
Marion Davies as Sylvia & Bing Crosby as Bill
Going Hollywood (1933)
♪ Temptation by Bing Crosby - iLike.com
Going Hollywood
「虹の都へ」は1933年にRaoul Walsh(ラオール・ウォルシュ)が監督したミュージカル仕立てのロマコメ映画で、ヒロインのSylvia(シルヴィア)はサイレント時代からミュージカルやコメディを演じたMarion Davies(マリオン・デイヴィス)です。 ヒロインの憧れの歌手のBill 'Billy' Williams(ビル)には本当に歌手のBing Crosby(ビング・クロスビー)です。 恋を夢見る女学校の女性教師が唯一の娯楽だったラジオで人気歌手のビルの歌を聴いて自分も歌手になろうと無謀にも辞職して映画の都ハリウッドへ行くのです。 人気歌手のビルに会ってどうにかして大好きなビルの心を自分に向けさせようと試み、挙句の果てには黒人のメイドに化けてビルの家に潜入したりもしました。 うまい具合にその時のビルの恋人の女優に代わって映画に出演することになり、ビルもシルヴィアが気に入って結婚することになるというハッピーエンドなラブストーリーです。
ページトップの画像は1933年にビング・クロスビーが主演した「虹の都へ」のVHSビデオで輸入英語版ですが日本で1995年に発売されています。 同年に発売された国内版の"虹の都へ [VHS]"も中古であるようですがヴィンテージ価格です。
Bing Crosby sings in "Going Hollywood"
ビング・クロスビーがたくさん歌うミュージカル映画の「虹の都へ」の映画の音楽は1930年代から1950年代まで1939年のThe Wizard of Oz(オズの魔法使)など映画音楽をたくさん手掛けたHerbert Stothart(ハーバート・ストサート)の音楽ですが、特筆すべきは、今ではジャズのスタンダードとなっているビング・クロスビーが歌った"Temptation"という曲です。 ビング・クロスビーといえば「虹の都へ」から20年後に熟達した歌唱を聞かせたWhite Christmas(ホワイト・クリスマス)が有名ですが、声としては美しい高音から魅惑のバリトンまで時には別人かと思わせるほど広い音域で歌い上げるこの映画の方が当然勝っています。
※クルーナーとはビング・クロスビーが最初だといわれる歌唱法で、文明の機器"マイクロフォン"の増幅機能(拾った音を大きくする)を大いに活用し、オペラとは違い声を張り上げずに滑らかに歌うスタイルだそうです。
Bing Crosby - Beautiful Girl - YouTube
George & Raoul Walsh
ラオール・ウォルシュはサイレント時代から弟のGeorge Walsh(ジョージ・ウォルシュ)が出演したサイレント映画を手始めにトーキーに代わった後も、Troy Donahue(トロイ・ドナヒュー)とSuzanne Pleshette(スザンヌ・プレシェット)が出演した1963年のA Distant Trumpet(遠い喇叭)まで実に80本以上の映画を監督していました。 一方、弟のジョージ・ウォルシュも20年間で80本の映画に出演したんだそうです。
Going Hollywood Soundtrack
「虹の都へ」のサウンドトラックは現在では見つかりませんがビング・クロスビーの"Temptation"を収録した1930年から1936年の録音を集めた2枚組みアルバムがあります。 "Going Hollywood"や"Beautiful Girl"など映画で使用された曲はもちろんのこと、"Dinah(ダイナ)"や"Swanee River(故郷の人々又はスワニー河)"などの有名な全46曲を収録してあります。
♪ 全曲試聴はGoing Hollywood Vol. 1: 1930-1936 Soundtrack - Amazon.com
「虹の都へ」では映画音楽はハーバート・ストサートですが、歌曲はNacio Herb Brown(ナシオ・ハーブ・ブラウン)作曲、Arthur Freed(アーサー・フリード)作詞の曲が使用されています。 ビング・クロスビーが歌っているのはBGMとしても使用されている"Going Hollywood"、ラジオから流れてくる"Our Big Love Scene"、レコーディングで歌われた"Beautiful Girl"、ヒロインのシルヴィアの夢のなかでビルとデュエットした"We'll Make Hay While the Sun Shines"、メキシコ・レストランのシーンで"After Sundown"など、そして最も私のお気に入りの曲の"Temptation"を歌っています。
※ちなみにビング・クロスビーが"Beautiful Girl"を歌っている時にマイクを持っているのはアニメのWinnie the Pooh and the Honey Tree(クマのプーさん)など一連のプーさんの声で有名な声優のSterling Holloway(スターリング・ホロウェイ)なんだそうです。
ナシオ・ハーブ・ブラウン(1896-1964)はMGM映画の専属映画音楽家であった時期もあり1920年代から1950年代にかけて舞台音楽やポップスの作曲を作詞家のアーサー・フリードとのコンビでたくさん手掛けたアメリカの音楽家です。
ハリウッドで映画プロデューサーでもあったナシオ・ハーブ・ブラウンとコンビを組んだ作詞家のアーサー・フリード(1894 - 1973)もミュージカル創作プロジェクトの"Freed Unit"を結成してMGM映画でたくさんの映画音楽を手掛け、「オズの魔法使」では共同プロデューサーだったそうです。 アーサー・フリードがナシオ・ハーブ・ブラウン以外の作曲家でGus Arnheim(ガス・アルンハイム)とAbe Lyman(エイブ・ライマン)と組んだ曲では1936年のBillie Holiday(ビリー・ホリデイ)やSarah Vaughan(サラ・ヴォーン)の歌でお馴染みの"I Cried for You"が好きです。
Sinatra: Soundtrack To The CBS Mini-Series Soundtrack
ビング・クロスビーが歌う"Temptation"は全30曲を収録したFrank Sinatra(フランク・シナトラ)集大成の2枚組みアルバム「Sinatra: Soundtrack To The CBS Mini-Series Soundtrack」(ASIN: B000002MGW)にも収録されています。(1992年リリース) フランク・シナトラ自身も"Temptation"を歌っているのになぜビング・クロスビーの"Temptation"がフランク・シナトラのアルバムに収録されているかというと、シナトラはクルーナーの大先輩のビング・クロスビーと黒人ブルースのビリー・ホリデイに多大なる影響を受けたからです。 このアルバムのディスク:1にはBenny Goodman(ベニー・グッドマン)の有名なCarnegie Hall(カーネギーホール)録音の"Sing, Sing, Sing"も収録されていますので、シナトラだけを聴くアルバムではなさそうです。
Bing Crosby (1903 - 1977)
ビング・クロスビーは1930年代から1950年代には各芸能分野で押しも押されぬ人気ナンバーワンのスターで、レコードの売り上げは独走状態だったそうです。 日本では"きよしこの夜"として知られていますが、1859年にオーストリアのFranz Gruber(フランツ・グルーバー)が作曲したクリスマス・キャロルの英語バージョンの"Silent Night(サイレントナイト)"やクリスマスの定番曲となっている"White Christmas(ホワイトクリスマス)"は言うに及ばず、ビング・クロスビーの歌としては1944年の"I'll Be Seeing Youや1945年の"It's Been a Long, Long Time"なども大変素晴らしい曲です。
Bing Crosby - Silent Night (1942) - YouTubeBing Crosby - White Christmas (1946) - YouTube
学生バンドの素人ドラマーから音楽界に入ったビング・クロスビーは1926年には当時の人気オーケストラであるPaul Whiteman's orchestra(ポール・ホワイトマン楽団)に招かれて楽団専属の人気男性トリオ・コーラスグループ"The Rhythm Boys"の一員になりました。 最初の吹き込みは78rpmレコードの"I've Got The Girl"という曲だったそうですができは芳しくなかったそうです。 ポール・ホワイトマン楽団に在籍していたMildred Bailey(ミルドレッド・ベイリー)やHoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル)などとも吹き込んでいますが、ビング・クロスビーの独走となりグループは解散してしまします。 独立してソロとなったビング・クロスビーは1931年にはCBS Radio(ラジオ番組)のBing Crosby Show(ビング・クロスビー・ショー)を受け持ってからは人気を独り占め状態だったとか。(娯楽が少なくスターも少ない時代だったからではありません。) テレビ番組のビング・クロスビー・ショーはCBSで1954年から1956年まで放映されたそうです。
Bing Crosby, Paul Whiteman Orchestra, Bix Beiderbecke - Changes (1928) - YouTube
CBS Bing Crosby Show (1954)- YouTube
ちなみにDelta Rhythm Boys(デルタ・リズム・ボーイズ)がDry Bones(ドライ・ボーンズ)を一緒に吹き込んだBob Crosby And His Orchestra(ボブ・クロスビー楽団)で知られる歌手でもあったボブ・クロスビーは7人兄弟姉妹の一番下の弟だそうです。 30歳も若いビング・クロスビーの2番目の妻同様にビングクロスビー・ショーに出演していたのはビング・クロスビーの最初の妻との息子の長男であるGary Crosby(ゲイリー・クロスビー)で1983年にビング・クロスビーの良き父親像を打ち砕いた暴露本「Going My Own Way」を出版しました。(ちなみにビング・クロスビーが1944年に出演して歌ったテーマ曲は"Going My Way(我が道を往く)"でした。) 最初の妻との他の3人は50年代にはThe Crosby Brothers(クロスビー・ブラザース)を結成していたそうです。 ビングクロスビーが1935年から妻が病死する1952年まで結婚していた最初の妻は結婚当時は売れっ子のクラブ歌手だったDixie Lee(ディキシー・リー)です。 舞台から退いたディキシー・リーがアルコール依存症になったようににその息子たちも同じ悲劇的な人生を送ったと云われています。
※私が子供の頃にラジオ放送ののど自慢番組のテーマ曲では「ダミアがなんだ、ビングがなんだ、みんな始めはしろうとさ。」という歌詞でした。 歌詞に使用されたこのダミアとビングの二人は第二次世界大戦終戦後に人気絶頂だった歌手の代表で、ビングとはもちろんビング・クロスビーのことです。 一方、ダミアとは1931年の"Tu ne sais pas aimer(人の気も知らないで)"や1936年の"Sombre Dimanche(暗い日曜日)"で有名なシャンソン歌手のDamia(ダミア)のことで、ダミア晩年の1953年には来日して日本でも知られるようになったのでした。
Temptation
アーサー・フリードとナシオ・ハーブ・ブラウンのコンビが作った曲といえば"Singing in the Rain(雨に唄えば)"が一番有名ですが、私の好きなTemptation(誘惑)はまさに魅惑的な曲で、このコンビの最高傑作と思っています。 映画のなかではビング・クロスビーが「雨に唄えば」などMGM映画の音楽ディレクターを担当していたLennie Hayton And His Orchestra(レニー・ヘイトン楽団)をバックに恋心を切々と歌い上げていましたが現在はビデオを観る以外には映像は見つかりません。 この"Temptation"はGene Kelly(ジーン・ケリー)が主演したミュ0ジカル映画の「雨に唄えば」のサウンドトラックにも"TANGO"としてThe M-G-M Studio Orchestra(MGMスタジオ)の演奏が収録されています。
♪Bing Crosbyが1933年に録音したTemptation(テンプテーション)が聴けるTemptation - A JazzAnthology(検索窓でTemptationと入力、一番上の曲名Temptationをクリック)
You came, I was alone, I should have known you were temptation...と歌われるTemptationの歌詞はTemptation lyrics -ntl.matrix.com.br
Temptation in various interpretations
ビング・クロスビーが歌った"テンプテーション"はその後ビング・クロスビーに匹敵するといわれた人気のポップス歌手のPerry Como(ペリー・コモ)が1945年に歌ったのですが、変わっているといえばこれをおちょくったコメディレコードのRed Ingle(レッド・イングル)と"Cinderella G. Stump & Red Ingle"名義でカントリー調にかつコメディ調にJo Stafford(ジョー・スタッフォード)が1947年に歌ってミリオンセラーとなったヒルビリー・バージョンの"Tim-Tay -Shun"があります。 正統派では低音が魅力のBilly Eckstine(ビリー・エクスタイン)も歌っていますが、驚くことなかれの棺桶ショーで有名なScreamin' Jay Hawkins(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)がオペラ調で歌っている他、The Everly Brothers(エヴァリー・ブラザーズ)が歌いました。 "Temptation"の演奏バージョンではHarlem Nocturne(ハーレムノクターン)でも有名なアルトサックス奏者のEarl Bostic(アール・ボスティック)のバージョンが1948年に大ヒットした他、Roy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)とBarney Kessel(バーニー・ケッセル)が参加したスウィンギーな演奏のArtie Shaw(アーティー・ショウ)楽団、Ray Conniff(レイ・コニフ)楽団、エキゾチックなラテンナンバーで知られるStanley Black(スタンリー・ブラック)楽団やラテン風な演奏のOrrin Tucker(オーリン・タッカー)、Cecil Brooks(セシル・ブルックス)など多くのジャズミュージシャンにカバーされています。
私は以前にストリングスをバックにした1947年から1952年に録音したアルトサックス奏者のCharlie Parker(チャーリー・パーカー)の"Temptation"(Charlie Parker With Strings: Complete Master Takes)を購入してみましたが、"April in Paris"も秀逸とはいえども豪華なストリングスは好みではなかった。
♪ 低音が魅力のビリー・エクスタインの"Temptation"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはPlaylist for Scott Williams - June 2, 2008 (前の曲がちょっとかぶりますが、各演奏者名欄の最後にある時間の下のRealをクリック、Freakowitz & EinsteinやMotownのBobby Taylor(ボビー・テイラー)もあり)
Cinderella G. Stump & Red Ingle (Jo Stafford)の変わった"Temptation"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはPlaylist for Michael Shelley - July 26, 2008(Listen to this show: RealAudioをクリック、クリップポジションを2:21:55に移動)
Temptation in the movies
「虹の都へ」でビング・クロスビーが歌ったロマンティックなTemptationは1952年の「Singing in the Rain(雨に唄えば)」をはじめとし、たくさんの映画の中で使用されています。
Estate Violenta (1959)
「Estate Vviolenta(激しい季節)」は灯火管制下の別荘のパーティで蓄音機でかけられるレコードがビングクロスビーの"テンプテーション"でサウンドトラックにも収録されています。 この映画ほど"Temptation"を効果的に使用した映画はなく、私が映画史上最もセクシーだと思うシーンです。
上記以外にも"Temptation"という曲は、Lana Turner(ラナ・ターナー)とKirk Douglas(カーク・ダグラス)が出演した1952年の「Bad And The Beautiful(悪人と美女)」では2002年に亡くなった"Queen Of The Boogie"と呼ばれた黒人のピアニストで歌手のHadda Brooks(ハダ・ブルックス)がクラブのダンスシーンで作曲家でもあるMilton Raskin(ミルトン・ラスキン)のピアノの伴奏で"Temptation"を歌いサントラの「The Bad And The Beautiful: Original Motion Picture Soundtrack」に収録されています。
「悪人と美女」のサントラからHadda Brooksの"Temptation"が聴けるwfmuラジオのプレイリストはMonica's WFMU Playlist July 12, 2002(Hear the show! RealAudioをクリック、クリップポジションを2:05:00に移動)
Hadda Brooks sings "Temptation" in Bad And The Beautiful (1952) - YouTube
まだまだ"Temptation"
1967年にCary Grant(ケイリー・グラント)とJayne Mansfield(ジェーン・マンスフィールド)が出演したStanley Donen(スタンリー・ドーネン)監督の「Kiss Them for Me(よろめき休暇)」や、Marisa Tomei(マリサ・トメイ)が出演した1992年のEquinox(堕ちた恋人たちへ)、Cameron Diaz(キャメロン・ディアズ)が主演した1998年の「There's Something About Mary(メリーに首ったけ)」、マーチングバンドの演奏でしたがAdam Sandler(アダム・サンドラー)が主演した1998年の「The Waterboy(ウォーターボーイ)」まで数々の映画でサウンドトラックに使用された人気曲です。
Top O' The Morning 1949年
アイリッシュ系のビング・クロスビーがアイリッシュの村を訪れる映画「歌う捕物帳」に出演しました。 この村で出会う娘役が1945年のMildred Pierce(ミルドレッド・ピアース)で恐るべき娘を演じたAnn Blyth(アン・ブライス)です。 ビング・クロスビーは宝石泥棒事件を追って調査にやってきた保険会社の調査員の役です。 ビング・クロスビーは歌う探偵のように映画で3曲ほど歌い、アン・ブライスとデュエットもしています。 サウンドトラックも「Top o' the Morning: His Irish Collection」(ASIN: B000W0AZVM)として」リリースされています。(試聴はTop O' the Morning Soundtrack - Amazon.com)
Bing Crosby and Ann Blyth -Oh, 'Tis Sweet to Think - Top O' the Morning - YouTube
The Country Girl 1954年
かってのミュージカル・スターが落ち目になって酒に溺れる日々を過ごすようになったが奇跡のカムバックを果たすGeorge Seaton(ジョージ・シートン)監督のThe Country Girl(喝采)では当時51歳のビング・クロスビーがフランク役を熱演してアカデミーの主演男優賞にノミネートされました。 音楽はVictor Young(ヴィクター・ヤング)でしたが映画ではビング・クロスビーが"Dissertation on the State of Bliss (Love and Learn Blues)"、"The Pitchman / It's Mine, It's Yours"、"The Land Around Us"、"The Search Is Through"を歌いました。 William Holden(ウィリアム・ホールデン)がフランクを舞台に引っ張り出そうと奮闘する脚本家を演じましたが、この映画で化粧っ気なしでフランクの妻を演じて主演女優賞を受賞したGrace Kelly(グレイス・ケリー)が同年出演したAlfred Hitchcock's Rear Window(裏窓)でもビング・クロスビーが1953年に映画「Road To Bali(バリ島珍道中)」で歌った"To See You (Is to Love You)"が使用されたそうです。(ビング・クロスビーとボブ・ホープとコンビを組んで一世を風靡した"珍道中"シリーズは1940年から1960年まで8作が公開されています。) 音楽をCole Porter(コール・ポーター)が手掛け、Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)やFrank Sinatra(フランク・シナトラ)も出演した1956年のHigh Society(上流社会)でビング・クロスビーは5曲ほど歌っていますが、そのうちの一曲"True Love(トゥルー・ラブ)"をグレース・ケリーとデュエットしています。
The Country Girl Trailer - YouTube
Bing Crosby - To See You (1953)- YouTube
Bing Crosby & Grace Kelly - True Love (1956)- YouTube
Audio-Visual Trivia内でビング・クロスビーの歌が使用された映画
1954年 White Christmas(ホワイト・クリスマス)
(White Christmas, Count Your Blessings Instead of Sheep, Mandy, Geee! I Wish I Was Back in the Army, Snow, What Can You Do With a General?, The Old Man, Blue Skies, Heat Wave)
2004年 ポーラー・エクスプレス The Polar Express
(White Christmas, Here Comes Santa Claus [Right Down Santa Claus Lane] (Bing Crosby & The Andrews Sisters))
2004年 恋のクリスマス大作戦 Surviving Christmas
(Happy Holidays (Beef Wellington Remix))
2004年 アビエイター The Aviator
(Thanks, Some of These Days)
1999年 リプリー The Talented Mr. Ripley
(MAY I?)





人気が出たダニー・サヴァルがWalt Disney(ディズニー)の家族向け映画「ムーン・パイロット」に主演してアメリカでも一般に知られるようになりました。 ダニー・サヴァルにとってこれが始めてのカラー作品ではないかと思いますが、James Neilson(ジェームズ・ニールソン)監督が脚本家のRobert Buckner(ロバート・バックナー)の短篇を映画化したコメディは、有人月ロケットの打ち揚げ計画をテーマにした映画ということで暗殺される前にケネディが月飛行計画演説で推進し、1969年のアポロ11号の月面着陸達成という一連の歴史的な事実があるのですが、その世界的な月計画をパロディ化したような感があります。 ダニー・サヴァルには適役の美人宇宙人(へリラエという名のエイリアン)を演じてコメディエンヌの本領を発揮している一方、1961年のTexas John Slaughter(テキサス・レンジャー)シリーズに出演し、コメディ映画はこれだけのマッチョなTom Tryon(トム・トライオン)が月ロケットのパイロットの任務を仰せつかったリッチ・タルボット大尉を演じ、ロケット打ち上げまえの帰郷の際の飛行機で知り合ったダニー・サヴァルが演じるへリラエの案内で無事月面着陸するストーリーです。 リッチ大尉のお友達のチンパンジー君も一緒です。 1961年のディズニー映画の「罠にかかったパパとママ 」や1982年のSharky's Machine(シャーキーズ・マシーン)などに出演したベテラン俳優のBrian Keith(ブライアン・キース)が宇宙飛行士経験者の上官役を演じた他、1956年にThe Girl Can't Help It(女はそれを我慢できない)や1962年にThe Man Who Shot Liberty Valance(リバティ・バランスを射った男)などに出演したEdmond O'Brien(エドモンド・オブライエン)なども出演して脇を固めているのですが映画はやけに間延びしているといいう不評も聞きました。 どっちみち宇宙もの映画としては時代遅れでしょう。
素晴らしい「Hôtel du Nord(北ホテル)」や「危険な曲り角」のマルセル・カルネが晩年に監督及び脚本を手掛けたカルネらしからぬと云われる白黒のコメディ映画で、「危険な曲り角」や「激しい夜」のRoland Le Saffre(ローラン・ルザッフル)が出演しています。 映画はビルの住人たちを描いていて、ダニー・サヴァルはPaul Meurisse(ポール・ムーリス)が演じる元ギャングが所有するビルのテナントの一人のナイトクラブのLucieをArletty(アルレッティ)っぽく演じているそうです。 「アイドルを探せ」と同じくギリシャ出身の作曲家であるGeorges Garvarentz(ジョルジュ・ガルヴァランツ)と義理の兄弟の
Michel Boisrond(ミシェル・ボワロン)が監督したフレンチクライム・コメディの「アイドルを探せ」には
アメリカではTony Curtis(トニー・カーティス)とThelma Ritter(セルマ・リッター)やJerry Lewis(ジェリー・ルイス)といいう大物俳優が出演したので知られているJohn Rich(ジョン・リッチ)監督の「ボーイング・ボーイング」は時代とともにスピードを競う航空会社がかえって事態を悪化させるというコメディで、ダニー・サヴァルはエールフランスのボインボイン・スチュァーデスのJacqueline Grieux(ジャクリーヌ)を演じました。(Boingならボインボインがぶるんぶるんですが) トニー・カーティスが演じたのはプレーボーイなのでイギリス、ドイツ、フランスのスチュァーデスを時間差攻撃でガールフレンドにしている新聞社のパリ特派員です。 ジェリー・ルイスが演じる新聞記者のロバートも絡んで「アパートの鍵貸します」状態。 それでも凝りない男性陣でした。 音楽は「Sex and the Single Girl(求婚専科)」や「How to Murder Your Wife(女房の殺し方教えます)」の音楽を手掛けたジャズトランペッターのNeal Hefti(ニール・ヘフティ)です。
スタントマンと女っぽいイタリア俳優の二役を演じた
ダニー・サヴァルの最初の結婚は1965年の25歳の時で、なんとお相手は1968年の






Recent Comments