クリスマス大決戦! Santa Clause 3: The Escape Clause (2006)

ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦! (2006年)
クリスマスを題材にした映画なら、古くからたくさん映画化された「A Christmas Carol(クリスマス・キャロル)」や「White Christmas(ホワイト・クリスマス)」など心温まる作品や、可愛いモグワイ(ギズモ)から無数の小型怪物が生まれてクリスマスに大暴れする「Gremlins(グレムリン)」のようなサンタの登場しないモンスター映画もありますが、やはりクリスマスはサンタクロース。
2006年の12月のクリスマス・シーズンにウォルト・ディズニー・ピクチャーズ制作のクリスマス映画の「サンタクローズ3」が日本でも公開されます。 「サンタクローズ3」は「サンタクローズ2」同様にMichael Lembeck(マイケル・レンベック)の監督で、製作にも関わったTim Allen(ティム・アレン)が主役のサンタ・クロースになった会社員でチャーリー少年のパパであるScott Calvin(スコット)を演じます。 映画のタイトル「サンタクローズ3」は日本でテレビ放映された時のタイトルが「クリスマス大決戦!」なんだそうですが「サンタクローズ」の続編のミセス・サンタを見つける「サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪」は子供たちにはイマイチだったので「サンタクローズ3」に期待します。
☆「サンタクローズ」がSanta Claus(サンタさん)ではなく、Santa Clause(サンタの契約条項)のことで、サンタの身分証に書かれた条件を満たせば誰でもサンタになれるというのは私は初耳です。 一体全体、どんな条件でしょう? サンタの存在を否定する方は必見。
オモチャ会社勤務でチャーリーのママと離婚した38歳のスコット・カルビーをティム・アレンが演じる1994年の「The Santa Clause(サンタクローズ)」ではクリスマスの晩にサンタ・クロースと同じイニシャルのスコット・カルビーが屋根から落ちたサンタクロースの代わりに子供たちにプレゼントを配りサンタクロースの存在を信じることができるようになります。 これは夢だったか、現実だったか。 パパはサンタクロースか、そうじゃないのか。 5ドルでチャーリーを買収してサンタのことはなかったことにしたのにスコットは白いお髭が伸びだし腹も出てきて本当にサンタクロースになったのです。 エディ・マーフィーには負けるけど特殊メイクでどんどん膨らみお髭が伸びるスコット・サンタ。 しかしこの世の中、大人はサンタの存在を信じないからスコットはチャーリーをたぶらかしたと警察に捕まる。 その時、サンタの逮捕劇を、見ていた少女が警官たちに言いました。「お願い、サンタさんを離してあげて!」 1947年の「Miracle on 34th Street(三十四丁目の奇跡)」でこんな台詞がありましたっけ。 少年チャーリーが耳のとがった妖精(エルフ)からもらったスノーボール(グローブ)を振ればいつでも空をかけるトナカイのソリが見える。 いつでもパパのサンタに会える。 ビジネスマンからサンタに転職してチャーリーと別れるスコット・サンタは最後に子供時代にサンタを信じなくなった理由になったプレゼント、チャーリーのママが子供の頃お願いしたのに貰えなかったMistery Date Game(ゲーム)、チャーリーの新しいパパのニールにはWinnie Whistle(赤い呼び子)を空からプレゼントするのです。
The Santa Clause (1994) Trailer – YouTube
Santa Clause 2 (2002) Trailer – YouTube

さて、「クリスマス大決戦!」でも条件を満たしてサンタクロースになったスコット・カルビーは悪者の”Jack Frost(ジャック・フロスト)”と闘います。 Jim Carrey(ジム・キャリー)が2000年に演じた「How the Grinch Stole Christmas!(グリンチ)」みたいにクリスマスが大嫌いだからとジャック・フロストはThe Escape Clause(エスケープ・クローズ)というタイムマシンを使って時空を超えてサンタクロースを乗っ取ったのです。 ジャックのせいでごく普通のオジサンに逆戻りしてしまったスコットは楽しみに待っている子供たちのためにクリスマスを取り戻そうと妻のキャロルと共に作戦を開始します。

「サンタクローズ3」でSanta Claus(サンタクローズ)のScott Calvin(スコット)役は1994年の「The Santa Clause(サンタクローズ)」や2002年の「The Santa Clause 2: The Mrs. Clause(サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪)」同様にTim Allen(ティム・アレン)でミセス・サンタ(キャロル)には「サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪」同様にElizabeth Mitchell(エリザベス・ミッチェル)が演じますが、ジャック・フロストを演じるのは1988年にThree Fugitives(3人の逃亡者)でネッドを演じたMartin Short(マーティン・ショート)です。 魔法の砂をかけて眠らせてしまう妖精のThe Sandman(サンドマン)を演じたのは「The Santa Clause 2」にも出演したMichael Dorn(マイケル・ドーン)です。 そしてなんと驚いたことに1967年のWait Until Dalk(暗くなるまで待って)で冷酷な犯罪人を演じたAlan Arkin(アラン・アーキン)と夫婦役で妻のSylvia(シルヴィア)を演じているのが1963年の「Bye Bye Birdie(バイ・バイ・バーディー)」で有名なAnn Margret(Ann-Margret / アン・マーグレット)がスコットの親戚です。 スコットの元妻の夫であるNeil Miller(ニール・ミラー)を演じるのは1994年の「サンタクローズ」や「サンタクロース・リターンズ」、そして1986年の「Ruthless People(殺したい女)」で誘拐犯、1997年のTVドラマ「Runaway Car(ランナウェイ・カー)」でEd Lautner(エド)を演じたJudge Reinhold(ジャッジ・ラインホルド)です。
「サンタクローズ3」の写真がたくさん見られるSanta Clause è nei guai – FILM.TV.IT
“Santa Clause 3” Trailer – YouTube
Martin Short, Alan Arkin and Ann-Margret in “The Santa Clause 3” – YouTube

Tim Allen
1995年にToy Story(トイ・ストーリー)でBuzz Lightyear(バズ・ライトイヤー)の声優としてTom Hanks(トム・ハンクス)と共演したティム・アレンはこの後、2006年にThe Shaggy Dog(シャギー・ドッグ)でパパ役として出演しています。 ※ティム・アレンのサンタクローズ・シリーズはデビュー作の1994年にJohn Pasquin(ジョン・パスキン)が監督したThe Santa Clause(サンタクローズ)と、「クリスマス大決戦!」同様に2002年のMichael Lembeck(マイケル・レンベック)が監督したThe Santa Clause 2(サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪)に続いて今回が第三作目です。

Santa Clause 3

Santa Clause 3 DVD
ページトップの画像は2008年に発売された「サンタクローズ3/クリスマス大決戦!」日本語吹き替え版の特典付きDVDです。

The Santa Clause Soundtrack
Santa Clause
The Santa Clause Original Motion Picture Soundtrack「サンタクローズ3」の音楽は2002年の「サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪」同様ににテネシー出身のGeorge S. Clinton(ジョージ・S・クリントン)で1997年や2002年のAustin Powers(オースティン・パワーズ)シリーズや、2004年にアシュレー & メアリー・ケイト・オルセン姉妹の「ニューヨーク・ミニット」などの音楽も手掛けています。
ジャック役のマーティン・ショートが”Come Meet Santa”や”New York, New York”の他、アン・マーグレットとデュエットしたクリスマス定番曲の”The Christmas Song”、そしてAndy Williams(アンディ・ウィリアムス)が歌う”White Christmas”や”It’s the Most Wonderful Time of the Year”が映画で使用されましたがジョージ・S・クリントン音楽の「サンタクローズ3」のサントラ盤はリリースされていないようです。
Michael Convertino(マイケル・コンヴァーティノ)が音楽を担当した1995年のThe Santa Clause(サンタクローズ)のサウンドトラック「The Santa Clause: Original Motion Picture Soundtrack」が人気あります。
Yelloの”Jingle Bells”をはじめ、”Oh Christmas Tree (O Tannenbaum)”などのクリスマス音楽の他、懐かしいThe Drifters(ドリフターズ)の”White Christmas“やThe Chipmunks(シマリス3兄弟)のコーラスで”Santa Claus Is Comin’ To Town”など18曲を収録しています。
※Yelloは1970年代に結成されたスイスのエレクトロニック・バンドでレストラン経営者でもあるDieter Meier(ディーター・マイヤー)の謎めいた闇のなかから出てくるような声が特徴です。
Yello – Jingle Bells (the Santa Clause Movie Version) – YouTube
Santa Claus is Coming to Town (The Chipmunks Greatest Christmas Hits) – YouTube
The Drifters (origenal) – White Christmas – YouTube

Jack Frost
ジャック・フロストとは悪戯好きの冬の精で何でも凍らせてしまうので、凍るように寒い冬の代名詞となっているのです。 クリスマスソングに歌われたり、ロシア民話のJack Frost / Father Frost(霜爺(しもじじい))にも登場します。 アメリカではSanta Claus(サンタさん)を”Father Christmas”、ヨーロッパでは”Père Noël”、スペインやラテン国では”Papá Noel”と呼ぶそうですがロシアでは”Дед Мороз(Father Frost)”なんだとか。
※YULETIDEとはドイツ語でYuleがクリスマスなので、冬至の祝い(クリスマス季節)のことだそうで、12月24日から1月6日までを指すそうです。