アメリカン・グラフィティ American Graffiti (1973)

American Graffiti, Vol. 1 (Soundtrack)
American Graffiti
アメリカン・グラフィティ(1973年)

「アメリカン・グラフィティ」の監督は当時新人のGeorge Lucas(ジョージ・ルーカス)でFrancis Ford Coppola(フランシス・F・コッポラ)の助手を経て、監督となり「Star Wars(スター・ウォーズ)」シリーズや「Indiana Jones And The Raiders Of The Lost Ark(インディ・ジョーンズ)」シリーズなどで大成功しました。 でも、レーサーが夢だったルーカスはこのようなホットロッド・レースを取り入れた60年代の若者達の一夜の乱痴気騒ぎを描いた青春コメディも製作しました。 敢えて普通ならNGのシーンを使ったり、2台のカメラが離れた車内の登場人物の会話を同時に捕らえたりと、殆ど即興のワンテイクでたった29日(20日という説も)で撮った低予算映画ですが1年半も公開されませんでした。
アメリカン・グラフィティ(アメグラ)は50年代と60年代のオールディーズやロックンロール全45曲が当時のアメリカにタイムスリップさせてくれますよ! (黒人音楽R&Bは流れても、ロックンロール映画「アメリカン・グラフィティ」には黒人は一人も出演していません)

さあ、Bill Haley & his Comets(ビル・ヘイリー)のRock around the clock(ロック・アラウンド・ザ・クロック)で始まるよ~!
Bill Haley & His Comets – Rock around the clock (1956) – YouTube

「アメリカン・グラフィティ」の登場人物は田舎町の高校を卒業して都会の大学に進学が決まった仲良しの若者達です。
シトロエンに乗った17歳のカート・ヘンダーソン役のRichard Dreyfuss(リチャード・ドレイファス)はこの後1975年にSteven Spielberg(スティーヴン・スピルバーグ)監督の「Jaws(ジョーズ)」や1977年の「Close Encounters of the Third Kind(未知との遭遇)」に出演しました。 ちなみにカート(ドレイファス)に因縁をつける町の不良グループ”PHALAOH’S(ファラオ団)”がメンバーの証として着ていたのがロングスタジャン(カーコートと呼ばれる防寒用ジャンパー)です。 ドラッグ・レースのチャンピオンでデュース・クーペに乗っている22歳のビッグ・ジョン・ミルナー役のPaul Le Mat(ポール・ル・マット)は1974年のゴールデン・グローブでMost Promising Newcomer(新人男優賞)を受賞していますが、「アメグラ」の役上で2年後に事故死したせいか、その後はあまり目立っていません。
キャロル役を演じたのはThe Mamas and The Papas(ママス&パパス)のメンバーだったMichelle Phillips(ミシェル・フィリップス)とJohn Phillips(ジョン・フィリップス)との娘であるMacKenzie Phillips(マッケンジー・フィリップス)で、マッケンジー・フィリップスは「アメリカン・グラフィティ」がデビューで1979年の「アメリカン・グラフィティ2」にも出演しています。
以外なのは同じく「アメリカン・グラフィティ」でデビューしたHarrison Ford(ハリソン・フォード)はこの後、ジョージ・ルーカスの映画「スター・ウォーズ」シリーズや「インディジョーンズ」シリーズで大スターとなりました。 出演当時は俳優を退いて生活のために大工をしていたハリソン・フォードは偶然ルーカス宅の仕事を受けたことから話が映画に及び出演の運びとなったそうです。その後はスターウォーズ・シリーズやインディジョーンズ・シリーズで大活躍!大物俳優となりました。
「アメグラ」ではルーカス監督の「フィフティズ風に髪を短く!」という要請にテンガロン・ハットで対抗したというハリソン・フォードが、映画のラスト近くにジョン役のポール・ル・マットとカーレースをするボブを演じます。
スティーブ役はRon Howard(ロン・ハワード)で、後に「人類、月に立つ」をプロデュースしたり、1995年の「Apollo 13(アポロ13)」や2001年のアカデミー受賞作の「A Beautiful Mind(ビューティフル・マインド)」などの他、新しくは「Amélie(アメリ)」のAudrey Tautou(オドレイ・トトゥ)も出演した2006年の「The Da Vinci Code(ダ・ヴィンチ・コード)」を監督しています。
☆ちなみに生徒会長のスティーブから車のキーを預かり夜の街を流したメガネのテリーにナンパされ一夜を過ごしたのは超可愛いが不良っぽいブロンドのデビーを演じたのはCandy Clark(キャンディ・クラーク)でした。
第1作が1977年に公開されて以降何作ものエピソードが映画化されたルーカス監督のSF超大作映画「スターウォーズ」のサントラは音楽がJohn Williams(ジョン・ウィリアムズ)でLondon Symphony Orchestra(ロンドンシンフォニー)の演奏です。
楽団のトランペッターのMaurice Murphy (モーリス・マーフィー)の演奏が印象的な有名なテーマ音楽が収録されているサントラは「Star Wars Episode IV: A New Hope [Original Motion Picture Soundtrack] 」(ASIN: B0002YCVIS)

video「アメリカン・グラフィティ」のトレーラーはAmerican Graffiti Trailer – TCM.com (最初は宣伝)
American Graffiti Trailer – YouTube.com

1974年のゴールデン・グローブでBest Motion Picture – Musical/Comedy(ミュージカル&コメディ部門の最優秀作品賞)を受賞するなど大評判になった「アメリカン・グラフィティ」ですが、公開前の試写ではユニバーサル映画社側の不当なコメントに激怒したプロデューサーのコッポラが自ら「買い取る!」と申し出た一幕もあったそうです。 結局ジョージ・ルーカスにとっては面白くない手直しを強いられて公開の運びとなりました。 ジョージ・ルーカスは1977年のスター・ウォーズ大成功の後、1978年の「The Party’s Over (More American Graffitti)(アメリカングラフィティ2)」の製作総指揮を契約の為に不承不承引き受けたそうです。 その際に、前作でカットされた3シーンを戻しています。
☆ドライブインや登場人物の詳細も載っている「American Graffiti Title」(枠内で上のAmerican Graffitiをクリック、一番下の各John、Carol、 Steveなどをクリック)

これ又、タイトル変更の危機に会い、危うく難を逃れた「アメリカングラフィティ」という映画のタイトルですが、American Graffitiのgraffitiとは古代人の描いた洞穴壁画や文字を意味するgraffitoの複数ですが、公衆便所などの落書きのことも指します。 (イタリアでもスパゲッティはスパッゲットの複数ですって) アメリカではちょっと前までニューヨークの地下鉄まで落書きオンパレードだったそうです。 壁にスプレーで字や絵を描いたりする一種のストリート・アートは、元々はブロンクスでギャングの縄張りを誇示(犬のマーキング)していたスプレー書きが発展してブルックリンやハーレム地区で独特のアートになったようです。 そんな人々をグラフィティ・ライターと呼ぶそうですが、グラフィティとはどのへんまでを指すのでしょう。 下品で哲学的なスカトロ(scatology)や、暴走族などの××参上!なんていうのはアートじゃないですかね。 近年はジュリアーノ市長のクリーン・アップ作戦が功をなしストリート・アートは絶滅の危機に瀕しています。
そのアートが写真集になってペーパーバックの書籍「ニューヨーク・グラフィティ」(ISBN-10: 476611177X)で画像が沢山見られるそうです。

アウ~!で始まるXERBラジオのDisc Jockey番組「XERB 1090 Radio – Southern California Giant Wolfman Jack(ウルフマン・ジャック・ショー」)の伝説のDJ(Deejay/ディスクジョッキー)のWolfman Jack(ウルフマン・ジャック)が本人の役で出演しています。 ブルックリン出身だったからか黒人になりたかったジャックは顔を黒くしていたんだとか。 映画のなかでラジオから流れる音楽はあたかもウルフマン・ジャックがDJしているみたいですが、実際は実況ではなくラジオ録音だったそうです。 エルヴィス・プレスリーもファンだったというこの番組は日本では70年代にFEN(進駐軍の極東放送)で放送されました。(ダミ声のDJは当時は大変珍しかった) FENとはFar East Network(極東放送網)のことで、戦後の昭和20年(1945年)から始まった在日米軍向けの進駐軍放送ですが、1997年からAFNに変更され或る意味でショックでした! なぜ? FEN独特の雰囲気が喪失、つまりもはや戦後も終わった感) 余談ですが英語がテレビで見聞き出来る環境になかった私にはアナウンサーの言うFar East Networkがフランク・シナットラ!と聴こえてしまいました。 ちなみに人名のSECIL(セシル)はシーソーと聴こえました。
The Wolfman Jack Online MuseumのWolfman Jack – Audio Boothでウルフマン・ジャックの音声クリップを聴けました。 エルヴィス・プレスリーのファンだったウルフマン・ジャックは50年代にメキシコのラジオ局XERBで活躍しましたが、その1969年版のクリップもあります。(下のレシーバのアイコンをクリック!)
Owoooooooo!

この映画にみられる若者の深夜のスピード・レースといえば、亡きJames Dean(ジェームス・ディーン)の1955年の映画「Rebel Without a Cause(理由なき反抗)」を思い出します。 ドラッグ・レースとはホットロッド(改造車)などで4分の1マイル(約400メートル)の距離(一般道路の電柱間)を走行してタイムを競った若者の遊びなんだそうで、日本でいうゼロヨンのオリジンでしょうか。

1950’s Fashion
映画「アメリカン・グラフィティ」で特筆すべきは50年代の音楽と自動車ですが、もう一つ忘れてならないのはファッションです。 男子の服装ははアイビーリーガー、トラッド、コンチなどで髪型は角刈りのような短髪(GIカット)やポマードで撫でつけたリーゼントなどが多かったようで間違ってもロン毛はいませんでした。 私の青春時代にはアメリカのティーンズ雑誌の「SEVENteen(セヴンティーン)」などを眺めてはため息をついていました。 特に絹らしき光った布製で螺旋状の縫い目で弾丸のように三角形にとんがった当時流行のバレット・ブラには驚愕しました。 それに当時は特殊な人しか身につけなかったイアリングをアメリカでは高校生がしているのにもビックリ。 日本ではロケットと呼んだペンダント型首飾りに誰かさんの写真を入れたり。 全員が同じスタイルなワケはありませんが、特徴を述べると、髪型は前髪がおかっぱのポニーテイルにはじまり、美しいウエーブのショートやてっぺんが綿菓子のように盛り上がったスタイルで大きなリボンやカチューシャを付けることも。 アンゴラにビーズやリボンで刺繍したセーターも流行、セーター美人といって胸の曲線を見せびらかすようにカシミアなどのアンサンブルのセーターもシャツもウエストの中にしまい込み、ウエストは締めるに決まってるのでベルトは必須。 カーディガンの袖を通さずに羽織ってブックバンドで本を縛ったスクール・ファッション。 これを真似した私は母に「きちんと風呂敷で包んで持ちなさい!」と叱られました。 白襟や白カフス、ショールカラー、襟元や胸にボー(蝶々結び)をあしらったりした服の柄は花柄の他に水玉やチェックもあり、特に木綿のギンガム・チェック素材は人気でした。 スカートはゴワゴワのペティコートの上にフレアー(サーキュラー)やたっぷりギャザーのスカートです。 プードルはステイタス。 男の子の髪型はクルー・カットかリーゼントで皮ジャンや縄網やダイア柄や袖口や裾にラインの入った白いカーデガンやVネックのバルキー・セーター、イニシャルやワッペンのついたレタード・カーディガンなど。 履物にはサドル・シューズ、コイン・シューズ、ローファーやモカシンを女の子も履きました。 サドルシューズとはつま先がツルンとして甲の部分に馬の鞍のように別色の皮が貼られているスポーティなひも付き(Oxford系)のローシューズです。 当時私は色違いな靴なのでは単にコンビと呼んでいましたがゴルフなどにも使用されるそうです。 靴下としてはボビー・ソックスが主流でしたがストッキングは後ろに縫い目があるタイプしかないのでシームをまっすぐに保つのが大変でした。 短い上着のお洒落なボレロや裾広がりのトッパーという半コート、ファスナーよりボタン留めの服が多く、ボデコンやミニスカートはまだありませんがロカビリーの台頭と共にエナメルに見えるビニール製品も出現しました。

Curt (Richard Dreyfuss) and his Citroen 2CV
Richard Dreyfuss and his vavorite Citroen車と女の子とフットボールが必須アイテムの「アメリカン・グラフィティ」ではクラシック・カーマニアには垂涎の50年代と60年代のホットロッドが勢揃いします。 現在の日本車のスカイラインのGTRで300馬力未満だそうですから当時としてはすっごいパワーのエンジン!
リチャード・ドレイファスの愛車というのがフランスのシトロエンが1948年に発表した”2馬力”という名のロングセラーの小型大衆車「Citroën 2CV」、ポール・ル・マットの黄色いホットロッド車の1932年 FORD Deuce Coupe(デュース・クーペ又はデュース・クープは1932年型のフォードクーペで二人乗りのModel B)、ロン・ハワードが1958年 Impala(インパラ)、そしてハリソン・フォードが運転する「’55 Chevy(55年型シボレー・ホットロッドバージョン)」のChevrolet 454 cu inは425馬力エンジン搭載で4分の1マイルを11秒で走行可能、その他1957年Thunderbird(サンダーバード)や1960年 Cadillac(キャデラック)など約300台ほどの1962年以前のクラシックカーが使用されました。 ちなみにゼネラルモーターズ (GM)が販売した大型乗用車シボレー・インパラ (Chevrolet Impala) の1958年から1964年モデルはローライダー(カスタム車)のベース車として日本でも人気だそうです。
☆アメリカの非公式サイトは写真がいっぱい見られる「American Graffiti Home Page – Unofficial

Where were you in ’62?

1962年(昭和37年)はロックンロールも終盤に近づいた年で「West Side Story(ウエストサイド物語)」が公開された年でもあります。 その年に、貴方は何をしていたでしょう?  ”Sweet Little Seventeen”だった私はアメリカン・カルチャーに夢中でした。 「ウエストサイド物語」はロードショーで観た私はアメリカン・グラフィティの登場人物たちと同じと言いたいです。 ですが、アメリカとは違って日本ではさほど青春を謳歌していたとは言えません。(無茶をするには豊かな環境が……)

American Graffiti DVD
2006年にリリースされた「アメリカン・グラフィティ」日本語字幕版DVDは入手困難となったのでリンクは2012年発売の商品です。
American Graffiti DVDアメリカン・グラフィティ
2012年発売の「アメリカン・グラフィティ [Blu-ray] 」(ASIN: B006VKI014)もあり。

2002年の日本語字幕版アメグラDVD
American Graffitiアメリカン・グラフィティ ― コレクターズ・エディション

American Graffiti Soundtrack
Waitress on Roller Skates at Mel’s Diner

ページトップの画像はローラー・スケートをはいたウェイトレスのカバー画像がレトロな20曲収録の「アメリカン・グラフィティ」のサウンドトラック「American Graffiti, Vol. 1」で、ロック・アラウンド・ザ・クロックやBuster Brownの1959年ヒット曲”Fanny Mae(ファニー・メエ)”からグリーン・オニオンズなど20曲を収録しています。
オリジナルは1973年リリースのサントラが1997年に2枚組みで発売になりました。(下記のリンクは2007年発売)
American Graffiti SoundtrackAmerican Graffiti Soundtrack (2枚組CD)
♪ 何枚もリリースされたサントラの中で2002年に発売された2枚組の国内盤は「アメリカン・グラフィティ ― オリジナル・サウンドトラック」 このCDは日本語の曲名が見られます。そのディスク 1の4番目の収録曲に”恋は曲者”というのは原曲のタイトルを”Why Do Fools Fall in Love?”(なぜ愚か者は恋に落ちる)、曲の出だしがOh wah, oh wah, oh wah, oh wah, oh wah, oh wah …という1956年にFrankie Lymon & the Teenagers(フランキー・ライモン&ティーンエイジャーズ)で大ヒットしました。 ティーンエイジャーズは黒人とヒスパニック(プエルトリコ系のサンチャゴはサックスも担当)2名を含む5人の少年グループでリードボーカルのライモンは12歳から参加し57年にソロになるも低迷、十代より慣れ親しんだヘロインの過剰摂取で25歳にして急逝しました。
「41 Original Hits From The Soundtrack Of American Graffiti [Soundtrack, Import]」(ASIN: B000002O81)という1993年発売の2枚組全41曲収録のサントラはオリジナルが1975年でお勧めです。 試聴はOriginal Soundtrack American Graffiti – AllMusic.com
サントラにはこの他に「American Graffiti, Vol. 1」(ASIN: B0002B69UW)と「American Graffiti, Vol. 2」(ASIN: B0002B69V6)がありますが現在は入手不可。 1976年リリースの輸入盤レコード「American Graffiti, Vol. III」にはLittle Richardの”Lucille”と”Good Golly Miss Molly”、Ronnie Hawkinsの”Mary Lou”、Johnny Tillotsonの”Poetry In Motion”、Jimmie Rodgersの”Honeycomb”、Everly Brothersの”Bye Bye Love”などなど垂涎のオールディズが満載。(ジャケット画像はアメリカのAmazon.com ASIN: B002OXL4TW、リトル・リチャード収録の二枚組みLP盤はASIN: B002OXL4TW)
レースの時に流れるBooker T. & the M.G.s(ブッカー・ティー・アンド・エムジーズ)の”Green Onions”をはじめ、「American Graffiti, Vol. 1 」にはBill HaleyのRock Around The Clock、Del ShannonのRunaway、Buddy HollyのMaybe Baby、The DiamondsのLittle Darlin’、Big BopperのChantilly Lace、Beach BoysのAll Summer Longなど20曲を収録、「American Graffiti, Vol. 2」にはFats DominoのAin’t That A Shame、Chuck Berry、The Flamingos、Clovers、The Plattersなど21曲を収録しています。甘い歌声が忘れられないLenny Welch(レニー・ウェルチ)の”Since I Fell for You(君にダウン)”もデスク2の3番目に入ってます。
サウンドトラックのジャケット画像は映画のロケに使用されたサンフランシスコのドライブイン「Mels Drive-In(メルズドライブイン)」のマークです。 ちなみに1967年の映画「Guess Who’s Coming to Dinner(招かれざる客)」で黒人が一割というロサンゼルスに住む花嫁の父親(スペンサー・トレイシー)がボイゼンベリー・アイスクリームを食べに寄ったドライブイン・レストランがこのメルズ・ドライブインですが、まだ完全に人種差別が撤廃されていなくて州によっては白人と黒人の結婚が違法だった時代の設定ですがブラック・パワーの台頭のせいかにレストランの厨房で黒人を雇用しているばかりか駐車場での追突事故を起こした白人(スペンサー・トレイシー)に黒人が「間抜け野郎!」呼ばわりさせている。それに主演級の招かれざる客がSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)でした。(野のユリでアカデミー賞)
サントラのディスク:1の20にあるリー・ドーシーの”ヤー・ヤー”についてはリー・ドーシー Lee Dorsey
ディスク:2の17にあるブッカーTとM.G’sの”グリーン・オニオンズ”についてはブッカー・T Booker T. & the MG’s
☆アメリカングラフィティの音楽についてはAudio-Visual Trivia内の50年代と60年代のオールディーズとロックンロール

50’s Super Hits
上記で聴けた”Rock Around The Clock”はフィフティーズの超大ヒット曲を集めたアルバム「50’s Super Hits」です。 どんな曲が代表的かはヒットパレードでトップになったかどうかで判断されるでしょう。 「50’s Super Hits」(ASIN: B001CDL70G)には以下の14曲が収録されています。(”60’s Super Hits”となるとグッと様変わり)
Rock Around The Clock – Bill Haley & His Comets
La Bamba – Ritchie Valens
Oh Carol – Neil Sedaka
Put Your Head On My Shoulder – Paul Anka
Lollipop – The Chordettes

Only you – The Platters
Great balls of fire – Jerry Lee Lewis
Johnny B. Good – Chuck Berry
Summertime Blues – Eddie Cochran
Blue suede shoes – Carl Perkins
Be-Bop-A-Lula – Gene Vincent & The Blue Caps
Ooby Dooby – Roy Orbison
Long Tall Sally – Little Richard
Oh Boy! – Buddy Holly

上記のリストでAudio-Visual Trivia内に記事があるのはJerry Lee Lewis
Eddie Cochran
Gene Vincent
Little Richard

Oldies Best Hits 200
私は未見ですが1990年に大陸書房からオールディズのヒット曲を網羅した単行本が出版されたそうです。(ISBN-10: 480333143X)

Listen1964年~1965年に録音されたNYCのApollo Oldies showの音声クリップでThe Orioles(オリオールズ)やThe Clovers(クローバーズ)、The Five Keys、The Flamingosなどドゥー・ワップ・アーティストたちのラジショーのインタビューと写真や歌入りインタビューが聴けるR & B Vocal Group Interviews Listen to Interview!(The Oriolesのインタビューでは1953年に大ヒットしたCrying In The Chapel(涙のチャペル)が聴けます。 必聴!)

似顔絵の得意な漫画家でユーモア誌「Mad」で50年も活躍したMort Drucker(モート・ドラッカー)が手掛けた「アメリカン・グラフィティ」の映画ポスター画像が見られるAmerican Graffiti Movie Posters – MoviePosters.com

1957年のロックンロール映画「女はそれを我慢できない」と同様にお高いライセンス料(版権)のためElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)の曲は入っていないのが残念!

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アメリカン・グラフィティ American Graffiti (1973)」への14件のフィードバック

  1. いいですよね~~「アメリカン・グラフィティ」。何でもない感じなんだけど、全編愛すべきシーンの連発。
    最初に見た映画会社幹部からのブーイングは、まあ、仕方なしかも・・いつだって新しいスタイルには頭の固いおっさんたちは拒絶反応だもの。あの「俺たちに明日はない」だって、「なんじゃ!!こりゃ~~~!!」とプンプンされたらしいもの。

  2. koukinobaaba より:

    anupamさん、今晩は! 本当にこの頃は映画会社側もルーカスが大監督になるなんて思っていなかったんでしょうね。 私はクラシックカーは分かりませんが、ロックンロールやオールディズは大好きです。

  3. こんちは!
    「アメグラ」!良いですよね~。
    使われてる音楽がまたイイんです!
    あ、なんかDVDのジャケット・デザイン、いまいちですね。
    僕はLP世代ですので、やっぱあのオネェちゃんのジャケットが好きです。
    ローラー・スケート・ウェイトレスのドライヴ・インなんて・・刺激的でした。

  4. koukinobaaba より:

    ギターマンさん、今晩は! やはりLP世代ですかぁ♪ 私はレコードを買うためにレコード屋さんでアルバイトをしたほど音楽好きでしたよ。
      話は飛びますがBBキングがルシールの一件について語っている音声クリップを聴いて下さいましたか?
      DVDのジャケットですが、多分「グラフィティ」だからあえてキャストをカリカチュアで表現したのかもしれませんね。

  5. またまたお邪魔します。
    ふぇ?BBの音声ですか?聞きましたよ~♪
    「馴れ初め」ですよね。これって、聞き覚えがあるんですが・・。CDかビデオからの音源でしょうか?****
    話とびますが、ドラッグ・レースやってました、私ぁ・・。そういう意味でもこの映画は好きです(笑)****ブログで音が出るのって良いなぁ!ウチのも出来んのかな?

  6. koukinobaaba より:

    ken-sann、今晩は! 何度でもいらしてね。 ルシールについての音源は 「Lucille, (675 K, 63 sec.) Copyright ©, MCA records, 1968」だそうです。
    ウエブサイトのバックグラウンド音声については、私のもう一つのブログHot’n Coolに記事があります。 http://zenigeba.exblog.jp/3361178
     ですが、あまりお勧めはしませんよ。 私は家族からブーイング! 自分の生の声までアップしちゃったこともあるんで当然ですが。

  7. tornos より:

    お久しぶりです。
    最近は米国も映画はテレビで見ることが前提で作られるため製作側もロング・ショットをあまり使わなくなってきた、とルーカスが嘆いていましたね。最新作エピソード3がルーカスの最後の巨大予算映画になるそうで、今後はもっと低い予算で映画を撮るそうです。彼のの低予算コースにはちょっと興味がわきます。
    (koukinobaabaさん、ジョーズはSSさんですよ(笑)もし気が付いたら、このコメント消して下さい)
    僕、リチャード・ドレイファス大好きです。

  8. koukinobaaba より:

    tornosさん、重大なるご指摘に感謝致します。言い訳はききませんね。そうです、間違えました!
    リチャード・ドレイファスがジョーズに出演しましたが、監督はスティーヴン・スピルバーグです。 SSなんてお優しい心遣いを嬉しく思います。 早速訂正しました、ほんとにほんとに有難うございます!

  9. あの素晴らしい夏の日をもう一度 ルーカス「アメリカン・グラフィティ」を聴く

    定期メンテナンスを知らなくて書いた記事がほとんどぶっとんでしまった。ほんと疲れてしまう。
    でも阪神勝ったから許すとしよう(関係ないやン)
    先行してJFKで逃…

  10. tiki より:

    koukinobaabaさん。素敵!時間がたつのを忘れてしまうほど遊んでしまいましたー。登場人物たちの演技もよかったですが、亡きウルフマンジャック!見た当時はあまり印象に無かったですが、影役者として、しかも個性あふれるあのDJぶり。調べてみると彼のHP見つけることができました。
    http://www.wolfmanjack.org/wolfman1.htm
    あとアメリカングラフィテイ非公式辞典
    http://www.deucecoupe.net/
    自分のページではないので、トラックバックでなくコメントで書き込んでおきますね。ハリケーン被害を受けたジャズ発祥の地ニューオリンズのニュースを聞くにつけ胸が痛みますが、
    よき時代をすごした思いを常に励みに復興を
    してほしいと願わずにはいられません。なんだか変にタイムリーなチョイスをお願いした気持ちです。ノスタルジアをいただけて、ありがとうございました!

  11. koukinobaaba より:

    tikiさん、少しでも気に入って頂ければ幸いです。 ほんとうにカトリーナはすごかったですね。 ニューオリンズの低地に住んでいたファッツドミノが行方不明なので心配です。 今でさきなので数日後に又この続きを書き直します。

  12. tiki より:

    あっ!ウルフマンジャックのオフィシャルサイトはkouikinobaabaさんがリンクはっていたのでした。調べながらDLして遊んでいるうちに混乱しちゃいました。“気ままにコラム”にも書きこみしたいと思います。その時はトラックバックで又うかがいますね!失礼しました。

  13. BraveDVD:「アメリカングラフィティ」

    青春映画の名作といえば「アメリカングラフィティ」。舞台はアメリカの中西部にある

  14. 『アメリカン・グラフィティ』 American Graffiti

    アメリカってこういう国なんだぁって驚き、そして憧れたね。
    ローラースケートに乗ったウェイトレスとか、野外シアターとか。
    ポニーテールにフレアースカート…

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