人類、月に立つ From the Earth to the Moon (1998)

人類、月に立つ
人類が初めて月に足を着けた瞬間から2005年で36周年です。
1969年7月20日、有人の宇宙船である「アポロ11号」が月面着陸しました。 月着陸船イーグルで”静かの海”に着陸し、初めに月面に降り立ったのはNeil Alden Armstrong(ニール・アームストロング)船長でした。
To The Moon – YouTube

1998年に放映されたTVミニシリーズの「From the Earth to the Moon(フロム・ジ・アース [人類、月に立つ])」のオリジナルは日本未公開でしたがJules Verne(ジュール・ヴェルヌ)の小説を元に1957年に公開されたByron Haskin(バイロン・ハスキン)監督の「From the Earth to the Moon(宇宙冒険旅行)」での主演はJoseph Cotten(ジョセフ・コットン)でした。 ちなみにジュール・ヴェルヌの小説にヒントを得た映画には1902年のフランス映画「Le Voyage dans la Lune(月世界旅行)」、英語のタイトルは「A Trip to the Moon」というGeorges Méliès(ジョルジュ・メリエス)が監督した短編の白黒と着色の二通りの映画がありました。 このSFコメディ映画は1993年に発見された着色版が2010年に復刻が完成され2011年に上映の運びとなったそうです。 探検隊を乗せたロケットは月の目玉に命中、月の原住民と闘ってロケットで奪取、海に墜落して無事に帰還するという内容です。

1999年にNHKで地上波・BSで放送されたTom Hanks(トム・ハンクス)が制作総指揮とホスト役を担当するシリーズ番組の「フロム・ジ・アース(人類、月に立つ)」がBSデジタルのBS-iで2005年6月29日に再放送されたそうです。

「From the Earth to the Moon」の原作はロシアのファンタジー作家であるAleksandr Grin(Алекса́ндр Грин アレクサンドル・グリーン)のノンフィクションである”A man on the Moon”です。 当時の記録映像とドラマの構成で、プロデューサーは同じくトム・ハンクスが主演してHerbert Jefferson Jr.(ハーバート・ジェファーソン・ジュニア)も出演した1995年の”Apollo 13(アポロ13)”で監督したRon Howard(ロン・ハワード)です。 アポロ11号の月着陸船の謎も解明されるだとか。 テレビ・シリーズのエピソードは第1話から第12話まであり監督や音楽もシリーズにより代わります。 第3話に1997年の「Kiss the Girls (コレクター)」でニック・ラスキン刑事を演じ、2004年の「Saw(ソウ)」ではローレンス・ゴードン医師を演じたイギリス俳優のCary Elwes(ケイリー・エルウィズ又はケイリー・エルウィス)が出演しています。

From the Earth to the Moon Soundtrack
From The Earth To The Moon (1998 Television Mini-Series)
From the Earth to the Moon Soundtrack現在でも人気、オリジナル発売は1998年の「フロム・ジ・アース」のサウンドトラックです。 オープニングの”From the Earth to the Moon (Main Theme) “とエンディングのテーマ曲の”From the Earth to the Moon (End Theme)”を作曲したのは1985年の映画「Brazil(未来世紀ブラジル)」のテーマ曲やDie Hard(ダイハード)シリーズでお馴染みのMichael Kamen(マイケル・ケイメン)の作曲です。
映画で使用された曲には1950年代1960年代のヒット曲であるWilson Pickett(ウィルソン・ピケット)で有名になった”Mustang Sally”、The Chords(ザ・コーズ)の”Sh-Boom“、Bobby Darin(ボビー・ダーリン)のヒットで知られた”Beyond the Sea”などが収録されています。 ちなみにMustang Sallyのムスタングとはフォード社の車でもあり、テキサスの野生馬を意味するとか。
wilson pickett – Mustang Sally – YouTube

From the Earth to the Moon DVD
ページトップの画像は今やヴィンテージものとなった2001年リリース日本語字幕版の「FROM THE EARTH TO THE MOON DVD【MOON BOX】」ですが、サウンドトラック同様に現在では入手困難です。

Apollo 13 1995年
1973年の「アメリカン・グラフィティ」で生徒会長のスティーブを演じたロン・ハワードが監督した「アポロ13」は史実に基づきアポロ計画をテーマにした宇宙冒険映画で、ソ連に負けじと月面調査のためのロケットは打ち上げおよび月着陸船(アクエリアス)へのドッキングに成功するも、酸素タンクの爆発で酸素流出および燃料電池の故障というトラブル発生。 管制センターでは酸素がなくなった司令船から乗組員3人をLEM(月着陸船)に移動させて救命ボートとせなばならないという危機に陥る。 月面着陸計画は乗組員を帰還させるべく救助計画に変更、問題は残り少ない電力。 地上での再突入シュミレーションに家で寝ていたケンが起用される。 といった地球生還までを描いた宇宙冒険的救出劇です。 トム・ハンクス(14号に塔乗予定だった船長のジム)、ケヴィン・ベーコン(予備チームだったがケンの代わりに急遽塔乗する飛行士ジャック)、ゲイリー・シニーズ(血液検査の結果風疹に免疫がなくて塔乗できなかったケン)、ビル・パクストン(交代したジャックと気が合わないフレッド)、エド・ハリス(地上で指揮する管制センターの主席管制官ジーン)といった豪華な配役です。 1969年にアームストロング船長とオルドリン宇宙飛行士を乗せたアポロ11号の月着陸船「イーグル」が月面に着陸し人類が月を歩く時代の到来と騒がれましたが、1972年以降30年ほどは進展していなく昨今はNASAで有人火星探査用の宇宙基地建設計画が話題になっているとか。

☆2004年、ブッシュ米大統領が「新宇宙戦略」を発表しました。 月面基地での活動を実施することを目指し、2014年までに最初の有人飛行を行うそうです。
ブッシュ米大統領の新宇宙戦略について