Ryan Phillippe
カールした金髪がまるでイタリアルネッサンスの絵画や彫刻を思わせるような美形のライアン・フィリップ(ライアン・フィリピ)を始めて見たのはRoger Kumble(ロジャー・カンブル)が1999年に監督したCruel Intentions(クルーエル・インテンションズ)でした。 この時ライアン・フィリップは25歳くらいで、第一印象はなんて可愛い青年でしょうと思いましたが、映画ではなんていやらしいんでしょうと思うくらいにセクシーな役でした。
テレビのお昼のメロドラマ番組でゲイの青年を演じて話題となったライアン・フィリップですから当初はセクシーが売りのようでしたが、Taekwondo(テコンドー)の有段者だとかでかなりマッチョですからアクションもいけます。 端役でしたが1995年にDenzel Washington(デンゼル・ワシントン)が主演した戦争ドラマの「Crimson Tide(クリムゾン・タイド)」で映画デビューしました。
1997年にはホラー映画の「I Know What You Did Last Summer(ラストサマー)」で若手女優のJennifer Love Hewitt(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)やSarah Michelle Gellar(サラ・ミシェル・ゲラー)と共演した他、華やかなStudio 54(ディスコ界)に憧れる19歳の青年を演じた1998年の「54(フィフティ・フォー)ではSalma Hayek(サルマ・ハエック)と共演するなど青春映画で活躍することとなります。 「ラストサマー」の次にサラ・ミシェル・ゲラーが主演した映画「クルーエル・インテンションズ」に出演したライアン・フィリップの人気はセクシーな若手俳優として不動のものとなった感があります。 その後もアカデミー賞受賞作品のCrash(クラッシュ)で若い警官を演じるなど、毎年のように話題作に出演してきました。
※ライアン・フィリップは「クルーエル・インテンションズ」で共演したReese Witherspoon(リース・ウィザースプーン)と2007年頃まで結婚していたそうです。 リース・ウィザースプーンと別れたライアン・フィリップは青春映画からは脱皮し、演技に磨きをかけてシリアスなドラマに取り組んでいます。 ちなみにライアン・フィリップと日本語で表記されますが発音ではフィリピとなるそうです。
Sexy Ryan Phillippe Photos - Youtube
Ryan Phillippe in "Due South: The Gift of the Wheelman"
1994年の12月に放映されたカナダのTVシリーズ「Due South(Direction: Sud 騎馬警官)」のシリーズ1の第12話"The Gift of the Wheelman(天国から来たおやじ)が日本で2001年にNHK衛星第2で放映されたそうです。 ライアン・フィリップがゲスト出演していますが、ライアンが演じたDel Porter(デル・ポーター)は警官ではなくシーンズにムートンジャケットの青年です。 「騎馬警官」はCrash(クラッシュ)を監督したカナダ人のTV製作者であるPaul Haggis(ポール・ハギス)の番組だそうです。 ライアン・フィリップが出演した"天国から来たおやじ"は「騎馬警官」のシリーズのなかでも最も感動的なエピソードだそうですからぜひ観たいと思っています。(Due South: Season 1 (4pc) (Dig) (1994)にThe Gift of the Wheelmanを含む24エピソードが収録されているらしいです。) 同年2001年には「Anti-Trust(サベイランス 監視)」でアイドル的存在だったRachael Leigh Cook(レイチェル・リー・クック)と共演しています。
Ryan Phillippe in Due South - YouTube
※ちなみに赤い制服の"騎馬警察"とはRoyal Canadian Mounted Police(王室カナダ騎馬警察)、つまりカナダの国家警察のことだそうです。
☆ライアン・フィリップが出演した映画「クラッシュ」についてはブログ内のCrash(クラッシュ)
☆映画「クルーエル・インテンションズ」についてはブログ内のCruel Intentions
Ryan Phillippe in Breach
2006年にはClint Eastwood(クリント・イーストウッド)が監督して息子のScott Eastwood(シコット・イーストウッド)も出演した戦争映画の「Flags of our Fathers(父親たちの星条旗)」で第二次世界大戦の英雄とされた6人のうちの一人で実在の海軍衛生兵のJohn "Doc" Bradley(ドク)をライアン・フィリップが演じて最高の演技を見せたと好評でした。 その英雄の父の硫黄島での真実を息子が探り出します。(同年にもクリント・イーストウッドが監督した「Letters from Iwo Jima(硫黄島からの手紙)」があったが。) ちなみにドクの息子のJames Bradley役で出演したThomas McCarthy(トム・マッカーシー)は2007年にRichard Jenkins(リチャード・ジェンキンス)が主演する映画「The Visitor(扉をたたく人)」を監督しています。
Breach (2007)
アメリカを売った男 [DVD]
「父親たちの星条旗」の翌年の2007年にはライアン・フィリップが実在のRobert Hanssen(FBI捜査官ロバート・ハンセン)のスパイ疑惑を映画化したBilly Ray(ビリー・レイ)監督のBreach(アメリカを売った男)に出演し日本では2008年の3月に公開されています。 「アメリカを売った男」でライアン・フィリップは上司の捜査に疑問を持ちながら任務を果たす「クラッシュ」の警官のように、ボスと対決する任務を受けた若いFBI 捜査官のエリック・オニールを演じます。
上記の国内版の「アメリカを売った男」のDVDは日本語字幕と吹き替え版になっていますがDVDカバー画像に書かれているのが"Agent Double"なので「Breach(アメリカを売った男)」と別な映画かと思ってしまいましたよ! アメリカのAmazon.comでは英語版の「Breach (Widescreen Edition) (2007)」や「Breach (Combo HD DVD and Standard DVD) [HD DVD] (2007)」として発売されています。
☆「アメリカを売った男」のオフィシャルサイトはBreach Official site - Universal Pictures [us]
Breach Trailer- YouTube
Breach Soundtrack
「アメリカを売った男」のサウンドトラックにはMychael Dannaマイケル・ダンナが作曲した美しいなかにも荒涼とした雰囲気をかもし出した曲が使用されています。 シンフォニーとシンセが融合した音楽が評判のカナダの作曲家であるマイケル・ダンナは1987年にAtom Egoyan(アトム・エゴヤン)監督の映画「Family Viewing(ファミリー・ビューイング)」で映画音楽デビューして、エゴヤン監督の2002年の「Ararat(アララトの聖母)」や「Where the Truth Lies(秘密のかけら)」の他にも、2005年にはCapote(カポーティ)でサントラを担当しています。
映画で使用されたというThe Andrews Sisters(アンドリュース・シスターズ)が歌う"Near You"は1947年のFrancis Craig(フランシス・クレイグ)作曲Kermit Goell(カーミット・ゴエル)作詞でフランシス・クレイグ自身が録音しましたがアンドリュース・シスターズが歌ってチャートインした曲だそうです。 "Near You"はサントラに収録されていません。
"There's just one place for me, near you..."と歌われるアンドリュース・シスターズの"Near You"が試聴できるアルバムは「20th Century Masters: The Best of the Andrews Sisters (Millennium Collection)」です。
Ryan Phillippe in Stop-Loss
毎年のように話題作品に出演しているライアン・フィリップがBrandon King(ブランドン・キング)役で主演する反イラク戦争映画は日本未公開ですが、Kimberly Peirce(キンペリー・ピアス)が監督した2007年の「Stop-Loss(ストップ・ロス/戦火の逃亡者)」です。 この映画にはRicky Martin(リッキー・マーティン)の"She Bangs" PVにも出演したモデル出身のマッチョな若手俳優のChanning Tatum(チャニング・テイタム)の他に、ライアン・フィリップがリース・ウィザースプーンと離婚した原因とも噂されているオーストラリア女優のAbbie Cornish(アビー・コーニッシュ)が共演しているのは映画の話題作りかも。 このカップルは2010年2月には破局、その後2009年の「Chloe(クロエ)」や2011年の「Red Riding Hood(赤ずきん)」に主演するAmanda Seyfried(アマンダ・セイフライド又はアマンダ・サイフリッド)と交際するも破局したとか。
「Stop-Loss」はライアン・フィリップが出演した「クルーエル・インテンションズ」と同年の1999年に性同一性障害をテーマにした「Boys Don't Cry(ボーイズ・ドント・クライ)」を監督した女流映画監督のKimberly Peirce(キンバリー・ピアース)が監督している戦争をテーマにした映画で、納得のいかないStop-Lossという制度を取り上げてイラク戦争の暗面にスポットライトを当てた作品です。 ライアン・フィリップはイラクに赴任したアメリカ軍の2等軍曹を演じています。 悲惨なイラク戦争を体験したので兵役が終わったら退役するつもりだったこの軍曹にアメリカ大統領からのStop-Loss(ストップ・ロス)が下されます。 アメリカの軍規でのこのストップ・ロス拒否に対する禁固刑を免れるためには海外逃亡しかありません。
アメリカではプロパガンダ映画といわれて不入りだそうですが2008年3月に公開され、日本では劇場未公開に終わります。(うむ、ライアン・フィリップの美貌は無視でかなり地味な映画でした。)
ストップ・ロスとはStop-loss policyというアメリカの軍隊制度で、兵隊の不足を補うために選択の余地無く命じられる兵役勤務の延長のことで、やっと地獄から生還したと喜んだ矢先に再び戦地に戻らねばならないという不条理な制度のようです。 ベトナム戦争後に作られ、ペルシャ湾戦争辺りから執行されたそうですが、2007年から、2008年の3月にも反対グループによる"Stop the Stop-Loss"キャンペーンが行われているそうです。 とはいえ1950年に38度線をめぐって勃発した朝鮮戦争時代にも兵役に任務が延期されたことがあったとか。
「Stop-Loss」のオフィシャルサイトはSTOP-LOSS Movie
「Stop-Loss」の予告編のビデオクリップを連続して観られるStop-Loss - New York Times Movies
Stop - Loss (2008) Trailer - YouTube
☆ライアン・フィリップが演じたブランドン・キングのスチール写真が見られるPhotos of Brandon King Photos - IMDb
Stop-Loss DVD
2008年10月発売のDVD
ストップ・ロス/戦火の逃亡者 スペシャル・コレクターズ・エディション
Stop-Loss Soundtrack
ページトップの画像はライアン・フィリップが主演する映画「Stop-Loss」のサウンドトラックです。
試聴はStop-Loss Soundtrack - Amazon.com
サウンドトラックではThe Marshall Tucker Band(マーシャル・タッカー・バンド)の"Can't You See"以外の全曲の音楽を担当しているのはJohn Powell(ジョン・パウエル)で、冒頭シーンで米軍の国葬のような荘厳なシンフォニーが聴けますが、主人公の故郷帰還のシーンなどではLeaving TownやSquad Bookなどのブルースギターの曲やシンセも使用されています。 ジョン・パウエルはロスアンジェルスを本拠に映画音楽に取り組んでいるイギリス出身の若き音楽家です。 知られるようになったのは1997年の「Face/Off(フェイス/オフ)」あたりからでしょうか。 その後も2002年のThe Bourne Identity(ボーン・アイデンティティー)やその続編で2004年のThe Bourne Supremacy(ボーン・スプレマシー)やAlfie(アルフィー)、2005年にはBe Cool(ビー・クール)などのサスペンス映画の音楽を担当していますが、Antz(アンツ)、Shrek(シュレク)、RoBoTs(ロボッツ)、Happy Feet(ハッピー フィート)といったアニメの音楽も手掛けています。
※「Stop-Loss」のサウンドトラックの演奏はジョン・パウエルが指揮に加えギターとピアノを演奏している他、ギターがGeorge Doering(ジョージ・ドーリング)とMichael Ripoli、ピアノがDoug Petty(ダグ・ペティ)、ドラムがJimi Englund、トランペットはアメリカン・アイドルの優勝者ではく「Wall-e(ウォーリー)」のサントラにも参加したJon Peter Lewis(ジョン・ピーター・ルイス)だそうです。
1970年代には何曲ものヒットを出したThe Marshall Tucker Band(マーシャル・タッカー・バンド)は1971年に結成されたカントリー調のサザン・ロックバンドでヴォーカルはDoug Gray(ダグ・グレイ)で現在も活躍中です。
※「Stop-Loss」のDVDはアメリカでは2008年の6月に発売です。
Another "Ryan Phillippe" DVD
アメリカのAmazon.comではライアン・フィリップが出演した映画のなかで1997年の"I Know What You Did Last Summer"、1998年の"Little Boy Blue"、2000年の"The Way of the Gun"、2001年の"Antitrust"などのDVDが見つかります。
Ryan Phillippe - The Way of the Gun (Trailer) - YouTube
The Bang Bang Club (2010)
2008年の「27 Dresses(幸せになるための27のドレス)」で破廉恥な妹を演じたMalin Åkerman(マリン・アッカーマン)と無精ひげのライアン・フィリップ他全部で4人の戦場カメラマンが1990年代の南アのアパルトヘイト終結を捕らえた映画は面白いかも。
The Bang Bang Club - YouTube




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