ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche

Je Vous Salue Marie & Le Livre De Marie
演劇一家に生まれ子供の頃から舞台に立っていたジュリエット・ビノシュは1983年にPascal Kané(パスカル・カネ)監督が脚本も担当した”Liberty Bell”という作品で映画デビューしたそうですが情報が見つかりません。 おまけにこの映画は日本未公開だったので、日本では1984年のJean-Luc Godard(ジャン=リュック・ゴダール)が監督した「Le Livre de Marie – Je vous salue, Marie(ゴダールのマリア)」がデビューとなりました。 マリアがヒロインとして登場する2冊の本から成る「ゴダールのマリア」ではジュリエット・ビノシュは学生のJuliette(ジュリエット)として登場します。 聖書のマリアの処女懐胎に題材を得て登場人物の名もマリアとヨセフとし、ある女学生が天使のお告げにより妊娠してしまう騒動を描いています。 フランス語のタイトルは聖書の中で天使が言った言葉「称えられよ、マリア」から採った言葉だそうで、「マリア、君に乾杯!」 ”A votre sante !”ではなく”Welcome”の意味だとか。 ちなみに”je vous salue marie pleine de grâce”は賛美歌「アヴェマリア」の最初の句です。
さて、あなたならどうします? 身に覚えがないのに恋人が突然身篭ったら。
この作品以降ゴダールが発掘した女優”ジュリエット・ビノシュ”は一作ごとに飛躍を重ねて行き、現在も益々活躍している国際女優であります。
ジュリエット・ビノシュの日本デビュー作品となったゴダールのマリア
Je vous salue Marie scene- YouTube
Jean-Luc Godard – notes à propos du film ‘Je vous salue, Marie – YouTube
Godard – Je vous salue, Marie Trailer- YouTube

1986年 Mauvais sang(汚れた血)
若者に評判だった疾走するジュリエット・ビノシュのSF風ロマンスでLeos Carax(レオス・カラックス)が監督し、Michel Piccoli(ミシェル・ピッコリ )が出演した。 愛無き情交を行う者を殺すウイルスに襲われたパリの人々、ワクチンを造れば助かるとカップルがこれに立ち向い、人々を救うジュリエット・ビノシュは走る!走る! 共演者はフランス版”Kevin Bacon(ケヴィン・ベーコン)”のような顔立ちのDenis Lavant(ドニ・ラヴァン)です。 ジュリエット・ビノシュと同じくゴダールに見出され1985年にDetective(ゴダールの探偵)に出演した美人女優のJulie Delpy(ジュリー・デルピー)が出演しています。 美貌のフランス女優のジュリー・デルピーは1995年にEthan Hawke(イーサン・ホーク)との電話のシーンが印象的だった「Before Sunrise(恋人までの距離)」で共演しています。
Mauvais Sang Trailer 1986 – YouTube
The Night is Young Trailer 1986 – YouTube

Mauvais sang VHS
上記の画像は2001年発売の「汚れた血」のフランス語版VHS「Mauvais Sang (Sub)」ですが、日本語字幕版VHSの「汚れた血」もあります。

1988年 The Unbearable Lightness of Being(存在の耐えられない軽さ)
チェコ出身の有名作家であるMilan Kundera(ミラン クンデラ)の同名小説をもとにPhilip Kaufman(フィリップ・カウフマン)が監督したジュリエット・ビノシュのアメリカ映画デビュー作品です。 1968年のチェコスロバキアにおけるプラハの春を背景に、ソ連の軍事介入によりチェコを脱出したカップルの物語です。 バチェラー生活を楽しむ外科医のもとに押しかけるウエートレスをジュリエット・ビノシュが演じ医師の妻との三角関係が始まります。 そして自分の存在の軽さが耐えられなくなります。
フィリップ・カウフマンは1981年のRaiders of the Lost Ark(失われた聖櫃)や1983年のThe Right Stuff(ライトスタッフ)などのSFや冒険ものでよく知られた監督です。
「存在の耐えられない軽さ(L’insostenibile leggerezza dell’essere)」の写真が見られるL’insostenibile leggerezza dell’essere Photos – FILM.TV.IT
The Unbearable Lightness of Being Trailer – YouTube

「存在の耐えられない軽さ」の日本語字幕版DVD
The Unbearable Lightness of Being DVD存在の耐えられない軽さ スペシャル・エディション
原語版の「存在の耐えられない軽さ」のDVDもあります。
※上記のDVD画像はLena Olin(レナ・オリン)でこの映画では三角関係の画家を演じました。 夫君はスウェーデン出身のLasse Hallström(ラッセ・ハルストレム)監督ですからChocolat(ショコラ)はもちろん、2005年のCASANOVA(カサノバ)にも出演しています。 レナ・リオンはTVシリーズの「The Diamond Hunters」のRoy Scheider(ロイ・シャイダー)がギャング役で出演した1993年の「Romeo Is Bleeding(蜘蛛女)」でファム・ファタルな殺し屋のモナを演じています。

1991年 Les Amants du Pont-Neuf(ポンヌフの恋人)
ジュリエット・ビノシュを好んで起用する”Leos Carax(レオス・カラックス)”が「汚れた血」に続いて監督した愛かエゴかが問題になる作品です。 ジュリエット・ビノシュが失恋と不治の眼病で絶望的な画学生を演じると同時に映画の中での作品やポスターのデザインを手掛けたそうです。 単に美しいラブロマンスではなく、なんの希望もなく捨て身だからこそ純粋になれたのに突如希望の光が差し込んだ時の恋人たちの心の変化を描いています。  レオス・カラックス監督の1983年の「Boy Meets Girl (ボーイ・ミーツ・ガール)」、「汚れた血」に続き本作ではDenis Lavant(ドニ・ラヴァン)が恋人の孤独なストリート・パーフォマーを演じています。 レオス・カラックス監督は2012年に「Holy Motors」で「ポンヌフの恋人」のドニ・ラヴァンが演じる摩訶不思議な主人公を描きます。
ちなみにPont Neufとはフランス語で”新橋”の意味ですがパリに現存する最古の短いアーチ型石橋でセーヌ川にかかっています。
「ポンヌフの恋人」の写真が見られるGli amanti del Pont-Neuf Photos – FILM.TV.IT
「ポンヌフの恋人」のトレーラーはLes Amants du Pont-Neuf Trailer 1991- YouTube
Les Amants du Pont Neuf Teaser – YouTube

ページトップの画像はジュリエット・ビノシュが海辺で戯れて全裸で走るあのシーンも話題の「ポンヌフの恋人」のアメリカのAmazon.comにある「The Lovers on the Bridge」のDVDです。(フランス語のタイトルはLes Amants du Pont-Neufですが英語のタイトルはThe Lovers on the Bridgeだそうです)
下記は日本で入手できるフランス語と日本語字幕版のDVDですが、無修正版と銘打ってあるからには浜辺でたわむれるあのシーンがそのまんま。(?)
The Lovers on the Bridge with Juliette Binocheポンヌフの恋人〈無修正版〉
2006年発売の「ポンヌフの恋人」もあります。
エンディングで流れたテーマ曲の”Les amants”の作曲はギタリストの”Fred Chichin(フレッド・シシャン)”の作曲でパートナーのCatherine Ringer(カトリーヌ・ランジェ)と、1990年のアルバム「THIS IS NOT COMPILATION(Re (Compilation))」で知られるLes Rita Mitsouko(レ・リタ・ミツコ)というデュオを組んでいたフランス80年代の人気のミュージシャンです。(残念なことにフレッド・シシャンは2007年11月に53歳で亡くなりました) 「ポンヌフの恋人」~恋人(Les Amants – Les Rita Mitsouko) が収録されているサントラは「MUSIC LES AMANTS DU PONT-NEUF – LEOS CARAX – SOUNDTRACK」で、映画音楽集は現在は廃盤らしい1995年発売のCD「CINEMA SOLOIST(シネマ・ソロイスト)」で、他にはマイケル・ナイマンのピアノ・レッスン、エリック・セラのグラン・ブルー、ズビグニエフ・プレイスネルのトリコロール/白の愛とズビグニエフ・プレイスネルのトリコロール/赤の愛、ガブリエル・ヤレドの愛人/ラマンなどです。

1992年 Louis Malle’s Fatale(ダメージ)
ジュリエット・ビノシュがファムファタルを演じるLouis Malle(ルイ・マル)監督の「Damage(ダメージ)」についてはAudio-Visual Trivia内のLouis Malle’s Fatale(ダメージ)を参照。
貴方がもし妻だったら、夫が息子の嫁と関係を持っていたことを知ったらどうしますか。 貴方がもし青年だったら、花嫁が自分の父親と関係を持っている現場を目撃したらどうしますか。
※ちなみに運命の女という”Femme Fatale(ファムファタル)”はファム・ファタールと表記されることがあり、日本では妖婦(類稀なき美貌で男を惑わす女)と呼ばれ、淫婦(淫らな女や売春婦)と呼ばれるヴァンプとは一線をかくするものです。 では、毒婦は? セックスアピールで男を騙し悪事を働く女だそうです。

Juliette Binoche on Blue: The First Part of Kieslowski’s Trilogy

1993年 Trois Couleurs: Bleu(トリコロール/青の愛)
Trois couleurs: Bleu
Juliette Binoche - Bleu  DVD今は亡きポーランドのKrzysztof Kieslowski(クシシュトフ・キエシロフスキー)監督が脚本も手掛けたこの作品は第50回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、女優賞などを受賞しています。 「トリコロール/青の愛」の後、1994年にTrois Couleurs : Blanc(トリコロール/白の愛)と、Krzysztof Kieślowski(クシシュトフ・キェシロフスキ)監督の「Trois couleurs: Rouge(トリコロール/赤の愛)の三部作になっていますが、そのうち一番人気の高い”BLEU(青の愛)”にジュリエット・ビノシュが作曲家の夫を失った妻の役で出演しています。 トリコロールは”自由、平等、博愛”を表すフランスの国旗の色をテーマにした愛の物語です。
人気のズビグニエフ・プレイスネルの音楽25曲を収録したサウンドトラックはBleu: Bande Originale Du Filmで試聴出来ますが国内盤は「トリコロール/青の愛」です。
Juliette Binoche – “Bleu” – YouTube

1995年 Le Hussard Sur le Toit(プロヴァンスの恋)
フランスの作家「Jean Giono(ジャン・ジオノ)」の小説「Le hussard sur le toit(屋根の上の軽騎兵)」をJean-Paul Rappeneau(ジャン=ポール・ラブノー)監督が映画化しました。
詳細はAudio-Visual Trivia内の「Le Hussard Sur le Toit(プロヴァンスの恋)」を参照。
※他にもジャン・ジオノの原作を映画化した日本では有名な映画にはPascale Audret(パスカル・オードレ)が可愛いオルタンスを演じた「河は呼んでる」があります。

日本語字幕版の「プロヴァンスの恋」のDVD
Le Hussard Sur le Toitプロヴァンスの恋
字幕版 VHSの「プロバンスの恋」(ASIN : B00005H3WW)もあります。

1996年 The English Patient(イングリッシュ・ペイシェント)
ジュリエット・ビノシュが出演した映画で特筆すべきは壮絶な愛の物語を描いたアメリカ映画「The English Patient(イングリッシュ・ペイシェント)」でしょう。 セイロン出身のカナダ人作家であるMichael Ondaatje(マイケル・オンダーチェ)のポエティックな同名小説「イギリス人の患者」の原作をもとに「The Talented Mr. Ripley(リプリー)」のAnthony Minghella(アンソニー・ミンゲラ)が監督および脚本も手掛けてアカデミー賞の最優秀監督賞を受賞し、ビノシュは助演女優賞を、音楽を担当したGabriel Yared(ガブリエル・ヤーレ)が音楽賞を受賞しています。
第二次世界大戦下の北アフリカを舞台に砂漠を飛ぶ複葉機(バイプレーン)が印象的な「イングリッシュ・ペイシェント」は冒頭に筆で古代壁画の泳ぐ人が描かれます。 全身火傷で記憶喪失の瀕死の患者は愛読書として日記や手紙などを挟んだヘロドトスの本を持ち、「イギリス人の患者」という以外は何も分からない。 この患者は記憶の糸を手繰り、ジュリエット・ビノシュが演じるカナダ人の看護婦ハナに熱砂に散った愛の思い出を語った。 砂漠の恋物語の主人公であるCount Laszlo de Almásy(アルマシー伯爵)を演じたRalph Fiennes(ラルフでなく古英語のレイフ・ファインズ)の火傷メイクは毎日5時間を要したそうです。(1999年の「太陽の雫」では極寒の収容所で全裸の水掛により氷柱となって死亡もすごい) ジュリエット・ビノシュはウォルドーフ・サラダとルーベン・サンドが登場する「Quiz Show(クイズ・ショウ)」のレイフ・ファインズと1992年の文芸映画「Wuthering Heights(嵐が丘)」で悲劇の恋人役で共演していますが、「イングリッシュ・ペイシェント」ではレイフ・ファインズの恋のお相手’K’(キャサリン)を演じたのは「赤い航路」でも魅力的だったKristin Scott Thomas(クリスティン・スコット・トーマス)です。 そのレイフはイギリス人の患者みたいなマスクで「ハリーポッター」シリーズのヴォルデモート卿を演じます。 気の毒にも妻キャサリンと友人アルマシーに裏切られて奇襲だと叫んで妻共々自滅する夫クリフトンには「秘密のかけら」のColin Firth(コリン・ファース)ですが、親指を切り落とされたカナダ人の連合軍スパイのD・カラバジョ(コードネームがムース)をWillem Dafoe(ウィレム・デフォー)が演じます。 ムースが指を失う元凶となった敵に寝返ったスパイのアルマシー伯爵を殺そうとハナがイングリッシュ・ペイシェントを看護する僧院に現れるのです。 この後ハナは患者の望み通りモルヒネを大量に投与してやります。 ☆ちなみに髪が薄くなったレイフ・ファインズがイラク戦争の請負部隊のリーダー役でターバン姿で出演したのは2008年の「The Hurt Rocker(ハートロッカー)」でした。
The English Patient Trailer – YouTube

2006年発売の「イングリッシュ・ペイシェント」DVD
The English Patient with Juliette Binocheイングリッシュ・ペイシェント
原語版DVDの「The English Patient」(ASIN : B00004CZ0J)やブBlu-ray版(ASIN : B001U0D786)もあります。

1996年リリースの「イングリッシュ・ペイシェント」のトサウンドトラックはThe English Patient: Original Soundtrack Recordingで試聴はThe English Patient – Mora.jp
※イングリッシュ・ペイシェントの音楽はアカデミーの音楽賞を受賞したGabriel Yared(ガブリエル・ヤーレ又はヤレド)です。ガブリエル・ヤーレはその後、同じくミンゲラ監督の1999年の「The Talented Mr. Ripley( リプリー)」の音楽に続いて2003年には「Sylvia(シルヴィア)」と「Cold Mountain(コールド マウンテン)」など、そして2004年にはBrad Pitt(ブラッド・ピット)が主演した「Troy(トロイ) 」や「Shall we Dance?(シャル・ウィ・ダンス?)」と数々の名画の音楽を担当しています。 映画音楽活動の初期にガブリエル・ヤーレはJean-Jacques Beineix(ジャン=ジャック・べネックス)が監督した1986年の異色映画で「37 2 le Matin(ベティ・ブルー/愛と激情の日々)」の音楽も担当しています。(2007年の「À l’intérieur(屋敷女)」で妊婦を襲う凶暴女を演じたしたベアトリス・ダルが主演) 1988年のLe Grand Bleu(グレート・ブルー)、1994年のLéon(レオン)、1997年のThe Fifth Element(フィフス・エレメント)などのLuc Besson(リュック・ベッソン)が監督したNikita(ニキータ)に出演したJean-Hugues Anglade(ジャン=ユーグ・アングラード)が主演だそうです。 ちなみに私が観たジャン=ジャック・べネックス監督の作品は素晴らしい1981年の日本デビュー作「Diva(ディーバ)」でした。 この映画は必見!

1999年 Les Enfants du siècle(年下のひと)
1998年の「Alice et Martin(溺れゆく女)」の後にビノシュが出演した「年下のひと」は1830年代のパリを舞台にDiane Kurys(ディアーヌ・キュリス)が監督した文芸ドラマです。 主人公のフランスの女流作家のGeorge Sand(ジョルジュ・サンド)をジュリエット・ビノシュが演じ、年下の恋人の詩人のAlfred de Musset(アルフレッド・ド・ミュッセ)には2008年の「Inju – la bête dans l’ombre(乱歩の陰獣)」で主演するBenoît Magimel(ブノワ・マジメル)です。 ビノシュが「屋根の上の軽騎兵」で共演したオリヴィエ・マルティネスと別れた後にブノワとビノシュは娘を持ちましたが2003年に別れています。 1849年のLa petite Fadette(愛の妖精)などの代表作で知られ、男装の麗人として社交界で有名だったジョルジュ・サンドは恋多き女性でもあり、音楽家のフランツ・リストやフレデリック・ショパンとも浮名を流したとそうです。
「年下のひと」の音楽はアルゼンチンのLuis Bacalov(ルイス・エンリケス・バカロフ)です。 カトリーヌ・スパークが主演した1963年の「La noia (禁じられた抱擁)」から2017年の「Elsa & Fred(トレヴィの泉で二度目の恋を)」まで数多くのサントラを手がけています。 1999年にフランスでリリースされた”Les enfants du siècle(世紀児の告白)”を含む20曲収録のサントラ(Decca 466817 )は現在は入手不可のようですが日本でも試聴ができるサントラが2000年にCD(Decca POCF-1027)(ASIN: B00005FHVI)が発売されています。
「年下のひと」のトレーラーが観られるLes Enfants Du Siecle Trailer – Vergin Media
DVDは「年下のひと 特別版」です。

2000年 Chocolat(ショコラ)
One Taste Is All It Takes!
一つ摘めば悩みは失せる。
What’s Eating Gilbert Grape(ギルバート・グレイプ)」を監督したスウェーデンのラッセ・ハルストレムの作品です。 ミステリアスなジュリエット・ビノシュが風のように現れ、風のように去る「ショコラ」は「Babette’s Feast(バベットの晩餐会)」と同じように偏見に凝り固まった村人の心をとろかし、観ている方が涎(よだれ)が垂れる映画で、映画の冒頭では「Willy Wonka & the Chocolate Factory(夢のチョコレート工場)」のオープニングみたいにDjango Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)とStéphane Grappelli(ステファン・グラッペリ)が演奏する””Minor Swing””に合わせて魅惑のチョコレートが描かれています。
Chocolat -Opening Credits – YouTube
チェロキー・インディアンの血をひくジョニー・デップはビートニク好きでケラワックの詩を愛読していますが、ジプシーもポエティックですね。
「ショコラ」のトレーラーが観られるChocolat Trailer – VideoDetective
Juliette Binoche and Johnny Depp in Chocolat – YouTube
☆Oasis recordsでギター曲のレコードをリリースしているというジプシー役のジョニー・デップがギターを演奏していましたが、サントラでは私の好きなジプシーギタリストのジャンゴ・ラインハルトが演奏する”Minor Swing”や黒人ブルース歌手のRobert Johnson(ロバート・ジョンソン)の”They’re Red Hot”、そしてDuke Ellington(デューク・エリントン)作曲の”Caravan”などが使用されています。 映画「ショコラ」のオフィシャルサイト Le Chocolat Official Site – Bacfilms.com(イントロが終わると表示される左のメニューでBande Annonceをクリック、右でプレーヤーを選んでトレーラーが観られます)
ラッセ・ハルストレム監督の1999年の「The Cider House Rules(サイダーハウス・ルール)」でも音楽を担当しているRachel Portman(レイチェル・ポートマン)作曲、David Snell(デヴィッド・スネル)指揮音楽の「ショコラ」のサウンドトラックはChocolat: Music from the Miramax Motion Picture (2001 Film)です。

2001年発売の「ショコラ」DVD
Chocolat with Juliette Binocheショコラ DTS特別版
「ショコラ」の廉価版DVDは「ショコラ (廉価2500円版)」(ASIN: B000N4RATC)があります。

ジュリエット・ビノシュが出演した2005年の作品にはドイツの監督Michael Haneke(ミヒャエル・ハネケ)のサスペンス映画の「Caché(隠された記憶)」、Richard Gere(リチャード・ギア)と共演した「Bee Season(綴り字のシーズン)」や日本未公開ですがAbel Ferrara監督の「Mary(マリー ~もうひとりのマリア~)」があります。
Mary (2005) – YouTube

ジュリエット・ビノシュの最近の映画
「マレ地区」編では2003年の「Les Égarés(かげろう)」で衝撃的な新進俳優だったGaspard Ulliel(ギャスパー・ウリエル)も出演するオムニバスで、2006年のパリの街をテーマにした「Paris, je t’aime(パリ、ジュテーム)」では「ヴィクトワール広場」編に登場します。 ※「パリ、ジュテーム」のTuileries(チュイルリー)編を担当したJoel Coen(ジョエル・コーエン)と弟のEthan Coen(イーサン・コーエン)両監督は2007年には究極のバイオレンス映画「No Country for Old Men(ノーカントリー)」を監督します。 同じく「パリ、ジュテーム」の”Faubourg Saint-Denis”編を監督したTom Tykwer(トム・ティクヴァ)は1998年に「Lola rennt(ラン・ローラ・ラン)」を監督していてサントラも評判でしたが「パリ、ジュテーム」のサントラにもトム・ティクヴァ監督が関わっています。 癒し系ポップスロックのLeslie Feist(レスリー・フィースト)が歌う”We’re All in the Dance”などを収録しているサントラはParis Je T’Aime OST(全曲試聴はParis Je T’Aime [Soundtrack] – CD Universe
その後はミステリー映画の「Quelques jours en septembre」の前に、「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラが監督する”偽りの愛の破壊と真実の愛”を追究するドラマ「Breaking and Entering(こわれゆく世界の中で)」にミンゲラ監督のお気に入り俳優であるJude Law(ジュード・ロウ)と共演します。
「こわれゆく世界の中で」のオフィシャルサイトBreaking and Entering – Movies.co.jpで映画情報と予告編が観られます。 果たして永遠の問題とされる真実の愛の答えは見つかるでしょうか。
そして2007年に予定されているのが「Le Voyage du ballon rouge(ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン)」、「40歳の童貞男」に出演したコメディ界のSteve Carell(スティーブ・カレル)と共演する「Dan in Real Life」です。 そして「Désengagement」が続きますが、2007年4月の初旬にはイスラエルの監督Amos Gitai(アモス・ギタイ)が脚本も書いたという”Disengagement(”撤退”  意味は婚約解消)”の撮影が終了するそうです。 ”Désengagement(撤退)”は2005年のイスラエル軍のガザ地区から撤退した劇的な史実を描いている映画です。
※イスラエルのパレスチナ占領地からの撤退は1967年の第3次中東戦争以来初めてのことでした。 ちなみにDisengagement Plan(撤退計画)とはイスラエルによるガザ地区からの軍の全面撤退と全ユダヤ人入植者退去、ヨルダン川西岸の小規模入植地の解体を目指したものだとか。 この映画はヨーロッパ以外ではアメリカなどの映画祭で上映されただけなのでDVDは見当たりません。
この後ジュリエット・ビノシュの出演映画はLa fille de MonacoのFabrice Luchini(ファブリス・ルキーニ)も出演する2008年の「Paris(PARIS(パリ))」と「顔のない眼」でクリスティーナを演じたÉdith Scob(エディット・スコブ)も出演する「L’heure d’été(夏時間の庭)」が続きます。 ジュリエット・ビノシュはヒッパリダコで世界的に超売れっ子の女優ですが、2007年の作品でフランス語のタイトルは”Le Voyage du ballon rouge”という、Flight of the Red Balloon(ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン)が2008年の7月に日本でも公開されます。 この作品は邦題にあるように「悲情城市」の監督として有名な台湾のHou Hsiao-Hsing(侯孝賢 ホウ・シャオシェン)が脚本も手がけたフランス映画で、1956年のフランスのファンジー短編映画で少年の後を子犬のように赤い風船が追いかける「Le Ballon rouge(赤い風船)」にインスピレーションを得たそうです。 おとなしい少年と中国人の子守が空想の世界を共にするというアジアン・テイスト色のドラマだそうです。 ビノシュは少年の多忙な母親役です。