アルフレッド・ヒッチコック めまい Vertigo (1958)

Vertigo
ある事件で屋根の上での犯人追跡中に自分を助けようとして墜落しした仲間の刑事のことが忘れられず高所恐怖症に陥ったサンフランシスコの元刑事だったジョン・スコッティ・ファーガスンが主人公です。 原作はヒッチコックのためにPierre Boileau(ピエール・ボワロー)とThomas Narcejac(トマス・ナルスジャック)が書いた「D’Entre Les Morts(死者の中から)」です。 同僚の刑事が屋根から転落死したことから死に怯える男が死に怯える女を愛した「めまい」は辛口に映画評論家といわれるFrancois Truffaut(フランソワ・トリュフォー)も絶賛!
「めまい」はAlfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)監督の高所恐怖症をテーマにした心理サスペンスで、真面目な紳士のJames Stewart(ジェームズ・スチュワート)と化けることでは天下一品の妖艶な美女のKim Novak(キム・ノヴァク)が共演する異色作です。

「めまい」のあらすじ
以下のあらすじには謎解きも含まれていますから、これからビデオをご覧になる方は読まない方が楽しめます。
オープニングは大写しのキム・ノヴァクの顔、赤い唇から眼、瞳のクローズアップから画面が赤くなり(これがサントラのがバー画像)、幾何学模様の渦巻き。 このオープニング・クレジットはソウル・バスがデザインしたものです。 ちなみにヒッチコックは1955年に原作者が同じ「Les Diaboliques(悪魔のような女)」をHenri-Georges Clouzot(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)が監督してしまったのでそれに対抗してこの「めまい」を映画化したのだとか。 その後、1960年い分かりやすいホラー映画の「Psycho(サイコ)」を監督しましたがこの後に私がヒッチコック映画を劇場で観たのは何となく感情移入できなかった「Marnie(マーニー)」と「Frenzy(フレンジー)」が最後でした。
暗闇に突然人の手が、鉄の階段に捕まって屋上に降り立ち逃げる男、それを追う警官、その後ろから刑事が続く。 屋根に飛び移って逃げる男を追いかけたが飛びそこねて雨樋にようやくぶる下がった状態の刑事を警官が助けようと身を乗り出して高層ビルから落ちてしまう。
場面は一転して明るい色調、腰を痛めてコルセット姿の元刑事のジョン・ファーガスン(ジェームズ・スチュワート)が「高所恐怖症だから辞職する他はない」と大学時代からのガールフレンドのアトリエで話しています。(そこで見たのはピンクのブラジャーは航空機工学の先生が考え出した片持ち梁橋の原理でヒモ無しでもグッと持ち上げる代物) 学生時代に3週間婚約してた事があった二人、その大学の同窓生で行方不明だったガビン・エルスターとう男から連絡があガビン・エルスターはジョンの事件を知っていて妻のMadeleine(マデリン)の素行調査を依頼した。 ジョン・ファーガスンが「めまい」に巻き込まれていく。 いや、ガビンの妻の美貌に「めまい」がしたといえるでしょう。
ガビンの事務所を訪ねたジョンは自分の身の上話しで高所恐怖症について話す。 一方ガビンは故人の霊に取り憑かれて過去の世界に入り別人となってどこかへ行ってしまう妻の尾行を依頼する。 もう引退した身だから関わりたくないと断わるも今夜サンフランシスコのレストラン”Ernie’s Restaurant(アーニーズ)”で食事をするから妻を見てくれと頼まれる。(このレストランは実在するが映画ではセット) アーニーズでジョン・ファーガスンがカウンターで飲みながらガビン夫妻を探すといた! 黒いイヴニングドレスを着た超ゴージャスな女性がマデリン、思わず息を飲むような、いや、クラクラッとめまいを思えるほど素晴らしい、プラチナ・ブロンドの夜会巻きに鮮やかなグリーンと黒のリバーシブルの肩掛け。(このシーンでのキム・ノヴァクが下記の画像で、この画像は後でジョンがパレス美術館(California Palace of the Legion of Honor)のパンフレットで肖像画を見るシーンにもちらっとオーバーラップします)

後日車に乗ったジョンはガビンの妻が出てくるのを待ち、彼女の緑色の車を追う。(この緑の車はフォードが提供した1957年型Jaguar Mark VIIIだとか) 車を降りた妻は古々しいレンガ作りのビルの裏ドアに消えた。 追って入ったジョン・ファーガスンは戦々恐々、だが二つ目のドアを開けると美しい花々が眼に飛び込んで来た。 店員から小さなコサージュを受け取ったマデリンを見届けたジョンは急いで外に出る。 この日のマデリンはかちっとしたグレーのスーツ姿でジョンのお気に入りとなるスタイル。 次にマデリンが向かったのは教会の墓地、しばし墓石の前に佇み出て行った。 確認してみるとそれは1857年に亡くなったカルロッタ・バルデスの墓だった。 この後がパレス美術館、先ず最初に精神に異常をきたして死に怯えるというマデリンが鑑賞していた肖像画、両方ともそっくりなグルグル頭、いや、夜会巻きというヘアスタイルに大きな赤いルビーのペンダントなど宝石も同じだったのです。 ちなみに衣装担当は1954年の「Rear Window(裏窓)」同様にEdith Headだそうですが、深緑のショールにイヴニングドレスをはじめ、この美術館シーンでキムが着ていた灰色のカッチリとしたテイラード・スーツ姿も美しい。 マデリンと肖像画が似ている筈でその絵は精神を病んで自殺したというひーばーちゃん(Great-Grand Mother)のカルロッタ・バルデスの肖像画だったのです。 グルグルと吸い込まれそうな渦巻きの髪型やルビーの宝石からブーケまで同じ。 めまい、眩暈、目眩、眩冒

美術館から出たマデリンが向かったのはゴフ通りにあるマキトリックホテル、二階の角部屋の窓にマデリンの姿が。 ホテルのオーナーに警察手帳を示して誰が居るのかを聞き出す。 カルロッタ・バルデス。 しかしその日は来ていないと言うのでジョンは部屋を見せてもらうことになったが窓から見下ろすと緑の車が消えていた。 なんと不思議なことばかりなんだろう。(実はこのホテルは昔富豪の愛人だったカルロッタの屋敷)
友達のミッジの部屋を訪ねるジョン、だが外にマデリンの緑の車が止まっているのに気がついた。 フロントに見覚えのあるブーケが。 ミッジにサンフランシスコの歴史に詳しい人は誰か聞いてみると知り合いの本屋の店主を紹介してくれることに。 店主によるその昔スペイン辺りからやって来てキャバレーに出ていたカルロッタ・バルデスが既婚で子なしの金持ちに囲われたが子供だけ取られて捨てられた挙げ句に気が狂って自殺したということらしい。 その娘の母親のカルロッタ・バルデスはマデリンの曾祖母。 その取り上げられた娘というのがマデリンの祖母で曾祖母からマデリンは遺産として宝石を相続したらしい。

引き寄せられるように美術館に行き肖像画を見てから車に乗るマデリンをつけるジョン、今回は海沿いを走りサンフランシスコ湾にかかる金門橋(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)のもとまで歩いて行くとブーケをちぎって海に流した後、自分も飛び込んだ。 慌てたジョンは礼儀正しく上着や帽子を脱ぎ捨てると自分も海に飛び込み気絶したマデリンを助ける。 ハイヒールもちゃんと履いていたマデリンを車に運び込むと紳士らしく優しくマデリンの名前を呼んでみる。(何気にジョンの顔がほころんでるような) 自分の部屋に連れてきたやさしいジョンは台所に濡れたマデリンの衣服を全部干してやり、いそいそと暖炉に薪を焼べている時、裸でベッドに寝ていたマデリンはうなされたように「私の子を見かけた?わたしの子よ」、本屋の老店主が話してたカルロッタ・バルデスと同じセリフ。 起きてきたマデリンは夕焼けが美しいからよく行くプレシディオのフォートポイント(スペイン軍とゆかりのある金門橋のたもと)にいたが海に落ちて気絶したのだと話す。 ちょっとした拍子にマデリンの手を握るジョン、その時、まるで状況を見ているかのように夫のガビンから電話がきてマデリンが何も覚えていないとジョンが話すと「妻は26歳だ、カルロッタが自殺したのも26歳」と話している間に消えた。

翌日にジョンがマデリンを追跡した時は何度も何度も右折左折を繰り返しいったいどっちに向かうやら検討もつかないジョンです。 すると、何! マデリンはジョンのアパートに来たのです。 昨日のお詫びを手紙にしたためて投函しようとしているところでした。 この日のマデリンはたっぷりとした襟の白いオーバーコートでその中は黒のマフラーと手袋は、モノトーンの衣装が栄えます。 マデリンに謝罪を受けたジョンはつい「楽しかった」と言ってしまいます。 やっぱり。
手紙の文中にある「再会」に反応したジョンだがマデリンは「今再会したわ」と車に乗り込む。 特に用もないというのでジョンも同乗することに。 徘徊は一人でするものだが時にはそうでもない。

徘徊ドライブで森に行き2000年の老木を見た後、海辺に駆け下りたマデリン、「又か?」 なんだかおかしくなったとマデリンは恐怖に猟られたらしい。 「怖い、抱きしめて、離さないで」と言われてしっかりと抱きしめたジョンはこの後、例のごとくミッジを訪ねる。 何かあればかならずミッジを当てにするジョン。 そのミッジが絵を描いたから貴方にあげてもいいわよと見せた。 美術館のカルロッタ・バルデスの肖像画、ただし顔はミッジ。 笑えないジョンはそのまま帰っていく。 馬鹿なことをしたと頭をかかえるミッジ。

また怖い夢を見たとマデリンガがジョンを訪ねて来た。 夢は「スペインの修道院と塔…」と仔細に述べるとジョンは「それは夢じゃない、サンフランシスコから南へ160キロ行った所にその100年前から保存されている村がある」からと昼ごろ連れて行く約束をする。 今回マデリンは青いツィードのコート。
マデリンの夢とそっくりな村は現実にあった。 夢に出てきた貸し馬車屋もあった。 ここで遊んでシスター・テレサに怒られたと話すマデリンを愛していると抱きしめるジョン。 しかし、もう遅過ぎるとマデリンは外に駆け出した。 こんな筈じゃなかったはどういう意味か。 計画にはなかったジョンへの愛情のことか。 「私が死ねば愛が本物だと分かる」と一人で教会に入る。 ふと見上げた教会の上、高い等が眼に入ったジョンは慌てて追いかける。 ジョンから逃れるように(実際は故意に引き離して)グルグルと駆け上がっていった修道院の最上階にある鐘楼への螺旋階段。 追いかけながらもつい下を見てしまうジョンは足がすくむ。 もうすぐ塔のてっぺんという時、悲鳴が聞こえ、小窓からマデリンが落ちていく姿が眼にはいり、屋根には落ちたマデリン。 修道院の尼僧らが駈けてくる姿が見えた冷や汗びっしょりのジョンは現場に残らず教会を後にする。 その後開かれた法廷での評決ではマデリンは錯乱により自殺したとされ誰もお咎めなしで閉廷。 しかし、愛するマデリンが塔から転落するのを高所恐怖症ゆえに阻止することができなかったジョンの悔恨は尾をひく。 判決後、裁判所で夫のガビンがジョンに「彼らには分からない、誰がマデリンを殺したのか」という言葉がひっかかる。 事件のトラウマでただの高所恐怖症だったジョン・ファーガスンはマデリンの身投げからさらに精神に異常を来たしてしまったのだった。 夢かうつつか幻か、原色のサイケデリックな幻想がフラッシュバックする。 重度の鬱病と罪責複合により精神病院に入院、ミッジが面会に来て頭のクモの巣をはらうにはモーツァルトが良いと音楽療法を試みるが微動だにしないジョン。 肩を落として病院の廊下を歩いて行くミッジの後ろ姿で暗転。

退院したジョン・ファーガスンが夢遊病者のように幻の君を求めて町を彷徨っていると、マデリンが乗っていた緑の自動車を見つけて胸がときめく。 もしや、いや、そんな筈はない、車の持ち主はヨーロッパに行ったガビン氏から買ったと聞いた後、初めてマデリンを見たレストランや美術館などに立ち寄っては彼女の面影を探し求めていました。 そんな時、墜落死したマデリンにそっくりの女を通りで見かけたのだった。 ただし品格はなく化粧も違うし左の頬にホクロがあり髪の色はブルーネット。 後を追うとその緑のドレスの女はエンパイア・ホテルに入り上階の部屋の窓を開けた。 吸い寄せられるようにホテルに入ったジョンは女の部屋と思しき扉をノックする。 怪しむ女に話しをしたいと強引に粘って名前や職業を聞き出す。 名前はジュディ・バートン、デパートの店員でこのホテルには3年ほど住んでいるが以前はカンザスにいたとか。 食事の約束をしてジョンは一旦引き上げるが、ジョンが出て行った後に女が回想しているかのように、フラッシュバックで塔、階段、逃げるように登る女と追う男、塔の上では男が抱いた女の死体を窓から投げ捨てる映像。 覚悟を決めたようにトランクを持ち出してクローゼットの衣類をしまい込む女。 クローゼットにはなんと、マデリンが来ていたグレイのスーツも見える。 書き置きをするつもりで女は便せんに「私を見つけたわね、一目だけでも会いたかった。でも二度と探さないで。貴方はガビン・エルスターの妻殺しの被害者、私は道具だった。完全犯罪の筈だったけど一つだけミスを犯した。貴方を愛してしまったこと。過去を全部忘れてやり直したいけど私には勇気がない」 しかしその手紙を破棄してトランクもしまった。
想像だにしなかったこと、マデリンが塔から転落する前に死んでいたなんて!
今はマデリンが着そうもない紫のドレスを着てレストランに行くだけ。 ジョンは仕事を辞めて出来るだけ一緒にいたいと言う。 ジョンはジュディにドレスを買うというがイメージはマデリン、マデリンにそっくりのグレイのスーツとイヴニング。 とどめは髪の色と髪型。 愛して欲しいからとジュディは承知する。 ジュディというこの女を死んだマデリンそっくりに仕立て上げていくジョン・ファーガスン。 マイフェアレディなんてもんじゃない、死んだ女に似せるなんてほぼ変質者の域。 このままの私を見て!愛して!とばかりのジュディのカメラ目線。 死んだ女を愛するつもり。 全てジョンの言いなりにマデリンに似せた時、初めてジョンは狂おしく抱擁するのです。

アーニーズに食事に行こうと支度をしたジュディが首にネックレスを付けた時、ジョンは気がついた。 それはあのカルロッタと同じ、マデリンと同じ。 ジョンは急遽郊外での食事に変更、「最後にやるべきことがある、過去から解放される。もう一回だけ過去に戻る必要がある」 そして真相を解明すべくジュディを無理矢理教会の階段を上らせる。 再びグルグルと上るあの教会の螺旋階段。 登れた!高所恐怖症を克服したジョン。 ジョンにマデリンと同じネックレスをしていることを問いただされて気が動転したジュディは音がしらからと不意に現れた修道女に驚いて本当に転落して死ぬ。 同じ女が、今度は「愛している…」と言って。 老修道女は十字を切って「神のお恵みを」と綱を引くと教会の鐘が鳴り響く。
DVDによっては別のエンディングがあり、冒頭にジョン・ファーガスンの気が置けない女友達としてBarbara Bel Geddes(バーバラ・ベル・ゲデス)が演じる画家のミッジ(マージョリー)が登場しますが一般のビデオでは立ち消えキャラなのです。 ですが別撮りのバージョンでは、ラストもジョンは事件後ミッジを訪ねると何も言わずに飲み物を作ってやり二人とも無言のシーンで終わります。 ジョンにとってミッジは必要不可欠な空気のような女性だったのです。

当初はアルフレッド・ヒッチコック監督の1956年の「The Wrong Man(間違えられた男)」に出演したVera Miles(ヴェラ・マイルズ)が元同僚の妻のマデリン役に予定されていたそうですが妊娠中だったのでキム・ノヴァクに白羽の矢がたったらしく、ヴェラ・マイルズは1960年のPsycho(サイコ)には異常性格のノーマンの犠牲となるマリオンの妹のLila Crane(ライラ)役で出演しました。(チャンスを逃したからか、なんで?というほど役得ではない) 当時25歳で大人の女の魅力を存分に見せたキム・ノヴァクは「めまい」の後、映画会社を相手取り出演料の値上げを廻ってストライキを起こしたというからこの「めまい」は相当な自信作だったのでしょう。 ちなみにキム・ノヴァクは1954年に「めまい」を思わせるノワール映画「Pushover(殺人者はバッヂをつけていた)」で刑事役のフレッド・マクマレイが魅せられる銀行強盗の情婦を演じています。(「めまい」ほどミステリアスな美人ではない)
キムがこれまでに出演した作品ではWilliam Holden(ウィリアム・ホールデン)と共演した「Picnic(ピクニック)」やFrank Sinatra(フランク・シナトラ)と共演した「The Man with the Golden Arm(黄金の腕)」やTyrone Power(タイロン・パワー)と共演した「The Eddy Duchin Story(愛情物語)」のヒロインのように平凡な女とは違ってミステリアスな女を演じた「めまい」は一躍キム・ノヴァクはハリウッドのプラチナ・ブロンドのグラマー女優としてスターダムに上り詰めたのでした。
ページトップの画像をご覧下さい。 ちょっと変ですね、怖いですね、ジェームス・スチュワートの顔にかけたキムノバクの手がとってつけたようでサイズが合っていませんしボケています。 このような不自然なモンタージュはDVDやサントラのカバー画像などでよく見かけます。

Don’t leave me. Stay with me.
傷を負った人(ダメージ)はそこから逃れるために犠牲者を必要とする。
この高所恐怖症に陥った男にとって、女の死は問題ではない。 生きるための自己のアイデンティティの奪回が最重要なのだ。 そう、誰だって自分が一番大事。 生真面目が売りのジェームズ・スチュワートが演じればエゴも納得してしまいそう。 俳優の既存のキャラにより感情移入させるとはヒッチコック監督のすごい「手」です。 それに高所恐怖症の男を騙した悪い女でも非業の死を遂げたジュディは主人公を愛したということで観客は許すことができるのでしょうか。

最初の墜落死と二度目のでは何が違うのか、同じ女が二度死ぬ(?)! 死んだ。
嘘と幻想と真実がめまいのごとく回転、妄想との闘いは再生不能の虚無感をもたらすストーリーは、時には異常者扱いされるヒッチコック自身のアイデンティティの証明なのかも。
☆さて、定番のヒッチコックのカメオ出演は? それは映画開始の約十分後にあります。(ガビンの造船所でラッパケースを持った通行人に注目!)

French Twist
美術館シーンでは特にグルグルを強調したグルグル回る髪型は夜会巻きですがこのキム・ノヴァクのヘアスタイルが1998年の映画「Lola rennt(ラン・ローラ・ラン)」でルーレット賭博の壁画になっています。

videoトレーラーはVertigo Trailer – VideoDetective (宣伝はxで削除)
劣化していたフィルムを2年の歳月と100万ドル以上の費用をかけて修復し1996年年に再公開されました。
他の「めまい」のトレーラーが観られるVertigo Trailer – Turner Classic Movies(View Trailer をクリック)

Kim Novak
★「めまい」のテーマカラーは死を表す深い緑で、キム・ノヴァクのプラチナ・ブロンド(明るい金髪)が映えます。
街の女をエレガントな淑女に仕立て上げるのを見るのは、金髪フェチのヒッチコック監督ならずとも、「マイフェアレディ」とはちょっと趣が違ってワクワク感がありますね。
ヒッチコックが金髪好きといってもフェロモン全開で金髪が売りのMarilyn Monroe(マリリン・モンロー)は眼中になく、昼は淑女で夜に豹変するエレガントな都会派の女性が好みだったそうですが、それらの女優たちに好かれたとはいえません。
映画「めまい」のキム・ノヴァクの夜会巻きの髪型は色々と後に引用されます。 例えば「Lola rennt(ラン・ローラ・ラン)」のカジノの壁画にも見られます。
1954年にベストセラーで映画にもなった「The Blackboard Jungle(暴力教室)」でデビューしたミステリ作家の本名がEvan Hunter(エヴァン・ハンター)は別名Ed Mcbain(エド・マクベイン)で警察小説なるものをシリーズで発表しました。 アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」で脚本を担当しましたが、7編からなるBarking at Butterflies and Other Stories (Five Star First Edition Mystery Series) Amazon.co.jp(犬嫌い)という短編集(英語)のなかで、1996年に出版された小説のヒロインが女優のキム・ノヴァクに似ていると言われ「めまい」のキム・ノヴァクになりきるというミステリアスな短編「The Movie Star(映画スター)」があります。
キム・ノヴァクが主演してヌードも見せた映画でRobert Aldrich(ロバート・アルドリッチ)が1968年に監督した「The Legend of Lylah Clare(女の香り)」では或る監督が20年前の結婚式の晩に突然死んでしまった婚約者のハリウッド女優にそっくりな新人女優を見つけて伝記映画を作ろうとします。 その監督は再び妻似の新人女優を愛するようになりますが、そのそっくりさんは演じているうちに売春婦転じて優雅な人気女優の過去が乗り移っていくというストーリーだそうです。(謎の死因が恐い)

Vertigo DVD
下記は2012年発売のDVDです。 2005年発売の「めまい」の廉価版や2002年発売の「めまい ― コレクターズ・エディション」などは現在入手困難になっています。
Vertigo DVDめまい
ちなみに魅惑的なキム・ノヴァクが出演しているというのにビデオのカバー画像には一切美しいキムの写真が使用されていないのが不思議です。 肖像権がネックなんでしょうか。 後にインターネット上でキムの写真が使用されたDVD画像を見つけたのですが、なんとこれは個人が製作したDVDラベルなんだそうです。

Saul Bass & Bernard Herrmann
「めまい」は幻想的なSaul Bass(ソウル・バス)デザインのオープニング・タイトル(画像を矢継ぎ早にクリックすると動いているように見えます)
Kill Bill Vol.1(キル・ビル1)のサウンドトラックで使用された”Twisted Nerve”で御馴染みのBernard Herrmann(バーナード・ハーマン)の音楽が「めまい」で素晴らしい効果を加えています。
映画「めまい」を観る前にめまいがするバーナード・ハーマンの音楽が流れるオープニングシーン
Vertigo Opening Title – YouTube
Psycho(サイコ)ではこんな曲
Psycho Suite – YouTube
Taxi Driver(タクシードライバー)」のMain Titleではこんな曲
Taxi Driver – the opening title – YouTube

音楽だけでもあのシーンを思い出して怖い!バーナード・ハーマンの傑作サウンドトラックCD
Vertigo SoundtrackVertigo: Original Motion Picture Score (1995 Re-recording1958 Film)
試聴はVertigo: Original Motion Picture Soundtrack (1995 Re-recording1958 Film) – CD Universe
「Vertigo: Original Motion Picture Soundtrack (1958 Film)」(ASIN: B0000014ZW)もあり。
バーナード・ハーマンの「めまい」は「ヒッチコック作品集」と「イギリス映画音楽集を合わせた2枚組の映画音楽集「Bernard Herrmann: Cinema Spectacular」(ASIN: B004B3PF84)のDisc2にも”Vertigo: Prelude”、”The Nightmare”、”Scene d’amour”が収録されています。

Alfred Hitchcock
“Goog Evening!” from Alfred Hitchcock

Vertigo: The Making of a Hitchcock Classic
アルフレッド・ヒッチコックの傑作の一つである「めまい」のメイキング2000年に発売された英語版のペーパーバックがあります。 評論家や衝撃を受けた観客などが色々と推測したり解剖したりして議論していますがその問題作品の謎が解明できるかもしれない1冊ではないでしょうか。
Hitchcock Truffaut Touchstone
Le Cinema Selon Alfred Hitchcock
有名なトリュフォーによるヒッチコック・インタビューが載せられたヒッチコックの魅力を満載した名著で、オリジナル1966年の単行本の改訂版は1983年と1990年などがあります。
fandtBook.jpg定本 映画術―ヒッチコック・トリュフォー
☆上記の書籍のカバー画像ですが、ヒッチコックの遺作とされる1976年の「Family Plot(ファミリープロット)」の中で死体なき養子に出されたエドワード(エディ)を捜索する中、郡庁舎で”Registrar of births and deaths(出生・死亡記録簿)”のドアのガラス越しにもう一人の男とこのヒッチコックが会話しているシルエットが写っていました。(ヒッチコック映画での監督自身の遺影的カメオ出演か、クレジットはSilhouette at Office of Vital Statistics – uncredited) この映画で富豪の老女の後継アーサーを演じるのはWilliam Devane(ウィリアム・ディヴェイン)ですが2000年の「スペース カウボーイ」でNASAフライトディレクターのユージーン・デビス役では超ショートで分かりませんでした。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品の映画チラシがちょっと見られるアルフレッド・ヒッチコック特集

「ヒッチコック劇場」の英語のサイト「Alfred Hitchcock Presents」ではアメリカでは1955年から1962年にかけて放映された「ヒッチコック劇場」シリーズの1955年に放映した第二話「Revenge(復讐の意味、邦題は錯乱の白昼夢)」の3クリップが字幕なしでしたが観られた「timstvshowcase.com」は消滅しました。
このお話は、ある幸せな結婚生活を営んでいたが閉じ込もりがちな奥さんが夫の留守中に絞め殺されかけ病院に搬送されたのです。 錯乱した奥さんはセールスマンが金の無心をしたので断ったところ暴力におよんだと話しました。 その後、退院して車で帰宅途中に傷もまだ痛々しい奥さんが「あ、あの男よ!」と夫に言ったので、夫はスワ、復讐!とばかりに男の後を追い車庫で車に乗り込んだところを締め殺したのです。 ところがその後車でしばらく走ったところ、奥さんが発した言葉に夫茫然自失! こんな30分にも満たないドラマでも「ヒッチコック劇場」は怖いのです。 日本では1957年から200話ほどが放映されましたので、毎週この怖さを味わいたくてテレビで観ていました。
YouTubeでは父の怪しい死因を探し求めた結果自分だったというPremonition(予感)、生活に窮した初老の夫婦が保険金詐欺のため7年の別離をひたすら耐えて後二日と言う時になんてこったのDon’t Come Back Alive(七年間の失踪)、具合の悪くなった母親のため娘が薬を貰いに行っている間に忽然と消えうせた謎を解くInto Thin Air(空中に消える)や、務所帰りのやくざが兄弟分を死に追いやった女に復讐する代わりになんと最高に幸せにしてやるSalvage(幸福)などたくさんのヒッチコック劇場の映像が観られます。

Alfred Hitchcock Presents
Alfred Hitchcock Presents DVDアルフレッド・ヒッチコック監督の短かくてもいっぱいゾ~っと出来る話を集めた”Alfred Hitchcock Presents(ヒッチコック劇場)”がDVDになってヒッチコック劇場 第一集から「ヒッチコック劇場 第四集」までリリースされています。 2006年に発売された英語版は「Alfred Hitchcock Presents: Season Two (5pc)」と「Alfred Hitchcock Presents: Season One (3pc)」です。

イギリスの映画監督のアルフレッド・ヒッチコックはフランソワ・トリュフォー、ゴダール、クロード・シャブロルといったフランスのヌーヴェルヴァーグ監督たちに礼賛されました。 1955年から1962年にアメリカのテレビで放映されたAlfred Hitchcock Present(「ヒッチコック劇場)が人気でした。 「ヒッチコック劇場」で毎回流れるテーマ曲は1955年にフランスのオペラ作曲家のCharles Gounod(シャルル・グノー)が作曲したFuneral March Of The Marionette(操り人形の埋葬行進曲)という曲です。(Alfred Hitchcock Presents (theme music))

私が観たヒッチコック監督の映画
●Audrey Hepburn(オードリー・ヘプバーン)主演の「Charade(シャレード)」で「めまい」のようにビルの屋上から落ちそうな体験をしたCary Grant(ケイリー・グラント)と「(Madame Butterfly(お蝶夫人)」で共演したSylvia Sidney(シルヴィア・シドニー)が活動家の妻役で出演し、テロ用の時限爆弾とは知らずに運んだ少年が死んだ1936年の「Sabotage(サボタージュ)」
●犯人が吹く口笛の”In the Hall of the Mountain King(山の魔王の宮殿にて)”を吹き替えたFritz Lang(フリッツ・ラング)が1931年に監督したドイツ映画「M – Eine Stadt sucht einen Mörder(M)」で追われる連続幼女惨殺犯のハンス(デュッセルドルフの吸血鬼”M”はMörder(殺人者)の頭文字)を名演したPeter Lorre(ピーター・ローレ、もしくはペーター・ローレ)が出演して、英国諜報部員を扱ってちょっと分かりにくかった1936年の「The Secret Agent(間諜最後の日)」
●死体の傍に漂うベルトの映像が小柳ルミ子主演の1983年の「白蛇抄」の冒頭にそっくりな(逆)1937年の女優殺しの嫌疑を晴らそうという若い男とそれを助ける警察署長の娘との逃避行物語の「Young and Innocent(第3逃亡者)」
●忽然と消えた婦人の扱いにちょっと無理があると思った1938年の「The Lady Vanishes(バルカン超特急)」
●Lawrence Olivier(ローレンス・オリヴィエ)とJoan Fontaine(ジョーン・フォンテイン)が共演して後妻の恐怖を描いた1940年のパラノイア・ゴシック映画「Rebecca(レベッカ)」
●レベッカと同じく疑惑に取り付かれた妻を演じたジョーン・フォンテインがCary Grant(ケイリー・グラント)と共演した元祖「めまい」の1941年の「Suspicion(断崖)」
●1945年にシュールな目玉模様のカーテンをハサミで切る夢幻シーンをスペインの画家であるSalvador Dalí(サルヴァドール・ダリ)が手掛けたIngrid Bergman(イングリッド・バーグマン)とGregory Peck(グレゴリー・ペック)が共演し「白」に取り付かれた男の精神分析をテーマにした「SpellBound(白い恐怖)」☆白黒映画だがラストの銃口が火を噴くシーンの赤が衝撃。
●珍しいハスッパ風な演技のイングリッド・バーグマンとケイリー・グラントが共演した1946年のスパイを扱った「Notorious(汚名)」
●1947年の「The Paradine Case(パラダイン夫人の恋)」については「白い恐怖」や「見知らぬ乗客」にも言及しているAlida Valli(アリダ・ヴァリ)の記事を参照
●おホモ達の愉快殺人の一日を追った斬新な映像の1948年の「Rope(ロープ)」
●アルコール依存症のイングリッド・バーグマンが演じる夫人の謎を解くJoseph Cotten(ジョセフ・コットン)が共演した1949年の「Under Capricorn(山羊座のもとに)」(エリザベス・テイラーの二番目の夫となったマイケル・ワイルディングも出演)
●Raymond Chandler(レイモンド・チャンドラー)が脚本にも関わっている交換殺人の押し売りを描いた1951年の「Strangers on a Train(見知らぬ乗客)」
この後ノリノリのヒッチコック監督は1954年には3本も制作していますが全作品が監督のお気に入りの一人である当時旬のGrace Kelly(グレイス・ケリー)の出演ですから女性ファン急増!です。

グレイス・ケリーとケイリー・グラントが共演した元祖「ピンクの豹」的お洒落な宝石泥棒物語の「To Catch a Thief(泥棒成金)」
不倫するグレイス・ケリーが殺害されそうになる「Dial M for Murder(ダイヤルMを廻せ!)」では後の「サイコ」の前兆となるハサミが凶器です。
モデルという設定のグレイス・ケリーが最高に美しい「Rear Window(裏窓)」では脚の骨折で身動きがとれないカメラマンのジェームズ・スチュワートが覗き見から知った殺人事件に取り組むのですが「めまい」にも似たあわや落下シーンがあります。 ちなみに裏窓の音楽はFranz Waxman(フランツ・ワックスマン)やLeonard Bernstein(レナード・バーンスタイン)の曲が使用されています。
1947年に「Miracle on 34th Street(三十四丁目の奇蹟)」でサンタクロースを演じたEdmund Gwenn(エドマンド・グウェン)最期の映画出演となった1955年の「The Trouble with Harry(ハリーの災難)」ではハリーを自分が撃ったと思った船長を演じました。 ハリーの死体の始末を巡る殺人の動機を持った4人のブラックコメディですが死んだハリーが気の毒になるほど笑えます。 埋めたり、掘ったり、埋めたり、掘ったり。 若い未亡人(?)役のShirley MacLaine(シャーリー・マクレーン)のデビューが話題。 この映画でのヒッチコックの登場は超分かり難い。 絵を販売する野外店に金持ちが訪れたシーンの遠景で通り過ぎるコート姿のおじさんです。
Doris Day(ドリス・デイ)が誘拐された息子のために声を限りに歌ったケセラセラが有名な1934年の「The Man Who Knew Too Much(暗殺者の家)」のヒッチコック自身によるリメイクである1956年の「The Man Who Knew Too Much(知りすぎていた男)」
本作「Vertigo(めまい)」の後は、1959年に知的金髪美人のEva Marie Saint(エヴァ・マリー・セイント)が二重スパイ役で出演し、スパイと間違えられ次から次へと災難に襲われる男をCary Grant(ケイリー・グラント)が演じた「North by Northwest(北北西に進路を取れ)」
上記までは名画座で観ましたがこれ以降はリアルタイムで劇場で鑑賞しました。
バーナード・ハーマンの音楽が効果絶大で、「Green Mansions(緑の館)」からイメージチェンジがすごかったナイーヴな俳優のAnthony Perkins(アンソニー・パーキンス)と熟女のピークを迎えたJanet Leigh(ジャネット・リー)が共演した血だらけになる1960年の「Psycho(サイコ)」です。(この後LSD幻覚症状を指すPsychedelic(サイケ又はサイケデリック)が流行りました)
1963年に純情可憐なブロンド女優のTippi Hedren(ティッピー・ヘドレン)、本名はNathalie Kay HedrenがデビューしたSFミステリの「The Birds(鳥)」では血だらけというより目玉が鳥に繰り抜かれて度肝を抜かれ、監督同様に益々鳥恐怖症になりました。
ヒッチコックが気に入ったティッピー・ヘドレンをさらにヒロインに起用して”007”シリーズで大人気だったSean Connery(ショーン・コネリー)が主演した美人秘書のトラウマ”赤”い恐怖の謎を解くフロイト版1964年の「Marnie(マーニー)」では、らしくない異質(本質)のヒッチコックを見た思いでした。 それにしてもティッピー・ヘドレンは1957年に娘のMelanie Griffith(メラニー・グリフィス)を産んだ後とは思えない美しさです。
60年代には大人気のハンサム俳優のPaul Newman(ポール・ニューマン)とミュージカルスターのJulie Andrews(ジュリー・アンドリュース)が共演し、ちょっと嘘っぽかった独米スパイ合戦を描いた1966年の「Torn Curtain(引き裂かれたカーテン)」
そしてなぜかは不明ですがこれもヒッチコック作品らしくないと思ったネクタイ絞殺魔の犯人取り違えを扱った1972年の「Frenzy(フレンジー)」はヒッチコック作品初の成人映画指定となりました。 この殺人動機が不明な変態男映画の教訓は”友人を信じるな”でした。 いや”女の直感を信ぜよ”でしょうか。
私は何とたくさんのヒッチコック作品を観ているのでしょう!多分アルフレッド・ヒッチコック映画のファンでしょう。
Shadow of a Doubt (1943)
昔観た映画ではアルフレッド・ヒッチコックが監督して「山羊座のもとに」のジョセフ・コットンが出演した少女とその叔父さんが犯罪者ではないかと疑う心理攻防が怖いラストが衝撃的!な「Shadow of a Doubt(疑惑の影)」とか、ロンドンのヴォードヴィル劇場に出演しているPalladdiumの記憶術師が鍵となる「The 39 Steps(三十九夜)」があります。(1959年に「三十九階段」としてリメイク) 「Thirty-Nine Steps(三十九夜)」では何でも記憶できるミスター・メモリーに観客は次々に質問します。 その才能に拍手喝さい!(この素晴らしい記憶力が悪用されることになるとは) そこで突然、なにやら捕り物がおっ始まり、2発の銃声に驚いた観客は一斉に外に逃れるが主人公のRichard Hannay(ハネー・リチャード)は見知らぬ女にすがられる。 貴方の家に連れてってと頼まれて”据え膳”と思ったか女をアパートの入れたものの、女は壁にはりついたり電話に出るなとか明かりをつけるなどと不審な行動を続けた。 その女は祖国無き対スパイ工作員であり、あの銃声もその場を逃れるためのこの女の仕業だった。 イギリス版マタハリに乞われて外を覗くと案の定、暗闇に男が二人立っている。 寝たはずの女が一枚の紙(スコットランドのキリン近辺の地図)を握り締めてよろけるようにリチャードの部屋に転がり込んできた。 女の背中にはナイフが。 女スパイ殺害で察に追われるはめに陥ったリチャードは女の死に際の一言でにわか工作員となり、その後手錠のままの逃走かピンチに次ぐピンチの連続となるというストーリーです。 スパイの首謀者は小指を詰めた男、ヤクザか?それは冗談(ジョーダン)… toward Alt-na-Shellach then return to London

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アルフレッド・ヒッチコック めまい Vertigo (1958)」への5件のフィードバック

  1. 田園調布のプレスリー より:

    「めまい」、本当にヘドレンといいヒッチコックはブロンドがお好きなようで。彼の最高作品の一つで私の数少ない映画史?の中の最高作の一つです。キムは「逢うときはいつも他人」でファンになりましたよ。昭和36年頃の話ですいません。
    エド・マクべインは大昔に確か8chで「87分署」をやっていて毎週観る習慣でした。
    タイトルのソール・バス。今のようにCGがない時代によくぞあれほど出来たと感心します。
    十余年ほど前、仕事の関係で1時間ほどお邪魔しましたが、普通のおっさんでした(笑)。
    koukinobaabaは一つのテーマでも内容が豊富なもんで一度プリント・アウトしときゃないと
    駄目って分かりました。何故って「ペイトン・プレイス」が何処だったか行方不明。何処ですか?。
    何しろエントリーしたてで特急は無理だから各駅に乗り換えます。

  2. koukinobaaba より:

    ソール・バスにお会いになったのですか・・・すごい! ぜひブログを始めてそのような貴重なお仕事のことを書いて下さい。

  3. 田園調布のプレスリー より:

    おととしの何月号だか忘れましたが、阪急コミュニケーションから出ている「月刊 Pen」にソール・バスの特集が載っています。興味がおありでしたら阪急に連絡されたらいかがでしょうか。今尚ソール・バスを採り上げる阪急はエライ。
    私ごときはたいしたことありませんので。

  4. koukinobaaba より:

    貴重な情報を有難うございます。
    ソール・バスの特集が載っている「月刊 Pen」は2004年の10/01発売分で保存版となっています。日本のアマゾンにはバックナンバーは置いてありませんが雑誌のオンライン書店などで購入出来そうです。

  5. nandakanda46 より:

    ノヴァックは「ピクニック」から格段に妖しいほど美しくなりましたね。街で見かけたノヴァックを探偵さんは着せ替え人形ごとく磨き上げて行く、私ハラハラドキドキでした。ちょっと不思議なのは塔から転落し屋根に落ちても探偵さんは現場に行かずさっさと帰ってしまう、でしたよね)。元警官なら辛くても最初だけでも行ってくれれば(笑)。最近は「クール・ビューティ」が全くいなくて食指が動かずハリウッドさびしくなりました。

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