holiday Collection (CD)
亡くなる前の1958年に"I'm a Fool to Want You"や"Glad To Be Unhappy"などを収録したアルバム「Lady in Satin」の他、ビリー・ホリデイのアルバムは大変多くて1000枚以上もありますが、ページトップのCD画像はビリー・ホリデイの正面顔がカバーに使用されたアルバム"The Billie Holiday Collection, Vol. 3"です。
※ビリー・ホリデイのアルバムでは「The Quintessential Billie Holiday, Vol.8」、「Billie Holiday - Billie's Blues」、「Forever Gold 」などではカバー画像に珍しいカメラ目線に近い正面の写真が使用されています。
「The Billie Holiday Collection, Vol. 3」には"Strange Fruit(奇妙な果実)"は収録されていませんが、私の好きなHe's Funny That Way、My Man、When a Woman Loves a Man、You Go to My Head、Very Thought of You、I Can't Get Started、Night and Dayなどが試聴出来ます。
この Sony Jazzレーベルのアルバム・シリーズは初期のI Wished on the Moon、What a Little Moonlight Can Do、Miss Brown to You、These Foolish Things、I Cried for You、Summertimeなどのスウイング時代の垂涎の曲を収録したお勧めの「The Billie Holiday Collection, Vol. 1 」と、 I Can't Give You Anything But Love、I Must Have That Man!、Mean to Me、Easy Living、そしてビリー・ホリデイが初めてナイトクラブで歌ったというTrav'lin' All Alone を収録した「The Billie Holiday Collection, Vol. 2」が見つかります。
アルバム「The Billie Holiday Collection」に収録されている曲目の歌詞はBillie Holiday Lyrics on Yahoo! Music
Billie Holiday - My Man - YouTube
Billie Holiday - You Go To My Head - YouTube
Billie Holiday - I Cried for You with Teddy Wilson (1936) - YouTube

Lady Day (Box set)
Strange Fruit(奇妙な果実)は入っていませんが、2枚組CDセットで、ディスク:1 にはWhat a Little Moonlight Can Do、These Foolish Things、 I Cried for You、Summertime、Billie's Blues、Easy to Love、 I Must Have That Man!、Easy Living、When a Woman Loves a Man、You Go to My Head、My Manなど、ディスク:2 にはVery Thought of You、I Can't Get Started、Long Gone Blues、Sugar、Man I Love、Body and Soul、Night and Day、Let's Do It (Let's Fall in Love)、God Bless the Child、Solitude、I Cover the Waterfront、Gloomy Sunday(暗い日曜日)、All of Meなどが収録されています。
"All Of Me"は1931年にGerald MarksとSeymour Simonsが作った曲でビリー・ホリデイが歌って有名になった人気の曲で、Ella Fitzgeraldも歌っていますが、男性歌手でもDean Martin、Frank Sinatra、Willie Nelsonが歌った他、Django Reinhardtのギター演奏も有名です。
Lady Day - Billie HolidayLady Day: The Best of Billie Holiday

Lady Day (CD)
Strange Fruit(奇妙な果実)をはじめ、ビリー・ホリデイが歌うスタンダード曲を集めた3枚組CDです。
Lady Day - Billie HolidayLady Day
1944年にデッカに移籍したビリー・ホリデイが最初に吹き込んだ"Lover Man"、デッカでのヒット曲の"Don't Explain"、 "Willow Weep for Me"、"Stormy Weather"、"God Bless the Child"、"Yesterdays"、"Fine and Mellow"、"Sugar"、"St. Louis Blues"、"Am I Blue?"、"Body and Sou"l、"Solitude"、"Gloomy Sunday"などタイトルを並べただけでも感無量の全42曲を収録しています。
♪ 全曲試聴はLady Day Lady Day [Box Set] - Amazon.com
※デッカでのヒット曲の"Good Morning Heartache"はアルバムの「Billie Holiday's Greatest Hits (Decca)」に収録されています。
1930年から1940年代のコロンビアの録音から13曲を収録したお手頃なベスト盤アルバムには1998年にリリースされた「Greatest Hits」(ASIN: B00002554Q)があります。

Billie Holiday - Body and Soul (Greatest Hits) - Rádio UOL
(Album includes Miss Brown to You、What a Little Moonlight Can Do、I Cried for You、Billie's Blues、Sailboat in the Moonlight、I Can't Get Started、When a Woman Loves a Man、Some Other Spring、Solitude、God Bless the Child、Gloomy Sunday、Very Thought of You、and Body and Soul)

ビリー・ホリデイが歌う"Love me or Leave me"はアルバムの「The Lady Sings The Blues」や「The Complete Billie Holiday On Verve 1945 - 1959」 などに収録されています。 Doris Day(ドリス・デイ)のバージョンでも有名なこの"Love me or Leave me"はWalter Donaldson(ウォルター・ドナルドソン)作曲Gus Kahn(ガス・カーン)作詞で1928年に「Whoopee!」というブロードウエイの舞台でRuth Etting(ルース・エッティング)によって歌われました。

Billie Holiday Autobiography: Lady Sings the Blues (Book)
Lady Sings the Blues BookLady Sings the Blues (Harlem Moon Classics)
※ビリー・ホリデイの自伝は記述に誤りが多かったのでそれらを手直しした"Lady Sings the Blues/With a Revised Discography"も出版されています。(どちらも英語)
※油井 正一と大橋 巨泉著の日本語版で「奇妙な果実―ビリー・ホリデイ自伝」も見つかります。

Movie: Billie Holiday in "New Orleans" (1947)
40年代に入って恋の遍歴と酒と麻薬漬けでハチャメチャナ生活を送っていたビリー・ホリデイでしたが、1947年にミュージカルドラマで、Storyvilleを描いたArthur Lubin(アーサー・ルービン)監督の白黒映画「New Orleans(ニューオリンズ)」でLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)と共演しました。 映画にはWoody Herman(ウッディ・ハーマン)も出演し、Sammy Davis Jr.(サミー・デイヴィス・ジュニア)もチラリと登場します。 ハーレムのCotton Club(コットンクラブ)が白人専用のナイトクラブだったように、Storyville(The District)とは1897年から1917年まで黒人が働き白人だけが楽しむことができたニューオリンズの遊興施設(赤線地帯)です。 ちなみにアーサー・ルービンは1943年にNelson Eddy(ネルソン・エディ)が主演した「Phantom of the Opera(オペラの怪人)」の監督です。 映画「New Orleans(ニューオリンズ)」には女優は1951年にA Place In The Sun(陽のあたる場所)に出演したShelley Winters(シェリー・ウィンタース)が出演しています。
映画のテーマ曲となっている"Do You Know What It Means to Miss New Orleans"をビリー・ホリデイも歌った他、数曲をルイ・アームストロングとデュエットしています。 映画「ニューオリンズ」はDVD、VHSだと英語版の「New Orleans」と字幕版の「ニューオリンズ」が見つかります。
CD画像はありませんがオリジナル録音が1946年の映画「ニューオリンズ」のサウンドトラックの「New Orleans: The Soundtrackでは、West End Blues、Tiger Rag、Basin Street Blues、Beale Street Bluesなど良く知られた初期ブルースの全23曲が試聴出来ます。
Billie Holiday with Louis Armstrong (Satchmo) - The Blues Are Brewin' - YouTube

Billie Holiday on CBS TV show (1957)
CBSTV番組で歌うビリー・ホリデイの映像には亡くなる2年前のテナーサックス奏者のLester Young(レスター・ヤング)をはじめ、テナーのBen Webster(ベン・ウェブスター)、同じくテナーのColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)、そしてバリトンサックスのGerry Mulligan(ジェリー・マリガン)、トランペッットのRoy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)、ベースのMilt Hinton(ミルト・ヒントン)、ピアニストのMal Waldron(マル・ウォルドロン)などの豪華メンバーが演奏しています。
A Musical Romance
上記のアルバム同様にBenny Goodmanをはじめ、Lester Young、Teddy Wilson、Johnny Hodges、Roy Eldridgeなどがバックをつとめた1937年と1958年の録音16曲を集めたアルバムで、Man I LoveやI Must Have That Manに加えてBack in Your Own Back Yardも収録されています。

The Ladies Sing The Blues (1989) (DVD)
Bessie Smithをはじめ、上記のビリー・ホリデイの1957年の"Fine and Mellow"も収録されている白黒DVDは1930年代から1950年代までの偉大なる女性ジャズ・ヴォーカリスト達の記録映像集で、垂涎のアーティスト本人の演奏映像が観られます。
収録曲は"St. Louis Blues"がBessie Smith、"Darkies Never Dream"がEthel Waters、"Quicksand"もEthel Waters with Count Basie & His Orchestra、"Fine and Mellow"がBillie Holiday with Coleman Hawkins, Lester Young, Ben Webster, Roy Eldridge, and Gerry Mulligan、"When You Lose Your Money -- Blues"がIda Cox with Jesse Crump、"That Lonesome Road"がSister Rosetta Tharp、"Nobody's Sweetheart Now"がConnee Boswell、"Lean baby"がDinah Washington、""Only A Moment AgoもDinah Washington、"Have A Good Time"がRuth Brown、"The Man I Love"がLena Horne、"Unlucky Woman"もLena Horne with Teddy Wilson & His Orchestra、"You're Mine You"がSarah Vaughan、"I Cried For You"がHelen Humes with Count Basie & His Orchestra、"Why Don't You Do Right?"がPeggy Lee with Benny Goodman & His Orchestra、"I Cover The Waterfront"もPeggy Lee with Dave Barbour
ビリー・ホリデイのDVDには「ビリー・ホリデイの真実」というのもあります。

Movie: Diana Ross plays Billie Holiday in "Lady Sings The Blues" (1972)
ビリー・ホリデイの歌は良く知っていた私がビリーの生き様を知ったのは1972年の映画「Lady Sings The Blues(ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実)」でした。 ビリー・ホリデイの自伝をもとに伝記映画としてカナダ出身のSidney J. Furie(シドニー・J・フューリー)監督が映画化し、音楽にはフランスの音楽家のMichel Legrand(ミシェル・ルグラン)も関与しています。 初の黒人レーベルであるMotown Records(モータウン)が映画製作にも分野を広げ在籍していたThe Supremes(スプリームス又はシュープリームス)のDiana Ross(ダイアナ・ロス)を出演させた映画です。
主役のビリー・ホリデイを演じたのは当時28歳のダイアナ・ロスで、ビリー・ホリディの持ち歌を劇中でダイアナ本人が歌いました。 主演のダイアナ・ロスは「ビリー・ホリディ物語」でアカデミーの主演女優賞にノミネートされた他、ゴールデン・グローブの有望若手女優賞を受賞しています。 私が映画を観ていて身につまされたのは場末の酒場で歌うビリー・ホリディが酔客からチップを股で挟んで受け取るように要求されたシーンとかホテルで同行の白人のバンドメンバーと別々になる人種差別の場面などです。 これじゃ麻薬や酒でも飲みたくなるかもと同情してしまいました。
Lady Sings The Blues (1972 Film) [Soundtrack]

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