ユマ・サーマン Uma Thurman

ユマ・サーマンはUma(ウマ)というヒンズー教(チベット密教?)の神からとったとかいう珍しい名前ですが、東洋思想の教授と精神分析医の母との間に生まれたと聞けばなるほどと納得できます。 馬(UMA)を連想しないように”ユマ”と発音しているのは日本だけです。 なんたってミドルネームがインドの古語で”業”や”行為”を意味する”Karuna(カルマ)”です。 型にはまらずアクションもコメディもこなし多様な役柄を演じられるスーパー女優のユマ・サーマン(又はウマ・サーマン)は1992年に俳優でディレクターのGary Oldman(ゲイリー・オールドマン)と離婚後に出演したSF映画の「Gattaca(ガタカ)」で共演したEthan Hawke(イーサン・ホーク)と1988年に結婚して子供を儲けましたが離婚しました。(二人の間にできた娘マヤ・ホークは祖母と母同様にモデルになります) その後2009年にスイスの大富豪であるArpad Busson(アーパッド・ブッソン)氏と3度目の結婚かとの噂されたのですがそのままで2012年には40歳をちょっと超えたユマ・サーマンが第3子を妊娠したそうです。 ちなみにイーサン・ホークは1991年に冒険物語のWhite Fang(ホワイトファング)、1955年にBefore Sunrise(恋人までの距離)などの話題作に出演、2001年にユマ・サーマンが主演したChelsea Walls(チェルシーホテル)で監督デビューしたアメリカの俳優で声がセクシーです。(ちなみにニューヨークのチェルシーはロンドンに由来し、特に八番街はかってLGBTの牙城といわれてたとか)

パリのLancôme(ランコム)化粧品やLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のイメージキャラとなったりしていましたが、2005年のルイ・ヴィトンの秋冬パリ・プレタポルテコレクションにも出演してファッション界でも注目の的です。

ユマ・サーマンはユマ・サーマンを演じてはいません。 役柄にぴったりとはまって映画と一体となっているのです。 女優だから当たり前といえば当たり前ですが、可愛かったりセクシーだったりタフだったりとまったく違うキャラクターを見事に演じ分けています。

Dangerous Liaisons
Dangerous Liaisons VHS (Aamzon.co.jp)
Dangerous Liaisons with Uma Thurmanそのユマ・サーマンの日本でのデビュー作というとJohn Malkovich(ジョン・マルコビッチ)と共演した1988年の”Dangerous Liaisons(危険な関係)となっています。 豪華な衣裳の時代劇でウブで気の多い15歳の小娘のCécile de Volanges(セシル・ヴォランジュ)を可愛く演じています。
「危険な関係」は衣裳もさることながら、可愛いユマがいやらしいマルちゃんにひん剥かれるので大変目を楽しませてくれます。
「危険な関係」のDVDもあります。
Uma Thurman and John Malkovich in Dangerous Liaisons – YouTube
ユマ・サーマンが出演した「危険な関係」のサウンドトラック「Dangerous Liaisons (1989 Film)」ではJohann Sebastian Bach(J. S. Bach/バッハ)やGeorg Friedrich Händel(ヘンデル)など17世紀の偉大なる音楽家によるクラシック音楽も使用されています。 ユマ・サーマンはこの後、1992年にミステリー映画の「Final Analysis (愛という名の疑惑)」では「The Getaway(ゲッタウェイ)」でも超セクシーなKim Basinger(キム・ベイシンガー)やRichard Gere(リチャード・ギア)と共演しましたが、この実に恐ろしい映画の結末がいまいち理解出来ません。 ユマはキム・ベイシンガーの妹として登場しますがラストシーンでは「私は一人っ子」と告白するユマ・サーマンが遺産を手に入れたのは全くの偶然なんでしょうか。(いや、酒飲んでるし、次のカモ探す?)

Even Cowgirls Get the Blues
麻薬や男娼を扱って鬼才の名も高きGus Van Sant(ガス・ヴァン・サント)監督の1993年のEven Cowgirls Get the Blues(カウガール・ブルース)ではヒッチハイカーのSissy(シシー)を演じましたが、2005年のThe Skeleton Key(スケルトン・キー)にも出演したJohn Hurt(ジョン・ハート)がモデルエージェンシー役とかマルコビッチのLadies Room(レディース・ルーム)に出演したLorraine Bracco(ロレイン・ブラッコ)もDelores Del Ruby(ドロレス・デル・ルビー)役で出演しています。 ユマ・サーマンは1992年のFinal Analysis(愛という名の疑惑)ではミステリアスなヒロインの妹を演じ、その後の1994年の「Pulp Fiction(パルプ・フィクション)」に出演して一躍脚光を浴びるわけですが、1998年の「The Avengers(アベンジャーズ)」ではキルビル並みに悪と闘う赤や金色のチャイナドレスがお洒落な気象学博士エマ・ピールを演じるなど、その役柄は広範囲に及んでいます。 ちなみに「パルプ・フィクション」を監督したQuentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)とは2003年の「キル・ビル1」と「キル・ビル2」でも組みました。
Even Cowgirls Get The Blues: Music From The Motion Picture Soundtrack
Even Cowgirls Get the Blues with Uma Thurman ヒッチハイクにはもってこいのデカイ親指のユマ・サーマンがCDカバーになっている「カウガール・ブルース」のサウンドトラックは殆どがThe Black Dahlia(ブラック・ダリア)でも歌っているカナダの男装の麗人”k.d. lang(k・d・ラング)”と1985年以来コンビを組んでいる同じくカナダのミュージシャンのBen Mink(ベン・ミンク)とのコラボでHush My Babyなどが収録されています。
映画ではHerb Alpert & The Tijuana Brass(ハーブ・アルパート&ティファナブラス)の演奏でBurt Bacharach(バート・バカラック)とHal David(ハル・デヴィッド)コンビのThis Guy’s in Love With Youやハーブ・アルパートの代表曲であるTaste of Honeyや、Kill Bill Vol.1(キル・ビル1)で使用された”Bang Bang”で若者にもお馴染みになったNancy Sinatra(ナンシー・シナトラ)のSugar TownJacksonも使用されているそうです。
☆ちなみに2006年の「My Super Ex-Girlfriend(Gガール 破壊的な彼女)」ではユマ・サーマンが精力絶倫で嫉妬深いスーパーガールの”Gガール(ジェニー)”を演じています。

Sweet and Lowdown 1999年
音楽といえば1930年代のシカゴを舞台にジャズがふんだんに使用されたウディ・アレン監督のロマコメ「ギター弾きの恋」ではブルジョワのセクシーなブランチ役で、Django Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)のようなジプシージャズのギタリストのSean Penn(ショーン・ペン)と衝動的に結婚してしまうのです。 2005年にThe Notorious Bettie Page(ベティ・ペイジ)で50年代初期にボンデージの女王様役と呼ばれたベティ・ペイジ役で主演したGretchen Mol(グレッチェン・モル)もエリー役で出演しています。
Uma Thurman in Sweet and Lowdown – YouTube

The Producers プロデューサーズ コレクターズ・エディション
The Producers プロデューサーズ
Uma Thurman Plays Ulla in The Producers (2005)

The Producers
1968年のメル・ブルックス(メル・ブルックス)監督の映画「The Producers(プロデューサーズ)」は2001年にミュージカルとなりましたが、この度さらにリメイクされ、アメリカでは2005年12月16日に一部公開になります。 メル・ブルックスとミュージカル版を演出したThomas Meehan(トーマス・ミーハン)が脚本を手掛け、Susan Stroman(スーザン・ストローマン)が監督します。 プロデューサーのマックス・ビアリストック役に1996年のバードケージでゲイクラブのダンサーを演じたNathan Lane(ネイサン・レイン)、プロデューサー志望の会計士のレオ・ブルームには1988年の「Torch Song Trilogy(トーチ・ソング・トリロジー)」でホモ役を演じてトニー賞を受賞したMatthew Broderick(マシュー・ブロデリック、1997年にサラ・ジェシカ・パーカーと結婚)、ゲイの演出家のロジャーにGary Beach(ゲイリー・ビーチ)です。 ドイツ人の戯曲作家役でWill Ferrell(ウィル・フェレル)が出演していますが、予定していた奥さまは魔女で共演したニコール・キッドマンには逃げられてしまい、ユマ・サーマンに決定したそうでスウェーデン訛りの”ウーラ”ちゃんを演じています。 ちなみにプロデューサー役を演じたネイサン・レインは「Ally McBeal(アリー・myラブ)」のCalista Flockhart(キャリスタ・フロックハート)も出演した「The Birdcage(バードケージ)」で女形のアルバートを演じて有名ですが、2010年にはブロードウエイ・ミュージカルの「The Addams Family(アダムス・ファミリー)」でゴメスを演じています。
When you got it, flaunt it by Uma Thurman Okie Dokie!
– YouTube

色々と賞を獲得したというThe Producers(プロデューサーズ)」ですが、ミュージカルが苦手な私にはウィル・フェレルの面白さが理解できず、ユマ・サーマン以外には見所はありません。 50年代の北欧系ハリウッド女優でもパロディっているような見事なブロンドに真っ白と鮮やかな青を基調としたユマの衣裳は目を見張るばかりです。 実際ユマ・サーマンの母親はスウェーデン人でモデルからサイコセラピストになったそうです。 「プロデューサーズ」は身長が181cmというユマ・サーマンのセクシーさを強調したユマ・サーマンを魅せる映画でしょう。 というもののほぼ1時間経過しないとユマは登場しませんがユマ・サーマンの歌と踊りがゴージャス!ユマ・サーマンのシーンは白とブルーがえもいわれぬ美しさで、特に部屋中を真っ白に塗り替えるシーンではブルーのドレスが映えています。 綺麗!華麗!美麗! 1967年の「Hillbillys In A Haunted House」に出演したJoi Lansing(ジョイ・ランシング)を思い出します。

Tibet House(ダライラマやThurman教授の最新情報あり)
ノーベル平和賞を受賞したDalai Lama(第14世ダライ・ラマ)の要望により、ユマ・サーマンの父であるアメリカ人のRobert Thurman(ロバート・サーマン)教授やリチャード・ギアなどで1987年にチベット文化を紹介するTibet Houseをニューヨークに設立しました。 これはソウル歌手のTina Turner(ティナ・ターナー)をはじめ、Harrison FordやOliver Stoneなどの俳優、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)やWayne Shorter(ウェイン・ショーター)などのジャズメン、Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)やSting(スティング)やSusanne Vega(スザンヌ・ベガ)などのミュージシャン、Courtney Love(コートニー・ラヴ)や、2010年にモデルのMiranda Kerr(ミランダ・カー)と結婚した親日家のOrlando Bloom(オーランド・ブルーム)など大勢の有名人の興味を引くところとなり、かなりの有名人が入信するなど、禅や仏教はかなりアメリカのTVや映画でも取り上げられています。(上記のセレブの全員がチベット仏教徒というわけではなくて一部は創価学会の会員だとか) リサイクルのキャッチコピーににreincarnateやreincarnationなど「(霊魂に)再び肉体を与える」という意味の語句を用いたり、テレビのコマーシャルに僧侶が登場することもあるそうです。 TV人気シットコムの「Dharma and Greg」をご存知でしょう。 Dharmaは仏教的に「悟り」とか「法に従う徳」や「人間の普遍的倫理」という意味が有りますが、人名としてのダーマは達磨太子のことでしょうか。 1997年にはBrad Pitt(ブラッド・ピット)主演で話題を呼んだSeven Years In Tibet(セブン・イヤーズ・イン・チベット)やMartin Scorcese(マーティン・スコセッシ)監督のKundun(クンドゥン)などダライ・ラマ14世をテーマにした映画がヒットしました。 ダライ・ラマ師の最近の見解としては、極端な資本主義でも社会主義でもない社会民主主義のスウェーデンをはじめとするやヨーロッパの国々のような方向が正しいと断言しているそうです。
余談ですが、チベットに魅せられた、あるいはダライ・ラマに傾倒している「Shall we ダンス?」のRichard Gere(リチャード・ギア)は映画の宣伝にかこつけてはチベット問題や中国批判の政治的発言を行うのだそうです。

Audio-Visual 内のユマ・サーマンの出演映画
Prime
ビー・クール

ユマ・サーマン Uma Thurman」への2件のフィードバック

  1. koukinobaabaさん♪ 
    こんにちは。
    プロデューサーズ、映画で観ました♪
    ニコール・キッドマンに逃げられちゃったんですかーーー。
    ちょっと、観てみたいような、気もしますが、
    役の設定通り、確か、、スウエーデン人(?)のような、ユマ・サーマンの脚の長さには、驚きです。(笑
    ロシア美人系役でも、似合いそうですね。

  2. koukinobaaba より:

    chandelierさん、ユマはスゥエーデンとドイツの混血だからアメリカ人の中ではヨーロッパ風な美貌で魅力らしいです。 ですがこの風貌のせいでユマは役柄が似通ってしまうのがちょっぴりご不満らしいです。あとは誰かが蹴った役を引き受けてしまうことですね。 あはは

コメントは受け付けていません。