マディズ・ファミリー・リユニオン Madea’s Family Reunion (2006)

The Tyler Perry Collection DVD
The Tyler Perry Collection
Tyler Perry as Madea in Madea’s Family Reunion (2006)

タイラー・ペリーズ・マディアズ・ファミリー・ リユニオン
タイラー・ペリーのコメデイ「Madea’s Family Reunion」が2006年2月のアメリカ公開当時には全米Box Office Top 5で連続2週第一位を記録しました。
2006年のMadea’s Family ReunionはTyler Perry(タイラー・ペリー又はテイラー・ペリー)が脚本及び監督、そして主演するMadea(マッディーヤ)シリーズのコメディ第6作目です。 2005年の第一作「Diary of a Mad Black Woman」はタイラー・ペリーが脚本を書き、タイラー・ペリーがマディおばあちゃん役で主演した2002年の「芝居」の初映画化で、予想外の記録的な大ヒットになり、7作まで製作する契約をしたそうです。 本作ではタイラー・ペリー監督自身が女装して南部黒人のおばあちゃんのMable “Madea” Simmons(マディア)を演じます。 マディおばあちゃん一家あげての親睦会に向けて、それぞれの家族の抱える問題の解決に大奮闘する笑いとペーソスがたっぷりのコメディです。 低予算(?)だから、おばあちゃんの他にもBrianとJoeの3役をペリーが演じます。 今回の第6作目にはLynn Whitfield(リン・ウィットフィールド)がおばあちゃんの姪のVictoria(ヴィクトリア)役で特別出演しています。
Lynn Whitfield/LisaArrindell sit down w/ SubUrbanUnderground – YouTube
Madea’s Family Reunion Trailer – YouTube

タイラー・ペリーの芝居は初演が2000年の I Can Do Bad All By Myself 、2001年はDiary of a Mad Black Woman、2002年が今回の映画になった「Madea’s Family Reunion」、2003年がMadea’s Class Reunion、2004年がMeet the BrownsとMadea Goes to Jailです。

低予算にもかかわらず、映画が公開されるごとに人気が高まるタイラー・ペリーのコメディ「Madea」シリーズです。 7作の予定なので続いてもう一作が作られるでしょう。 素顔はハンサムなタイラー・ペリーが扮するパワフル「Madea」おばあちゃんは、銃を携帯するヘビースモーカーの男勝り! このマディおばあちゃんが姉の葬式やら孫の結婚式で週末に家族を呼び集めるからさあ大変、大騒動が始ります。 悲しみもジョークで吹き飛ばそう! ガッハッハと大笑いして・・・そしてホロリ。
※ちなみにマディおばあちゃんの名前「Madea」の由来は「Mother Dear(親愛なる母さん)」を縮めたものだそうで、キャラクター作りはタイラー・ペリーの実生活の母親や叔母などを参考にしたそうです。

タイラー・ペリーのスッピン写真も見られるTyler Perry Official Site Photos – TylerPerry.com
ピストルをぷっぱなしてビデオの立ち売りからビデオを奪い取ったくわえ煙草のおばあちゃんが警官に連行されるストーリーの第一作は、1943年にBing Crosby(ビング・クロスビー)とThe Andrews Sisters(アンドリュース・シスターズ)も歌ったAl Dexter(アル・デクスター)作曲のコミックソング”Pistol Packin’ Mama”を思い浮かべます。

Madea’s Family Reunion Original Soundtrack (OST)
2006年に発売された「Madea’s Family Reunion」のサウンドトラックは新旧ミックスのR & B集です。 KEMの”Tonight”をはじめ、LL Cool JとMary Maryの”We’re Gonna Make It”、Chaka Khanの”Keep Your Head Up”、Johnny Gillの”You for Me”、Al Greenの”Love and Happiness”、O’Jayの”Family Reunion”、Will Downingの”I’ll Be”など映画で使用された10曲を収録したサウンドトラックの2006年盤がMotown(モータウン)からリリースされています。
Madea's Family Reunion SoundtrackTyler Perry’s Madea’s Family Reunion Soundtrack
♪ 試聴はMadea’s Family Reunion Soundtrack レコチョク


KEM
キーボードで弾き語りする”ケム”は2003年にデビューアルバム「KEMistry」(試聴はASIN: B00008BNUJ)がモータウンからリリースされ、2005年には”I Can’t Stop Loving You”を収録した「Album II by KEM」が発売になりました。 ケムの
の幻想的ステージPVが見られた”Kem Music.com”は現在消滅しました。

The Tyler Perry Collection DVD
ページトップの画像は日本で発売になった英語版「The Tyler Perry Collection」の4枚組DVDです。
I Can Do Bad All By Myself、Madea’s Class Reunion、Meet the Brownsと2006年のMadea’s Family Reunionがセットになっています。

Madea’s Family Reunion DVD
下記はアメリカで2006年に発売されたタイラー・ペリーの第二弾「Madea’s Family Reunion」DVDの輸入版(英語)です。
Madea's Family ReunionMadea’s Family Reunion

Tyler Perry Collection: Madea’s Family Reunion
2002年のタイラー・ペリーの初映画化「Madea’s Family Reunion」DVDの2005年リリースの輸入版(英語)です。
Madea's Family Reunion DVDMadea’s Family Reunion (2002) DVD

Tyler Perry’s Daddy’s Little Girls
タイラー・ペリーが脚本及び監督している最新作”Daddy’s Little Girls”は2007年のヴァレンタインデーにアメリカで公開される予定だそうです。 逆シンデレラ・ストーリーで女検事がなんと3人子持ちの貧乏なバツイチ男に恋をしたという騒動を描いているラブコメで”詰め物”をしているタイラー・ペリーは観られません。
“Tyler Perry’s Daddy’s Little Girls”の予告編はDaddy’s Little Girls Trailer – YouTube
タイラー・ペリーのサントラは定評がありますが、このDaddy’s Little Girlsのサントラも話題らしいです。 家族や人生や恋愛などこの映画のテーマに沿って書き下ろされたかのような曲を従姉妹のDionne Warwick(ディオンヌ・ワーウィック)を含むWhitney Houston & The Family(ホイットニー・ヒューストン一家)が歌っている他、ディオンヌ・ワーウィックのFamily FirstやBeyonce(ビヨンセ)の”Daddy”が収録されています。
Daddy's Little Girls - SoundtrackDaddy’s Little Girls
Beyonce – Daddy – YouTube

Tyler Perry’s Why Did I Get Married?
2007年秋に公開の第四作目の「Why Did I Get Married?(理想の夫婦のつくり方)」が期待できます。 撮影は1999年の「御法度」を手掛けた栗田豊通です。 いつものようにタイラー・ペリーが監督及び主演するラブコメでなんとJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)が出演しています。 ロッキーマウンティン(コロラド)のリゾート地を舞台に毎年秘書に訪れる大学時代の女友達4組のカップルが”結婚”について検証します。 これもタイラー・ペリーの好評だった芝居の映画化です。 さて、そこにセクシーな若い女が現れると・・・どうなる? 映画の音楽はAaron Zigman(アーロン・ジグマン)ですが、Jay Weigelが作曲したColor Me BlueやSamba of Loveが使用されるとか。

Tyler Perry’s The Family That Preys
2008年もタイラー・ペリーが脚本及び監督する「The Family That Preys」は前作よりシリアス感が増し、もろくもある家族の絆を模索するストーリだそうで、アメリカでは9月初旬に公開されますが、そろそろ日本でも公開にならないでしょうかね。 ともかく本国アメリカでも黒人映画は興行につながらないとか、海外には黒人映画の市場がないといわれて引き受けるスタジオがないのが現状。 こういった事情から黒人映画は低予算で製作せざるを得ないのです。 大手のスタジオが黒人映画を配給しようとしないため小さな配給会社が扱うことになるのです。 唯一日本で公開された映画といえばタイラー・ペリーが製作総指揮に名を連ねている2009年の「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire(プレシャス)」が2010年春に上映されただけですが、2011年にはスティーヴン・スピルバーグ監督を抜いてペリーの収入がトップになったとか。 この「プレシャス」は黒人貧民街ハーレムの悲惨な子供たちと教師の出会いを描いていますが、黒人の血を受け継ぐポップスのMariah Carey(マライア・キャリー)やジャズ歌手のJean Carne(ジーン・カーン)などが出演しています。
監督のペリーがベン役で出演する「The Family That Preys」には名女優のKathy Bates(キャシー・ベイツ)が大会社の重役Charlotte Cartwright役で出演するそうです。

Tyler Perry’s Madea Goes to Jail
これで終わりかって?とーんでもない! アメリカでは2009年2月にもタイラー・ペリーが監督及び脚本そして主演する新作が公開されます。 検事補のJoshua(ジョシュア)役でDerek Luke(デレク・ルーク)も出演。 今回は例のピストルを持ったおばあちゃんは高速道路のカーチェイスの後、刑務所に行くんだとかで大ヒット。
Madea Goes to Jail Trailer- YouTube

Tyler Perry’s Why Did I Get Married Too? (2010)
2010年にボックスオフィスで上位に入ったジャネット・ジャクソンとタイラー・ペリーが出演する映画は上述の結婚したカップルの騒動を描いた「Why Did I Get Married?」に続きお得意の女装おばあちゃんではありません。 おばあちゃんでないけど女装は止められない、タイラー・ぺりーは2012年のRob Cohen(ロブ・コーエン)監督「Alex Cross(バーニング・クロス)」で主人公のアレックス・クロスを演じています。(ラジー賞は逃れた) James Patterson(ジェームズ・パターソン)の推理小説「アレックス・クロス」の映画化です。 犯罪心理学者のアレックス・クロスは1997年の「Kiss the Girls(コレクター)」と2001年の「Along Came a Spider(スパイダー)」ではMorgan Freeman(モーガン・フリーマン)が演じた猟奇殺人鬼を捜査するワシントン市警の刑事役ですが、監督もタイラー・ペリーがすれば良かったかも。 2013年には再びマディアお婆ちゃんのクリスマス映画「A Madea Christmas(マディアおばさんのメリークリスマス)」が製作されましたがこれも日本では未公開どころか情報なし。ですがアンジェリーナ・ジョリーが主演した2021年の「Those Who Wish Me Dead(モンタナの目撃者)」でケチな悪徳企業のボスを演じています。

☆ Audio-Visual Trivia内のリン・ウィットフィールドが主演した映画は「愛と情熱のジョセフィン・ベイカー