レイ RAY (2004)

レイ・チャールズではありません! ジェイミー・フォックスです。
Jamie Foxx as Ray Charles
Jamie Foxx as Ray Charles in “Ray”
Jamie Foxx – I’ve Got a Woman (RAY) – YouTube

レイ (2004年)
Jamie Foxx(ジェイミー・フォックス)がソウル歌手のレイ・チャールズを演じる「レイ」は2004年6月10日に73歳で亡くなった盲目の歌手「Ray Charles(レイ・チャールズ)」の伝記映画です。
Taylor Hackford(テイラー・ハックフォード)が監督した映画「レイ」は、生前のレイ・チャールズも参加して15年かかって制作されたそうです。
1984年に「Against All Odds(カリブの熱い夜)」や1997年の「The Devil’s Advocate(ディアボロス/悪魔の扉)」などを監督したテイラー・ハックフォードは1987年にもロックンローラー映画のCHUCK BERRY HAIL! HAIL! ROCK’N ROLL(チャック・ベリー)を監督しています。 チャックベリー武勇伝映画にはLittle Richard(リトル・リチャード)、Bo Diddley(ボー・ディドリー)、Jerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)などがインタビュー・シーンに出演しています。 レイがピアニストとして参加するバンドの歌手でレイと結婚するデラ・ビー・ロビンソン役は2008年の「Lakeview Terrace(レイクビュー・テラス 危険な隣人)」で白人の妻を演じたKerry Washington(ケリー・ワシントン)です。

ソウルだけに留まらず、R & B、ゴスペル、ジャズ、ブルース、そしてロックンロールなどジャンルを超えて活躍してきたレイ・チャールズのちょっとナスティ(品の悪い)な1959年の”What’d I Say(何と言ったら)”や、ジョージア州の州歌とまでなったHoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル)が1930年に作曲した”Georgia on My Mind(ジョージア・オン・マイマインド/我が心のジョージア)”など、50年代から60年代のヒット曲の数々が映画のなかで使われており、主演のジェイミー・フォックスが気味悪いほど、レイ・チャールズにそっくりです。 幼少期よりピアノに親しみ、大学で音楽を専攻し、ジュリアード学院でピアノを学んだジェイミー・フォックスは映画の中でも実際にピアノを演奏しています。 テレビのコメディで人気を博したジェイミー・フォックスが殺人事件に巻き込まれるタクシードライバーを演じた「Collateral(コラテラル)」とは全く違った演技が話題の映画です。

video「レイ」のオフィシャルサイトはRay Movie – Universal Studio(予告編はもう観られません)
2004年10月にニューヨーク他で公開され、2005年1月に日本公開です。
Ray Movie Trailer – YouTube

映画「レイ」の中で偉大なるブルースマンのLowell Fulson(ロウエル・フルソン)を演じているのはシカゴブルースノミュージシャンだったTabby Thomasの息子で自身もブルースマンのChris Thomas King(クリス・トーマス・キング)でした。 そして、2003年のBiker Boyzなどに出演したTerrence Dashon Howard(テレンス・ダッション・ハワード)が「レイ」ではギタリストのGossie McKee(ゴッシー・マッキー)役を演じています。 2004年の映画「クラッシュ」ではTVプロデューサーのCameron役、2005年のHustle & Flowのオカマ・ラッパー役ではインディペンデント映画祭として知られる Sundance Film Festival(サンダンス映画祭)の観客賞を受賞しました。

2005年に発売された「レイ」の字幕版DVDです。
Ray DVDRay / レイ
上記と同じDVDで価格が違うASIN: B00096J64Qの他、2005年に発売された日本語字幕と吹き替えの3枚組の「Ray / レイ 追悼記念BOX」もあります。

Ray Original Soundtrack
RAY SoundTrackRay
映画「レイ」の音楽はスコットランド出身の作曲家であるCraig Armstrong(クレイグ・アームストロング)です。 映画で使用されたレイ・チャールズが作って自身が歌っている曲にはWhat’d I Say、Baby Let Me Hold Your Hand、The Key of G、Pete Johnson’s Stride、Hallelujah I Love Her So、Mary Ann、Rockhouse、Hard Times (No One Knows Better Than I)などが使用されていますが、他にもレイの歌声で何曲かあり、ジェイミー・フォックスが演じるレイが歌うシーンではレイ・チャールズのピアノ伴奏も何曲か使用されました。

Jamie Foxx
ジェイミー・フォックスは2005年1月25日発表によると、「レイ」でアカデミーに主演男優賞とコラテラルでの助演男優賞の二つにノミネートされたましたが、同じ年度に二つのノミネートはアル・パチーノ以来です。
2004年、ジェイミーは「レイ」の前に巻き添えを食ったタクシー運転手を演じて「Collateral(コラテラル)」でTom Cruise(トム・クルーズ)と共演しています。 2006年に女性コーラストリオを描いたミュージカル映画の「Dreamgirls(ドリームガールズ)」でBeyoncé Knowles(ビヨンセ)やEddie Murphy(エディ・マーフィー)と共演します。 2012年にはQuentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)が監督する「Django Unchained(ジャンゴ 繋がれざる者)」でLeonardo DiCaprio(レオナルド・ディカプリオ)やSamuel L. Jackson(サミュエル・L・ジャクソン)などと共演します。
☆ 2005年12月に発売されたジェイミー・フォックスのCDは「Unpredictable(アンプレディクタブル)」(ASIN: B000EPFPVA)です。

レイ・チャールズの初期の歌声はピアノで歌うスタイルなど共にNat King Cole(ナット・キング・コール)そっくりでしたが後に独自の唱法を築き上ました。
かってはStevie Wonder(スティービー・ワンダー)等とアフリカ飢餓支援運動の「We are the World」に参加していました。 ちなみに私が好きなレイ・チャールズの曲には1967年にSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)が主演した映画「夜の大捜査線」のテーマ曲で”In the Heat of the Night”がありますが、特にポワチエが演じる黒人刑事が黒人労働者が働く棉畑を車で通り過ぎる時にBGMで流れるシーンが印象的です。

レイ・チャールズのR & Bの歴史のような3枚組みCDが試聴できます。
The Birth Of Soul by Ray CharlesThe Birth Of Soul : The Complete Atlantic Rhythm & Blues Recordings, 1952-1959 Ray Charles / Atlantic
ペギー・リーなどの女性歌手でおなじみの”Black Coffee”をレイ・チャールズが歌っています。 オリジナルの発売は1957年という試聴ができる輸入盤の「The Great Ray Charles」(ASIN: B0001XLW2G)にはスタンダード曲のカバーを14曲収録しています。 また、しんみりと聴かせる”You Don’t Know Me”や”I Can’t Stop Loving You”など40曲を収録したデジタル・アルバム「40 Original Songs」(ASIN: B007GMYHJU)も試聴できます。

Listenレイ・チャールズの歌が聴けるRay Charles – Don Edrington’s Big Band & Swing Era Songs

Ray Charles Lyrics
“Hit The Road Jack”や”Georgia On My Mind”などレイ・チャールズの歌詞はRay Charles Lyrics – Genius.com

video映画「レイ」にはレイ・チャールズが女性コーラス”the Raeletts”をバックにピアノの弾き語りで1959年にR & Bチャートでナンバーワンになった”Hit The Road Jack” by Ray Charles and the Raelettsと”What’d I Say”などが使用されました。
Hit The road Jack – Ray Charles and his fimaele backup singers – YouTube