November 2008 Archives


Mylène Demongeot Photo Gallery
Mylene Demongeot_top
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La comparaison: Mylene Demongeot et Brigitte Bardot
1938年生まれのミレーヌ・ドモンジョは同世代の女優であるBrigitte Bardot(ブリジット・バルドー)と比較されて、「ベベのそっくりさん」と呼ばれたそうです。 しかし、同世代の女優同士なのに共演映画は1本もありません。 Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)に憧れていたベベよりも外見的にはミレーヌ・ドモンジョの方がフランス版モンローといってよいでしょう。 モンローのように金髪に染めたこともあるベベでしたが、北欧系のミレーヌ・ドモンジョのブロンドは天然です。 ベベはフレンチのポップス界でも人気でしたが、ミレーヌ・ドモンジョは歌うことはありませんでした。 1970年代に女優を引退してしまったベベとは違って、ミレーヌ・ドモンジョは「Fantômas(ファントマ)」のLouis de Funes(ルイ・ド・フュネス)とブリジット・バルドーの1955年の「Frou-Frou(フルフル)」でルイ・ド・フュネスが演じるデュヴァル大佐の愛人役で出演した翌年からは数々の名作に出演し、1960年代の大ヒットシリーズの「ファントマ」を経て2004年の「36 Quai des Orfèvres(あるいは裏切りという名の犬)」にも出演しているという息の長いフランス女優です。

It's a Wonderful World
映画音楽が話題になった映画といえばJuliette Gréco(ジュリエット・グレコ)が出演した1958年の「Bonjour tristesse(悲しみよこんにちは)」くらいで音楽には全くといっていいほど無関係なミレーヌ・ドモンジョでしたが、Georgie(ジョージー)役で出演した1956年のアメリカのミュージカル映画「It's a Wonderful World」では、本人役で出演したTed Heath(テッド・ヒース)が作曲した"When You Came Along"という曲を歌ったのだそうです。 テッド・ヒース楽団はイギリスで1940年代から1960年代まで人気だったビッグバンドでした。 アメリカ映画ですがイギリスのVal Guest(ヴァル・ゲスト)が監督及び脚本も手掛けています。

サイトのPhoto Gallaryではレーヌ・ドモンジョの子供時代から現在の70歳に近い頃の写真も見られるオフィシャルサイトは必見です。
Mylene Demongeot Site Officièl
(左のメニューからPHOTOSをクリック、FILMOでは映画ポスター、音楽は音符マークをクリックして消せます。)

☆Audio-Visual Trivia 内の「ミレーヌ・ドモンジョ Mylene Demongeot

※私の「ミレーヌ・ドモンジョの写真集」は主に1950年代後期の映画雑誌からの切り抜きをスキャンしたものであり、著作権は各被写体及び撮影者に帰属します。


Paris Blues Soundtrack by Duke Ellington
"10 inch LP"
(1961) UA JET 4025 (UAT -4009)
Paris Blues Soundtraci LP 1961 by Duke Ellington featuring Louis Armstrong
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The Americans in Paris
1951年にパリの街をオールセットで撮影したミュージカル映画の「An American In Paris(巴里のアメリカ人)」とは違って1961年の「パリの旅愁」は実際にパリで撮影されたそうです。 「巴里のアメリカ人」では画の勉強にアメリカからやって来た男が可愛いパリジェンヌと恋に落ちるストーリーでしたが、「パリの旅愁」ではパリに音楽にやってきたアメリカ人ジャズマンと観光にやって来たアメリカ女性との恋物語です。 アメリカ人同士の恋という点では1954年の「The Last Time I Saw Paris(雨の朝巴里に死す)」と似ています。 ともかく1950年代から1960年代には"パリでのアメリカ人"とか"ジャズ・ミュージシャン"がテーマとなった映画が人気でした。

Paris Blues (1961)
「パリの旅愁」は当時新人のMartin Ritt(マーティン・リット)が監督したパリ観光を兼ねたモノクロのロマンス映画で、当時のジャズが聴けます。 「パリの旅愁」はアメリカからパリにやって来たアメリカのジャズメンたちを描いたストーリーの原作は1963年に"Rescue in Denmark"を書いたHarold Flender(ハロルド・フレンダー)の1957年の同名小説だそうです。 フランスの歴史ある美しい都、差別のない自由の町、芸術に大いなる理解を示すパリの人々、パリに住むようになったミュージシャンはPaul Newman(ポール・ニューマン)が演じるラム・ボーエンとSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)が演じるエディ・クックの白黒コンビです。 エディの方は本国アメリカでの人種差別から逃れてパリに来たとされていますが、差別あるいは麻薬はテーマとされておらず、ジャズとロマンスを取り上げています。 デューク・エリントン楽団と共に映画にトランペッターのWild Man Moore(ワイルド・マン・ムーア)役で出演したLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)は既に1954年のThe Glenn Miller Story(グレン・ミラー物語)や1956年のJazz on a Summer's Day(真夏の夜のジャズ)やHigh Society(上流社会)などで日本でも知られていました。 そのルイ・アームストロングは「パリの旅愁」では"Wild Man Blues"を演奏しながらラムとエディが演奏しているクラブに登場します。 Michel Duvigne(マイケル)役を演じたのはシャンソン歌手でもあるSerge Reggiani(セルジュ・レジアニ)だそうですが、このマイケルは映画の中ではラムが気にかけている麻薬禍のジプシーギタリストです。 麻薬中毒のギタリストといえば1950年代年に亡くなった美貌のジプシーギタリストのDjango Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)のようですが、演じているのがフランス俳優のRoger Blin(ロジャー・ブラン)という情報もあるので、どちらだか確定できませんが両者とも戦時中はレジスタンスに関わっていたとか。 一方、ドラマーを演じているのは当時Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)の対抗馬として売り出されたAgnès Laurent(アグネス・ローラン)の1957年の「Mademoiselle Strip Tease(パリのお嬢さん)」にも出演したMr. Moustache(ムスタシュ)なんだそうですがこちらも情報なし。

Music or Woman: that is the question.
Paris Blues 1961 DVDそれぞれの事情でアメリカからジャズの勉強にパリにやって来たジャズ・トロンボーン奏者のラムとテナーサックス奏者のエディの二人は夜通し賑わっているセーヌ河沿いのジャズ・クラブで演奏して自由奔放な夜を満喫していました。 ラムの方は"Paris Blues(パリ・ブルース)"という協奏曲の作曲に取り組んできましたが、やっと完成した譜面をルイ・アームストロングが演じる知り合いのワイルド・マン・ムーアからレコード会社のRene Bernard(ベルナール)に見て貰うように頼んだのでした。
そんな折、休暇でパリ観光にやって来た若い女性、Joanne Woodward(ジョアン・ウッドワード)が演じるLillian Corning(リリアン・マーニング)と黒人娘のConnie Lampson(コニー・ランプソン)と知り合うことになり、ラムとリリアン、エディとマニーという白と黒のカップルが出来上がったのでした。 秋のパリで楽しい12日間を過ごしたリリアンでしたが、未来のないラムとの恋愛に終止符を打つことを選び帰国することにしたのです。(予定は2週間でしたが失意のため切り上げ) ラムはベルナールに渡した譜面がボツになったことで絶望し、麻薬を憎むあまりに麻薬中毒のギタリストアに暴行を加えるなど荒れていましたが、トランペッターのワイルドン・ムーアの誘いに応じて故国アメリカへ帰ろうかとも思案していた時でした。 そうすればリリアンとも結婚できるからもと。 しかし結局はパリに残るという選択をしたラムとエディはそれぞれの恋人をパリの駅に見送ったのだった。 ただし二人の心の内は別の思い、ラムは音楽を、エディは結婚を選んで。
Paris Blues Trailer (1961) - YouTube
Paul Newman and Sidney Poitier in Paris Blues (1961) - YouTube
Sidney Poitier and Connie Lampson in Paris Blues - YouTube

Paris Blues VHS上のDVD画像はAmazon.comにあるスペインから輸入の英語版(スペイン語字幕)のParis BluesですがRegion 2のフォーマットだそうです。 日本では「Paris Blues」や「パリの旅愁」のVHSビデオがありますが現在は入手困難で、中古ビデオなら4000円代から7000円代で見つかります。


Martin Ritt
「パリの旅愁」を監督したマーティン・リットは1957年にSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)が出演したフィルムノワールの「Edge of the City(暴力波止場)」で監督デビューして以来、数々の名作映画を監督してきました。 ウィリアム・フォークナー(William Faulkner)の1940年の小説「The Hamlet(村)」を映画化した1958年の南部もの映画のThe Long, Hot Summer(長く熱い夜)ではSammy Cahn(サミー・カーン)と映画音楽を担当したAlex North(アレックス・ノース)が作ったテーマ曲がカントリー歌手のJimmie Rodgers(ジミー・ロジャース)の歌でヒットしました。
Sophia Loren(ソフィア・ローレン)とAnthony Quinn(アンソニー・クイン)が出演したThe Black Orchid(黒い蘭)、1959年にはユル・ブリンナーが主演したThe Sound and the Fury(悶え)、1960年にJeanne Moreau(ジャンヌ・モロー)やSilvana Mangano(シルヴァーナ・マンガーノ)が出演したFive Branded Women(五人の札つき娘)、1965年の「The Spy Who Came in from the Cold(寒い国から帰ったスパイ)」などどれもこれも素晴らしい作品揃いですが、私が最後に見たのは1969年の「Stanley & Iris(アイリスへの手紙)」でした。

Paris Blues Soundtrack (1961)
ページトップの画像は私が持っているサウンドトラックの10吋盤LPで当時1000円で購入したUnited Artistsの10 inch LP(25センチ)盤のユナイテッド映画「パリの旅愁」の"JET 4025"(日本ビクター株式会社発売)です。 12曲を収録したCDはカバー画像の上部にMGMのライオンマークが付いています。(クリックで画像拡大可)
ロマンス映画というよりはジャズ映画としての方が評判だった「パリの旅愁」ですが、サウンドトラックについてはあまり情報が見つかりません。 ジャズの巨匠と呼ばれるDuke Ellington(デューク・エリントン)が映画音楽を担当し、こちらもジャズの巨匠と呼ばれたルイ・アームストロングをフィーチャーしてデューク・エリントン楽団が演奏したサウンドトラックです。 このサントラにはエリントンの片腕であるピアニストのBilly Strayhorn(ビリー・ストレイホーン)が映画「Paris Blues」のために書き下ろした1960年の"Paris Bluesのテーマ"や、1931年にエリントン楽団のバーニー・ビガードとエリントンとの共作といわれる"Mood Indigo"、デューク・エリントンが作曲した大作の"Battle Royal"などが収録されています。(私の手持ちのレコードの当時の解説では、『デューク・エリントンはサッチモほど日本では知られていませんがアメリカでは偉大なるジャズ界の大御所云々』と記述されています。)
全8曲の収録曲目
A面
1. Take the A Train A列車で行こう (1941年にエリントン楽団のバンド・テーマ曲)
2. Battle Royal バトル・ロイヤル (サッチモのトランペットソロをフィーチャーした4分半にも及ぶエリントンの大作)
3. Birdie Jungle バーディー・ジャングル (ムードたっぷりのテナーサックスとパーカッションがエキゾチックなアフロ・キューバン風の曲)
4. Mood Indigo ムード・インディゴ (サックスやクラリネットなどの木管楽器の調べもさることながらギターとベースのイントロからトロンボーンのソロに加えテナーとピアノ演奏が素晴らしい名曲)
B面
1. Nite 夜 (サックスなどの木管楽器が効果的に夜の情景を描写した曲)
2. Wild Man Moore ワイルド・マン・ムーア (サッチモのトランペットをフィーチャーしたアップテンポな曲)
3. Guiter Amour ギター・アムール (エリントンが作曲したスローなギターソロのイントロから情熱的なスパニッシュ・ギターの調べへと変化する曲)
4. Paris Blues パリ・ブルース (ビリー・ストレイホーンが作曲した大都会の人間の孤独を表現したブルース曲)
Louis Amstrong - Paris Blues - YouTube

Paris Blues: Original MGM Motion Picture Soundtrack [Enhanced CD]
Paris Blues Soundtrack CD1998年にボーナストラックとしてWhat's Paris Blues?、Autumnal Suite、A Return Reservation、Paris Stairsを追加して12曲収録してCD化された輸入盤の「Paris Blues: Original MGM Motion Picture Soundtrack」が新品でも4000円代から7000円大で入手できますが、LP盤だとアメリカのAmazon.comで$15から $45くらいで見つかります。
演奏者のルイ・アームストロング名義になっているCDもある「Paris Blues Original Soundtrack」ですが、ボーナストラックがさらにYou know something? とI wasn't shoppingを追加して全14曲収録となっていますが、Autumnal SuiteとParis Stairs以外の4曲は映画のシーンのセリフです。
♪ 試聴はParis Blues - Amazon.com
♪「Paris Blues」のサウンドトラックから"Paris Blues"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはhtPlaylist for The Brother Lucy Show with Kurt Gottschalk - August 7, 2008
(Listen to this show: RealAudioをクリックしてクリップポジションを31:30に移動)
♪「Paris Blues」のサウンドトラックから"Guitar Amour"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはhtPlaylist for Moonshine Heather with Eva - February 1, 2004
(Listen to this show: RealAudioをクリックしてクリップポジションを1:17:30に移動)

Duke Ellington - Paris Blues (Soundtrack from the Motion Picture) [feat. Louis Armstrong]
上記のサントラと同じ曲目を収録したCDでカバー画像にポール・ニューンとシドニー・ポワチエの写真を使用したアルバムも2008年1月にMGM musicからリリースされiTunesで販売されています。(http://itunes.apple.com/jp/album/paris-blues-soundtrack-from/id285168763?i=285169026)

Mood Indigo
ムード・インディゴはデューク・エリントンが1931年に"Dreamy blues"として当時の団員でクラリネット奏者のBarney Bigard(バーニー・ビガード)とで共同で作曲したと伝われる曲です。 "Minnie The Moocher"や"Caravan"の作詞者として知られるIrving Mills(アーヴィング・ミルズ)が後に詞を付けた美しい曲"Mood Indigo"はCab Calloway(キャブ・キャロウェイ)やCharles Mingus(チャールス・ミンガス)、ギタリストのKenny Burrell(ケニー・バレル)が「Ellington Is Forever, Vol. 1」で演奏していますが、元エリントン楽団メンバーのトランペッターであったTaft Jordan(タフト・ジョーダン)率いるTaft Jordan Quintet(クィンテット)がエリントンナンバーを収録したアルバム「Mood Indigo」をリリースしています。 ボーカルでは映画のなかでも歌ったLouis Armstrong(サッチモことルイ・アームストロング)はもちろんのこと、"The Lonesome Road"などのヒットで有名な初代クルーナーのGene Austin(ジーン・オースティン)や、女性ボーカリストではElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)、Dinah Washington(ダイナ・ワシントン)やNina Simone(ニーナ・シモン)の他にRosemary Clooney(ローズマリー・クルーニー)やDoris Day(ドリス・デイ)なども吹き込んでいます。 Nat King Cole(ナット・キング・コール)はアルバム「Big Band Cole」に収録しています。 なんとイタリアのカンツォーネ歌手のMina(ミーナ)までも歌っているのです。
「You ain't been blue no, no, no, You ain't been blue, till you've had that mood indigo ... 」と歌われる"ムード・インディゴ"歌詞はMood Indigo Lyrics - ARTANIS
Duke Ellington - Mood Indigo (1930)- YouTube

☆アーヴィング・ミルズについてや、デューク・エリントンが初めて映画のサウンドトラックを担当した"Anatomy of a Murder"も試聴出来るAudio-Visual Trivia内の記事はデューク・エリントン Duke Ellington
デューク・エリントンとコラボレーション・アルバムを録音したローズマリー・クルーニー Rosemary Clooney

Happily-married couple: Paul Newman & Joanne Woodward in New Kind of Love (1963)
Newman & Woodward A New Kind of Love1961年には「パリの旅愁」の翌年1962年には日本未公開でしたが「Sweet Bird of Youth(乾いた太陽)」にも出演したポール・ニューマンはジョアン・ウッドワードと舞台で共演したことから1958年に結婚して以来、2008年に亡くなるまでの50年間をおしどり夫婦と呼ばれた二人でした。 ジョアン・ウッドワードをステーキに喩えたポール・ニューマンとジョアン・ウッドワードが揃って出演したマーティン・リット監督の作品としては1958年の「長く熱い夜」と「パリの旅愁」の他、1960年の「From the Terrace(孤独な関係)」、1963年の「A New Kind of Love(パリが恋するとき)」、1969年のWinning(レーサー)」などでも共演したり、ポール・ニューマンが監督した1968年のRachel, Rachel(レーチェル レーチェル)などでも一緒に仕事をしていましたが、二人が最後に共演した1990年のMr and Mrs Bridge(ミスター&ミセス・ブリッジ)も夫婦役だったというから驚きです。
Newman & Woodward in New Kind of Love - YouTube

People: Paul Newman (People Tribute the Life of a Movie Legend)
ポール・ニューマンが2008年に83歳で逝去した時点ではアメリカではこぞって追悼報道や番組などがあったそうです。 Editors of People Magazineから出たこの書籍も死後すぐに発売になったハードカバー本でポール・ニューマンのファンには垂涎の写真がたくさん載っているそうです。 ISBN-10: 160320069X(ただし英語)


Mulholland Drive [HD DVD]
Mulholland Drive HD DVD
Naomi Watts as Betty & Diane, and Laura Harring as Rita & Camilla
マルホランドドライブ (2001年)
Mulholland Drive - Angelo Badalamenti - YouTube

Surrealist: David Lynch
David Lynch(デヴィッド・リンチ)が監督した難解といわれる「マルホランドドライブ」は妖しくも気味の悪いミステリー映画です。 デヴィッド・リンチ監督といえば1986年にも恐ろしく異常で幻想的な映画「Blue Velvet(ブルーベルベット)がありましたが、遡ること1980年に「The Elephant Man(エレファント・マン)」を監督して一躍脚光を浴び、1992年に映画化されたTVシリーズの「Twin Peaks(ツイン・ピークス)」は1990年から1991年に放映されていました。 感想文の苦手な私はデヴィッド・リンチ監督の趣旨である「解説は不要、映画は感じること。」が甚く気に入っています。 Salvador Dalí(サルヴァドール・ダリ)の"The Persistence of Memory(記憶の固執)"を見た時だって、文字で表現できる物書きとは違い感じたことを言葉で表せない私には言葉出ません。 うっ! 時を超越した悪夢か妄想か、この映画に解説を求めてはいけません。 デヴィッド・リンチ監督の映画にしては分り易いという人あり、百回観ても分らない人あり。

1988年に「Dangerous Beauty(娼婦ベロニカ)」で上流社会のお嬢さまのジュリア・ デ・レッツェを演じたNaomi Watts(ナオミ・ワッツ)が、「マルホランド・ドライブ」では女優志願の純朴なベティ・エルムスと殺したいほどの愛憎を秘めたダイアン・セルウィンの二役を演じます。 ラテン系美人のLaura Harring(ローラ・ハリング)は記憶喪失の女優のリタとカミーラを演じています。 なんと音楽を担当したAngelo Badalamenti(アンジェロ・バダラメンティ)が映画の始めの方に映画界のドン的なLuigi Castigliani(ルイージ・カスティリアーニ)として出演した他、スタッフ数人もエキストラ出演しているそうです。
ローラ・ハリングの写真が見られるLaura Elena Harring Official Website

"Mulholland Dr." is twisty all the way down.
オープニング・クレジットでは登場人物のみで配役は知らされません。 映画の冒頭はアンジェロ・バダラメンティの"Jitterbug"にあわせて若者たちの踊るジルバで始まります。 そして、闇夜の中を一台の車が行く。 ロサンゼルス北部の山を横断する実在の道"Mulholland Dr.(マルホランド・ドライブ)"、人生を表すかのように曲がりくねった道路のはるか下方にロスアンジェルスの華やかな灯りが見える。 車に乗っているのはローラ・エレナ・ハリングが演じる黒髪美女で、なぜか二人の男に殺されそうな雰囲気。 突然車が止まる、「ここじゃないでしょ。」という女。 「降りろ。」と銃で脅されて車から降ろされようとしている。 そこへパーティでハイになったのかスピードを楽しむ若者たちが乗った2台の車が激突。 しかし黒髪の女だけがほぼ無傷で車から出てきてヨロヨロと下の方に見える町の灯りに向かって道路を降りていく。 さて、ここから観客を迷路に誘うストーリーが始まります。 まるで瞬きするかのようにめまぐるしく代わるシーンの連続です。

それでは、実況中継スタート!
以下のあらすじは大いにネタバレですからこれからビデオをご覧になる方は読まない方が楽しめます。
事故現場からサンセット通りまでヘトヘトになってたどり着いた黒髪美女は、とある家に入り込む。 後ほどこれが有名女優のルースの家と判明。

Winkie's
場面代わって、殺し屋の手下の眉毛の濃い"ダン"がWinkie's(ウィンキーズ)というダイナーに現れて張り込み刑事らしき男にこの場所の夢を見たと話している。 その刑事を従えてダンが外に出て行き、こわごわと階段を降りてブロックの壁を曲がろうとした途端、突然異様な風体の男が顔を出す。 私も驚いたが、ダンの驚きは半端ではないらしく卒倒してしまう。 もしかして事切れたのか。 Screamin' Jay Hawkinsl(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)のように異様な風体の男は果してただの浮浪者か? それとも魔術師か?それとも化け物か?

一瞬、デヴィッド・リンチ監督の映画「ブルーベルベット」に出てきたあの耳か?と思ったら老人のアップだった。 なにやら関係者らしきお偉方が映画の配役について伝達し合っている様子。 この映画はハリウッドの映画制作に関する裏話がテーマなのか。

Betty meets Rita
場面変わってナオミ・ワッツが演じる爽やかな印象の金髪女性が嬉しそうにロスアンジェルスに降り立ちタクシーに荷物を積み、前途を祝福する親戚縁者のような老夫婦と別れて走り去る。(誰?) 前述の黒髪美女が見たと同じ、映画の都であるHOLLYWOOD(ハリウッド)の大看板が聳える丘が見える。 金髪娘はこの高級住宅地にある一件の屋敷を訪ねるが、これが前述の黒髪美女が入り込んだ家。 アン・ミラーが演じるココが応対する。 後ほど分るが金髪娘の伯母であるルースが住むアパートの管理人であるココは映画監督のアダムの母親でもあるそうだ。 ルースはハリウッド女優で女優志願のルースにとっては強力なコネとなる人物、しかしなぜかベティの伯母のルースは全くといっていいほど姿を現さない。 ルースの姪である女優志願のベティは素敵な部屋に案内されて感激至極。 あちこち見て歩くベテイはバスルームに全裸の女がいるのを見つける。(シャワーを浴びているから当然) これがあの事故の黒髪美女。 事故のせいだろうか、記憶を失った黒髪美女は部屋にあった往年のセクシー女優のRita Hayworth(リタ・ヘイワース)が演じた「Gilda(ギルダ)」の映画ポスターに目をやり咄嗟に自分をリタと名乗る。
☆ベティが映画を通してずっと着ているのは人気ファッションブランドらしいピンクのスパングル付き五分袖カーデガン、これが素敵!

場面代わって映画制作関係らしきライアン・エンターティメントの会議室、そこには既に監督やマネージャーなど4人の男たちが議論している。 封筒から取り出したのは探していた主演女優の写真らしい(ベティの?) この会議の内容は先ほどの耳のアップがあった大物らしき老人に届く。 ジャスティン・セローが演じる新進監督のアダム・ケシャーは映画界に影響を持つイタリアンマフィアらしきCastigliane(ルイジ・カスティリアーニ)兄弟に押し付けられた主演女優がカミーラという決定には反対し激怒して出ていく。 アンジェロ・バダラメンティが演じる映画界の大物、Luigi Castigliani(ルイジ・カスティリアーニ)は小指を立ててイタリアン珈琲(エスプレッソ)を飲む。 口に含んだコーヒーをナフキンに吐き出す。(サルトルの嘔吐?) げぇーっ!

なぜか、まるで悪夢のようにことが進んでしまうアダムの凶暴ともいえる八つ当たり、映画関係者の会話、Scott Coffey(スコット・コーフィー)が演じるドジな殺し屋のウィルキンスなどのエピソードを挟んで、ベティとリタの場面に移る。 「自分が誰かわからない」と泣いているリタのバッグを手がかりを求めて開けてみばなんと!ゴムバンドで止めた古紙幣がいく束と奇妙な形をした青い鍵だけ。 (古い紙幣はよく犯罪に使用される) マルホランド・ドライブを思い出したリタの記憶を確認するため事故の有無を警察に電話してみるベティ。

先ほどの殺し屋ウィルキンスはウィンキーズの側のジェネクリンの清掃トラックにノーブラの売春婦と白髪の男と共に乗リ込む。

Diane at Winkie's reminds Rita of something about her name.
ベテイとリタは外で警察に電話した後、サンセット通りの喫茶店で新聞を見てみるが手がかりなし。 なんとそのダイナーはウィンキーズ、ウエイトレスの名札にダイアンと書かれているのを見てリタは何かを思い出す。 自分の名前は"ダイアン・セルウィン"なのかも? 電話帳で調べるとあった!たった1件。 さっそく電話してみると留守電だったがリタはその声に聞き覚えがあると言う。 もしかしてリタのルームメイトかも。

場面代わって今度は監督のアダムがプール付きの豪邸に帰宅するが、庭にはなぜか殺し屋のウィルキンスが乗っていたジェネクリンの清掃トラックが停車している。 アダムは妻の浮気現場を目撃して逆上し、宝石箱にピンクのペンキを流し込むという暴挙に出る。 タイムラグ。
バイオレンスのシーンにはブルースが使用されていて、ここで流れる曲がSonny Boy Williamson(サニー・ボーイ・ウィリアムソン)の"Bring It On Home"

なぜかマフィアに命を狙われて身を隠し自分が破産したことを知るアダムのシーンから一転、ベテイとリタがいる部屋に隣人の妙ちくりんなルイーズが現れて予言のような言葉を残していく。 「誰かがトラブルに巻き込まれている。」

場面変わって、妻の宝石箱に流し込んだピンクのペンキが付着したままの衣服でアダムが車で夜道を走って、Georgia O'Keeffe(ジョージア・オキーフ)の絵にあるみたいな角だか動物の骸骨が掛けられた牧場の入り口に到着。 そこへ連絡のあった無表情なカウボーイが登場。 映画のオーディションでは「これだ!」とカミーラに決定しろと脅したようだ。(マフィアの仲間なのか?)

Betty managed at her casting auditions.
HOLLYWOOD(ハリウッド)の丘のショットに続き、オーディションの準備に余念のないベティ。 リタを相手にナイフを突きつけて「殺すわよ」と物騒なセリフが意味ありげ。 スタジオでのリハーサルでは熱演してまるで夢のような絶賛を浴びた後、Elizabeth Lackey(エリザベス・ラッケイ)が演じるキャロルがConnie Stevens(コニー・スティーヴンス)の"Sixteen Reasons(シックスティーン・リーズン)"を歌っているスタジオに連れていかれる。 そこにはアダムがいた。 一瞬見つめあう二人。(気があるのか?) 次のオーディションはMelissa George(メリッサ・ジョージ)が演じるカミーラ・ローズ(リタ)、Linda Scott(リンダ・スコット)のヒット曲の"I've Told Every Little Star"を歌う。 言われたとおりに、「これだ!」と決定するアダム。 このシーンでは二人の髪の色が逆になり私には何が何やら全く訳がわからなくなる。
Diane versus Camilla
Diane - Sixteen Reasons - YouTube
Camilla - I've Told Every Little Star - YouTube

スタッフの誘いを断ってスタジオを後にしたベテイを待っていたのはタクシーに乗ったリタ。 二人で先ほどの電話で調べたダイアン・セルウィンの家を訪ねることになっていたのだ。 12号室に向かう。躊躇するリタを無視してベテイはドアを叩くと女が出てきてダイアンは17号室だと告げる。 なぜか部屋を取り替えたらしい。 ノックしても応答がないので窓から強引に侵入するダイアンをリタが手伝う。 とてつもなく臭い! 二人で奥の部屋に入るとベッドの上にはこの部屋の主であろう、ダイアン・セルウィンと思しき女の埃塊のような死体。

家に戻ってあまりのショックのため半狂乱になったリタは髪をバッサバッサと切り始める。 リタの心中を察したベテイが変身を手伝ってブロンドショートのリタが誕生。 このあとさらに愛が深まったベティとリタ。 これで二人とも同じブロンドになった。

Magic Theatre: the Club Silencio
ここからは「なぜか、なぜか」ばかり。 金髪になったリタの口から「Sil'encio」とスペイン語が発せられ、真夜中なのに「いますぐある所へ一緒に行って!」とベテイにせがむ。 タクシーを拾って町を走り、人っ子一人いないような侘しい裏通りにある古びた映画館のようなマジック劇場"Silencio(シレンシオ)"へ入っていく。 それを追うカメラはハンディなのか、なぜかひどい手ぶれ。 黄泉の国のように現実には有り得ない劇場ではなぜかスペイン語混じりで魔術師がイリュージョンを見せている。 「Silencio(静粛に)!」 雷! トランペッターが出てくる。(Conte Candoli(コンテ・カンドリ)が演ずるConti Condoli) ベテイが震えだす。 煙とともに男が消えた。 赤いタキシードを着た司会者らしき白ヒゲの男(アダムがマフィアから逃れて潜んでいたホテルの管理人みたい)が登場してスペイン語で何か言ってひっこむと、Rebekah Del Rio(レベッカ・デル・リオ)が演じる女性歌手が舞台に現れ、先に知らされたように伴奏もなく、マイクに向かい泣きながら"Llorando(Crying)"をスペイン語で歌う。 感激したベティもリタも涙にむせぶ。 歌い終わった歌手は気絶する。 「全てはイリュージョンだ!」 ベテイが流れ出る涙を拭こうとバッグを開けると、マジック!なんと三角の鍵穴が付いた青い箱が入っている。 思い出した二人は家に持ち帰りリタのバッグをしまった帽子の箱を取り出す。 しかし、リタが鍵の入っているバッグを開けようとすると、あれっ!ベテイの姿が消えた。 リタ一人で鍵を三角の鍵穴に差し込んでみる。 こわごわ鍵を回して蓋をあけると、あっと驚く玉手箱! リタは暗闇に吸い込まれたかのように消えてしまう。 残るはベッドの下に転がった青い箱。

これからが本番、ダイアン・セルウィンの死体があったアパートにカーボーイやってくるが「こんちは、お嬢さん、起きる時間だよ。」と何も変わったことがないように声をかけて帰る。 場面は変わるが同じシチュエーション。 ダイアンが起きたのか。 誰かがドアを叩く。 余りしつっこいので女(ダイアン)が出ていきドアを開けると、部屋を交代した女が荷物を取りに来たのだ。 まだ忘れ物がありはしないかと見渡す女。 テーブルの上にはリタのバッグに入っていたのと同じ青い鍵。

Love and Betrayal between Diane and Camilla
場面代わって、ダイアンの死体のあったと同じ部屋。 窓から外を覗いていたダイアン・セルウィン(ベテイ)が振り返って「ああ、カミーラ、帰ってきたのね。」と嬉しそうに言うと、そこにはリタが、いやカミーラ・ローズか。 それが幻覚と分かりがっかりしてコーヒーを入れるダイアン。 コーヒーを持ってソファーに行くと、なんと!ダイアンが手にしていたコーヒーは酒に変わりそこに全裸のリタ(いや、カミーラ)が横たわっている。 ダイアンの求愛を邪険に拒絶する恋人が出来たリタ。 空しくも自らを慰めるダイアン。 愛は憎しみへと変わる。

アダムとリタが車の中でキスしているのを涙ながらに見つめるダイアン・セルウィン(ベテイ)から、アパートからカミーラ・ローズを締め出すダイアン・セルウィンへ、そして電話をとるドレスアップしたダイアンへと場面は変わる。 マルホランド・ドライブへ向かうダイアン。 「マルホランド・ドライブ」の冒頭のシーンと同じ夜道を走る車。 だが、後部座席に乗っているのはリタではなくダイアン。 突然車が止まる、「ここじゃないでしょ」というダイアン。 そこにカミーラ・ローズが現れて、「ついていらっっしゃい。」 嬉しそうにカミーラに手を引かれてついて行くダイアン。 映画の都、ハリウッドか、アダムが飲み物を手にやって来る。 アダムの母のココの姿も見える。 冒頭のシーンではジルバ大会で優勝したダイアンが、ここでは"ジルバコンテストに出たかったわ"とか言ってる。 黒髪のカミーラとオーディションで"I've Told Every Little Star"を歌った金髪のカミーラとのキスを見て嫉妬して涙するダイアン。(カミーラとカミーラ?) 不倫妻と別れたらしいアダムとカミーラの二人が「私たちは結婚します」と言いかけた時、食器の割れるような音で場面展開。

ウインキーズで殺し屋ウィルキンスとみすぼらしいなりのダイアンが会っている。 男にカミーラの写真を見せて「これが彼女よ」 そしてバッグの札束を見せる。 男が青い鍵を見せる。 そこにいたのは冒頭で気絶した眉毛男のダン。 ウエイトレスの名札は"ベティ" ダンが気絶した壁の向こうが写されるとそこには再び青い箱をいぶかしそうに手で弄んでいる浮浪者の姿が。 浮浪者は箱を袋にしまう。 幻想で老夫婦言い争っているシーン。

アパートでは精神に異常をきたしたようなダイアンが恐怖におののいたように青い鍵を凝視している。 そこへ突然ドアをノックする音、ノックが続くなか、ドアの下の隙間から小人のような幻想の老夫婦が入ってくる。 不気味な嬌声だか笑い声だかが入り混じって聞える。 老夫婦がダイアンに襲い掛かる。 悲鳴をあげるダイアン。 錯乱したダイアンは必死で引き出しから銃を取り出して夢中で自分を撃ったのか、青い煙が立ち込めて、ベテイとリタの幻影。

シレンシオ劇場のバルコニーでは夢見ているようでもある呆然とした顔付きの青い髪のお洒落狂女(Cori Glazer?)がただ独り。 「Silencio(静粛に)!」
謎は解けるどころか深い深い闇の中へ。 一緒に行かれずに取り残された私。 青い箱と青い鍵の謎さえ解ければ。 いや、シレンシオ!
四角い箱といえば解説書を見ながら夜っぴいてルービックキューブを完成させた思い出が蘇りました。 あの時はスッキリしたぜぃ。
エンディングロール、ここでやっと配役が明らかにされる。 エンディングのクレジットで流れたようにこの「マルホランド・ドライブ」は2001年に28歳にして自動車事故で亡くなったデヴィッド・リンチ監督の助手を務めていたJennifer Syme(ジェニファー・サイム)に捧げられているそうです。 Keanu Reeves(キアヌ・リーヴス)の恋人だった死亡事故当時は1997年にジェニファー・サイムも麻薬中毒の女として出演していたデヴィッド・リンチ監督の「Lost Highway(ロスト・ハイウェイ)」でカメオでしたがポルノ男優として俳優デビューしたパンクのMarilyn Manson(マリリン・マンソン)とも交友があったとか。 この事故で最愛のジェニファーがキアヌの子供を死産したこともありその後キアヌは結婚に踏み切れないのだとか。 この他にも映画で白塗りのミステリー・マンを演じたRobert Blakeロバート・ブレイク)がこの後に起きた妻の殺人事件の容疑者とされたことにより俳優声明は絶たれたそうです。
☆「マルホランド・ドライブ」の写真が見られるMulholland Drive Photos - FILM.TV.IT
Mulholland Drive - Trailer - YouTube

Mulholland Dr. DVD
Mulholland Dr. DVDマルホランド・ドライブ


Mulholland Drive ( Soundtrack )
Mulholland Dr. Soundtrack「マルホランド・ドライブ」の音楽はアンジェロ・バダラメンティですが、サウンドトラックには監督のデヴィッド・リンチとJohn Neff(ジョン・ネフ)が書いて自らボーカルも担当した実験的なアルバム「Blue Bob」からMountains Falling、Go Get Some、Pretty 50'sが使用されています。 「ブルーベルベット」など多くのデヴィッド・リンチ監督作品に音楽を提供しているアンジェロ・バダラメンティですが1989年には「National Lampoon's Christmas Vacation(ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション)というコメディ映画でも音楽を担当しました。
♪ 「マルホランド・ドライブ」サウンドトラックの試聴はMulholland Drive: Original Motion Picture Score - Amazon.com
映画のオーディション場面で使用されたコニー・スティーヴンスの"Sixteen Reasons"は版権問題のせいかサウンドトラックには収録されませんでしたが、新人オーディション・シーンでのブロンド・ガールの吹き替えとして1960年代のポップス歌手のLinda Scott(リンダ・スコット)のミリオンセラーである"星に語れば(I've Told Every Little Star)"は、Sonny Boy Williamsonの"Bring It On Home"やRebekah Del Rio(レベッカ・デル・リオ)のRoy Orbison(ロイ・オービソン)とJoe Melson(ジョー・メルソン)が作った"Crying(クライング)"などは収録されています。

The Beast - Milt Buckner - YouTube
Rebekah Del Rio - Llorando (Crying) - YouTube

Angelo Badalamenti/City of Prague Philharmonic - A Cidade dos Sonhos (Mulholland Drive)

Rabbits (2002)
「マルホランド・ドライブ」の翌年、2002年にデビッド・リンチは9シーンに分割された50分の実験的ショート・フィルムを監督しています。 うさぎが登場する喜劇的ファンタジー映画の出演者は「マルホランド・ドライブ」の同窓会のように、殺し屋を演じたスコット・コーフィー、ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、レベッカ・デル・リオの他、音楽はもちろんアンジェロ・バダラメンティです。
Inland Empire
それから5年後、3人のウサギ人間たち(含むローラ・ハリング)が登場する2006年のミステリー映画「インランド・エンパイア」があり、 Jeremy Irons(ジェレミー・アイアンズ)と、「ブルーベルベット」や「Wild at Heart(ワイルド・アット・ハート)」にも出演したLaura Dern(ローラ・ダーン)とが出演しました。 選曲には定評のあるデビッド・リンチのサウンドトラックは監督が歌う"Ghost Of Love"をはじめ今回も素晴らしく、ポーランドの作曲家であるKrzysztof Penderecki(クシシュトフ・ペンデレツキ)の"Als Jakob Erwachte(The Awakening of Jakob/ヤコブ目覚めし時)"やDave Brubeck Quartet(デイヴ・ブルーベック・カルテット)の"Three To Get Ready"の他、Etta James(エタ・ジェームス)の"At Last"、Little Eva(リトル・エヴァ)の"The Loco-Motion"、Nina Simone(ニーナ・シモン)の"Sinner Man"などが使用されました。 元々音響に興味がありギターも演奏するリンチ監督は2011年にソロ・アルバム「Crazy Clown Time」をリリースするとか。

The director turned singer-song writer David Lynch released 1st single "Good Day Today"
サウンドトラックに定評があるデビッド・リンチはついにミュージシャンに転向し、イギリスのインディ・レーベル"Sunday Best"から2011年1月に最初のエレクトロニック・ポップスのシングルをリリースするそうです。(iTunesで購入可)
David Lynch - Good Day Today - YouTube


Naomi Watts in Funny Games U.S.
ナオミ・ワッツはこの後、2007年の「Funny Games U.S.(ファニーゲーム U.S.A.)」に出演しますが、1997年の「Funny Games(ファニーゲーム)」を監督したドイツのMichael Haneke(ミヒャエル・ハネケ)が自らリメイクした作品だそうです。 ごく不通の家族が突然暴力に襲われる問題となった不条理映画だそうで一瞬1973年のStanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)が監督した暴力SF映画の「A Clockwork Orange(時計じかけのオレンジ)」が脳裏を横切りました。 ナオミ・ワッツのご主人役はLiar (Deceiver)(ライアー)に主演したTim Roth(ティム・ロス)です。
ナオミ・ワッツハ2009年には同じくミステリー映画で、Lola rennt(ラン・ローラ・ラン)のTom Tykwer(トム・ティクヴァ)が監督して「Closer(クローサー)」のクライヴ・オーウェンが出演する「The International(ザ・バンク 堕ちた巨像)」に出演します。

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