フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石 Fool’s Gold (2008)

さあ、夏ですよ。 夏と言えば海! 海といえばトロピカルなカリブ! カリブといえば海底に沈んだ金銀財宝。 トレジャー・ハンティング! 誰が何と言おうと、お宝はめっけたもん勝ち!

Fool’s Gold
Andy Tennant(アンディ・テナント)が監督する「フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石」はアドベンチャー!というよりはロマンティックなコメディです。 いや、コメディというよりもっとコミカルなアクション・アドベンチャーです。 映画の題名の”フールズゴールド”とは”愚者の黄金”又は”見かけ倒し”のこと。(マシュー・マコノヒーみたいな?) 1991年の映画「The Silence of the Lambs(羊たちの沈黙)」に連続猟奇殺人犯のバッファロー・ビル(殺した獲物の皮を剥ぐとか西部男という意味)の本名がルイス・ フレンドでその綴りが謎解きで”fool’s gold(黄鉄鉱つまり偽の金)”になるということでした。
バハマといえば砂状の赤珊瑚とコンク貝が混じったピンクの海岸が有名ですが「フールズ・ゴールド」で注目すべき点の一つはパラダイスのような美しい風景です。 海底シーンはカリブのBahamas(バハマ諸島)で撮影し、残りはオーストラリアのゴールドコストなどで撮影したそうです。 美しいカリブの海、でも夏の南海のバハマは水母(クラゲ)のシーズンでもあるらしいです。 クラゲは見てるぶんには美しく優雅な動きに癒されますが、オーストラリアや日本近海にも見られるMoon Jellyfish(Aurelia)とも呼ばれるミズクラゲでも触れると毒性は少ないもののミミズ腫れになるそうですから人間より大きなクラゲが大量発生したら撮影どころじゃありません。
クラゲなんてなんのその。 それっ!宝探しにカリブ海に行こう!

宝探しに夢中になったサーフィン野郎のBen Finn Finnegan(ベンジャミン・”フィン”・フィネガン)をテキサス出身のMatthew McConaughey(マシュー・マコノヒー又はマシュー・マコナヘイ)が演じ、別れても未練の残るフィンの元妻のTess(テス)にはKate Hudson(ケイト・ハドソン)です。 2000年に「Almost Famous(あの頃ペニー・レインと)」とRichard Gere(リチャード・ギア)とFarrah Fawcett(ファラ・フォーセット)が出演した「Dr. T and the Women(Dr.Tと女たち)」に出演したケイト・ハドソンの一番人気映画である2003年の「How to Lose a Guy in 10 Days(10日間で男を上手にフル方法)」でもマシュー・マコノヒーと共演しています。 5年後のマシュー・マコノヒーは「10日間で男を上手にフル方法」からみるとセクシーというよりも大分ゴツクなっていますが、脱ぎに脱ぎまくりコンガリ焦げたゴールデン・カップルはまるで本当のご夫婦のように息もピッタリでドタバタ喜劇を楽しんでいるようです。 昨今の大型プロジェクト映画とは違って特殊効果もCGもないという珍しいアドベンチャー映画だそうです。 マコナヘイが海で空を飛んだけど、あれも本当? 他にもマシュー・マコノヒーがトレジャー・ハンターを演じる映画は2005年にウィリアム・H・メイシーが宝探し用のボートを貸してくれるサンデッカー提督を演じた「Sahara(サハラ 死の砂漠を脱出せよ)」があります。

ロマンティックな音楽でのオープニングは、嘘か真か、嵐で沈んだお宝についての歴史的叙述。 なんでもその昔18世紀にスペインの王様が王妃への貢物を運んでくるよう船を急がせたがハリケーンに遭って金銀財宝は海の底だとか。 さて、海中ではBooty Callというポンコツ船でダイビングをしているフィンと相棒。 そこへどこからともなく火がついた紙がヒラヒラと舞い込んできて雑誌の上に落ちボロ船が火事に。 そうとも知らないフィン(マシュー)たちは海底でボンベの修理に夢中。 ところが海上ではボートが大爆発。 海底にフィンたちの船が沈んで来たから、さあ大変。 取りあえず沈んだ船から奥さんの写真を持ち帰るフィン。
フィンは18世紀に海底に沈んだという伝説のスペイン財宝の海底発掘調査に憑かれて自分の財産を全て沈めてしまいました。 そう、車もクレジットカードも無し、大切な奥さまとの結婚生活までも沈没させたのです。 一方、愛してはいるものの、ありもしない金鉱を探す山師みたいなフィンに三行半を突きつけたテスは新たな人生に向けて船出をしようと億万長者の豪華ヨットで働くことにします。 大型豪華ヨットの主はなんとなんと1976年に「Il Casanova di Federico Fellini(フェデリコ・フェリーニ カサノバ)」で色事師のカサノバを演じたDonald Sutherland(ドナルド・サザーランド)です。

そんな折、フィンはお宝の在り処についての重大な手がかりを発見したのです。

Woow! この新情報を得たからには運が向いてきたぞ!と、海底から中世の皿のカケラを持ち帰ったフィンはテスが働いている豪華ヨットに乗り込む算段をします。 なぜって、ぼろいサルベージ船は燃えちゃったし、ここはひとつ財閥に頼るしかないでしょう。 ショッピングを楽しむためにヘリコプターで豪華ヨットに到着したのはセレブ好きで命より大切なスマートフォン(新型携帯電話)でもiPhoneじゃないヨ、Blackberry(元祖スマホ、カナダのブラックベリー)をお宝とするお嬢様です。 お嬢様は高感度100パーセントのフィンの魅力にまんまと乗せられてしまって、大金持ちのパパを説き伏せてお宝探しに手を貸すことになります。 なんたってゴムボートでやって来たフィンはお嬢さまの携帯の、いやお帽子の、いや命の恩人なのですから。 とても特殊撮影ではないなんて信じられないハイ・ジャンプ! うっそ!
金持ちパパとお嬢さまはダイビングの練習から。 さて、これでお宝はゴールデン・カップルのもの! と思いきや予期せぬ邪魔が入ります。 それまで見方だった古くからのライバルのMoe Fitch(モー)や借金取立て屋のギャングの”Bigg Bunny”が財宝の所有権を主張し始めたもんだからモー大変、ドタバタ騒動が巻き起こります。 いずれにせよ、よく殴られるフィンですが、夜の深海にテスと二人で潜ってのお宝探しはとても美しいシーンです。 そうです、信ずる者は報われるのです。 えっ、海じゃないの? いや、海には違いないです。 ジャマイカには岩の裂け目から海水が噴出す海底洞窟があるんです。 潮と共に金貨も噴き出る!サイラスも吹っ飛ぶ!

フランス語のタイトルは「L’Amour de l’or」、予告編が観られる「フールズ・ゴールド」のワーナーのオフィシャルサイトは消滅しましたがトレーラー(予告編)が観られるFool’s Gold Official Trailer – Videodetective.com
アメリカでは2008年2月に公開されましたが、日本では夏休み前の2008年5月31日に公開です。
ギャングに足を鎖で縛られイカリを付けて海底に沈んだフィンは自力で海上に浮かび上がり漂流している冒頭のシーンで通りかかったモーターボートに助けられます。 そのボートに乗っている若い娘たちのおふざけでポロリ、チラリ、いや、オラオラッと見せちゃいますが、恋人同士で観ても家族で観ても大丈夫そうです。

Andy Tennant
「フールズ・ゴールド」はWill Smith(ウィル・スミス)が主演した2005年の「Hitch(最後の恋のはじめ方)」以来3年ぶりのアンディ・テナント監督のロマコメ作品です。 アンディ・テナントはオルセン姉妹が出演した1995年の「It Takes Two(ひとりっ娘2(ひとりっこのじじょう)」や1996年の「Fools Rush In(愛さずにはいられない)」などのコメディ映画を監督しています。

Matthew McConaughey
Alright, Alright, Alright!
マコノヒーは1993年の「Dazed and Confused(バッド・チューニング)」でクレジットなしのRenée Zellweger(レネー・ゼルウィガー)と出演した翌年、異常者ヴィルマー役のオーディションを受けて「The Return of the Texas Chainsaw Massacre(悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス)」に出演し共演者のレネーを恐怖のどん底に陥れました。 この映画だけを観たらマコノヒーを好きにはなりませんが、続けて「A Time to Kill(評決のとき)」や「Amistad(アミスタッド)」を経て1998年には実録4人兄弟の銀行強盗の「The Newton Boys(ニュートン・ボーイズ)」でウィリス役を演じています。 監督は「バッドチューニング」のリチャード・リンクレイターです。 兄弟(ウィリス)と組んで銀行をニトロで爆破するプロのブレントウッド・グラスコック役はカントリー歌手のDwight Yoakam(ドワイト・ヨーカム、又はヨアカム)でした。

さて 2003年「10日間で男を上手にフル方法」の後に2005年の「Sahara(サハラ 死の砂漠を脱出せよ)」に出演したマッチョなマシュー・マコノヒーですが、2006年にSarah Jessica Parker(サラ・ジェシカ・パーカー)と共演した「Failure to Launch(恋するレシピ 理想のオトコの作り方)」からは2年ぶりです。 ちなみに「サハラ」で脚本を手掛けたジョシュア・オッペンハイマーが監督した1965年のインドネシア大虐殺の真実を描いたドキュメンタリーが2012年の「The Act of Killing(アクト・オブ・キリング)」です。
碧い目の蠍座の男、最もセクシーと言われるムキムキのマッチョマンのマシュー・マコノヒーはもう30代の終わりに近づいています。 20代のモデルのCamilla Alves(カミラ・アルヴェス)が一番有力説あり。(えっ、もう産まれるって? でもまだ結婚はしないって? マシュー・マコノヒーのブログでは1月15日に発表されていました) なんでぇ、なんでぇ、「フールズ・ゴールド」の撮影にも付いて来てたのか。
ロマコメで二枚目を演じて集客し、本当に観て欲しい映画に誘導してるのか?と思えるマシュー・マコノヒーですが、2008年の次の作品はカントリーシンガーのWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)が山羊やハッパを売る島の農夫役でで出演している日本未公開のコメディ映画でサーファー野郎が制作側になっている「Surfer, Dude(サーファーのプライド)」(2008)でこちらもバハマで撮影だとか。(何を観ればいいのか不明な趣味嗜好の映画) テケテケテケテケ、ジャーン!
こちらも日本では劇場未公開ですが2011年に「Killer Joe(キラー・スナイパー)」でダラスの現職警官でありながら闇で殺し屋を請け負ってるジョー・クーパーを性格俳優風に演じた(ロリコンの変態役だからマコノヒーのファンは必見、いや、チキン・シーンは観ないで! 当初のレイトはNC-17で上映困難)その後、2012年に役柄ですがマコノヒーのゲイがカミングアウトしてしまう「The Paperboy (ペーパーボーイ 真夏の引力)」がありました。(色々やるね) そして、マッチョもマッチロ、極めつけのセクシー! この映画「マジック・マイク」のおかげか2012年に「Sexiest Man Alive」に選ばれたChanning Tatum(チャニング・テイタム)ga Tバックを身に付けて男性ストリッパーに!(男性ストリッパー転じてプロデューサーのチャニング・テイタムは主人公のマジック・マイクを演じる)  同じ男性ストリップでも1997年の「The Full Monty(フル・モンティ)」とはだいぶ違う過激な(どっちが?)パーフォーマンスだけど、マシュー・マコノヒーもアンクル・サムの後はボンゴを叩いたりギターの弾き語りで”Ladies of Tampa“(趙美声)を歌いラストで遂に脱いでストリップダンスもご披露。(ショーの始めに警察で禁じられてるからココは触っちゃダメよと約束したのに興奮した女性たちがマコノヒーのG-Stringsを引きちぎって危うくポロリのハプニング)
過激なシーンは無いもののセリフが卑猥でレイトは”R15+”となった「マジック・マイク」で男性ストリップクラブの経営者を演じたちょっとポッコリお腹のマコノヒーはこの後、役作りで激やせし、とうとうやりました! 2013年の「Dallas Buyers Club(ダラス・バイヤーズクラブ)」で実在したカウボーイでエイズ患者で余命幾ばくも無いロン・ウッドルーフを超激やせして熱演しアカデミーの主演男優賞とゴールデン・グローブの男優賞を獲得するという快挙。 「よっ、待ってました、大統領!」
不思議だったマコノヒー映画は日本の自殺の名所と呼ばれる富士の樹海が舞台となった2015年の「The Sea of Trees(追憶の森)」で樹海で出会った渡辺謙が蘭の花になりました。

Kate Hudson
「フールズ・ゴールド」ではフィンの妻を演じたケイト・ハドソンは実生活ではすでに子持ちでケイトのお宝は「息子」だそうです。 ところで「フールズ・ゴールド」の宣伝画像に使用されている写真のケイト・ハドソンはそれなりに修正されていますが、実際は胸を大きくしようかなっと悩んでいるそうです。 「フールズ・ゴールド」の5年後に、ラストにSerena Ryder(セレナ・ライダー)の歌う”For You”が使用された犯罪ドラマ「Good People(パーフェクト・プラン)」のシャワーシーンでバックヌードを見せていますが、いやいや、胸はぜったいに膨らまさないで下さい。 ペニー・レインは健康的な笑顔だけで大満足です。 胸が小さくても往年の大女優でAudrey Hepburn(オードリー・ヘプバーン)がいましたし、フランスにはセクシーなJane Birkin(ジェーン・ バーキン)、テレビ界でも「Ally McBeal(アリー・myラブ)」でブレイクした可愛いCalista Flockhart(キャリスタ・ フロックハート)の他に現在ではKate Moss(ケイト・モス)やKeira Knightley(キーラ・ナイトレイ)などたくさんの細身の人気女優たちがいます。
ケイト・ハドソンの人気映画というと、古くはケイトが21歳の時、キャミソール・トップが可愛かった2000年の「Almost Famous(あの頃ペニー・レインと)」でロックバンドのツアーを取材する15歳の少年に一目惚れされるバンドの追っかけ少女ペニー・レインを演じてゴールデングローブの助演女優賞を受賞し二世スターの名を返上しています。 他に日本未公開でしたが2004年にはJoan Cusack(ジョーン・キューザック)と共演した「Raising Helen(プリティ・ヘレン)」がありモデル・エージェンシー役のケイトが急死した姉の3人の子供を育てに奮闘するコメディです。 2009年にはイメージチェンジしたケイト・ハドソンは「Chicago(シカゴ)」のRob Marshall(ロブ・マーシャル)監督の「Nine(NINE)」で「Non ti muovere(赤いアモーレ)」のPenélope Cruz(ペネロペ・クルス)や「The Interpreter(ザ・インタープリター)」のNicole Kidman(ニコール・キッドマン)などと共演します。 「NINE」はかって1963年にFederico Fellini(フェデリコ・フェリーニ)がマルチェロ・マストロヤンニ主演で監督した「8½, Otto e Mezzo(8 1/2)」をもとにしたブロードウェイ・ミュージカルをさらにロブ・マーシャル監督が映画化したものですが、劇中映画「イタリア」ではケイト・ハドソンをはじめ主演級女優陣が歌って踊るミュージカル・シーンが人気です。(ペネロペのロープ・ダンスが最高!) A Call from the Vatican, Coochie, coochie, coochie coo …
ちなみにペネロペ・クルスの3歳下のMónica Cruz(モニカ・クルス)は2011年の「Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides(パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉)」で妊娠している姉の吹き替えをしたそうです。

ケイト・ハドソンが演じる雑誌記者がセクシーに歌い踊って映画監督を誘惑する2009年のミュージカル映画「Nine(NINE)」の後、2010年には何度も映画化されているパルプフィクション作家のJim Thompson(ジェームズ・トンプスン)が書いたミステリー小説を元にした「The Killer Inside Me(キラー・インサイド・ミー)」では「オーシャンズ」シリーズのCasey Affleck(ケイシー・アフレックス)が主人公のルー保安官役で主演し、「シンシティ」のJessica Alba(ジェシカ・アルバ)が売春婦役です。 ケイト・ハドソンは異常性が目覚める保安官の恋人役でグッとセクシーですが撲殺されてしまいます。 なんと2004年のハードコアな「9 Songs(ナイン・ソングス)」を監督した社会派のMichael Winterbottom(マイケル・ウィンターボトム)が「キラー・インサイド・ミー」の監督で成人映画指定(最終的にはR15+)だそうですからその内容は女と残虐な変質者と理由無き連続殺人などなどとかなりリアルなバイオレンス映像です。(1976年のステイシー・キーチ版に比べて殴り方が異常執拗) ケイシー・アフレックス、すご過ぎ!
Audio-Visual Trivia内のケイト・ハドソンの映画には日本未公開でしたが2005年のブードゥー・スリラー映画の「The Skeleton Key(スケルトン・キー)」がありますが、同じく未公開映画というとその後親友役でアン・ハサウェイと競演した2009年の「Bride Wars(ブライダル・ウォーズ)」があります。

Alexis Dziena
おヘソ美人の”ジェマ”お嬢様を演じるのは笑い声がチャーミングではしゃぎまくりのアレクシス・ジーナです。 アレクシス・ジーナは本作では脱ぎませんが大股開きの股間ぎりぎりに海底からフィンが探し出した1700年代のお宝剣が突き刺さる大サービスでした。 2005年にJim Jarmusch(ジム・ジャームッシュ)が監督し、Bill Murray(ビル・マーレイ)が今はパートナーに出て行かれて辛気臭いが昔はドンファンだった”T”入りジョンストン(Don Johnston)役で主演した哀愁コメディ映画「Broken Flowers(ブロークン・フラワーズ)」にも出演したアレクシス・ジーナはSharon Stone(シャローン・ストーン)が演じるローラの娘ロリータ役を演じ携帯片手にオールヌードをご披露したのであります。 Eye-popping! 「挑発」を「長髪」と間違えるこのロリータちゃんは可愛いお顔に似合わず脱ぎっぷりがはんぱじゃありません。
Alexis Dziena Photos (No Nude) – YouTube
ちなみに「ブロークン・フラワーズ」のサントラで映画のオープニングで流れる”There is an End”と”Tell Me Now So I Know”を歌っているのはロンドン出身のシンガーソングライターであるHolly Golightly(ホリー・ゴライトリー)ですが、カーステレオ(CD)で流れるEthio Jazz(エチオピアン・ジャズ)のMulatu Astatke(ムラトゥ・アスタトゥケ)が演奏する”Yekermo Sew”が官能的でエキゾチック。

Fool’s Gold DVD
Fool's Gold DVD
Fool’s Gold

Fool’s Gold Soundtrack (OST)
ページトップの画像は2008年3月にリリースされたGeorge Fenton(ジョージ・フェントン)音楽の「Fool’s Gold」のサントラです。 ジョージ・フェントンは2005年に前述の「最後の恋のはじめ方」とNicole Kidman(ニコール・キッドマン)が主演した「Bewitched(奥さまは魔女)」の音楽を手掛けていますが、アンディ・テナント監督の映画では1998年の「Ever After(エバー・アフター)」以降は「最後の恋のはじめ方」を含めて全部の映画で音楽を担当しています。
「Fool’s Gold」のサントラにはメインテーマ曲の”Fool’s Gold Theme”、サルベージ船のBooty Callsは?という”Where’s the Boat?”、サラ金取立て屋のBigg Bunnyのテーマの”Debt Collector”、着陸する所はどこ?という”Where’s the Plate?”、ジェマお嬢さまのお帽子をキャッチの”Saving Gemma’s Hat”、クラゲとスペイン女王の持参金という”Aurelia and the Queens Dowry”、財宝とフィンの脱出とフロート水上機という”The Treasure, The Kidnap and the Sea Plane”、戦利品の分配という”Sharing the Spoils”などなど映画のストーリーにそって美しい音楽が使用されています。 Bob Marley(ボブ・マーリー)の”Could You Be Loved”は収録されませんでした。
♪ サントラの試聴はFool’s Gold (Score) George Fenton – Ototoy.jp
日本語の曲目が見られるのはオリジナル・サウンドトラック「フールズ・ゴールド」(ASIN: B001714BBK)

Reggae! and Ska!
映画はカリブだからカリビアン・ミュージック! レゲエ & スカ!
ラテン系の曲にはFrank Ricotti(フランク・リコッティ)のパーカッションです。 映画で使用されたラテン音楽は、レゲエの王様のボブ・マーリーに影響を受けたナイジェリアのアーティストのMajek Fashek(マジェック・ファシェック)が歌う”Love and Affectio”、2006年に急逝した”Israelites(イスラエルちゃん)”のヒットで有名なイギリスのキング・オブ・スカのDesmond Dekker(デスモンド・デッカー)が歌う”You Can Get It If You Really Want”、Ali Dee(アリ・ディー)が書いたという”Call Me Thumper”をClassic(ヒップホップ?)が歌う他、ロンドンを活動基盤とするデュオグループで癒し系レゲエのThe Dualersが歌う”Truly Madly Deeply”などがサントラに収録されています。 ちなみにジャマイカ独立50周年を記念して製作されたドキュメンタリーの「Bob Marley: Roots of Legend」が2012年に公開されます。

Another Treasure Hunting Movies
カリブやバミューダなどの海底に沈んだ財宝を探すというプロットの冒険プラスお色気映画は珍しくはありません。
Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)が17歳で出演した今でも人気の1952年の「Manina, la fille sans voile(ビキニの裸女)」をはじめ、「ならず者」のJane Russell(ジェーン・ラッセル)が主演した1955年の「Underwater!(海底の黄金)」、又は音楽がCarlo Rustichelli(カルロ・ルスティケリ)だった1955年の「Le Tresor de Rommel(海底の争奪)」、そして1957年にSophia Loren(ソフィア・ローレン)が主演した「Boy On A Dolphin(島の女)」、Francois de Roubaix(フランソワ・ド・ルーベ)の音楽が美しい1967年にAlain Delon(アラン・ドロン)とLino Ventura(リノ・ヴァンチュラ)が共演した「Les aventuriers(冒険者たち)」、音楽はJane Birkin(ジェーン・バーキン)の最初の夫だった映画音楽の作曲で有名なJohn Barry(ジョン・バリー)でしたがDonna Summer(ドナ・サマー)の主題歌”Down Deep Inside”がヒットしニック・ノルティやイーライ・ウォラックが共演した1977年の「The Deep(ザ・ディープ)」、Jennifer Beals(ジェニファー・ビールス)も出演している2000年の「After the Storm(アフター・ザ・ストーム)」、ポール・ウォーカーとジェシカ・アルバが出演した2005年の「Into the Blue(イントゥ・ザ・ブルー)」などと私が知っているだけでもこんなにあります。

フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石 Fool’s Gold (2008)」への2件のフィードバック

  1. どうも、このマシューの顔ってダメダメなんですよ~海洋冒険もの、トレジャー・ハンティング系のものは好きなんだけどな~~この顔と大画面でつきあうのはちとキツイかもですね。
    なのでレンタルで見ようかな

  2. koukinobaaba より:

    anupamさんは細身がお好みなんでしたね。でもバンデラスはマッチョですが、そう、セクシーですね。 感性の違いなのか、私には白人男性のセクシーの基準がイマイチ理解できません。
    フールズ・ゴールドはすぐにDVDが出そうです。

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