コンテ・カンドリ Conte Candoli

Conte Candoli & Friends Play Jazz Classics!
Coast to Coast
Coast to Coast by Conte Candoli
Conte Candoli (1927 – 2001)

Conte Candoli: One Of The Best Bebop Trumpeters Around L.A.
1950年代の「Conte Candoli(コンテ・カンドリ)」はロス・アンジェルス(西海岸)のビバップやクール・ジャズの世界ではPeggy Lee(ペギー・リー)の1956年のアルバム「Black Coffee」に参加した兄のPete Candoli(ピート・カンドリ、1923 – 2008)と共にトップクラスのトランペット奏者です。 コンテ・カンドリは初期にHarry James(ハリージェームス)、Roy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)、Dizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)に触発され、その後はMiles Davis(マイルス・デイヴィス)やClifford Brown(クリフォード・ブラウン)に傾倒したコンテ・カンドリはGerry Mulligan(ジェリー・マリガン)、Shelly Manne(シェリー・マン)、Frank Sinatra(フランク・シナトラ)Sammy Davis Jr.(サミー・デイヴィス・ジュニア)、Bing Crosby(ビング・クロスビー)やSarah Vaughan(サラ・ヴォーン)などのように50年代や60年代当時、ウエスト・コースト華やかなりし頃のLAショービズ界のトップスターの一人でした。 TVのレギュラーや特番のシナトラ・ショー、そして映画にも多数く出演し、その一つが「Bell, Book and Candle(媚薬)」で、映画のナイトクラブのシーンでカンドリ・ブラザースを観ることが出来ます。
4歳上の兄であるピート・カンドリは日本では余り知られていませんがハリージェームスやディジー・ガレスピー、Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)、Bix Beiderbecke(ビックス・バイダーベック)、Bunny Berigan(バニー・ベリガン)、そしてBobby Hackett(ボビー・ハケット)と並んで7大トランペッターに数えられているそうです。 クリフォード・ブラウン、Lee Morgan(リー・モーガン)、マイルス・デイヴィスなどの前のことでしょうか。 有名なTommy Dorsey(トミー・ドーシー)、Glenn Miller(グレン・ミラー)、Woody Herman(ウッディ・ハーマン)、Stan Kenton(スタン・ケントン)、Less Brown(レス・ブラウン)、Count Basie(カウント・ベイシー)、Charlie Barnett(チャーリー・バーネット)などのバンドでも演奏しているそうです。

コンテ・カンドリは高校卒業後にウディ・ハーマン楽団のメンバーとなり、スタン・ケントン・バンドを経て1954年には自分の楽団を持ったことも有ります。 スタン・ケントン、ジェリー・マリガン、Howard Rumsey(ハワード・ラムゼイ)のLighthouse All-Stars(ウエストコーストのクラブ専属バンドのライトハウス・オールスターズ)や自分の楽団などウエストコースト・ジャズバンドと世界中をツアーしました。 1972年から参加したDoc Severinsen(ドク・セヴァリンゼン)のThe Tonight Show Band(トゥナイトショー楽団)は1992年まで続き、その後もガンと闘いながら演奏活動は続けていました。 1997年にピートとコンテのカンドリ兄弟は1997年にThe International Jazz Hall of Fame(世界ジャズの殿堂)入りを果たしています。 日本人では1999年にジャズ・ピアニストのToshiko Akiyoshi(穐吉(秋吉)敏子)が入りました。

トランペット奏者のPete Candoli(ペイテ・カンドリ)とConte Candoli(コンテ・カンドリ)の率いるThe Brothers Candoli(カンドリ・ブラザース)楽団
☆カンドリ・ブラザースのオフィシャルサイトは「Pete & Conte Candoli」(注!すぐ音) ENTERをクリックするとカンドリ・ブラザースの写真、音声クリップ、近年のビデオなどが観られ、以前はアルバム「The Brothers Album」から”Boy Meets Horn”と”Don’t Blame Me”が聴けました。

Coast to Coast
ページトップの画像はコンテ・カンドリの初期(50年代半ば頃)の演奏を集めた2枚組みアルバム「Coast to Coast」で、メンバーはピアノがHank Jones(ハンク・ジョーンズ)、ベースがMilt Hinton(ミルト・ヒントン)、テナーサックスがIra Sullivan(アイラ・サリヴァン)などです。(Sincerely Conte(1954)とGroovin’ Higher(1955)からと、West Coast Wailers(1955)とRhythm Plus One(1956)からの2枚組)
Flamingo、I Can’t Get Started、My Funny Valentineなどのスタンダード曲の試聴はCoast to Coast – Blue Sounds

Conte Candoli Quartet
オリジナルは1957年録音というバップ・トランペッターのコンテ・カンドリのレアな曲を収録したアルバムをCD化した1995年リリースのCDDで、国内盤は「コンテ・カンドリ・カルテット」(ASIN: B00193EKOO)です。(ベースはMonty Budwig、ドラムはStan Levey、ピアノがVince Guaraldi)
Conte Candoli Quartet Conte Candoli Quartet
全8曲の試聴はConte Candoli Quartet – レコチョク

West Coast Wailers/Sings Ballads of the Sad Cafe
1957年のConte Candoli Quintet(Bill Holmanのテナーサックス)のウエストコースト・バップ・セッションのアルバムの「West Coast Wailers」と「Chris Connor Sings Ballads of the Sad Cafe」の2枚のLPを1999年にCD化された異色の取り合わせアルバムです。
West Coast Wailers - Conte CandoliWest Coast Wailers/Sings Ballads of the Sad Cafe
試聴は国内盤の「ウエスト・コースト・ウェイラーズ
試聴が終了してたら「West Coast Wailers」のみの試聴はWest Coast Wailers – Conte Candoli & Lou Levy – レコチョク

Jazz Horizons
1950年代のウエストコースト派のカンドリ兄弟とJimmy Rowles、Howard Roberts、Barney Kessel、Joe Mondragon、Alvin StollerのCandoli Brothers Sextetが演奏するクールな21曲を収録しています。
Jazz Horizons by Conte CandoliJazz Horizons
試聴はJazz Horizons – AllMusic.com