地上最大のショウ The Greatest Show On Earth (1952)

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The Greatest Show on Earth (DVD)
The Greatest Show On Earth
地上最大のショウ(1952年)

スペクタル映画の巨匠であるCecil B. DeMille(セシル・B・デミル)が製作・監督したサーカス映画の超娯楽大作で、サーカスのためなら血も涙も無いというCharlton Heston(チャールトン・ヘストン演じる団長が率いる旅から旅への移動サーカス一座の興業を描いています。

撮影所でセシル・B・デミル監督に手を振って挨拶したことから「地上最大のショウ」の主役の座を掴んだチャールトン・ヘストンはこの映画でスターの座を確立しました。 共演者はJames Stewart(ジェームズ・スチュワート)、カメオ出演したBob Hope(ボブ・ホープ)と「珍道中」シリーズや「底抜け」シリーズに出演したBetty Hutton(ベティ・ハットン)やDorothy Lamour(ドロシー・ラムーア)などですが小屋を仕切る象使いのヘンダーソン役は1947年にロバート・ワイズ監督の「Born to Kill(生れながらの殺し屋)」で殺人狂のサム・ワイルドを演じたLawrence Tierney(ローレンス・ティアニー)です。 又、The Ringling Bros. and Barnum & Bailey® Circus(リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム & ベイリー・サーカス)の社長であるJohn Ringling North(ジョン・リングリング・ノース氏)が彼自身の役で出演し、技術的なアドバイスもしました。 よもや後にチャールトン・ヘストンが共和党の大きな支援団体であるNRA(全米ライフル協会)会長を勤めるなどとは思いもよりません。 2002年にマイケル・ムーア監督が米コロンバイン高校銃乱射事件を扱った映画「Bowling For Columbine(ボウリング・フォー・コロンバイン)」の映像で事件直後にガンラリー(集会)に赴いたヘストンが「我々は銃を捨てない!」と叫んでいたのが印象的でした。 「銃は死んでも渡さない!」
リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム & ベイリー・サーカスのオフィシャルサイトはRingLing.com(英語)

「地上最大のショウ」は1952年度のアカデミー賞で作品賞と原案賞を受賞し、同じ年のゴールデン・グローブの作品賞と監督賞(セシル・B・デミル)と撮影賞(J・ペヴァレル・マーレイ、ジョージ・バーンズ)に輝いた作品ですが、どうしてアカデミー作品賞を獲得したのか、その理由が判らない唯一の映画なんだそうです。 英国でのワースト・アカデミー受賞映画の3番目だそうです。


「地上最大のショウ」では、まるで「ノアの箱舟」のようにサーカス列車に乗った一行が新しい町に着くと明け方までに数百人の男達がせっせと大きなテントを張ります。 そこで繰り広げられる豪華絢爛なショーやハラハラドキドキの曲芸はスリル満点です!
団長の恋人ホリーと色男のブランコ乗りスターのグレート・セバスチャンのネット無し空中ブランコ決闘や ホリーの片手連続宙返りの新記録挑戦、団体ロープ演技などや、今ならディズニー・ランドでいつでも見られるミッキー・マウスなどの着ぐるみが参加する華やかなパレード、アクロバット、象やライオン達の演技やマジック・ショーと盛り沢山! まるで自分がサーカス・テントのなかで本当に観てるみたいです。
ノアの箱舟について書かれた聖書の福音

クライマックではデミル監督お得意のスペクタクル・シーンで玉突き状に列車がテレスコープされ車両がグシャグシャになるような衝突事故では、檻からライオンは出るわ、像は出るわで大騒ぎ! なんとか事故現場で青天井サーカスを開催することに・・・観客? そうです、町にパレードを繰り出して"The Pied Piper of Hamelin(ハメルンの笛吹き)"のように町中の人々を連れてきちゃうんです。(いや、ハーメルンの笛吹き女じゃなくてこの笛吹き男はグリム童話ではネズミですが子供(ペドフィリア)だったとかだけど)
小さいですがThe Greatest Show On Earthのビンテージのポスターが見られるHollywood Movie Posters Online
The Greatest Show On Earth Trailer - YouTube

顔の無いジェームズ・スチュワート

Jimmy Stewart as the clown Buttonsジェームズ・スチュワートが演じるピエロの「ボタンズ」は元医者ですがワケ有りで追われる身なので絶対化粧を落とさないのです。

この映画でサーカスの観客の中にボブ・ホープとビング・クロスビーの珍道中コンビがカメオ出演していました。

The Greatest Show On Earth Soundtrack
映画「」の音楽はVictor Young(ヴィクター・ヤング)で"The Greatest Show on Earth"のテーマや"Be a Jumping-Jack"などを作曲していますが、クラシック音楽の他にもHenry Sullivanの曲が使用され、出演したベティ・ハットンが"Only a Rose"をドロシー・ラムーアがクレジットなしで"Lovely Luawana Lady"を歌ったそうです。 1963年の「Donovan's Reef(ドノバン珊瑚礁)」の他、Bing Crosby(ビング・クロスビー)の珍道中シリーズで有名なドロシー・ラムーアは「Some Like It Hot(お熱いのがお好き)」のセリフにあるように1940年代には超人気のRudy Vallee(ルディ・ヴァリー)に見初められてラジオ番組で歌手として歌っていたことがありました。 なんと戦時中には戦地の兵士たちに大人気のピンアップガールだったそうです。
"Only a Rose"はパラマウント映画に所属していた女優で歌手のJeanette MacDonald(ジャネット・マクドナルド)が1930年の総天然色トーキー映画「The Vagabond King(放浪の王者)」で歌って有名な曲です。

「地上最大のショウ」以外のサーカス映画といえば、1946年にThe Killers(殺人者)でデビューしたBurt Lancaster(バート・ランカスター)は実際に元サーカス団員だったといわれますが、そのランカスターとGina Lollobrigida(ジーナ・ロロブリジーダ)が共演した1956年の「Trapeze(空中ブランコ)」や、リタ・ヘイワースが出演した1964年の「The Circus World(サーカスの世界)」などがあります。


「地上最大のショウ」を観るといつでもで本当にサーカスに行ったみたい!
ページトップの画像は「地上最大のショウ」のDVDですが現在は入手困難のためリンクは2010年版です。下記は1998年販売の輸入版VHSです。
The Greatest Show On Earth VHSGreatest Show on Earth (VHS)


Audio-Visual Trivia内のジミー・スチュワートの出演映画
1940年の街角 桃色の店
1946年の素晴らしき哉、人生!
1958年のめまい
1958年の媚薬


☆リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム&ベイリー・サーカスは135年もの歴史を持つアメリカの大サーカス団で、赤、青、金の3ツアーがあるのだそうです。 1870年に現在のマジソン・スクエアガーデンで行われたのが始まりだそうです。

ところで、貴方はサーカスを観たことがありますか? 私は小学生の頃に一度だけ木下大サーカスに行きました。 うろ覚えですが、後楽園あたりで公演されたと思います。 2005年3月から5月には公演があるようです。

非日常的な空間という点で華やかで楽しいサーカスの要素の1つとして存在するものには危険性があるということを見逃してはいけません。 命がけの空中ショーや動物ショーなど一つ間違えば大惨事になるのです。 この映画の中でも命綱やネット無しでのブランコ演技に失敗して大怪我をした団員がいましたね。 あるいはテレビなどのニュースで象が暴れだしたり、熊が襲い掛かったりした映像を観たことがあるでしょう。サーカスの動物ショーは観ては楽しいが、その一面で1995年頃から悲惨な像たちの実態が問題になっているようです。(リングリングブラザースがゾウの虐待容疑で裁判にかけられ紛争の解決を第三者にゆだねる仲裁契約に関して最高裁まで争った1997年?のリングリングサーカス事件)
Legal case against Ringling Brothers and Barnum and Bailey Circus for mistreatment of elephants
動物サーカスは存続するか
象の反乱映像はCircus Elephants - petatv.com
'Must See' Videos - petatv.com